chuchu 短編
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登校中、蒼からLINEが来た。
「風邪ひいた。ガッコ休みます」
こんな時期に風邪って...。
とりあえず電話するか。
Prrrrr
「ふぁい」
「なんつー返事だよ。熱はあるのか?」
「39度...」
思った以上に高熱だった。
「大丈夫かよ。家に誰かいるのか?」
「お父さんもお母さんもいる...」
「なにかしてほしいこととかあるか?」
「授業中ノートをしっかり書いてて欲し"い"」
こいつはここまできても勉強第一か...。
「結構大変な使命を任されたな。わかったよ。大事にしよろ。飯食ってたくさん寝ろ」
「ありがとう、よろしく」
にしても春先に風邪って...インフルではないよな?
なんか辛そうな感じはしたけどアイツも風邪とか引くんだな。
思わずクスリと笑ってしまった。
部活終わったらアイツんち行ってみるか。
〜部活終わり〜
「蒼のやつ、大丈夫なのか?」
花井が心配そうに声をかけてくれた。
「高熱出てるからしんどそうだったけど、ただの風邪らしいから今から見舞いに行こうと思ってる」
「そうか、タカヤも移されんなよ。マスクして行け」
「確かにそうだな。サンキュ。じゃ、行ってくるわ」
ポカリと、甘いもんと、栄養ドリンクを買って、マスクをつけていざ蒼家へ。
ピンポーン
「はーい」
「阿部です。阿部隆也です」
「あら!タカヤくん!来てくれたの?ちょっと待っててね」
ガチャ
「来てくれてありがとう。蒼今、ご飯食べてるから部屋に行ってあげて。喜ぶと思うわ」
「ありがとうございます。おじゃまします」
コンコン
「はいー」
「俺だ。タカヤだ。」
「えっ」
ドタバタガタガタゴトゴト
何をやってんだあいつは...
ガチャ
「ふいー、タカヤ、来てくれたんだね」
「おう、これ、飲みもんとかスイーツとか買ってきた。お前何をバタバタしてたんだ?」
「ありがとう〜。いやね〜部屋散らかしてたから急いで片付けてた!あ、私もタカヤもマスクしてるから大丈夫だと思うけど、念の為帰りは消毒して帰ってね」
「おー、今熱は何度くらいなんだ?」
「37.5度まで下がったよ!まだ微熱かな」
「じゃあ明日も休んだ方がよさそうだな」
そうだ、これ、と言ってプリントを何枚か渡す。
「俺がとったノートのコピー。熱下がるまでは無理すんなよ」
「ありがとう!助かる〜」
「お前は風邪ひいても勉強勉強って...こんなときくらい気楽に過ごしていいんだぞ」
「遅れをとると成績に影響するじゃない...」
「お前は...やっぱそのプリント返せ。治ってから渡す」
「や、やだ!返さない!」
「この後勉強するつもりだろ」
「し、しない!約束する!」
「絶対だぞ」
蒼はうんうんと頷き大事そうにプリントを抱えた。
多分こいつは俺が帰ったら勉強するつもりだ。
しないと言ってもするタイプの頑固者だ。
「はぁ...治すことを一番にしてくれよな。優先順位を間違えんなよ」
「はい...治るまでは我慢します。でも、明日朝熱なかったら登校するからね!練習も!」
「ホントにお前は...野球バカだし勉強バカだしもう少し他にも興味持ったりしろよ」
「はいはーい!異議あり!タカヤくんはクラスメイトの名前も覚えられないけど野球の相手チームの名前と情報は覚えられる超野球バカだと思いまーす」
ぐうの音も出ない。
「そういうときばっかり口減らずだな...」
「タカヤに口で勝てた!」
「勝負する気なんてねーよ」
元気そうだし、帰るとするか。
