chuchu 短編
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男子野球部へやってきた。
「大嶋監督!」
あの人が監督か...
「見学したい子連れてきました」
「あぁ、言ってたね。どうも、監督の大嶋です。隣がコーチの保阪、今ノックしてるのが矢部コーチ、マウンドにいるのが岡田コーチ、ベンチにいるのがマネージャーの八木」
「西浦高校の阿部です。2年です。今日はよろしくお願いします」
「マネージャーの一ノ瀬です。元女子野球部なので練習相手になったりもしてます。よろしくお願いします」
「濱元から聞いたよ。もしかして女子で日本一速い球投げる子がいるって。キミだろ?」
「そんな大袈裟なっ!」
「ちょっと投げてみてよ」
「は、はひぃい」
「オレ、キャッチャーなので受けますね」
「おお、キミキャッチャーなの?あとで富士の球受けてみなよ。高校生にとっては貴重な機会だと思うよ」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「...じゃ、投げます」
クイッ
ビュンッ!
パァンッ!
「待って、もっかい投げて。スピードガン用意して!」
クイッ
ビュンッ
パシィッ!
「133km...!高校生男子と大差ないじゃないか。そりゃ濱元監督も奮起してたわけだ」
「あの、155km投げる投手がいるって聞いたんですが...」
「富士だね!呼ぶよ!球受けてみな!」
「はい!ありがとうございます!」
「こんにちは、富士です。男子の君がキャッチャーで合ってるよね?」
「そうです!あの、球受けさせてください!」
「俺でよければ。じゃ、危ないから、防具貸すからつけてきて」
「はい!よろしくお願いします!」
...
「つけてきました!お願いします!」
「投げるよー」
クイッ
ヒュンッ!
パァンッ!!!
「...」
「お、ちゃんとこぼさず受けれたね」
「もう1球お願いします!」
「はいよ!」
パァンッ!
「ありがとうございました!めちゃくちゃ手がジンジンしてます」
「はは、めったに150km台受けることってないだろうからね」
「貴重な体験ができました!」
「うちに来てくれたらいくらでも投げてあげるよ。楽しみにしてるね」
「はい!!」
富士さんが練習に戻って行った。
「あの、男子野球はどんな練習されてるんですか?」
「ポジションに分けて練習してるね。投手、捕手、外野、内野かな。今ノック受けてるのは内野。その間外野はランニング、マウンドに投手と捕手がいる。今は捕手の強化に力入れてるね」
「捕手の強化というと?」
「盗塁刺す練習とか組み立てとかね」
「あの、実は捕手に向いてない人っているじゃないですか。そういう人はどうしてますか?」
「一ノ瀬さん、面白い質問するね。そういう奴は申し訳ないけど一旦レギュラーから外す。で、向いてるポジションがあればそこに据えるかな」
「人数が多いのでポジション争いも大変そうですね」
「いやほんとそう、60人以上いて監督やっててレギュラー決めるのが一番悩む。僅差で選ぶ時もあるし。一ノ瀬さんから見て阿部くんはどんな捕手?」
「組み立てはうまいですよ!いやらしい指示してきますけど笑」
「いやらしいってどういうことだよ」
「いい捕手ってことだね。いやらしい組み立ては気になるなぁ。ちょっと1本勝負しようよ」
「「1本勝負?!」」
「富士と阿部くんで、うちの4番からワンナウトとってよ」
「オレがですか?!」
「そうだよ。面白そうだからやってみて。富士!」
「はーい!」
またまた富士さんが走ってやってきた。
「阿部くんと組んで田中からワンナウトとってみて」
「マジすか!」
「マジマジ」
「じゃあ...阿部くん、サイン教えるね」
「よろしくお願いします!」
と、いうわけで富士阿部コンビ結成。
4番から1本取る勝負が始まった。
「長身だな...インコースに全力投球お願いします!」
パパパ
コクリ
富士さんが頷いた。
クンッ
シュッ
パァンッ
「ストライク!!」
「はは!いきなりインコースとは力強いなぁ」
監督はなんだか楽しそうだ。
「次はインハイにスライダー」
ヒュンッ
ブンッ
「ストライク!」
「となると、次は対角線にストレートかな?」
監督も予想している。わたしもそう思った。
富士さんが構える。
パァンッ!!!
