chuchu 短編
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俺の不甲斐なさを顕にしてから翌日。
蒼とデートだ。
恥ずかしいけど、やったことないからよくわかんねーけど、紙袋にはささやかながらピンクのガーベラの花束を用意している。
帽子を被り、髪をまとめてサングラスをかけた女性がやってくる。間違いなく蒼だ。オーラを隠せてねぇよ。
「タカヤおまたせ!」
「おう。あの、これ……」
紙袋を渡そうとすると、蒼が不思議そうに覗き込んできた。
「お花?花束?え〜どうしたの急に」
「日頃の感謝を込めてってやつだよ」
「えへへ~何それ。嬉しいじゃんか〜」
にへらと笑う蒼はやっぱり綺麗で。
「花言葉は感謝っつーらしい」
「ガーベラかわいいね。ありがとう。私もいつも感謝してるよ」
「今日は行きたいところがあるのか?」
「うん!ちょっと東京まででよう」
「お前まさか……」
「行ってからのお楽しみ〜」
東京・渋谷駅到着
薄々気づいてはいたが……
「またデカデカと看板モデルになってら…」
「へへーん。タカヤに見せたかったの」
「……綺麗だな」
「タカヤの口からそんな言葉がでるなんて…!」
「言っちゃ悪ぃのかよ」
「そんなことないよ!嬉しい!」
ありがとう、と言って蒼はガーベラを持って看板と一緒に写真撮って!と言うのでオレのカメラセンスのなさを少しでも軽減させるために何回も撮りまくった。
「あはっ、タカヤ撮りすぎだよ。写真がいっぱい」
「角度とかわかんねーからとりあえず数でこなしてみた」
「今度は二人で撮ろう」
そういって自撮りに切り替えて肩を寄せる。
「いちたすいちはー?」
「「にー」」
パシャッ
「タカヤが笑ってる写真初めて…!」
「おー、慣れてきた」
「私のおかげだね!」
ふふん、と胸を張る蒼を軽く小突いて、飯に行くことにした。
「イタリアンがいいなぁ」
「パスタの店…渋谷には腐るほどあるだろうな」
「いったん埼玉に戻ろうか」
「そうだな」
電車で埼玉まで戻り、ランチをやってるイタリアンの店を探した。
「ここにしよ、近いし」
「おう」
近くにある店に入る。
「わ……中オシャレ!」
雑貨も一緒に売っている店だった。ピアスやハンカチなど色々ある。蒼の目がキラキラしていた。
「このピアス可愛い!イヤリングもあるね!何か買おうかなぁ…」
「とりあえず注文するか」
メニューを見て、俺はカルボナーラ、蒼はきのこクリームパスタを頼んだ。蒼は再び雑貨コーナーに行き何点か買っていた。
「タカヤ!はい!」
「?」
渡されたそれは、青色のハンカチだった。
「花束のお礼だよ!ありがとね!」
「そんなの…オレがしたくてしたことだから別に良かったのに…」
「私も私がしたくてした!気にしないで!」
「…ありがとな」
蒼はこういう気遣いがほんとに上手い。やっぱり社会にでてるだけあって経験値の差を感じる…そんなこと気にしたって仕方がないのだけれど。
「おまたせしましたー」
料理がきた。
「蒼、きのこクリーム好きだよな。よく食ってるイメージあるわ」
「うん!香りが良くて大好き!クリームソースにぴったり!」
食べてみる?と一口差し出されたのであーんと食べる。
なるほどたしかに、芳醇な香りというかなんというか、独特の風味があって美味い。
「美味いな」
「でしょ?きのこのクリームパスタ置いてる店意外と少ないから、あれば頼むんだー」
「たしかにあんまり見ないな。そういやこの後どうする?」
「今日親いないから、家に行こー」
ぐっと身構える。家に誰もいないから…ってことはそういうことなのか?