「じゃあオレ帰るから、また明日の朝連絡くれよ。くれぐれも勉強なんかするなよ」
「うん、来てくれてありがとー。ノートもね。また明日連絡するー」
全くあいつには振り回されてばかりだ。
きっと今頃机に向かって勉強してんだろうな。
「電気消して寝ろ」とだけLINEしてみた。
程なくして蒼の部屋の明かりが消えたのを確認した。おりゃストーカーか。
とりあえず大丈夫そうなのでオレも自分の家に帰った。
翌朝、蒼から熱が下がったから登校するとLINEが来た。
回復はぇえな。
「タッカヤー!タカヤー!」
後ろから聞きなれた声が迫ってきた。
「タカヤ!」
バッグハグされ身動きが取れなくなる。
そして視線を浴びることに。
「おま、離れろ、目立つから」
「やだやだ、タカヤチャージしないとやだ」
仕方なく棒立ちするオレ。
羞恥心でしかない。
「ふう!完了!一緒にクラス行こー」
「つーかお前、変装はどうしたよ」
「あ、今日は忘れてた。頭にタカヤのことしかなくて」
「そう言い訳すればオレが許すとでも思ってるのか?」
「おっと、ばれてしまったらしょうがない。ついうっかりしてたのだよ」
「お前、俺に叱られてーのか?」
「叱るタカヤ...ゾクゾクする」
「真性のドMだな」
「確かにドMかも。撮影で撮られてるときゾクゾクするもん」
えへん!といばる蒼。何も誇らしくないぞ。
「とりあえず元気そーで良かったわ。お前も風邪とかひくんだな」
「それどういう意味?!場合によっては悪口ですも!」
「いろんな面で自己管理を怠らなかったお前でも風邪ひくんだなってことだよ」
「なるほど。まぁ、もらいもんはしょうがない。私も最強ではない」
「部活もでれるのか?」
「もちろん!準備万端!タカヤをチャージしたからね!」
「俺にとっては恥さらしだわ...」
「タカヤもチャージする?蒼チャージ」
「いらねぇよ。なんだよそれ」
「悲しい...泣いちゃおっかな」
「おーおー、泣け泣け、目が真っ赤に腫れて、撮影に影響が出ても知らねーけど」
「タカヤ冷た!いつもの優しいタカヤはどこにいったの?!」
「オレはお前に腹が立ってるんだ」
「ほあぇ...」
「1つ目、自己管理できないのうちの一つ、身バレを防ぐことが言っても言っても出来てない」
「それは...習慣にならないと忘れることだってあるよ」
「2つ目、それを忘れた理由を考えようとする」
「うっ......」
「3つ目、その理由について平気でウソをつく」
「...すみません」
「謝っても本気で悪いと思ってるのかわかんねぇ」
「本気で悪いと思ってます」
「言葉じゃねぇ、行動で示せよ。今のお前を信用出来ねぇ。しばらく離れてもいいくらいだ」
「え...」
「じゃ、オレ部室に用事あるから1人で行けよ」
「はい...」
ーーー教室にてーーー
「コースケェエエエエ」
「なんだ?どした?!」
「タカヤを怒らせたあぁあああ」
「お前ボロ泣きじゃねぇか。鼻水垂れてんぞ、とりあえず拭け」
「グズッ 私が悪いんだけどさ、信用出来ないって言われてさ」
「何でそんな話になったんだ?」
「私が変装忘れたというっ、事の大きさに、気づかず、何度も忘れて、忘れた理由を嘘つくからって...うぅあぁああああ」
「落ち着け。今度からちゃんとするって約束したらいいだろ」
「言葉じゃなくてっ、行動で示せって、言われた」
「タカヤはどこ行ったんだ?」
「部室に用事あるからって、途中で別れた。しばらく離れてもいいくらいだって言われたっ!ぅうううう...ぐすっ...ぐすっ」
「タカヤもキチーこと言うなぁ。蒼にキレてんの初めてじゃねー?」
