Chuchu
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蒼とは家でよくLINEをするようになった。
今何してるの?とか、試験勉強ちゃんとした?とか...まるで母親かと思うくらいの端的だけどオレを机から離さない。つーか、LINEしてる時点で全然勉強に集中できてねー。
蒼の方から電話がかかってきた。
「もしもし」
「今、榛名さんって人に会ってるよ」
「はあ?!」
どこをどう間違えたら、榛名なんかと会えるんだ。道も真逆だろう。榛名のやつ、もしかして待ち伏せ...でも蒼のことは知らないはずだ。
「グローブ見に行ったら、お店にいたんだよー。なんか声掛けられちゃって、西浦のマネって言ったんだけど。オーラが違うね、やっぱり。ユニフォーム着てたのもあるけど、プロになるための体づくりしてたわ」
「あ、そういうことか...つか、なんでそんなに榛名のこと褒めてんだよ」
「いや。今隣に榛名さんがいてそう言えって」
「今すぐ榛名と変われ」
「ありゃ、榛名さん、せっかくの電話ですけど、タカヤ機嫌悪そうです」
「いーっていーって、代わるわ。もしもし、タカヤか?」
「何なんですか、人の彼女のスマホ借りて」
「えっ...お前ら付き合ってんの?!」
蒼の顔を見たら、コクリと頷く
ショックを隠しきれない榛名。店にいた彼女があまりに美人だから、連絡先でも知れたらいいなぁという淡い期待を抱いて声をかけたのに、まさか、よりにもよってタカヤと付き合ってるなんて。
「蒼さん、タカヤはやめたほうがいい。俺と付き合った方が多分楽しっすよ」
「はぁ?!蒼、今すぐそいつと離れろ!」
「タカヤ、お前に蒼さんはもったいねぇ。もっとふつーのヤツと付き合え」
「蒼は榛名さんみたいなヤツとは付き合わないっすよ!あんたみたいな短気なヤツは無理!」
「なんだと?言ってくれるじゃねぇか」
スピーカーにしてるから、タカヤの怒号が響き渡る。この2人、なんかもっとインネンの仲って感じがしたけど、兄弟みたい。
「タカヤ、榛名さんいい人だよ。手の届かなかったグローブとってくれたし。そんな悪いこと言わないの」
「そーだそーだ、蒼さんはやっぱり見る目が違うなー」
「とにかくもう家に帰るから、切るね」
「絶対榛名の言葉に耳を貸すなよ!」
「はいはい。じゃあね」
プツッ
「いやーすんません、なんかごちゃごちゃしちゃって」
榛名がバツが悪そうに謝る。
「まぁ、タカヤがキレるのはいつものことなのでいいんですよ」
「蒼さん、グローブ見てたけど野球やってるんすか?」
「福岡で女子野球部入ってたんですよ。親の転勤でこっちきて、今はマネと練習相手やってます」
「左利きっすよね?俺もそうなんすよ」
グローブを指さして蒼に問いかける。
「投手ってことはタカヤから聞いてました。投球制限してるとか...」
「あ、まぁそれはトキとバアイによって...っすかね」
「いいと思いますよ、投球制限」
蒼が榛名の左肩を触ってもいいですか?と聞いて榛名が少しだけなら、と答える。
「やっぱちゃんと鍛えてますね。筋肉がやわらかい。まだ全然伸び代あるじゃないんですか?150kmは余裕で出せますよ」
「触っただけでわかるんすか?!」
「まぁ、野球やってたし、自分も全国大会に向けて鍛えてたから...成長期だから無理しないでくださいね」
意外と女性慣れしていない榛名が顔を真っ赤にする。こんなに自分のことをわかって声をかけてくれる人は女性でなかなかいない。
「...やっぱ蒼さんに声掛けてよかった!LINE教えて!」
「いいですよ。武蔵野のデータ活用とか教えて下さいね」
「ぐ...それは俺の一存ではちょっと...」
「あはは!冗談ですよ!」
蒼の笑顔が眩しい。もっと早く出会っていれば...なんでよりにもよってタカヤの彼女なんだよ。と、悔しがる榛名に気づくはずもなく、蒼はついでだからお茶しませんか?と榛名をカフェに誘った。
「いいんすか?!ぜひ!」
