chuchu 短編
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僕の名前は星野光。16歳、小さい頃からモデルをやっている。
同じく今、雑誌の撮影を一緒にしている一ノ瀬蒼も、小さい頃から僕とモデルをしている。
美しい白髪、透き通るような白い肌、澄んだ青い瞳。日本人離れした彼女を、僕は初めて会ったときから美しい人だなと思っていた。
と、同時に、それが恋心だと気づいたのは10歳のとき。
ずっと潜めていた。バレたら今後の撮影に影響するかもしれないから。
そんなある日、撮影の休憩中蒼がスマホを見てニヤニヤしていた。
「蒼、どうしたの?なんかいいことでもあった?」
「彼氏が、ちょっとね」
呆然とした。いつ、いつ彼氏が出来た?僕が知らないところで、何があった?
安心していた。撮影中スキンシップをとってくれていたから、もしかしたら僕のこと……なんて思っていた。
……勘違いだった。
「彼氏って……なんの人?モデル?」
「ううん。高校の野球部」
そういえば蒼は野球部のマネージャーもやっていると聞いていた。
蒼はモデルの誰かと付き合うものだと思っていた。願わくば僕と……。
そんなぽっと出のヤツに蒼のことが分かるはずない。僕は11年間蒼と一緒にいたんだ。
蒼の好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな本、好きなスポーツ、好きな服装、好きな人のタイプ、なんでも知っている。
「蒼」
「なにー?」
"「その彼氏、本当に蒼のこと分かってるの?」"
"「それ、どういう意味?」"
"「蒼のこと理解してくれてるの?」"
"蒼の表情が冷ややかになった。"
"「してくれてるよ。他の誰よりも私のこと信じてくれてるし」"
"「そんなの僕だって……」"
"「え?」"
"「僕は小さい頃から蒼のこと見てきたんだ。誰よりも蒼のこと、理解してる自信がある」"
"「だから、何?」"
"「だから、そんな奴やめて、僕と付き合って欲しい」"
なんて、言いたいけど、振られるのは目に見えてる。
「蒼が選んだ人だから、かっこいいヤツなんだろうね」
蒼がニヤリとする。
「あれは中毒になるね」
「中毒って……」
「ま、かっこいいよ!すごく!野球に一直線で他は眼中にないって感じ!」
僕だって……モデルに一直線で蒼以外は眼中にないのにな……。
どうしよう。言ってしまおうか。でも、蒼に嫌われて撮影拒否されたくない。……言えない。
「きっとお似合いなんだろうね。写真とかないの?」
それなら!と言って蒼は目を輝かせながら写真フォルダを漁る。
「これ!ここでタカヤと撮影した時の!」
タカヤっていうんだ。思ったより普通のヤツだった。
こいつが野球に一生懸命で、蒼にとってかっこよく見えて、恋人で……。
「どこが好きになったの?」
「一生懸命なところと私のこと第一に考えてくれるところ!私もまたタカヤのことを一番に考えている!相思相愛ってこういうことを言うんだろうなって感じさせる!」
「そんなに好きなんだね…」
「うん!大好き!」
もっと、もっと早くから蒼に告白しておけばよかった。そしたら可能性はあったのに。タカヤに会う前に、蒼は僕のことを意識してくれたかもしれないのに。
「蒼、僕のこと好きにはならなかったの?」
「ええ?」
「ほら、僕らって小さい頃から仲良かったじゃん。僕に恋心抱かなかったのかなって」
「……恋心かどうかはわからないけど、10歳くらいのとき憧れてはいたかなぁ……」
!!
そんなの……本当にタイミングの差じゃないか……。
「ははっなんかくすぐったいね、こんな話」
少し顔を赤らめて蒼が照れくさそうにする。
僕は君が好きで、ずっと好きで、ずっと気持ちを隠してきた。
「撮影中は僕が蒼の恋人だから」
「ははっ!何それ。でも、そう思ってペアで撮影してるよ」
蒼はずるい。突き放す言葉を決して放たない。
だから僕は君を嫌いになれない。
好きという気持ちが増していく。
じゃあ、願わくば、撮影中だけでも僕にだけ集中してほしい、僕のことを見て欲しい、恋人のように接して欲しい。
タカヤ、もし君が蒼を泣かせるようなことをしたら、僕は許さないから。
そのときは蒼を腕の中に抱いて、頭を撫でて
今度こそ僕のものにしてみせるよ。
覚悟しておいてね。
同じく今、雑誌の撮影を一緒にしている一ノ瀬蒼も、小さい頃から僕とモデルをしている。
美しい白髪、透き通るような白い肌、澄んだ青い瞳。日本人離れした彼女を、僕は初めて会ったときから美しい人だなと思っていた。
と、同時に、それが恋心だと気づいたのは10歳のとき。
ずっと潜めていた。バレたら今後の撮影に影響するかもしれないから。
そんなある日、撮影の休憩中蒼がスマホを見てニヤニヤしていた。
「蒼、どうしたの?なんかいいことでもあった?」
「彼氏が、ちょっとね」
呆然とした。いつ、いつ彼氏が出来た?僕が知らないところで、何があった?
