chuchu 短編

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「わたしが入る隙がなかった...」
ボーゼンとしながらタカヤに話しかける。

「なんか言いたいことあったのか?」

「いや...とくにないけど...」

女子野球の方に向かうと、杉田先生の姿が見えた。

「帰りも駅まで送るから、もうやり残したことは無い?」

「「満足です!!」」

「はは、息ピッタリだね。じゃ、最後に監督とコーチに挨拶いこう」



「監督、コーチ、今日はありがとうございました!」

「オレも、来れて良かったです」

「そう言ってもらえて良かった。ウチにくるってなったら大歓迎するから、ぜひ念頭に入れといてね。親御さんともお会いさせてね」

一ノ瀬さん!色紙用意してたからサインください!」

「わたしも!本物が来ると思って色紙持ってきました!サインください!」

「わたしも!」

「わたしもサインください!」

「あ、これがあったんだった」

「先生待たせてるから早く済ませろよ」

「まかせて!」

こうしてわたしは25人分のサインを数分で書き終えてようやく帰る算段が着いた。

「じゃ、車乗って」
杉田先生はなんだか楽しそうにしてる。良い先生だなぁ。志賀先生も良い先生だけど、なんだろう、杉田先生は優しさがオーラに出てる感じだと思った。



「駅についたよ。忘れ物はない?」

「はい!今日は本当にありがとうございました!参考になることがたくさんありました!」

「オレも着いてきて良かったです。ありがとうございました」

「他にもスカウトは来ると思うから、大事な4年間のためにじっくり考えて決めてね」

「はい!まずは甲子園目指してるので、それが終わったらしっかり考えようと思います!では、失礼します!」


こうして帝透大学の見学は幕を閉じた。

「すごいタメになることばっかりだった!」

「データ活用はExcelでつくれるし、あれは良かったな。真似しよう」

「あとは練習法!男子はすごかったね!」

「プチ試合な。あれはカントクに提案してみようと思った」

「女子もグラウンドを満遍なく使ってるのはいいなと思った!意外と穴があるもんだね」

そうこうしているうちに、駅に着いた。

「さて、自転車でダッシュだ!」

「そんな焦んなくてもカントクは逃げねーよ」

「頭の中で覚えてるうちに話したいのよ!」

「なるほどな。よし、急ぐか」

こうして学校に向かって急いで自転車を漕いで行った。
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