Chuchu
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蒼が菓子折を買って、オレの家についた。
「うぅ...緊張する〜」
「なんか悪ぃな、いきなりだもんな」
「ううん!頑張るよ!」
何を頑張るんだよと突っ込みながら、扉の鍵を開けた。
「ただいまー」
「タカヤ!おかえり...あっ..!」
「母さん、蒼連れてきた」
蒼の姿を見て、両手で口を塞いで目を輝かせる母親。
「まぁ...なんて白くて綺麗なお肌!髪も綺麗!目も...タカヤに聞いてたけどホントに宝石みたいに綺麗な碧色なのね...!なんていうか...うちの息子で大丈夫?苦労かけてない?」
「あっ...ありがとうございます!一ノ瀬蒼といいます!タカヤくんには本当に良くしてもらってます!あとこれ、もらってください!!」
「あっ!このお店知ってるわ!テレビで見たことがあるの!まぁ〜いろいろと手間かけさせてごめんなさいね、とりあえずあがりましょうか」
「はい!おじゃまします!」
「オレと蒼、オレの部屋にいるから夕飯できたら教えて。一緒に食うから」
「そのつもりよー!30分くらいしたらできるから!蒼ちゃん、苦手なものとかない?」
「あっ...申し訳ないのですが梅が苦手で...あとは何でも大好きです!」
「OK!まかせて!また呼ぶわね!それまでゆっくりしてて〜」
「ありがとうございます!」
そういって蒼を連れて俺の部屋に入ってもらった。
「わぁ...男子の部屋だァ...」
「散らかってっけど、テキトーに座って」
空いてるスペースにちょこんと座る蒼。
「なんで正座なんだよ...つか、ベッド使っていいからそこに座れよ、足痛くなるのが目に見えてる」
「えへへ...正座苦手なんだよね。おじゃましまーす」
ポスっとオレのベッドに座る蒼を見て、オレも隣に座ることにした。
「?!?!タカヤ隣に座るの?!」
「悪ぃかよ」
「こっ心の準備がまだ...」
「んないきなり襲ったりしねーって。大体30分で呼ぶって言ってたからやりてーこともできねーしな」
「ヤリタイコト...」
カチコチに固まる蒼を見て、リラックスさせようと一冊の本を取り出した。
「野球...理論?」
「そうだよ。この本読んでっと、野球の本質からピッチャーの配球、バッターのクセ、捕手のことまでなんでもわかる。」
「タカヤも、そういう本も読むんだね。わたしも家にある」
「当たり前じゃねぇか?甲子園狙ってっから、これくらいは頭にたたきこまねぇとな。」
「タカヤの集中力は前から凄いと思ってたけど、しっかり勉強してたんだ。すごいね」
「シニアの頃から野球理論は叩き込んでたからな。つっても、投手が最悪だったからあんま意味なかったけど」
「最悪の投手?」
「武蔵野第一に榛名ってピッチャーいるだろ」
「あぁ、名前は知ってるなぁ。豪速球の」
「オレ、シニアの時はそいつの球受けてたんだ。」
「えっ、すごいね!」
「でもあいつは、80急制限を絶対に、どんな場面でも、満塁したときでも、80球投げたらマウンドおりるやつだったんだ。」
「それは...チームのためにはならないね」
「だろ?だから、関東の試合でもあいつは最後まで投げなかった。負け試合は捨てるんだ。最低の投手だよ。」
「タカヤがそこまで嫌うのって、珍しいね」
「そうか?まぁ、今のバッテリーはレンは制球力がすごいから、オレも安心してサインが出せる。あいつのマウンドに対する執着心は長所でもあるんだ」
「だからタカヤ、レンの指先まで気をつけろーとか、打席は本気だすなとか口出しばっかしてたんだね」
「あいつが崩れたらうちは終わりだからな」
「ナルホド...つまりやっぱり、バッテリーとしての信頼関係は大事ってことなのよ!」
「またその話に戻んのかよ...オレはそろそろ」
ギィ、とベットが軋む音がした。
察することができた。
「ん...」
そして私たちは、静かに唇を重ねた。2回目のキス。3回目かな?とにかく、タカヤの優しい気持ちがどんどん自分の中に流れ込んでいくように感じた。
「タカー!夕飯できたわよー!」
「おっと、タイミンが悪かったな」
「私は充分だよぉ〜」
「飯くいに行こうぜ」
そういってタカヤと一緒にリビングに向かった。
「わぁ..チーズハンバーグにトマトスープ、どれも美味しそうです!」
「食べ盛りの子だからねぇ、はい、筑前煮もどうぞ」
「ありがとうございます!いただきます!」
おいしい。人の手料理ってホントにおいしい。
私の家は親の帰りが遅いからコンビニで済ますことも多いけど、やっぱり手作りが1番いいな。