ブンッ
「はっ!ストレートでど真ん中!富士のスピードで勝負にきたか!阿部くん度胸あるなぁ!」
「富士さん、貴重な機会をありがとうございました。オレ今もスゲー興奮してます」
「いいよ!俺も改めて自信ついたよ!ナイスリード!」
「阿部くんいいね!楽しませてもらったよ!」
「監督も、こんな機会くださってありがとうございました」
「2人とも、ぜひうちの大学を検討してほしい!大事に育てるから!またいつでも見学に来てくれていいよ!」
「「ありがとうございました!!」」
「では2人とも、気をつけて帰ってください」
「平田先生、ありがとうございました!楽しかったです!」
「オレも来て良かったです。ありがとうございました」
「2人が来てくれたら、監督も言ってたけど大事に育てるからね。ぜひ候補にいれてほしいな。またいつでも来てください」
「はい!では失礼します!」
「あざした!」
...
「平国大、どう思った?」
「良かったけど、楽しそうだったけど、わたしたちの目標って強い大学じゃん?そう考えるとここは楽しむ大学って感じがしたな」
タカヤがちょっと黙って口を開いた。
「俺的には帝透が頭ひとつ抜けてるな」
「わたしも同じこと思った!今のところ第一候補は帝透かなぁ」
「強い、近い、練習がしっかりしてる、三拍子揃ってる。蒼はスカウトきてて推薦で入れそうだし、帝透なら俺の学力でも行ける」
「まだまだ時間はあるし、偵察はできるだけたくさん行こう。スカウトも来たらできるだけこっちから見学行くことにしよう」
「そうだな。はぁー今日は疲れたな」
「平日だとやっぱ疲れるね」
2人とも電車の中でうとうとし始める。
「はっ!今日家に誰もいないんだった!ご飯がない!」
「じゃあうちにきて食うか?泊まっていけよ」
「いいの?おじゃましちゃって」
「親に連絡するわ」
タタタッ
「伝えた。お、もう返事きた。大歓迎だってよ」
「ありがとう!ごちそうになります!」
「作るのは親だけどな」
「ははっ、たしかにそうだ」
いったん家に帰って着替えを持って、タカヤの家でご飯をごちそうしてもらい、一緒に眠りについた。
残り2校のスカウトはどんなところだろう。
楽しみだっ。
「大嶋監督!」
あの人が監督か...
「見学したい子連れてきました」
「あぁ、言ってたね。どうも、監督の大嶋です。隣がコーチの保阪、今ノックしてるのが矢部コーチ、マウンドにいるのが岡田コーチ、ベンチにいるのがマネージャーの八木」
「西浦高校の阿部です。2年です。今日はよろしくお願いします」
「マネージャーの一ノ瀬です。元女子野球部なので練習相手になったりもしてます。よろしくお願いします」
「濱元から聞いたよ。もしかして女子で日本一速い球投げる子がいるって。キミだろ?」
「そんな大袈裟なっ!」
「ちょっと投げてみてよ」
「は、はひぃい」
「オレ、キャッチャーなので受けますね」
「おお、キミキャッチャーなの?あとで富士の球受けてみなよ。高校生にとっては貴重な機会だと思うよ」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「...じゃ、投げます」
クイッ
ビュンッ!
パァンッ!
「待って、もっかい投げて。スピードガン用意して!」
クイッ
ビュンッ
パシィッ!
「133km...!高校生男子と大差ないじゃないか。そりゃ濱元監督も奮起してたわけだ」
「あの、155km投げる投手がいるって聞いたんですが...」
「富士だね!呼ぶよ!球受けてみな!」
「はい!ありがとうございます!」
「こんにちは、富士です。男子の君がキャッチャーで合ってるよね?」
「そうです!あの、球受けさせてください!」
「俺でよければ。じゃ、危ないから、防具貸すからつけてきて」
「はい!よろしくお願いします!」
...
「つけてきました!お願いします!」
「投げるよー」
クイッ
ヒュンッ!
パァンッ!!!
「...」
「お、ちゃんとこぼさず受けれたね」
「もう1球お願いします!」
「はいよ!」
パァンッ!