蒼の目的は、武蔵野の部員の情報をそれとなく聞き出すことだとは知る由もない。
今何してるの?とか、試験勉強ちゃんとした?とか...まるで母親かと思うくらいの端的だけどオレを机から離さない。つーか、LINEしてる時点で全然勉強に集中できてねー。
蒼の方から電話がかかってきた。
「もしもし」
「今、榛名さんって人に会ってるよ」
「はあ?!」
どこをどう間違えたら、榛名なんかと会えるんだ。道も真逆だろう。榛名のやつ、もしかして待ち伏せ...でも蒼のことは知らないはずだ。
「グローブ見に行ったら、お店にいたんだよー。なんか声掛けられちゃって、西浦のマネって言ったんだけど。オーラが違うね、やっぱり。ユニフォーム着てたのもあるけど、プロになるための体づくりしてたわ」
「あ、そういうことか...つか、なんでそんなに榛名のこと褒めてんだよ」
「いや。今隣に榛名さんがいてそう言えって」
「今すぐ榛名と変われ」
「ありゃ、榛名さん、せっかくの電話ですけど、タカヤ機嫌悪そうです」
「いーっていーって、代わるわ。もしもし、タカヤか?」
「何なんですか、人の彼女のスマホ借りて」
「えっ...お前ら付き合ってんの?!」
蒼の顔を見たら、コクリと頷く
ショックを隠しきれない榛名。店にいた彼女があまりに美人だから、連絡先でも知れたらいいなぁという淡い期待を抱いて声をかけたのに、まさか、よりにもよってタカヤと付き合ってるなんて。
「蒼さん、タカヤはやめたほうがいい。俺と付き合った方が多分楽しっすよ」
「はぁ?!蒼、今すぐそいつと離れろ!」
「タカヤ、お前に蒼さんはもったいねぇ。もっとふつーのヤツと付き合え」
「蒼は榛名さんみたいなヤツとは付き合わないっすよ!あんたみたいな短気なヤツは無理!」
「なんだと?言ってくれるじゃねぇか」
スピーカーにしてるから、タカヤの怒号が響き渡る。この2人、なんかもっとインネンの仲って感じがしたけど、兄弟みたい。
「タカヤ、榛名さんいい人だよ。手の届かなかったグローブとってくれたし。そんな悪いこと言わないの」
「そーだそーだ、蒼さんはやっぱり見る目が違うなー」
「とにかくもう家に帰るから、切るね」
「絶対榛名の言葉に耳を貸すなよ!」
「はいはい。じゃあね」
プツッ
「いやーすんません、なんかごちゃごちゃしちゃって」
榛名がバツが悪そうに謝る。
「まぁ、タカヤがキレるのはいつものことなのでいいんですよ」
「蒼さん、グローブ見てたけど野球やってるんすか?」
「福岡で女子野球部入ってたんですよ。親の転勤でこっちきて、今はマネと練習相手やってます」
「左利きっすよね?俺もそうなんすよ」
グローブを指さして蒼に問いかける。
「投手ってことはタカヤから聞いてました。投球制限してるとか...」
「あ、まぁそれはトキとバアイによって...っすかね」
「いいと思いますよ、投球制限」
蒼が榛名の左肩を触ってもいいですか?と聞いて榛名が少しだけなら、と答える。
「やっぱちゃんと鍛えてますね。筋肉がやわらかい。まだ全然伸び代あるじゃないんですか?150kmは余裕で出せますよ」
「触っただけでわかるんすか?!」
「まぁ、野球やってたし、自分も全国大会に向けて鍛えてたから...成長期だから無理しないでくださいね」
意外と女性慣れしていない榛名が顔を真っ赤にする。こんなに自分のことをわかって声をかけてくれる人は女性でなかなかいない。
「...やっぱ蒼さんに声掛けてよかった!LINE教えて!」
「いいですよ。武蔵野のデータ活用とか教えて下さいね」
「ぐ...それは俺の一存ではちょっと...」
「あはは!冗談ですよ!」
蒼の笑顔が眩しい。もっと早く出会っていれば...なんでよりにもよってタカヤの彼女なんだよ。と、悔しがる榛名に気づくはずもなく、蒼はついでだからお茶しませんか?と榛名をカフェに誘った。
「いいんすか?!ぜひ!」
蒼の目的は、武蔵野の部員の情報をそれとなく聞き出すことだとは知る由もない。