「蒼ちゃんは、タカヤのどこに惚れたの?」
「ちょっ...余計なこと言うなよ!」
「私は、一生懸命頑張ってる人がすきです。
タカヤくんの野球に対する姿勢に、惚れちゃいました」
俯きながら正直に話す蒼に、むずかゆくなる。
「タカヤ!こんなにいいこと言ってくれる子はいないよ!大事にしてあげてね!」
「わかってるよ。オレもこいつに助けられてるし、感謝してるんだ」
「あの、わたしもタカヤくんに助けられてます。なんというか、頑張ってる人をみると自分の中に火がついちゃうみたいな」
「まぁ〜!タカヤも蒼ちゃんの助けになってるってことよね?いいわね〜」
「はい!だから、お互いに支えあって行けたらなって思います!」
「なんていい子なの...今すぐお嫁に来て欲しい」
「ばっ...そんな話はしなくていいんだよ!蒼!食ったら部屋戻るぞ!」
「う、うん!タカヤくんのお母さん、今日はホントにありがとうございます!」
「またいつでもおいでね!ご馳走様用意しとくから!」
「はい!また沢山お話しましょう!」
そうしてわたしは再びタカヤの部屋へと戻った。
「蒼」
「なに?」
真剣な眼差しを送るタカヤに、少しドキッとした。
「今日は、母さんもいて変なことはできねーから、抱きしめるだけでもさせてくんねー?」
「う、うん。いいよ」
すかさずタカヤは私のことを強く抱き締めた。
ちょっと苦しいくらい。でも、それが心地いい。
「お前に告ったとき、ダメだったらどうしようかと思った」
「うん...」
「でも、まさか付き合えるとは思ってなかった」
「うん...」
「お前のおかげで練習にも力入るし、オレはすげーお前に感謝してる。ありがとな」
「私も...タカヤと付き合えて楽しみが増えたの。野球のこともそうだけど、今日の初デートもすっごい楽しくて、充実してる」
お互いに目を合わせて、唇を重ねた。
ほっぺた、まぶた、首元、いろんなところにタカヤがキスをする。
「あぁ〜...このままだと自制が効かなくなる。」
帰りは送っていくわ、と言って、甘いひと時の時間は終わった。
「タカヤ、ここまででいいよ。あとは一本道だから。」
「そうか?お前がそう言うならそうするけど...」
「お互い気をつけて帰ろうね!」
「おう、また明日な」
「うんー!学校でね!」
手を振って別れを告げ、俺も蒼も家に帰った。
「うぅ...緊張する〜」
「なんか悪ぃな、いきなりだもんな」
「ううん!頑張るよ!」
何を頑張るんだよと突っ込みながら、扉の鍵を開けた。
「ただいまー」
「タカヤ!おかえり...あっ..!」
「母さん、蒼連れてきた」
蒼の姿を見て、両手で口を塞いで目を輝かせる母親。
「まぁ...なんて白くて綺麗なお肌!髪も綺麗!目も...タカヤに聞いてたけどホントに宝石みたいに綺麗な碧色なのね...!なんていうか...うちの息子で大丈夫?苦労かけてない?」
「あっ...ありがとうございます!一ノ瀬蒼といいます!タカヤくんには本当に良くしてもらってます!あとこれ、もらってください!!」
「あっ!このお店知ってるわ!テレビで見たことがあるの!まぁ〜いろいろと手間かけさせてごめんなさいね、とりあえずあがりましょうか」
「はい!おじゃまします!」
「オレと蒼、オレの部屋にいるから夕飯できたら教えて。一緒に食うから」
「そのつもりよー!30分くらいしたらできるから!蒼ちゃん、苦手なものとかない?」
「あっ...申し訳ないのですが梅が苦手で...あとは何でも大好きです!」
「OK!まかせて!また呼ぶわね!それまでゆっくりしてて〜」
「ありがとうございます!」
そういって蒼を連れて俺の部屋に入ってもらった。
「わぁ...男子の部屋だァ...」
「散らかってっけど、テキトーに座って」
空いてるスペースにちょこんと座る蒼。
「なんで正座なんだよ...つか、ベッド使っていいからそこに座れよ、足痛くなるのが目に見えてる」
「えへへ...正座苦手なんだよね。おじゃましまーす」
ポスっとオレのベッドに座る蒼を見て、オレも隣に座ることにした。
「?!?!タカヤ隣に座るの?!」
「悪ぃかよ」
「こっ心の準備がまだ...」
「んないきなり襲ったりしねーって。大体30分で呼ぶって言ってたからやりてーこともできねーしな」
「ヤリタイコト...」
カチコチに固まる蒼を見て、リラックスさせようと一冊の本を取り出した。
「野球...理論?」
「そうだよ。この本読んでっと、野球の本質からピッチャーの配球、バッターのクセ、捕手のことまでなんでもわかる。」