「たぶん、私が何回も身バレ対策しないから、溜まってたんだと思うっ...ぐすっ」
「お、タカヤ来たぞ、よーっす」
「っす...」
「...タカヤァ...」
「お前とは口きかねぇ。言ったこと証明できるまで様子見だ。部活はでろよ。練習に必要だから」
「うっうう...」
それから3週間ほど、蒼は毎日身バレ対策をして登校してきた。休日の部活の日も。
「おい...やればできんじゃねーか」
「タ、タカヤぁああ」
「そんなぐずぐず泣くなよ。元から離れるつもりなんてねーよ。お前にはお灸を据えるのが必要だと思ったんだ」
「うぅううううっうぁああああ」
「涙もだけど鼻水すげぇぞ、拭け」
タカヤがポケットティッシュをくれた。
「ごめんだざいいいいいぃ」
「わかった、わかったから泣くのやめろ。もう怒ってねーから」
「タカヤ、蒼まじで病んでたぞ」
「コースケには迷惑かけたな、すまん」
「いや、俺はいいんだけどさ、蒼が不憫で仕方なかったわ」
「まぁ、蒼もやれば出来るってことだ。蒼、これからはちゃんとしろよ」
「うん、うんっ」
蒼は泣きながら何度も大きく頷いた。
「なんかレンとタカヤの初期を思い出すな...」
「何それ、どー言う意味だよ」
「言葉がうまく通じ合わなくて、タカヤがキレてレンが大泣きしてた頃」
「それとこれとは別だ。蒼、次はもうないからな。もし仮に忘れたとしても、ウソをつくのだけはやめろ。オレも傷つく」
「タカヤも...?わかった、タカヤが言ったこと忘れない」
「おー、とりあえずHR始まる前に目冷やしてこい。明日撮影だろ」
「そうだった。冷えピタ取りに保健室行ってくる」
かくして、蒼とタカヤの初めての喧嘩は終焉を迎えた。喧嘩と言うより、タカヤなりの躾みたいなもん。俺は蒼が可哀想に思えたけど、割って入るのも違うと思って、ハラハラしながら2人の様子を見ていることしかできなかった。
とにもかくにも、2人が仲直りしてよかった。
byコースケ
「風邪ひいた。ガッコ休みます」
こんな時期に風邪って...。
とりあえず電話するか。
Prrrrr
「ふぁい」
「なんつー返事だよ。熱はあるのか?」
「39度...」
思った以上に高熱だった。
「大丈夫かよ。家に誰かいるのか?」
「お父さんもお母さんもいる...」
「なにかしてほしいこととかあるか?」
「授業中ノートをしっかり書いてて欲し"い"」
こいつはここまできても勉強第一か...。
「結構大変な使命を任されたな。わかったよ。大事にしよろ。飯食ってたくさん寝ろ」
「ありがとう、よろしく」
にしても春先に風邪って...インフルではないよな?
なんか辛そうな感じはしたけどアイツも風邪とか引くんだな。
思わずクスリと笑ってしまった。
部活終わったらアイツんち行ってみるか。
〜部活終わり〜
「蒼のやつ、大丈夫なのか?」
花井が心配そうに声をかけてくれた。
「高熱出てるからしんどそうだったけど、ただの風邪らしいから今から見舞いに行こうと思ってる」
「そうか、タカヤも移されんなよ。マスクして行け」
「確かにそうだな。サンキュ。じゃ、行ってくるわ」
ポカリと、甘いもんと、栄養ドリンクを買って、マスクをつけていざ蒼家へ。
ピンポーン
「はーい」
「阿部です。阿部隆也です」
「あら!タカヤくん!来てくれたの?ちょっと待っててね」
ガチャ
「来てくれてありがとう。蒼今、ご飯食べてるから部屋に行ってあげて。喜ぶと思うわ」
「ありがとうございます。おじゃまします」
コンコン
「はいー」
「俺だ。タカヤだ。」
「えっ」
ドタバタガタガタゴトゴト
何をやってんだあいつは...