「ありがとうございました!めちゃくちゃ手がジンジンしてます」
「はは、めったに150km台受けることってないだろうからね」
「貴重な体験ができました!」
「うちに来てくれたらいくらでも投げてあげるよ。楽しみにしてるね」
「はい!!」
富士さんが練習に戻って行った。
「あの、男子野球はどんな練習されてるんですか?」
「ポジションに分けて練習してるね。投手、捕手、外野、内野かな。今ノック受けてるのは内野。その間外野はランニング、マウンドに投手と捕手がいる。今は捕手の強化に力入れてるね」
「捕手の強化というと?」
「盗塁刺す練習とか組み立てとかね」
「あの、実は捕手に向いてない人っているじゃないですか。そういう人はどうしてますか?」
「一ノ瀬さん、面白い質問するね。そういう奴は申し訳ないけど一旦レギュラーから外す。で、向いてるポジションがあればそこに据えるかな」
「人数が多いのでポジション争いも大変そうですね」
「いやほんとそう、60人以上いて監督やっててレギュラー決めるのが一番悩む。僅差で選ぶ時もあるし。一ノ瀬さんから見て阿部くんはどんな捕手?」
「組み立てはうまいですよ!いやらしい指示してきますけど笑」
「いやらしいってどういうことだよ」
「いい捕手ってことだね。いやらしい組み立ては気になるなぁ。ちょっと1本勝負しようよ」
「「1本勝負?!」」
「富士と阿部くんで、うちの4番からワンナウトとってよ」
「オレがですか?!」
「そうだよ。面白そうだからやってみて。富士!」
「はーい!」
またまた富士さんが走ってやってきた。
「阿部くんと組んで田中からワンナウトとってみて」
「マジすか!」
「マジマジ」
「じゃあ...阿部くん、サイン教えるね」
「よろしくお願いします!」
と、いうわけで富士阿部コンビ結成。
4番から1本取る勝負が始まった。
「長身だな...インコースに全力投球お願いします!」
パパパ
コクリ
富士さんが頷いた。
クンッ
シュッ
パァンッ
「ストライク!!」
「はは!いきなりインコースとは力強いなぁ」
監督はなんだか楽しそうだ。
「次はインハイにスライダー」
ヒュンッ
ブンッ
「ストライク!」
「となると、次は対角線にストレートかな?」
監督も予想している。わたしもそう思った。
富士さんが構える。
パァンッ!!!
ブンッ
「はっ!ストレートでど真ん中!富士のスピードで勝負にきたか!阿部くん度胸あるなぁ!」
「富士さん、貴重な機会をありがとうございました。オレ今もスゲー興奮してます」
「いいよ!俺も改めて自信ついたよ!ナイスリード!」
「阿部くんいいね!楽しませてもらったよ!」
「監督も、こんな機会くださってありがとうございました」
「2人とも、ぜひうちの大学を検討してほしい!大事に育てるから!またいつでも見学に来てくれていいよ!」
「「ありがとうございました!!」」
「では2人とも、気をつけて帰ってください」
「平田先生、ありがとうございました!楽しかったです!」
「オレも来て良かったです。ありがとうございました」
「2人が来てくれたら、監督も言ってたけど大事に育てるからね。ぜひ候補にいれてほしいな。またいつでも来てください」
「はい!では失礼します!」
「あざした!」
...
「平国大、どう思った?」
「良かったけど、楽しそうだったけど、わたしたちの目標って強い大学じゃん?そう考えるとここは楽しむ大学って感じがしたな」
タカヤがちょっと黙って口を開いた。
「俺的には帝透が頭ひとつ抜けてるな」
「わたしも同じこと思った!今のところ第一候補は帝透かなぁ」
「強い、近い、練習がしっかりしてる、三拍子揃ってる。蒼はスカウトきてて推薦で入れそうだし、帝透なら俺の学力でも行ける」
「まだまだ時間はあるし、偵察はできるだけたくさん行こう。スカウトも来たらできるだけこっちから見学行くことにしよう」
「そうだな。はぁー今日は疲れたな」
「平日だとやっぱ疲れるね」
2人とも電車の中でうとうとし始める。
「はっ!今日家に誰もいないんだった!ご飯がない!」
「じゃあうちにきて食うか?泊まっていけよ」
「いいの?おじゃましちゃって」
「親に連絡するわ」
タタタッ
「伝えた。お、もう返事きた。大歓迎だってよ」
「ありがとう!ごちそうになります!」
「作るのは親だけどな」
「ははっ、たしかにそうだ」
いったん家に帰って着替えを持って、タカヤの家でご飯をごちそうしてもらい、一緒に眠りについた。
残り2校のスカウトはどんなところだろう。
楽しみだっ。