Chuchu
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今日もスポーツ用品を見にお店に通った。
タカヤとは途中でバイバイしたから1人。
「くれぐれも気をつけろよ」と釘さされて、私も人をその気にさせちゃう?のはやめようと思った。
グローブ、バット、ウェア、ここの店は野球の品ぞろえが多いから見てて楽しい。
「あの...」
じっくり商品を吟味していたら、声をかけられた。
誰かはわからない。
「俺、桐青高校の高瀬って言うんすけど」
「あー。桐青高校ってあの強いところのですよね」
まさかの強豪、桐青高校の人と会ってしまった。
「いや、まぁ、今年は西浦っていう新設高校に1回戦で負けたんですけど...」
「...」
「どうかしましたか?」
「私、西浦のマネなんですよ」
「えっまじっすか?!」
高瀬くん、の顔がだんだんと青ざめていく。
「西浦のマネかぁ〜〜」
落胆する高瀬くん。
「どうしたんですか?」
「いや、こんな店にあなたみたいな目立った綺麗な人がいたら、衝撃的なんですよ。でも、西浦のマネって聞いてちょっとショック...」
彼氏とかいるんですか?!と食い気味に聞いてくる高瀬くんはなんだか新鮮だった。
「いるけど、LINE交換くらいならできますよ」
「いるんすか...えっLINE交換はいいんすか?!ぜひ!!」
「千朶とかARCの情報交換とかしていきましょうよ」
「そっすね!それ以外にもいろいろ連絡したいすけど、まずはそういう感じで仲良くなりましょう!」
あれ、今日はカフェ行ってないけど、この感じは悪かったかな...なんか相手に期待されてる気がする...あとでちゃんとタカヤに謝ろう。
「名前、なんていうんですか?」
「一ノ瀬蒼です。ていうかたぶん、高瀬さんのほうが年上だからタメ口でいいですよ」
「そう?じゃあそうするけど...蒼さんはなんでそんなに綺麗なの?俺、彫刻かなんかだと思ったよ」
「ぷっ...それ、うちの部員にも言われたことあります。ちゃんと息してますよ」
「あははっ!蒼さんおもしれー」
「高瀬さんは...肩触ってみてもいいですか?」
「肩っすか?いいけど...」
突然の問いかけに困る高瀬。一応承諾はする。
「うーん、まだ未完成だ。試合中肩あったまるまで時間かかるでしょ?」
「なんでわかるんすか?!まさに西浦戦のときがそうだった!」
「もっと筋トレしたほうがいいですよ。武蔵野第一の榛名さんみたいに、念入りに自分の体を大切にしながら計画立ててやったほうがいい。」
「榛名とも知り合いなの?!」
「いやそれが、榛名さんともここで会って笑」
「榛名も蒼さんに言いよってきたりしてない?」
「うーん、まぁ、ぼちぼちかな」
ここは軽く受け流すことにした。
「そっか...蒼さん!ここ出会ったのも何かの縁だし、打倒ARCで一緒に頑張っていきましょ!」
またLINEしますね!と言って高瀬くんは去っていった。
さて、最大の敵、タカヤに連絡する時が来た。
ブーブーブー
あれ?電話出ないな。お風呂かご飯かな?
「おい」
「うわぁ?!タカヤ?!」
なんでそこに?!
