Chuchu
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「なぁ、蒼」
「んー?」
テスト目前で蒼に勉強を教えてもらうために、昼休みに2組にきた。このあと自習だし、このまま2組にいてもいいかもな。
蒼はノートから目を離さず返事だけする。
こいつ、まつ毛なげーな。上も下もまつ毛白いし。なんてことは置いといて、本題に入る。
「どしたのー」
「お前さー、また野球やりたいとか思わないわけ?」
ピクリと蒼の手が止まった。
「この間の練習試合、お前すげー楽しそうだったし、すげー活躍してたじゃん」
シャーペンをくるくる回しながら蒼は俺をじっと見る。
「...あの時の試合は、相手が男子だったから楽しかったんだよ」
あー、つまり、女子では敵にもならないと。
「女子野球のレベルってそこまで高くないのよ。学校も少ないし、みんなソフトいっちゃうし。」
なるほど。確かにソフトは女子のイメージが強い。
「女子が男子相手に対決できるって中々できない機会だよ。わたしはマウンドに立った時身震いしたね。公式戦の時を感じたよ。投げられたし、打てたし、それでじゅーぶん。」
だから、野球はやりたいけど、それは今じゃなくてもいいかなって思う、とつけ加えた。そういや大学でやるって言ってたし、それまでの我慢って感じか。
「蒼がそれでいいならいいんだけどよ」
「いーのいーの。バッテリーの子守りも楽しいしね。」
「お前なぁ...子守りとか言うな」
蒼の両頬をつねる。相変わらずやわらけー。
「そんなことより勉強勉強!タカヤは数学は得意だからそれ以外だね!蒼先生に任せなさーい!」
「お前...不得意教科とかねーの?」
「無いよ。あ、でもたまに解答欄ミスってペケつけられるときある。」
「その...学年でどれくらい頭いいんだ?」
「前回は学年1位よ!編入試験って難しいから、沢山勉強した!そのお陰で勉強が好きになって小テストもずっとクラス1位をキープしてるわ!」
なんて頼りになるやつだ...田島なんかよりよっぽどスーパースターなんじゃねぇか?
こいつに出来ないこと...あ....美術がサイアクだったな...それでも1位かよ...
「あの、一ノ瀬さん!」
「一ノ瀬さん!」
クラスのヤツらが「雑誌」をもってかけよってきた。
「今月号の一ノ瀬さん、すっごいかわいかった!」
バサッと机に置かれた雑誌に、蒼が載っていた。しかもいつもと印象が違う。真っ白い、人形のような派手な格好して、リボンやフリルたくさんついている。
「お前、こういう写真も撮るんだな」
「阿部くん、一ノ瀬さんと一緒にいてそんな事も知らないの?!一ノ瀬さん、最近毎号載ってるんだよ?!」
全く知らない奴に説教されるのは気分が悪いな。
「まぁまぁ、タカヤ男子だし、女性誌とか見ないじゃん?わかんなくて当たり前だよ」
「そうかなー」
「それなら仕方ないねー」
「一ノ瀬さん!これからも、応援してるからね!」
と言って、女子共は席に戻って行った。
「お前、男より女の方がモテんじゃねーの?」
「ははっ!確かに最近は女の子に声かけられるね。そういえばさ、うちのスタジオの人が、今度彼氏連れておいでよって言ってくれたんだけど、タカヤこない?!」
「いやだ、いかない。野球やる。」
「ミーティングある日だけでいいから、見に来てよー!私の真剣な姿に惚れ直しちゃうかもよ?」
内心、そんな気がするから行きたくないのだ。
「おーねーがーいー」
「大体、スタジオ?とか行ってもなにしたらいいかわかんねーし」
「あはは。タカヤは見てるだけでいいんだよー」
「そんなんで許可してくれんのか?」
「もーバッチリ、ていうか、連れてくるって言った」
「お前なぁ...」
人の意見をまるっと無視してオレはミーティングのみの日、こいつの職場に行くことになった。
何着ていけばいいかわかんねー....
