練習が終わって、全員更衣室に戻る。
疲れたあ、腹減ったあ、と会話が飛ぶ中
「なあ、今日初めてバッピで一ノ瀬の球受けたけど、コースケどう思った？」と、水谷。

「あーあれな、左投手のチェンジアップはいい練習になるな。つか、女の割に一ノ瀬の球が速ぇなと俺は思った。」コースケが答える。

「だよなぁ！いつものレンのバッピのときとあんまり変わらないというか...やっぱ俺だけじゃないんだ」

「なー、タカヤは受けただろ？どう思った？」
泉が阿部に投げかける。

「オレも投球受けたとき女にしては速ぇなと思った。あとコントロールもいい。女なのがもったいねぇな。」

うんうん、と全員同意。

「一ノ瀬はさぁ！モモカンとしのーかのいいとこ取りしたみたいな顔だよなー！」

「ユウはすぐそっちの話にもっていくなー...」

「えー、フミキはそう思わねー？」

「なんつーか、一ノ瀬は別次元すぎて同じ人間と比較できない感じはする。」

「あーなるほどなー！まつ毛も白いしな！」

「よく見てんなー」

「あれは次元超えた美人だな。」

「「？！？？？！」」

「何だよ」

「タカヤが人のこと褒めた！初じゃね？！なぁユウ？！」

「しのーかのことかわいいとか言わなかったのに！！！」と、田島

「女子の話題に興味なさそうなのに！！！」と、水谷

「タカヤの口からビジン！」 と、泉

「そういやタカヤは肌キレーなのが好きだったもんな！色白で！」

「タカヤのタイプドンピシャだな！！」

田島と泉がちゃかす。

「あ？別に褒めたわけじゃねーよ。事実だろ。」

「タカヤの基準がめちゃくちゃ高いことだけはよくわかったな」
と、巣山が間に入る。

「新入生入ったらしのーか派か一ノ瀬派が別れそうだなー！」

「ユウ、そういう妄想はやめような。2人に失礼だろ」

「それもそうだ！あー腹減ったー！帰ろー！」



そんな部活終わりの男子の会話。