「榛名のこともあったから引き返したんだけど、こんどは桐青の高瀬かよ」
「あ!今回は彼氏いるってことと、ARCの情報収集の為にLINEしましょって言ったよ!下心なんて無いよ!」
「相手は期待すんだよ。必要以上のやりとりはすんなよ」
「うん!」
こうして家までタカヤと一緒に帰ることになった。
「お前、あの店で何見てんの?」
不意にタカヤが聞き出す。
「全部見てるよー。全部見て、他店と値段の比較をしてる」
監督にばかり負担かけさせちゃいけないから、リサーチだね、とコイツは部の金銭面まで気にしてんのか。さすがマネというかなんか。
「お前がそこまでやることか?」
「私がやらなきゃ誰がやるのよ。監督にも伝えてあるし」
「いつのまにそんな話してんだよ...」
「まぁまぁ、やりたくてやってるからいいのよ」
「お前に負担がないならいいけど」
「ふふ、ありがとう」
そんなこんなで私の家についてしまった。
「じゃあ、気をつけて帰れよ」
「うん、じゃー『あら!貴方が蒼の彼氏のタカヤくん?!』」
「ちょ、お母さん!!!」
「あー、はじめまして。阿部です。」
「ねぇねぇ、良かったらうちでご飯食べていかない?」
「お母さん!タカヤは明日も練習なの!ヘトヘトなんだよ!」
「いや、オレでよければお邪魔させて頂きます」
「タカヤ?!」
「さー!上がって!蒼がいつ彼氏連れてくるのかすっごい楽しみにしてたのよ!」
「もうーお母さんだまってよー!」
そんなこんなで、阿部は初めて一ノ瀬家と食卓を囲むこととなった。
「はい、今日は鯖の味噌煮とお味噌汁、サラダ、卵焼きよー。」
「わ...超うまそう」
タカヤが目をかがやかせながら、いつもの「うまそう!」を小声でやっていただきます、と箸を手に取った。
「蒼ってばね、タカヤくんのことすごく自慢するのよー。練習が一生懸命だとか、投手のことを大事にしてるとか。あと、蒼のこともね!」
「お母さん〜やめてよ〜」
そんな親子の会話を聴きながら、なんだか微笑ましくなった。
「オレも蒼にはすごく助けられてますよ。マネージャー以上に。」
「あら、そうなの?蒼はこうみえて、野球経験もあるからきっと部の役にたつと思うわ。」
「まさにそれで助けられてます。きっと部員全員が同じこといいますよ」
「そうなの?なんだか鼻が高いわ〜。タカヤくん、たくさん食べなさいね」
「ありがとうございます!」
蒼が野球をやめたことについて何も思わなかったのかな、とか、アルビノって知ってどう思ったのかなとか考えたりしたが、話しても気まずくなりそうなので口にはださなかった。
「じゃ、お母さん、タカヤ帰るから」
「気をつけてね!」
「今日はごちそうさまでした」
「またいつでも来てね〜」
そう言ってオレは蒼の家をあとにした。
これまでいろいろ大変だっただろうけど、良い家族そうでよかった。
蒼のお母さん、蒼を産んでくれてありがとう、なんて考えたりして。
タカヤとは途中でバイバイしたから1人。
「くれぐれも気をつけろよ」と釘さされて、私も人をその気にさせちゃう?のはやめようと思った。
グローブ、バット、ウェア、ここの店は野球の品ぞろえが多いから見てて楽しい。
「あの...」
じっくり商品を吟味していたら、声をかけられた。
誰かはわからない。
「俺、桐青高校の高瀬って言うんすけど」
「あー。桐青高校ってあの強いところのですよね」
まさかの強豪、桐青高校の人と会ってしまった。
「いや、まぁ、今年は西浦っていう新設高校に1回戦で負けたんですけど...」
「...」
「どうかしましたか?」
「私、西浦のマネなんですよ」
「えっまじっすか?!」
高瀬くん、の顔がだんだんと青ざめていく。
「西浦のマネかぁ〜〜」
落胆する高瀬くん。
「どうしたんですか?」
「いや、こんな店にあなたみたいな目立った綺麗な人がいたら、衝撃的なんですよ。でも、西浦のマネって聞いてちょっとショック...」
彼氏とかいるんですか?!と食い気味に聞いてくる高瀬くんはなんだか新鮮だった。
「いるけど、LINE交換くらいならできますよ」
「いるんすか...えっLINE交換はいいんすか?!ぜひ!!」
「千朶とかARCの情報交換とかしていきましょうよ」
「そっすね!それ以外にもいろいろ連絡したいすけど、まずはそういう感じで仲良くなりましょう!」
あれ、今日はカフェ行ってないけど、この感じは悪かったかな...なんか相手に期待されてる気がする...あとでちゃんとタカヤに謝ろう。
「名前、なんていうんですか?」
「一ノ瀬蒼です。ていうかたぶん、高瀬さんのほうが年上だからタメ口でいいですよ」
「そう?じゃあそうするけど...蒼さんはなんでそんなに綺麗なの?俺、彫刻かなんかだと思ったよ」
「ぷっ...それ、うちの部員にも言われたことあります。ちゃんと息してますよ」
「あははっ!蒼さんおもしれー」
「高瀬さんは...肩触ってみてもいいですか?」
「肩っすか?いいけど...」
突然の問いかけに困る高瀬。一応承諾はする。
「うーん、まだ未完成だ。試合中肩あったまるまで時間かかるでしょ?」
「なんでわかるんすか?!まさに西浦戦のときがそうだった!」
「もっと筋トレしたほうがいいですよ。武蔵野第一の榛名さんみたいに、念入りに自分の体を大切にしながら計画立ててやったほうがいい。」
「榛名とも知り合いなの?!」
「いやそれが、榛名さんともここで会って笑」
「榛名も蒼さんに言いよってきたりしてない?」
「うーん、まぁ、ぼちぼちかな」
ここは軽く受け流すことにした。
「そっか...蒼さん!ここ出会ったのも何かの縁だし、打倒ARCで一緒に頑張っていきましょ!」
またLINEしますね!と言って高瀬くんは去っていった。
さて、最大の敵、タカヤに連絡する時が来た。
ブーブーブー
あれ?電話出ないな。お風呂かご飯かな?