安心していた。撮影中スキンシップをとってくれていたから、もしかしたら僕のこと……なんて思っていた。
……勘違いだった。
「彼氏って……なんの人?モデル?」
「ううん。高校の野球部」
そういえば蒼は野球部のマネージャーもやっていると聞いていた。
蒼はモデルの誰かと付き合うものだと思っていた。願わくば僕と……。
そんなぽっと出のヤツに蒼のことが分かるはずない。僕は11年間蒼と一緒にいたんだ。
蒼の好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな本、好きなスポーツ、好きな服装、好きな人のタイプ、なんでも知っている。
「蒼」
「なにー?」
"「その彼氏、本当に蒼のこと分かってるの?」"
"「それ、どういう意味?」"
"「蒼のこと理解してくれてるの?」"
"蒼の表情が冷ややかになった。"
"「してくれてるよ。他の誰よりも私のこと信じてくれてるし」"
"「そんなの僕だって……」"
"「え?」"
"「僕は小さい頃から蒼のこと見てきたんだ。誰よりも蒼のこと、理解してる自信がある」"
"「だから、何?」"
"「だから、そんな奴やめて、僕と付き合って欲しい」"
なんて、言いたいけど、振られるのは目に見えてる。
「蒼が選んだ人だから、かっこいいヤツなんだろうね」
蒼がニヤリとする。
「あれは中毒になるね」
「中毒って……」
「ま、かっこいいよ!すごく!野球に一直線で他は眼中にないって感じ!」
僕だって……モデルに一直線で蒼以外は眼中にないのにな……。
どうしよう。言ってしまおうか。でも、蒼に嫌われて撮影拒否されたくない。……言えない。
「きっとお似合いなんだろうね。写真とかないの?」
それなら!と言って蒼は目を輝かせながら写真フォルダを漁る。
「これ!ここでタカヤと撮影した時の!」
タカヤっていうんだ。思ったより普通のヤツだった。
こいつが野球に一生懸命で、蒼にとってかっこよく見えて、恋人で……。
「どこが好きになったの?」
「一生懸命なところと私のこと第一に考えてくれるところ!私もまたタカヤのことを一番に考えている!相思相愛ってこういうことを言うんだろうなって感じさせる!」
「そんなに好きなんだね…」
「うん!大好き!」
もっと、もっと早くから蒼に告白しておけばよかった。そしたら可能性はあったのに。タカヤに会う前に、蒼は僕のことを意識してくれたかもしれないのに。
「蒼、僕のこと好きにはならなかったの?」
「ええ?」
「ほら、僕らって小さい頃から仲良かったじゃん。僕に恋心抱かなかったのかなって」
「……恋心かどうかはわからないけど、10歳くらいのとき憧れてはいたかなぁ……」
!!
そんなの……本当にタイミングの差じゃないか……。
「ははっなんかくすぐったいね、こんな話」
少し顔を赤らめて蒼が照れくさそうにする。
僕は君が好きで、ずっと好きで、ずっと気持ちを隠してきた。
「撮影中は僕が蒼の恋人だから」
「ははっ!何それ。でも、そう思ってペアで撮影してるよ」
蒼はずるい。突き放す言葉を決して放たない。
だから僕は君を嫌いになれない。
好きという気持ちが増していく。
じゃあ、願わくば、撮影中だけでも僕にだけ集中してほしい、僕のことを見て欲しい、恋人のように接して欲しい。
タカヤ、もし君が蒼を泣かせるようなことをしたら、僕は許さないから。
そのときは蒼を腕の中に抱いて、頭を撫でて
今度こそ僕のものにしてみせるよ。
覚悟しておいてね。