運命の人となら 榛名落ち長編
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「蒼、そろそろつく、おう、車で向かってる。駐車場あるよな?」
あれから数日後、蒼の家にあいさつにいくことになった。
東京で同棲することを許してもらうためのあいさつ。
俺はとりあえず髪をセットしスーツを着て蒼の家へ向かった。
ブロロロロロ……
ガチャ
車の排気音で気づいたのか蒼が家から出てきた。と同時に、エンジンを切って車から降りる俺の姿にびっくりしていた。
「なんでスーツ…」
「いや、大事な話だから当然だろ」
「髪型まで…お父さんたちビックリしちゃうよ…」
一人であたふたしている蒼を見て、なんだか笑えてきた。やっと俺たち元に戻ったんだなって実感する。
「おじゃまします!こんばんはー!お父さん、お母さん、いますかー!」
蒼より先に家に入り野球部仕込みのクソデカボイスで蒼の両親を呼ぶ。
「モトキくん!いらっしゃい!」
「まぁ…どうしたのその格好…」
「ヒソヒソ…ほら…お母さん驚いてる…」
「…かっこいいわね〜!仕事帰りかしら?さ、あがってあがって」
「大丈夫だったろ?」
パチッとウインクすると蒼は拍子抜けしていた。蒼のお母さん天然だからなぁ。
「今日はね、これっ!すき焼きにしたの!モトキくん食べれる?」
「はい!肉と野菜はたくさん食いたいです!あと米も!」
「まっ!よかったー!じゃ、そこに座って、蒼の隣」
「モトキくん!酒は飲める?どう?」
蒼の親父さんがビール瓶をふたつ冷蔵庫からもってきてくれた。
「俺は飲まないですね…すみません」
「そっかー。じゃ、二本とも父さんが飲むとするか」
「注ぎます!」
これはプロ入り仕込みのおもてなし。
「おっとっとっと…すまんね。じゃ、モトキくんのプロ入団を祝って、カンパーイ!」
「ありがとうございます!」
「いやー、それにしたってすごいよな。高校卒業後大学進学したと思いきや退学してプロなんて」
「大学野球を経験したかったのと、プロ進出の有名大学でアピールしたかったのがデカイっすね」
「その心意気がすごい!うちの部員たちにも見習って欲しいよ。プロとまではいかんでも、甲子園優勝はさ、やっぱしたいわけで」
「甲子園といえば、で、春大の話になりますけど蒼がコーチするようになって全国ベスト4までいきましたよね。あれはすごかったです。やっぱり蒼の力は大きいですか?」
「うん…正直いうと俺なんか居なくてもいいんじゃないかと思うくらい蒼はすごい"目"を持ってるよ」
「!!ですよね、やっぱり蒼の目はすごいですよね!」
「特にフィジカルを見る目、あれはすごい。蒼がコーチになって、うちは故障した選手は一人もいないんだ」
「それは…すごいですね…」
あぁ…中学の時に蒼と出会っていれば、俺の野球人生も変わっていたかもしれない…。
「ところで君ら二人、いつヨリ戻したの?ゲフ」
「「!!!」」
「ちょっとお父さん、二人に失礼でしょ…」
蒼のお母さんが間に入る。
「いやーー俺はね、ずっっっっっとモトキくんに謝りたかったんだ」
「お、俺ぇ?!」
「蒼をいきなりARCに転入させて本当にすまなかった!!そのせいで二人に亀裂が入ったんだろう?申し訳ないことをした。謝っても謝りきれない」
で、いつヨリ戻したの?と再び聞いてくる親父さん。多分酔ってる。
「まぁいろいろありました。再会も最近、いろいろ。肉、美味いっすね」
「最近かぁ…蒼は記憶戻してから一度明るくなったけど、また暗くなっただろう?俺は不安で仕方がなかったよ。それがそう、まさに最近。また明るくなった」
バッと蒼の方を見ると、目を逸らして顔を赤らめていた。
今すぐハグしてチューしたい。
「そしたらモトキくんがくるってなって…あぁそうか。蒼に必要なのはモトキくんなのかって悟ったよ」
?!今がチャンスか?!
