chuchu 短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
月曜のミーティングが終わってから巨人の女子野球部の見学に行くことになった。
タカヤも連れて行っていいかって聞いたら二つ返事で返ってきた。
「一ノ瀬さん!ひさしぶり。元気してた?」
「宮元監督!お久しぶりです。この通り元気ですよ!」
「君が阿部くんだったね」
「はい!今日は練習風景を吸収するために来ました!」
「はは、いい意気込みだね。今やってる練習はノックだね。」
「今日のメニューはなんですか?」
「今日はあと走り込みしておしまい。最近まだ暗くなるの早いだろ?普段はキャッチボールして、Tとトスやって、ピッチャーは投球練習、他はノック、そして走り込みしておわり。週3で紅白戦をやってるよ」
「ピッチャーはどんな方がいますか?!」
「マウンド行ってみようか」
宮元監督についていって、投球練習を見させてもらった。
サイドスローやスリークォーターの人がいた。
「今手前で投げてる子がうちのエース」
パァンッ
「...速いですね」
「いやー、一ノ瀬さんと10kmも差があるよ。あなたは別格」
「きゃー!一ノ瀬蒼がいる!」
「え、うそどこ?!」
「あ!いた!本物の一ノ瀬蒼だー!」
投手たちが駆け寄ってきた。
「みんな一ノ瀬さん知ってるの?」
宮元監督がびっくりした様子で聞く。
「ほとんどの女子は知ってますよ!ノン・ノの一ノ瀬蒼!」
「渋谷の看板見ましたー!まじ芸術!」
「生きる女神って呼ばれてますよ!」
「あはは!生きる女神?!わたし全然キャラ違うよ」
「いやもう見た目がまじで女神の彫刻ッス!」
「肌しろーい髪しろーい」
「監督!なんで一ノ瀬さんがここに?」
「女子野球のスカウトで見学に来てもらったんだ」
みんなの目つきが一瞬で変わった。
「一ノ瀬さん野球やってるんすか。投手ですか?」
「そうです。一応」
「投げるところ見てみたいです」
「今日は練習で結構投げ込みしたので、1球だけ。いいかなタカヤ」
「1球だけならいいぞ」
「こっちの正捕手に座ってもらいますね」
「よろしくお願いします!」
こうして1球だけなげることになった。
わたしの、渾身の、1球!
ビュンッ
パァンッ!
「...速すぎる、取る側としては初めての経験です。」
「何kmくらいですか?」
「うーん?133kmくらいかな」
「やば!男子とそう大差ないじゃないですか!」
「あはは、にしてもキャッチ上手いですね」
「うちのエースが123kmくらいなんで、10kmくらいの差だったらとれますよ!一応正捕手なんで」
「そんなことよりサインください!」
「監督!サインもらう時間ください!」
「仕方ないなー10分だけな」
みんながボールやらノートやらを差し出してきた。
「順番に並んでくださいねー」
10分もいらず、一瞬で書き終えた。手馴れたものだ。
ノック組が終わったようで、ベンチに人が集まってきた。
「は?!一ノ瀬蒼がいる?!」
「え、本物?!」
「ホントだ!全部真っ白!」
「やばい!サインください!」
「わたしもサイン欲しい!」
「あはは。いいですよ。並んでください。五分で終わらせます」
こうして20名ほどのサインを書き終えた。
「どうしてうちにいるんですか?」
女の子が不思議そうに言う。
「スカウトだよ。一ノ瀬さんは野球やってたんだ」
「えーっ!マジすか?!」
「マジです。中高合わせて4年間くらいだけど」
「みんな、一ノ瀬さんほしいよね?!」
監督が意気込んで言う。
「「「ほしい!!」」」
選手たちも意気込んで返す。
「あはは。今度はもっと早い時間に見に来ますね」
「ぜひ、待ってるよ」
こうして巨人の偵察は終了した。
ガタンゴトン...ガタンゴトン...
外は暗くなり始め電車も人が多くなってきた。
奇跡的に座れたわたしとタカヤは巨人の話になった。
「どう思った?」
タカヤが率直に聞いてきた。
「全部見てないからなんとも言えない!カントクに休み貰ってリベンジしようと思う!」
「さすがにオレまで休むことは出来ないから、1人になるけど大丈夫か?」
「うん!今日はありがとね!」
「おう、腹減ったな。ラーメンでも食って帰るか」
「いいね!久しぶりの外食だー!親に連絡しよ」
そんなこんなで、ちょっと物足りない一日となってしまった。次行く時はバッター勝負とかしてみたいな。
「ふふふ」
「なんだ?どした?」
「次行く時はバッター勝負挑もうかなって」
「あーオレがついていけたらキャッチできたのになぁ」
「巨人の正捕手さんもなかなか肝座ってたよ」
「お前の球はオレが捕りたいってこと」
ポンポン、と頭を撫でられてなんだか小っ恥ずかしくなった。
「あー、わたしが男だったらタカヤとバッテリー組めたのになぁ」
「オレはお前が女でよかったよ。こうして付き合えてる」
「それはそれでそうだけどさー」
「ないものねだりだな、仕方ねーよ」
「隣の芝が青いよー」
「はは、なんだそれ」
タカヤが珍しく声に出して笑ってる。
「今日はついてきてくれてありがとね」
「オレも興味あっからな、気にすんな」
2人で次はどこに行こうかと話ながらラーメン屋についた。
お腹いっぱい食べた!
今のところ帝透一択だけど、知らない学校は沢山あるし、まだまだ調べなきゃいけない。
今はそれも楽しみのひとつだなぁ!
