Chuchu
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今日はミーティングのみの日だった。
つまり、蒼がスタジオまで俺を引っ張り込む日。
何着たらいいか分かんなかったから、蒼が誕生日にくれたブランドパーカーとダウン、スキニーできた。
目的地に着くと、外で蒼が待っててくれていた。
「タカヤ!道わかった?あ、その服早速着てくれたんだねー。うれしい!中に入っていいよー」
そこは無機質ながら、モデルが経つ位置だけ沢山の照明が付けられていて、いかにも本格的な撮影スタジオだった。
「君が蒼ちゃんの彼氏...タカヤくん?」
突然現れたその人は、蒼のメイク担当をしている、相澤という人だった。歳が10個も上というのはおどろいだが、相澤さんは俺の事なんか忘れてしまったかのように蒼に集中していた。
「蒼!もう少し首の角度変えて!口紅の発色が目立たない!」
「はい!」
「次、服!いまはダークベースの口紅だから、服もこれにかえて!」
「わかりました!」
その場で服を脱ぐ蒼。
「えっ...コレってアリなんすか...」
「今日は女性しかスタッフいないからね、こーいうときもあるのよ」
はぁ...。つーか男の俺、いるんだけどな。
そんな事を気にもせずに蒼は着替えを済ませ、再度メイクを直し撮影に入った。
「今日のテーマは憂鬱、虚無、でも目線は君に一直線。そんな感じでよろしく」
「はい!」
おいおい、今の指導で通じたのかよ。
蒼がポジションに入る。
急に場が凍りついた。力強い目、下のものを見下すかのようなカメラから離れない強い視線、決して笑わない氷の女王のような、でも、助けをよんでいるような、そんな感じの表情をしていた。
美しい、という形容詞はこんな時に使うのだろう。とにかく綺麗で、息をするのも忘れるくらい蒼に釘付けだった。
蒼ちゃん、すごいでしょ。
相澤さんが俺に話しかける。
「はい。いつも天真爛漫な蒼が、一気に場の空気を変えたところとか...オレ感動しました」
「ふふ、蒼はね、憑依型とでもいうのかしら、自分の中で求められたイメージを作り上げて、想像のまま体現することが出来る子なのよ。なかなかそんな子いないわ」
「憑依型...少し怖いですね」
「この歳でこれができる子はそうそういないから、タカヤくん、高校生の蒼はたくさん青春させてね!」
「ッ...はい!」
「よし。最後だし、タカヤくんにもこれ着てもらうわ」
「え?!」
そこには、ワンポイントの刺繍が入ったセットアップがあった。
「蒼からサイズは聞いてたから、着替えてらっしゃい」
言われるがまま見えないところで着替えてきたタカヤ。
「あのー、これってもしかして」
「そう。蒼との記念ツーショットよ。正直、雑誌に使っても良いけどね。タカヤくんの顔、色気あるから」
「いや、それはマジでやめてください」
「そう?蒼、タカヤくん準備できたよ!」
「あー!タカヤー!お洒落してるー!」、
撮影の時とは打って変わって、普通の蒼に変わっていた。
「それじゃ!ふたりとも撮るから自然な体制になって!」
「タカヤ!手つなご!」
「お、おう」
「2人とも、本当に仲良いんだね!伝わってくるよー」
「ありがとうございます!」
蒼が元気よく挨拶する。
「じゃあ次はテンポ似合わせてポーズ決めようか」
「エッ...俺そんな技術ないっすよ」
「男の子はあまり代わり映えしなくていいよ!女の子と肩に手を回したり、髪型かき分けるだけでも十分!あ、阿部くんついでだからヘアワックスつけようか」
言われるがまま、なされるがまま、俺は人生初めてモデルの仕事?をしている
「阿部くん、髪セットするとすごくかわるねぇ!ねぇ、お金払うから来迎のページにこれ載せたらダメ?」
「...金...」
「私もタカヤはやるべきだと思う!」
目を輝かされる蒼。
「わかりました...でも俺無名だし、クレームとか来たらすみません」
「あはは!そんなのよくあるから気にしない気にしない」
カメラマン、なんてノーテンキナンダ...