ガチャ
「ふいー、タカヤ、来てくれたんだね」
「おう、これ、飲みもんとかスイーツとか買ってきた。お前何をバタバタしてたんだ?」
「ありがとう〜。いやね〜部屋散らかしてたから急いで片付けてた!あ、私もタカヤもマスクしてるから大丈夫だと思うけど、念の為帰りは消毒して帰ってね」
「おー、今熱は何度くらいなんだ?」
「37.5度まで下がったよ!まだ微熱かな」
「じゃあ明日も休んだ方がよさそうだな」
そうだ、これ、と言ってプリントを何枚か渡す。
「俺がとったノートのコピー。熱下がるまでは無理すんなよ」
「ありがとう!助かる〜」
「お前は風邪ひいても勉強勉強って...こんなときくらい気楽に過ごしていいんだぞ」
「遅れをとると成績に影響するじゃない...」
「お前は...やっぱそのプリント返せ。治ってから渡す」
「や、やだ!返さない!」
「この後勉強するつもりだろ」
「し、しない!約束する!」
「絶対だぞ」
蒼はうんうんと頷き大事そうにプリントを抱えた。
多分こいつは俺が帰ったら勉強するつもりだ。
しないと言ってもするタイプの頑固者だ。
「はぁ...治すことを一番にしてくれよな。優先順位を間違えんなよ」
「はい...治るまでは我慢します。でも、明日朝熱なかったら登校するからね!練習も!」
「ホントにお前は...野球バカだし勉強バカだしもう少し他にも興味持ったりしろよ」
「はいはーい!異議あり!タカヤくんはクラスメイトの名前も覚えられないけど野球の相手チームの名前と情報は覚えられる超野球バカだと思いまーす」
ぐうの音も出ない。
「そういうときばっかり口減らずだな...」
「タカヤに口で勝てた!」
「勝負する気なんてねーよ」
元気そうだし、帰るとするか。
「じゃあオレ帰るから、また明日の朝連絡くれよ。くれぐれも勉強なんかするなよ」
「うん、来てくれてありがとー。ノートもね。また明日連絡するー」
全くあいつには振り回されてばかりだ。
きっと今頃机に向かって勉強してんだろうな。
「電気消して寝ろ」とだけLINEしてみた。
程なくして蒼の部屋の明かりが消えたのを確認した。おりゃストーカーか。
とりあえず大丈夫そうなのでオレも自分の家に帰った。
翌朝、蒼から熱が下がったから登校するとLINEが来た。
回復はぇえな。
「タッカヤー!タカヤー!」
後ろから聞きなれた声が迫ってきた。
「タカヤ!」
バッグハグされ身動きが取れなくなる。
そして視線を浴びることに。
「おま、離れろ、目立つから」
「やだやだ、タカヤチャージしないとやだ」
仕方なく棒立ちするオレ。
羞恥心でしかない。
「ふう!完了!一緒にクラス行こー」
「つーかお前、変装はどうしたよ」
「あ、今日は忘れてた。頭にタカヤのことしかなくて」
「そう言い訳すればオレが許すとでも思ってるのか?」
「おっと、ばれてしまったらしょうがない。ついうっかりしてたのだよ」
「お前、俺に叱られてーのか?」
「叱るタカヤ...ゾクゾクする」
「真性のドMだな」
「確かにドMかも。撮影で撮られてるときゾクゾクするもん」
えへん!といばる蒼。何も誇らしくないぞ。
「とりあえず元気そーで良かったわ。お前も風邪とかひくんだな」
「それどういう意味?!場合によっては悪口ですも!」
「いろんな面で自己管理を怠らなかったお前でも風邪ひくんだなってことだよ」
「なるほど。まぁ、もらいもんはしょうがない。私も最強ではない」
「部活もでれるのか?」
「もちろん!準備万端!タカヤをチャージしたからね!」
「俺にとっては恥さらしだわ...」
「タカヤもチャージする?蒼チャージ」
「いらねぇよ。なんだよそれ」