「蒼の親父さん!お母さん!今日は二人にお願いがあってきました!!!!」
一瞬張り詰めたようにシーンとしたが、親父さんのゲップが場を和ませた(ような気がする)。
「お願いって??」
ビールが入ったコップをテーブルに置いて聞く姿勢に入る親父さんとお母さん。
「…………蒼と、(東京で同棲させてください!)結婚させてください!!!!!」
また、シーンとする。
え、俺なんてった?
心の声と現実の声が逆になってなかったか?
結婚させてください?まだヨリを戻したばかりなのに?
蒼を見ると顔面蒼白だった。多分俺も。
「…………………えーーー!!蒼とモトキくん結婚するのーー???よっしゃーーー!!!」
宴だーーー!!!!と喜び舞う親父さんとお母さん。
ポカンとする俺と蒼。
許して…もらえた?
そう、問題は二人じゃない。俺たちだ。
俺は蒼の顔を見てこっち見て、と顎を動かす。
「………蒼さん、俺と結婚してください!!!」
「え?順番逆じゃない?」
そうなんですよ親父さん。俺はまだ蒼にプロポーズをしてなかったんですよ親父さん。
しんとする中、蒼は一瞬俯き、何かを決心したかのように俺と目を合わせ、きっとした顔をしながらもひたすら真っ赤になりながら口を開いた。
「将来を共にしますかって聞いたのは私の方!私も、モトキと結婚したい!!!!」
「!!!!」
「祭りだーーー!!!」
「お父さん、お肉冷蔵庫から出してくるわねっ!それからビールもねっ」
蒼の親父さんもお母さんも嬉しそう。
でも多分、この中で一番嬉しいのは絶対に俺。
蒼はちょっと涙目だったから、ハンカチで拭ってあげたら、ボロ泣きし始めた。
どうやら嬉し泣きらしい。
泣いてる蒼は笑っていた。
これから先、いろんな蒼が見れる。
そう思うと、俺の将来は楽しみで仕方がなかった。
今日食ったすき焼きは世界で一番美味いすき焼きになった。
あれから数日後、蒼の家にあいさつにいくことになった。
東京で同棲することを許してもらうためのあいさつ。
俺はとりあえず髪をセットしスーツを着て蒼の家へ向かった。
ブロロロロロ……
ガチャ
車の排気音で気づいたのか蒼が家から出てきた。と同時に、エンジンを切って車から降りる俺の姿にびっくりしていた。
「なんでスーツ…」
「いや、大事な話だから当然だろ」
「髪型まで…お父さんたちビックリしちゃうよ…」
一人であたふたしている蒼を見て、なんだか笑えてきた。やっと俺たち元に戻ったんだなって実感する。
「おじゃまします!こんばんはー!お父さん、お母さん、いますかー!」
蒼より先に家に入り野球部仕込みのクソデカボイスで蒼の両親を呼ぶ。
「モトキくん!いらっしゃい!」
「まぁ…どうしたのその格好…」
「ヒソヒソ…ほら…お母さん驚いてる…」
「…かっこいいわね〜!仕事帰りかしら?さ、あがってあがって」
「大丈夫だったろ?」
パチッとウインクすると蒼は拍子抜けしていた。蒼のお母さん天然だからなぁ。
「今日はね、これっ!すき焼きにしたの!モトキくん食べれる?」
「はい!肉と野菜はたくさん食いたいです!あと米も!」
「まっ!よかったー!じゃ、そこに座って、蒼の隣」
「モトキくん!酒は飲める?どう?」
蒼の親父さんがビール瓶をふたつ冷蔵庫からもってきてくれた。
「俺は飲まないですね…すみません」
「そっかー。じゃ、二本とも父さんが飲むとするか」
「注ぎます!」
これはプロ入り仕込みのおもてなし。
「おっとっとっと…すまんね。じゃ、モトキくんのプロ入団を祝って、カンパーイ!」
「ありがとうございます!」
「いやー、それにしたってすごいよな。高校卒業後大学進学したと思いきや退学してプロなんて」
「大学野球を経験したかったのと、プロ進出の有名大学でアピールしたかったのがデカイっすね」