「タカヤ…考えてることが顔に出てるよ」
「蒼もそのつもりじゃねーのかよ」
ボッと顔を赤くし、「ち、違うしっ!」と返すあたり、お前も充分顔にでてるぞとツッコミたくなる。
「まー最近シてなかったしな」
「公の場でそんなこと言わない!」
「久しぶりだから楽しみだな」
「楽しみとか言わないー!」
蒼を弄りながら店をあとにし、蒼の家へ向かった。
「あら!蒼にタカヤくん!」
今日はいないはずの蒼の母親がリビングにいた。
「お母さん、今日出かけてるんじゃなかったの?」
「それが急に予定がなくなっちゃって。ケーキあるんだけど二人とも食べない?」
「食べる!」
今日はおあずけだね、と蒼にこそっと言われてちょっとガックリした。
蒼の家から帰ると、逆にオレん家が誰もいなかった。
オレん家に誘えばよかったと再びガックリした。
また、次回。
蒼とデートだ。
恥ずかしいけど、やったことないからよくわかんねーけど、紙袋にはささやかながらピンクのガーベラの花束を用意している。
帽子を被り、髪をまとめてサングラスをかけた女性がやってくる。間違いなく蒼だ。オーラを隠せてねぇよ。
「タカヤおまたせ!」
「おう。あの、これ……」
紙袋を渡そうとすると、蒼が不思議そうに覗き込んできた。
「お花?花束?え〜どうしたの急に」
「日頃の感謝を込めてってやつだよ」
「えへへ~何それ。嬉しいじゃんか〜」
にへらと笑う蒼はやっぱり綺麗で。
「花言葉は感謝っつーらしい」
「ガーベラかわいいね。ありがとう。私もいつも感謝してるよ」
「今日は行きたいところがあるのか?」
「うん!ちょっと東京まででよう」
「お前まさか……」
「行ってからのお楽しみ〜」
東京・渋谷駅到着
薄々気づいてはいたが……
「またデカデカと看板モデルになってら…」
「へへーん。タカヤに見せたかったの」
「……綺麗だな」
「タカヤの口からそんな言葉がでるなんて…!」
「言っちゃ悪ぃのかよ」
「そんなことないよ!嬉しい!」
ありがとう、と言って蒼はガーベラを持って看板と一緒に写真撮って!と言うのでオレのカメラセンスのなさを少しでも軽減させるために何回も撮りまくった。
「あはっ、タカヤ撮りすぎだよ。写真がいっぱい」
「角度とかわかんねーからとりあえず数でこなしてみた」
「今度は二人で撮ろう」
そういって自撮りに切り替えて肩を寄せる。
「いちたすいちはー?」
「「にー」」
パシャッ
「タカヤが笑ってる写真初めて…!」
「おー、慣れてきた」
「私のおかげだね!」
ふふん、と胸を張る蒼を軽く小突いて、飯に行くことにした。
「イタリアンがいいなぁ」
「パスタの店…渋谷には腐るほどあるだろうな」
「いったん埼玉に戻ろうか」
「そうだな」
電車で埼玉まで戻り、ランチをやってるイタリアンの店を探した。
「ここにしよ、近いし」
「おう」
近くにある店に入る。
「わ……中オシャレ!」
雑貨も一緒に売っている店だった。ピアスやハンカチなど色々ある。蒼の目がキラキラしていた。
「このピアス可愛い!イヤリングもあるね!何か買おうかなぁ…」
「とりあえず注文するか」
メニューを見て、俺はカルボナーラ、蒼はきのこクリームパスタを頼んだ。蒼は再び雑貨コーナーに行き何点か買っていた。
「タカヤ!はい!」
「?」
渡されたそれは、青色のハンカチだった。
「花束のお礼だよ!ありがとね!」
「そんなの…オレがしたくてしたことだから別に良かったのに…」
「私も私がしたくてした!気にしないで!」
「…ありがとな」
蒼はこういう気遣いがほんとに上手い。やっぱり社会にでてるだけあって経験値の差を感じる…そんなこと気にしたって仕方がないのだけれど。
「おまたせしましたー」
料理がきた。
「蒼、きのこクリーム好きだよな。よく食ってるイメージあるわ」
「うん!香りが良くて大好き!クリームソースにぴったり!」
食べてみる?と一口差し出されたのであーんと食べる。
なるほどたしかに、芳醇な香りというかなんというか、独特の風味があって美味い。
「美味いな」
「でしょ?きのこのクリームパスタ置いてる店意外と少ないから、あれば頼むんだー」
「たしかにあんまり見ないな。そういやこの後どうする?」
「今日親いないから、家に行こー」
ぐっと身構える。家に誰もいないから…ってことはそういうことなのか?
「タカヤ…考えてることが顔に出てるよ」
「蒼もそのつもりじゃねーのかよ」
ボッと顔を赤くし、「ち、違うしっ!」と返すあたり、お前も充分顔にでてるぞとツッコミたくなる。
「まー最近シてなかったしな」
「公の場でそんなこと言わない!」
「久しぶりだから楽しみだな」
「楽しみとか言わないー!」
蒼を弄りながら店をあとにし、蒼の家へ向かった。
「あら!蒼にタカヤくん!」
今日はいないはずの蒼の母親がリビングにいた。
「お母さん、今日出かけてるんじゃなかったの?」
「それが急に予定がなくなっちゃって。ケーキあるんだけど二人とも食べない?」
「食べる!」
今日はおあずけだね、と蒼にこそっと言われてちょっとガックリした。
蒼の家から帰ると、逆にオレん家が誰もいなかった。
オレん家に誘えばよかったと再びガックリした。
また、次回。