「悲しい...泣いちゃおっかな」
「おーおー、泣け泣け、目が真っ赤に腫れて、撮影に影響が出ても知らねーけど」
「タカヤ冷た!いつもの優しいタカヤはどこにいったの?!」
「オレはお前に腹が立ってるんだ」
「ほあぇ...」
「1つ目、自己管理できないのうちの一つ、身バレを防ぐことが言っても言っても出来てない」
「それは...習慣にならないと忘れることだってあるよ」
「2つ目、それを忘れた理由を考えようとする」
「うっ......」
「3つ目、その理由について平気でウソをつく」
「...すみません」
「謝っても本気で悪いと思ってるのかわかんねぇ」
「本気で悪いと思ってます」
「言葉じゃねぇ、行動で示せよ。今のお前を信用出来ねぇ。しばらく離れてもいいくらいだ」
「え...」
「じゃ、オレ部室に用事あるから1人で行けよ」
「はい...」
ーーー教室にてーーー
「コースケェエエエエ」
「なんだ?どした?!」
「タカヤを怒らせたあぁあああ」
「お前ボロ泣きじゃねぇか。鼻水垂れてんぞ、とりあえず拭け」
「グズッ 私が悪いんだけどさ、信用出来ないって言われてさ」
「何でそんな話になったんだ?」
「私が変装忘れたというっ、事の大きさに、気づかず、何度も忘れて、忘れた理由を嘘つくからって...うぅあぁああああ」
「落ち着け。今度からちゃんとするって約束したらいいだろ」
「言葉じゃなくてっ、行動で示せって、言われた」
「タカヤはどこ行ったんだ?」
「部室に用事あるからって、途中で別れた。しばらく離れてもいいくらいだって言われたっ!ぅうううう...ぐすっ...ぐすっ」
「タカヤもキチーこと言うなぁ。蒼にキレてんの初めてじゃねー?」
「たぶん、私が何回も身バレ対策しないから、溜まってたんだと思うっ...ぐすっ」
「お、タカヤ来たぞ、よーっす」
「っす...」
「...タカヤァ...」
「お前とは口きかねぇ。言ったこと証明できるまで様子見だ。部活はでろよ。練習に必要だから」
「うっうう...」
それから3週間ほど、蒼は毎日身バレ対策をして登校してきた。休日の部活の日も。
「おい...やればできんじゃねーか」
「タ、タカヤぁああ」
「そんなぐずぐず泣くなよ。元から離れるつもりなんてねーよ。お前にはお灸を据えるのが必要だと思ったんだ」
「うぅううううっうぁああああ」
「涙もだけど鼻水すげぇぞ、拭け」
タカヤがポケットティッシュをくれた。
「ごめんだざいいいいいぃ」
「わかった、わかったから泣くのやめろ。もう怒ってねーから」
「タカヤ、蒼まじで病んでたぞ」
「コースケには迷惑かけたな、すまん」
「いや、俺はいいんだけどさ、蒼が不憫で仕方なかったわ」
「まぁ、蒼もやれば出来るってことだ。蒼、これからはちゃんとしろよ」
「うん、うんっ」
蒼は泣きながら何度も大きく頷いた。
「なんかレンとタカヤの初期を思い出すな...」
「何それ、どー言う意味だよ」
「言葉がうまく通じ合わなくて、タカヤがキレてレンが大泣きしてた頃」
「それとこれとは別だ。蒼、次はもうないからな。もし仮に忘れたとしても、ウソをつくのだけはやめろ。オレも傷つく」
「タカヤも...?わかった、タカヤが言ったこと忘れない」
「おー、とりあえずHR始まる前に目冷やしてこい。明日撮影だろ」
「そうだった。冷えピタ取りに保健室行ってくる」
かくして、蒼とタカヤの初めての喧嘩は終焉を迎えた。喧嘩と言うより、タカヤなりの躾みたいなもん。俺は蒼が可哀想に思えたけど、割って入るのも違うと思って、ハラハラしながら2人の様子を見ていることしかできなかった。
とにもかくにも、2人が仲直りしてよかった。
byコースケ