「んー?」
テスト目前で蒼に勉強を教えてもらうために、昼休みに2組にきた。このあと自習だし、このまま2組にいてもいいかもな。
蒼はノートから目を離さず返事だけする。
こいつ、まつ毛なげーな。上も下もまつ毛白いし。なんてことは置いといて、本題に入る。
「どしたのー」
「お前さー、また野球やりたいとか思わないわけ?」
ピクリと蒼の手が止まった。
「この間の練習試合、お前すげー楽しそうだったし、すげー活躍してたじゃん」
シャーペンをくるくる回しながら蒼は俺をじっと見る。
「...あの時の試合は、相手が男子だったから楽しかったんだよ」
あー、つまり、女子では敵にもならないと。
「女子野球のレベルってそこまで高くないのよ。学校も少ないし、みんなソフトいっちゃうし。」
なるほど。確かにソフトは女子のイメージが強い。
「女子が男子相手に対決できるって中々できない機会だよ。わたしはマウンドに立った時身震いしたね。公式戦の時を感じたよ。投げられたし、打てたし、それでじゅーぶん。」
だから、野球はやりたいけど、それは今じゃなくてもいいかなって思う、とつけ加えた。そういや大学でやるって言ってたし、それまでの我慢って感じか。
「蒼がそれでいいならいいんだけどよ」
「いーのいーの。バッテリーの子守りも楽しいしね。」
「お前なぁ...子守りとか言うな」
蒼の両頬をつねる。相変わらずやわらけー。
「そんなことより勉強勉強!タカヤは数学は得意だからそれ以外だね!蒼先生に任せなさーい!」
「お前...不得意教科とかねーの?」
「無いよ。あ、でもたまに解答欄ミスってペケつけられるときある。」
「その...学年でどれくらい頭いいんだ?」
「前回は学年1位よ!編入試験って難しいから、沢山勉強した!そのお陰で勉強が好きになって小テストもずっとクラス1位をキープしてるわ!」
なんて頼りになるやつだ...田島なんかよりよっぽどスーパースターなんじゃねぇか?
こいつに出来ないこと...あ....美術がサイアクだったな...それでも1位かよ...
「あの、一ノ瀬さん!」
「一ノ瀬さん!」
クラスのヤツらが「雑誌」をもってかけよってきた。
「今月号の一ノ瀬さん、すっごいかわいかった!」
バサッと机に置かれた雑誌に、蒼が載っていた。しかもいつもと印象が違う。真っ白い、人形のような派手な格好して、リボンやフリルたくさんついている。
「お前、こういう写真も撮るんだな」
「阿部くん、一ノ瀬さんと一緒にいてそんな事も知らないの?!一ノ瀬さん、最近毎号載ってるんだよ?!」
全く知らない奴に説教されるのは気分が悪いな。
「まぁまぁ、タカヤ男子だし、女性誌とか見ないじゃん?わかんなくて当たり前だよ」
「そうかなー」
「それなら仕方ないねー」
「一ノ瀬さん!これからも、応援してるからね!」
と言って、女子共は席に戻って行った。
「お前、男より女の方がモテんじゃねーの?」
「ははっ!確かに最近は女の子に声かけられるね。そういえばさ、うちのスタジオの人が、今度彼氏連れておいでよって言ってくれたんだけど、タカヤこない?!」
「いやだ、いかない。野球やる。」
「ミーティングある日だけでいいから、見に来てよー!私の真剣な姿に惚れ直しちゃうかもよ?」
内心、そんな気がするから行きたくないのだ。
「おーねーがーいー」
「大体、スタジオ?とか行ってもなにしたらいいかわかんねーし」
「あはは。タカヤは見てるだけでいいんだよー」
「そんなんで許可してくれんのか?」
「もーバッチリ、ていうか、連れてくるって言った」
「お前なぁ...」
人の意見をまるっと無視してオレはミーティングのみの日、こいつの職場に行くことになった。
何着ていけばいいかわかんねー....