Chuchu
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日曜日がやってきた。午後練を終えて、オレとレンと蒼はレンの家に行くことになった。蒼はなんだかでけー荷物を持っている。誕生日プレゼントと、自分で作るって言ってたケーキだろう。
「た、ただいま!」
「レン〜おかえり〜!あとタカヤくんも!来てくれてありがとう〜。そちらの女の子は?」
「一ノ瀬さん!し、しのーかさんとおなじマネジで、でも野球の練習にも参加してるんだよ!すごいんだよ!あと、あ、べくんの、彼女だよ!」
「まぁ〜!綺麗な子ね〜!お人形さんみたいね!さ、あがってあがって〜」
「あがって、どうぞ!」
レンがスリッパをだしてくれた。
「おじゃましまーす。大きなお家だぁ」
俺は慣れてっけど、蒼は初めてレンの家に来たから敷地の広さに驚いている。
リビングに案内されて、さっそく蒼がケーキをとりだした。
「わっ!蒼ちゃん、それ自分で作ったの?」
俺もレンも、レンの母親も驚いた顔をする。
イチゴやラズベリーで綺麗にデコレーションされたチョコレートケーキだった。ホワイトチョコレートには俺の名前が書いてある。
「はい!お菓子作りは趣味なので!スポンジ焼いてクリーム塗るだけですけど...」
「いやいや!自作でこれはすごいわよ〜!私なんてお店で買っちゃうもの!」
「まぁ、お店は安定して美味しいですからね!綺麗だし!」
「蒼ちゃんのケーキも負けず劣らず綺麗よ!すごいわ〜!」
「一ノ瀬さんは!モデルもしてるんだよ!すごいんだよ!」
「モデル?!まぁ、それだけ綺麗なお顔とスタイルしてたら声もかかってくるでしょうね?!お菓子作れて、モデルやって、マネジでしょ?タカヤくんってば、素敵な彼女見つけちゃったわね!」
「っす...今日はわざわざありがとうございます」
こいつ...色々やれるとは思ってたけどケーキまで作れんのかよ...万能すぎて怖ぇわ。できないことないのかよ。
「はいじゃあお肉もお皿も並べたし、あ、電気消してロウソクに火つけるわね。レン、ひとことどうぞ。」
おばさんがレンに催促する。レンは何かぶつぶつ呟いている。
「レン〜聞こえない!ちゃんとはっきり!」
「レン!がんばれ!」
蒼とおばさんのお陰でレンがやっと口を開いた。
「阿部くん!誕生日、おめでとう!」
「おめでとう〜!」
「タカヤ、おめでとうー!ろうそくー!」
フゥ〜とロウソクの火を消すと、3人がぱちぱちと拍手をして電気が着いた。
「タカヤ〜、はい!誕生日プレゼント!」
「なにこれ。開けていいの?」
「いいよー!開けて開けて!」
蒼からもらった袋を開けると、ブランドロゴがエンボス加工されたパーカーだった。
「お前...結構高いんじゃねぇの?これ」
「うちのブランドの服だから、社割で買えましたー」
ブイ、とピースする蒼。手作りのケーキにブランドの服...これはお返しする時が大変かもしれねぇ。
「一ノ瀬さんは、誕生日、いつなの?」
「私?私は5月17日だよ!」
「ま!うちのレンと同じじゃない?!」
「お、オレと同じ誕生日、だ!」
「そうなの?!すごい偶然〜!同じ日にお母さんのお腹から産まれたって、奇跡みたい!」
そうか...もう蒼の誕生日は結構過ぎたから祝うとしたら来年か...小遣いためとこう。
「蒼ちゃんは練習にも参加してるってさっき言ってたけど、野球してたの?」
「はい!中学から、親の都合で埼玉に来るまではやってました!今はマネジと練習相手で楽しくやれてます!」
「ポジションはどこだったの?」
「投手です!左利きなので、監督にすすめられてあれよあれよと...」
「じゃあレンと同じね!レン、練習のことあまり話さないですぐ寝ちゃうんだけど、どういう感じ?」
「投球練習があるんですけど、レンくんはコントロールがすばらしいですよ!プロでも難しい制球力をもってます!投げることへの集中力もすごいし、だから、捕手のタカヤもリードのしがいがあると思いますよ!ね!タカヤ!」