「その心意気がすごい!うちの部員たちにも見習って欲しいよ。プロとまではいかんでも、甲子園優勝はさ、やっぱしたいわけで」
「甲子園といえば、で、春大の話になりますけど蒼がコーチするようになって全国ベスト4までいきましたよね。あれはすごかったです。やっぱり蒼の力は大きいですか?」
「うん…正直いうと俺なんか居なくてもいいんじゃないかと思うくらい蒼はすごい"目"を持ってるよ」
「!!ですよね、やっぱり蒼の目はすごいですよね!」
「特にフィジカルを見る目、あれはすごい。蒼がコーチになって、うちは故障した選手は一人もいないんだ」
「それは…すごいですね…」
あぁ…中学の時に蒼と出会っていれば、俺の野球人生も変わっていたかもしれない…。
「ところで君ら二人、いつヨリ戻したの?ゲフ」
「「!!!」」
「ちょっとお父さん、二人に失礼でしょ…」
蒼のお母さんが間に入る。
「いやーー俺はね、ずっっっっっとモトキくんに謝りたかったんだ」
「お、俺ぇ?!」
「蒼をいきなりARCに転入させて本当にすまなかった!!そのせいで二人に亀裂が入ったんだろう?申し訳ないことをした。謝っても謝りきれない」
で、いつヨリ戻したの?と再び聞いてくる親父さん。多分酔ってる。
「まぁいろいろありました。再会も最近、いろいろ。肉、美味いっすね」
「最近かぁ…蒼は記憶戻してから一度明るくなったけど、また暗くなっただろう?俺は不安で仕方がなかったよ。それがそう、まさに最近。また明るくなった」
バッと蒼の方を見ると、目を逸らして顔を赤らめていた。
今すぐハグしてチューしたい。
「そしたらモトキくんがくるってなって…あぁそうか。蒼に必要なのはモトキくんなのかって悟ったよ」
?!今がチャンスか?!
「蒼の親父さん!お母さん!今日は二人にお願いがあってきました!!!!」
一瞬張り詰めたようにシーンとしたが、親父さんのゲップが場を和ませた(ような気がする)。
「お願いって??」
ビールが入ったコップをテーブルに置いて聞く姿勢に入る親父さんとお母さん。
「…………蒼と、(東京で同棲させてください!)結婚させてください!!!!!」
また、シーンとする。
え、俺なんてった?
心の声と現実の声が逆になってなかったか?
結婚させてください?まだヨリを戻したばかりなのに?
蒼を見ると顔面蒼白だった。多分俺も。
「…………………えーーー!!蒼とモトキくん結婚するのーー???よっしゃーーー!!!」
宴だーーー!!!!と喜び舞う親父さんとお母さん。
ポカンとする俺と蒼。
許して…もらえた?
そう、問題は二人じゃない。俺たちだ。
俺は蒼の顔を見てこっち見て、と顎を動かす。
「………蒼さん、俺と結婚してください!!!」
「え?順番逆じゃない?」
そうなんですよ親父さん。俺はまだ蒼にプロポーズをしてなかったんですよ親父さん。
しんとする中、蒼は一瞬俯き、何かを決心したかのように俺と目を合わせ、きっとした顔をしながらもひたすら真っ赤になりながら口を開いた。
「将来を共にしますかって聞いたのは私の方!私も、モトキと結婚したい!!!!」
「!!!!」
「祭りだーーー!!!」
「お父さん、お肉冷蔵庫から出してくるわねっ!それからビールもねっ」
蒼の親父さんもお母さんも嬉しそう。
でも多分、この中で一番嬉しいのは絶対に俺。
蒼はちょっと涙目だったから、ハンカチで拭ってあげたら、ボロ泣きし始めた。
どうやら嬉し泣きらしい。
泣いてる蒼は笑っていた。
これから先、いろんな蒼が見れる。
そう思うと、俺の将来は楽しみで仕方がなかった。
今日食ったすき焼きは世界で一番美味いすき焼きになった。
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