そんなこんなで、俺たちふたりの撮影は終了した。
つまり、蒼がスタジオまで俺を引っ張り込む日。
何着たらいいか分かんなかったから、蒼が誕生日にくれたブランドパーカーとダウン、スキニーできた。
目的地に着くと、外で蒼が待っててくれていた。
「タカヤ!道わかった?あ、その服早速着てくれたんだねー。うれしい!中に入っていいよー」
そこは無機質ながら、モデルが経つ位置だけ沢山の照明が付けられていて、いかにも本格的な撮影スタジオだった。
「君が蒼ちゃんの彼氏...タカヤくん?」
突然現れたその人は、蒼のメイク担当をしている、相澤という人だった。歳が10個も上というのはおどろいだが、相澤さんは俺の事なんか忘れてしまったかのように蒼に集中していた。
「蒼!もう少し首の角度変えて!口紅の発色が目立たない!」
「はい!」
「次、服!いまはダークベースの口紅だから、服もこれにかえて!」
「わかりました!」
その場で服を脱ぐ蒼。
「えっ...コレってアリなんすか...」
「今日は女性しかスタッフいないからね、こーいうときもあるのよ」
はぁ...。つーか男の俺、いるんだけどな。
そんな事を気にもせずに蒼は着替えを済ませ、再度メイクを直し撮影に入った。
「今日のテーマは憂鬱、虚無、でも目線は君に一直線。そんな感じでよろしく」
「はい!」
おいおい、今の指導で通じたのかよ。
蒼がポジションに入る。
急に場が凍りついた。力強い目、下のものを見下すかのようなカメラから離れない強い視線、決して笑わない氷の女王のような、でも、助けをよんでいるような、そんな感じの表情をしていた。
美しい、という形容詞はこんな時に使うのだろう。とにかく綺麗で、息をするのも忘れるくらい蒼に釘付けだった。
蒼ちゃん、すごいでしょ。
相澤さんが俺に話しかける。
「はい。いつも天真爛漫な蒼が、一気に場の空気を変えたところとか...オレ感動しました」
「ふふ、蒼はね、憑依型とでもいうのかしら、自分の中で求められたイメージを作り上げて、想像のまま体現することが出来る子なのよ。なかなかそんな子いないわ」
「憑依型...少し怖いですね」
「この歳でこれができる子はそうそういないから、タカヤくん、高校生の蒼はたくさん青春させてね!」
「ッ...はい!」
「よし。最後だし、タカヤくんにもこれ着てもらうわ」
「え?!」
そこには、ワンポイントの刺繍が入ったセットアップがあった。
「蒼からサイズは聞いてたから、着替えてらっしゃい」
言われるがまま見えないところで着替えてきたタカヤ。
「あのー、これってもしかして」
「そう。蒼との記念ツーショットよ。正直、雑誌に使っても良いけどね。タカヤくんの顔、色気あるから」
「いや、それはマジでやめてください」
「そう?蒼、タカヤくん準備できたよ!」
「あー!タカヤー!お洒落してるー!」、
撮影の時とは打って変わって、普通の蒼に変わっていた。
「それじゃ!ふたりとも撮るから自然な体制になって!」
「タカヤ!手つなご!」
「お、おう」
「2人とも、本当に仲良いんだね!伝わってくるよー」
「ありがとうございます!」
蒼が元気よく挨拶する。
「じゃあ次はテンポ似合わせてポーズ決めようか」
「エッ...俺そんな技術ないっすよ」
「男の子はあまり代わり映えしなくていいよ!女の子と肩に手を回したり、髪型かき分けるだけでも十分!あ、阿部くんついでだからヘアワックスつけようか」
言われるがまま、なされるがまま、俺は人生初めてモデルの仕事?をしている
「阿部くん、髪セットするとすごくかわるねぇ!ねぇ、お金払うから来迎のページにこれ載せたらダメ?」
「...金...」
「私もタカヤはやるべきだと思う!」
目を輝かされる蒼。
「わかりました...でも俺無名だし、クレームとか来たらすみません」
「あはは!そんなのよくあるから気にしない気にしない」
カメラマン、なんてノーテンキナンダ...
そんなこんなで、俺たちふたりの撮影は終了した。