「おい」
「うわぁ?!タカヤ?!」
なんでそこに?!
「榛名のこともあったから引き返したんだけど、こんどは桐青の高瀬かよ」
「あ!今回は彼氏いるってことと、ARCの情報収集の為にLINEしましょって言ったよ!下心なんて無いよ!」
「相手は期待すんだよ。必要以上のやりとりはすんなよ」
「うん!」
こうして家までタカヤと一緒に帰ることになった。
「お前、あの店で何見てんの?」
不意にタカヤが聞き出す。
「全部見てるよー。全部見て、他店と値段の比較をしてる」
監督にばかり負担かけさせちゃいけないから、リサーチだね、とコイツは部の金銭面まで気にしてんのか。さすがマネというかなんか。
「お前がそこまでやることか?」
「私がやらなきゃ誰がやるのよ。監督にも伝えてあるし」
「いつのまにそんな話してんだよ...」
「まぁまぁ、やりたくてやってるからいいのよ」
「お前に負担がないならいいけど」
「ふふ、ありがとう」
そんなこんなで私の家についてしまった。
「じゃあ、気をつけて帰れよ」
「うん、じゃー『あら!貴方が蒼の彼氏のタカヤくん?!』」
「ちょ、お母さん!!!」
「あー、はじめまして。阿部です。」
「ねぇねぇ、良かったらうちでご飯食べていかない?」
「お母さん!タカヤは明日も練習なの!ヘトヘトなんだよ!」
「いや、オレでよければお邪魔させて頂きます」
「タカヤ?!」
「さー!上がって!蒼がいつ彼氏連れてくるのかすっごい楽しみにしてたのよ!」
「もうーお母さんだまってよー!」
そんなこんなで、阿部は初めて一ノ瀬家と食卓を囲むこととなった。
「はい、今日は鯖の味噌煮とお味噌汁、サラダ、卵焼きよー。」
「わ...超うまそう」
タカヤが目をかがやかせながら、いつもの「うまそう!」を小声でやっていただきます、と箸を手に取った。
「蒼ってばね、タカヤくんのことすごく自慢するのよー。練習が一生懸命だとか、投手のことを大事にしてるとか。あと、蒼のこともね!」
「お母さん〜やめてよ〜」
そんな親子の会話を聴きながら、なんだか微笑ましくなった。
「オレも蒼にはすごく助けられてますよ。マネージャー以上に。」
「あら、そうなの?蒼はこうみえて、野球経験もあるからきっと部の役にたつと思うわ。」
「まさにそれで助けられてます。きっと部員全員が同じこといいますよ」
「そうなの?なんだか鼻が高いわ〜。タカヤくん、たくさん食べなさいね」
「ありがとうございます!」
蒼が野球をやめたことについて何も思わなかったのかな、とか、アルビノって知ってどう思ったのかなとか考えたりしたが、話しても気まずくなりそうなので口にはださなかった。
「じゃ、お母さん、タカヤ帰るから」
「気をつけてね!」
「今日はごちそうさまでした」
「またいつでも来てね〜」
そう言ってオレは蒼の家をあとにした。
これまでいろいろ大変だっただろうけど、良い家族そうでよかった。
蒼のお母さん、蒼を産んでくれてありがとう、なんて考えたりして。