「はい。俺もこいつのやる気にひっぱられてるところがあります。」
「へ〜、レンがみんなの役に立てて、お母さん嬉しいわ〜!」
「いい投手ですよ!レンももっと自信もっていいんだよ!」
「オレは、阿部くんがすごいから、投げられる!」
「でた!褒め殺し〜。タカヤ顔赤い〜!」
「うふふ、何だかにぎやかで嬉しいわ〜。
あら、ケーキ美味しい!蒼ちゃん、美味しいわよこれ!」
「ありがとうございます!作りがいがありました!」
蒼のケーキは店で売ってるやつと同じくらい美味くて、ホールだったけどあっという間に食べきってしまった。
「レン〜!また遊びに来るね〜!」
「う、うん!また、ね!」
「2人ともありがとうね〜!タカヤくんおめでとう〜!」
「ありがとうございました!おじゃましました!」
チャリを押しながら三橋家をあとにする俺と蒼。
「タカヤ、頭の中野球のことばっかだから誕生日のこと忘れるとかアホすぎ!」
「覚えてても自分から言わねーだろ、普通」
「私の誕生日覚えた?5月!17日!レンと同じ!」
「覚えてるよ。一生忘れねーと思うわ。」
「お祝い楽しみにしてます!」
「来年だな、またレンと一緒に祝うか」
「レンと一緒で1回、2人きりで2回、家族で3回よ!」
「よくばりなやつだな」
「ビッグイベントよ!一ノ瀬蒼の生誕祭!」
今度は部員全員巻き込もーとっ、という蒼の狂気じみた発言は聞かなかったことにした。
「タカヤ、ちょっと遅れたけど誕生日おめでとう!」
「おー、こっちもケーキとかプレゼント、サンキューな」
「また一緒にお祝い出来たらいいなぁ」
「そうだな」
空は真っ暗になり、街灯に照らされた白い肌が浮かび上がって、異様に綺麗に見えた蒼の腕を掴んで額にそっとキスをした。
突然でビックリした蒼は、「もー、するなら言ってよね!」とオレをしかったつもりでも、照れながら笑っていた。
来年も再来年も、ずっとこのままならいいのに。
「あー、来年も再来年も、ずっとこのままならいいのになぁ」
以心伝心したのか、蒼が全く同じこというもんだから、笑ってしまった。
今年は特別な誕生日になった。
来年もまた、君と祝えますように。
「た、ただいま!」
「レン〜おかえり〜!あとタカヤくんも!来てくれてありがとう〜。そちらの女の子は?」
「一ノ瀬さん!し、しのーかさんとおなじマネジで、でも野球の練習にも参加してるんだよ!すごいんだよ!あと、あ、べくんの、彼女だよ!」
「まぁ〜!綺麗な子ね〜!お人形さんみたいね!さ、あがってあがって〜」
「あがって、どうぞ!」
レンがスリッパをだしてくれた。
「おじゃましまーす。大きなお家だぁ」
俺は慣れてっけど、蒼は初めてレンの家に来たから敷地の広さに驚いている。
リビングに案内されて、さっそく蒼がケーキをとりだした。
「わっ!蒼ちゃん、それ自分で作ったの?」
俺もレンも、レンの母親も驚いた顔をする。
イチゴやラズベリーで綺麗にデコレーションされたチョコレートケーキだった。ホワイトチョコレートには俺の名前が書いてある。
「はい!お菓子作りは趣味なので!スポンジ焼いてクリーム塗るだけですけど...」
「いやいや!自作でこれはすごいわよ〜!私なんてお店で買っちゃうもの!」
「まぁ、お店は安定して美味しいですからね!綺麗だし!」
「蒼ちゃんのケーキも負けず劣らず綺麗よ!すごいわ〜!」
「一ノ瀬さんは!モデルもしてるんだよ!すごいんだよ!」
「モデル?!まぁ、それだけ綺麗なお顔とスタイルしてたら声もかかってくるでしょうね?!お菓子作れて、モデルやって、マネジでしょ?タカヤくんってば、素敵な彼女見つけちゃったわね!」
「っす...今日はわざわざありがとうございます」
こいつ...色々やれるとは思ってたけどケーキまで作れんのかよ...万能すぎて怖ぇわ。できないことないのかよ。
「はいじゃあお肉もお皿も並べたし、あ、電気消してロウソクに火つけるわね。レン、ひとことどうぞ。」
おばさんがレンに催促する。レンは何かぶつぶつ呟いている。