素敵な学校と出会えますように。
タカヤも連れて行っていいかって聞いたら二つ返事で返ってきた。
「一ノ瀬さん!ひさしぶり。元気してた?」
「宮元監督!お久しぶりです。この通り元気ですよ!」
「君が阿部くんだったね」
「はい!今日は練習風景を吸収するために来ました!」
「はは、いい意気込みだね。今やってる練習はノックだね。」
「今日のメニューはなんですか?」
「今日はあと走り込みしておしまい。最近まだ暗くなるの早いだろ?普段はキャッチボールして、Tとトスやって、ピッチャーは投球練習、他はノック、そして走り込みしておわり。週3で紅白戦をやってるよ」
「ピッチャーはどんな方がいますか?!」
「マウンド行ってみようか」
宮元監督についていって、投球練習を見させてもらった。
サイドスローやスリークォーターの人がいた。
「今手前で投げてる子がうちのエース」
パァンッ
「...速いですね」
「いやー、一ノ瀬さんと10kmも差があるよ。あなたは別格」
「きゃー!一ノ瀬蒼がいる!」
「え、うそどこ?!」
「あ!いた!本物の一ノ瀬蒼だー!」
投手たちが駆け寄ってきた。
「みんな一ノ瀬さん知ってるの?」
宮元監督がびっくりした様子で聞く。
「ほとんどの女子は知ってますよ!ノン・ノの一ノ瀬蒼!」
「渋谷の看板見ましたー!まじ芸術!」
「生きる女神って呼ばれてますよ!」
「あはは!生きる女神?!わたし全然キャラ違うよ」
「いやもう見た目がまじで女神の彫刻ッス!」
「肌しろーい髪しろーい」
「監督!なんで一ノ瀬さんがここに?」
「女子野球のスカウトで見学に来てもらったんだ」
みんなの目つきが一瞬で変わった。
「一ノ瀬さん野球やってるんすか。投手ですか?」
「そうです。一応」
「投げるところ見てみたいです」
「今日は練習で結構投げ込みしたので、1球だけ。いいかなタカヤ」
「1球だけならいいぞ」
「こっちの正捕手に座ってもらいますね」
「よろしくお願いします!」
こうして1球だけなげることになった。
わたしの、渾身の、1球!
ビュンッ
パァンッ!
「...速すぎる、取る側としては初めての経験です。」
「何kmくらいですか?」
「うーん?133kmくらいかな」
「やば!男子とそう大差ないじゃないですか!」
「あはは、にしてもキャッチ上手いですね」
「うちのエースが123kmくらいなんで、10kmくらいの差だったらとれますよ!一応正捕手なんで」
「そんなことよりサインください!」
「監督!サインもらう時間ください!」
「仕方ないなー10分だけな」
みんながボールやらノートやらを差し出してきた。
「順番に並んでくださいねー」
10分もいらず、一瞬で書き終えた。手馴れたものだ。
ノック組が終わったようで、ベンチに人が集まってきた。
「は?!一ノ瀬蒼がいる?!」
「え、本物?!」
「ホントだ!全部真っ白!」
「やばい!サインください!」
「わたしもサイン欲しい!」
「あはは。いいですよ。並んでください。五分で終わらせます」
こうして20名ほどのサインを書き終えた。
「どうしてうちにいるんですか?」
女の子が不思議そうに言う。
「スカウトだよ。一ノ瀬さんは野球やってたんだ」
「えーっ!マジすか?!」
「マジです。中高合わせて4年間くらいだけど」
「みんな、一ノ瀬さんほしいよね?!」
監督が意気込んで言う。
「「「ほしい!!」」」
選手たちも意気込んで返す。
「あはは。今度はもっと早い時間に見に来ますね」
「ぜひ、待ってるよ」
こうして巨人の偵察は終了した。
ガタンゴトン...ガタンゴトン...
外は暗くなり始め電車も人が多くなってきた。
奇跡的に座れたわたしとタカヤは巨人の話になった。
「どう思った?」
タカヤが率直に聞いてきた。
「全部見てないからなんとも言えない!カントクに休み貰ってリベンジしようと思う!」
「さすがにオレまで休むことは出来ないから、1人になるけど大丈夫か?」
「うん!今日はありがとね!」
「おう、腹減ったな。ラーメンでも食って帰るか」
「いいね!久しぶりの外食だー!親に連絡しよ」
そんなこんなで、ちょっと物足りない一日となってしまった。次行く時はバッター勝負とかしてみたいな。
「ふふふ」
「なんだ?どした?」
「次行く時はバッター勝負挑もうかなって」
「あーオレがついていけたらキャッチできたのになぁ」
「巨人の正捕手さんもなかなか肝座ってたよ」
「お前の球はオレが捕りたいってこと」
ポンポン、と頭を撫でられてなんだか小っ恥ずかしくなった。
「あー、わたしが男だったらタカヤとバッテリー組めたのになぁ」
「オレはお前が女でよかったよ。こうして付き合えてる」
「それはそれでそうだけどさー」
「ないものねだりだな、仕方ねーよ」
「隣の芝が青いよー」
「はは、なんだそれ」
タカヤが珍しく声に出して笑ってる。
「今日はついてきてくれてありがとね」
「オレも興味あっからな、気にすんな」
2人で次はどこに行こうかと話ながらラーメン屋についた。
お腹いっぱい食べた!
今のところ帝透一択だけど、知らない学校は沢山あるし、まだまだ調べなきゃいけない。
今はそれも楽しみのひとつだなぁ!
素敵な学校と出会えますように。