「タカヤも、そういう本も読むんだね。わたしも家にある」
「当たり前じゃねぇか?甲子園狙ってっから、これくらいは頭にたたきこまねぇとな。」
「タカヤの集中力は前から凄いと思ってたけど、しっかり勉強してたんだ。すごいね」
「シニアの頃から野球理論は叩き込んでたからな。つっても、投手が最悪だったからあんま意味なかったけど」
「最悪の投手?」
「武蔵野第一に榛名ってピッチャーいるだろ」
「あぁ、名前は知ってるなぁ。豪速球の」
「オレ、シニアの時はそいつの球受けてたんだ。」
「えっ、すごいね!」
「でもあいつは、80急制限を絶対に、どんな場面でも、満塁したときでも、80球投げたらマウンドおりるやつだったんだ。」
「それは...チームのためにはならないね」
「だろ?だから、関東の試合でもあいつは最後まで投げなかった。負け試合は捨てるんだ。最低の投手だよ。」
「タカヤがそこまで嫌うのって、珍しいね」
「そうか?まぁ、今のバッテリーはレンは制球力がすごいから、オレも安心してサインが出せる。あいつのマウンドに対する執着心は長所でもあるんだ」
「だからタカヤ、レンの指先まで気をつけろーとか、打席は本気だすなとか口出しばっかしてたんだね」
「あいつが崩れたらうちは終わりだからな」
「ナルホド...つまりやっぱり、バッテリーとしての信頼関係は大事ってことなのよ!」
「またその話に戻んのかよ...オレはそろそろ」
ギィ、とベットが軋む音がした。
察することができた。
「ん...」
そして私たちは、静かに唇を重ねた。2回目のキス。3回目かな?とにかく、タカヤの優しい気持ちがどんどん自分の中に流れ込んでいくように感じた。
「タカー!夕飯できたわよー!」
「おっと、タイミンが悪かったな」
「私は充分だよぉ〜」
「飯くいに行こうぜ」
そういってタカヤと一緒にリビングに向かった。
「わぁ..チーズハンバーグにトマトスープ、どれも美味しそうです!」
「食べ盛りの子だからねぇ、はい、筑前煮もどうぞ」
「ありがとうございます!いただきます!」
おいしい。人の手料理ってホントにおいしい。
私の家は親の帰りが遅いからコンビニで済ますことも多いけど、やっぱり手作りが1番いいな。
「蒼ちゃんは、タカヤのどこに惚れたの?」
「ちょっ...余計なこと言うなよ!」
「私は、一生懸命頑張ってる人がすきです。
タカヤくんの野球に対する姿勢に、惚れちゃいました」
俯きながら正直に話す蒼に、むずかゆくなる。
「タカヤ!こんなにいいこと言ってくれる子はいないよ!大事にしてあげてね!」
「わかってるよ。オレもこいつに助けられてるし、感謝してるんだ」
「あの、わたしもタカヤくんに助けられてます。なんというか、頑張ってる人をみると自分の中に火がついちゃうみたいな」
「まぁ〜!タカヤも蒼ちゃんの助けになってるってことよね?いいわね〜」
「はい!だから、お互いに支えあって行けたらなって思います!」
「なんていい子なの...今すぐお嫁に来て欲しい」
「ばっ...そんな話はしなくていいんだよ!蒼!食ったら部屋戻るぞ!」
「う、うん!タカヤくんのお母さん、今日はホントにありがとうございます!」
「またいつでもおいでね!ご馳走様用意しとくから!」
「はい!また沢山お話しましょう!」
そうしてわたしは再びタカヤの部屋へと戻った。
「蒼」
「なに?」
真剣な眼差しを送るタカヤに、少しドキッとした。
「今日は、母さんもいて変なことはできねーから、抱きしめるだけでもさせてくんねー?」
「う、うん。いいよ」
すかさずタカヤは私のことを強く抱き締めた。
ちょっと苦しいくらい。でも、それが心地いい。
「お前に告ったとき、ダメだったらどうしようかと思った」
「うん...」
「でも、まさか付き合えるとは思ってなかった」
「うん...」
「お前のおかげで練習にも力入るし、オレはすげーお前に感謝してる。ありがとな」
「私も...タカヤと付き合えて楽しみが増えたの。野球のこともそうだけど、今日の初デートもすっごい楽しくて、充実してる」
お互いに目を合わせて、唇を重ねた。
ほっぺた、まぶた、首元、いろんなところにタカヤがキスをする。
「あぁ〜...このままだと自制が効かなくなる。」
帰りは送っていくわ、と言って、甘いひと時の時間は終わった。
「タカヤ、ここまででいいよ。あとは一本道だから。」
「そうか?お前がそう言うならそうするけど...」
「お互い気をつけて帰ろうね!」
「おう、また明日な」
「うんー!学校でね!」
手を振って別れを告げ、俺も蒼も家に帰った。