「レン〜聞こえない!ちゃんとはっきり!」
「レン!がんばれ!」
蒼とおばさんのお陰でレンがやっと口を開いた。
「阿部くん!誕生日、おめでとう!」
「おめでとう〜!」
「タカヤ、おめでとうー!ろうそくー!」
フゥ〜とロウソクの火を消すと、3人がぱちぱちと拍手をして電気が着いた。
「タカヤ〜、はい!誕生日プレゼント!」
「なにこれ。開けていいの?」
「いいよー!開けて開けて!」
蒼からもらった袋を開けると、ブランドロゴがエンボス加工されたパーカーだった。
「お前...結構高いんじゃねぇの?これ」
「うちのブランドの服だから、社割で買えましたー」
ブイ、とピースする蒼。手作りのケーキにブランドの服...これはお返しする時が大変かもしれねぇ。
「一ノ瀬さんは、誕生日、いつなの?」
「私?私は5月17日だよ!」
「ま!うちのレンと同じじゃない?!」
「お、オレと同じ誕生日、だ!」
「そうなの?!すごい偶然〜!同じ日にお母さんのお腹から産まれたって、奇跡みたい!」
そうか...もう蒼の誕生日は結構過ぎたから祝うとしたら来年か...小遣いためとこう。
「蒼ちゃんは練習にも参加してるってさっき言ってたけど、野球してたの?」
「はい!中学から、親の都合で埼玉に来るまではやってました!今はマネジと練習相手で楽しくやれてます!」
「ポジションはどこだったの?」
「投手です!左利きなので、監督にすすめられてあれよあれよと...」
「じゃあレンと同じね!レン、練習のことあまり話さないですぐ寝ちゃうんだけど、どういう感じ?」
「投球練習があるんですけど、レンくんはコントロールがすばらしいですよ!プロでも難しい制球力をもってます!投げることへの集中力もすごいし、だから、捕手のタカヤもリードのしがいがあると思いますよ!ね!タカヤ!」
「はい。俺もこいつのやる気にひっぱられてるところがあります。」
「へ〜、レンがみんなの役に立てて、お母さん嬉しいわ〜!」
「いい投手ですよ!レンももっと自信もっていいんだよ!」
「オレは、阿部くんがすごいから、投げられる!」
「でた!褒め殺し〜。タカヤ顔赤い〜!」
「うふふ、何だかにぎやかで嬉しいわ〜。
あら、ケーキ美味しい!蒼ちゃん、美味しいわよこれ!」
「ありがとうございます!作りがいがありました!」
蒼のケーキは店で売ってるやつと同じくらい美味くて、ホールだったけどあっという間に食べきってしまった。
「レン〜!また遊びに来るね〜!」
「う、うん!また、ね!」
「2人ともありがとうね〜!タカヤくんおめでとう〜!」
「ありがとうございました!おじゃましました!」
チャリを押しながら三橋家をあとにする俺と蒼。
「タカヤ、頭の中野球のことばっかだから誕生日のこと忘れるとかアホすぎ!」
「覚えてても自分から言わねーだろ、普通」
「私の誕生日覚えた?5月!17日!レンと同じ!」
「覚えてるよ。一生忘れねーと思うわ。」
「お祝い楽しみにしてます!」
「来年だな、またレンと一緒に祝うか」
「レンと一緒で1回、2人きりで2回、家族で3回よ!」
「よくばりなやつだな」
「ビッグイベントよ!一ノ瀬蒼の生誕祭!」
今度は部員全員巻き込もーとっ、という蒼の狂気じみた発言は聞かなかったことにした。
「タカヤ、ちょっと遅れたけど誕生日おめでとう!」
「おー、こっちもケーキとかプレゼント、サンキューな」
「また一緒にお祝い出来たらいいなぁ」
「そうだな」
空は真っ暗になり、街灯に照らされた白い肌が浮かび上がって、異様に綺麗に見えた蒼の腕を掴んで額にそっとキスをした。
突然でビックリした蒼は、「もー、するなら言ってよね!」とオレをしかったつもりでも、照れながら笑っていた。
来年も再来年も、ずっとこのままならいいのに。
「あー、来年も再来年も、ずっとこのままならいいのになぁ」
以心伝心したのか、蒼が全く同じこというもんだから、笑ってしまった。
今年は特別な誕生日になった。
来年もまた、君と祝えますように。