chuchu 短編
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あっという間に日曜日がやってきた。
タカヤと東京に向かう。
「どんな練習やってるんだろうね」
「まぁどこの大学も大体同じだと思うけどな」
「まぁ確かに。氷鬼とかスケボーとか、ウチくらいだろうね」
「でも、どんなチームなのかは気になるな。連携とか、空気感とか」
「そうだね!あっ東京ついたー」
駅を降りると、顧問の杉田先生が車の前で待っていてくれた。
「お待たせしましたー!」
「あれ!一ノ瀬さん、ですよね?サングラスは分かるとして...髪染めたの?!あと隣のキミはたしか男子野球に興味があるって言ってた子だね」
「杉田先生...でしたよね。阿部です。今日はよろしくお願いします」
「これはカモフラージュ用のウィッグです!モデル活動をしていて目立つので」
「ああ!そういえば渋谷で看板を見ました!子供がファンなんです」
「そうなんですか?!ありがとうございます!」
「そうかぁ...だから西浦さんところで見覚えあるなぁと思っていたんです。あと生徒が同姓同名じゃなければモデルだって騒いでましたね」
「野球部には今日訪問があること伝えてあるんですか?!」
「伝えてありますよ。みんなソワソワしてると思います。あの一ノ瀬蒼かもしれないって笑」
「あはは。直接学校つくならもうウィッグはずしていいですね」
ウィッグを外すと綺麗なブロンドが現れ思わず見惚れてしまった。何度も見ている光景なのに、今日の蒼は一段と綺麗に見えた。
「お前のファンだらけだろうから、サイン頼まれるかもな」
「サインか、なんか久しぶりだな」
「女子野球は全部で何名いるんですか?」
「全部で25名だよ。もしかしたら25人からサインをお願いされるかもしれないね、はは」
「覚悟しときます笑」
「そろそろ着くよ」
「う〜緊張してきたッ。タカヤは大丈夫?」
「おう、問題ないぜ」
「鋼のメンタルだなぁ」
「お前こそ緊張してるフリだろ」
「フリなんかじゃないよ〜!ばか!」
「もしかして2人は付き合ってるの?」
杉田先生が突然言い当てるものだから、一瞬言葉に詰まった。
「っ、つ、付き合ってます!よく分かりましたねっ!」
「はは、見てたらわかるよ。部員とマネージャーにしては距離が近く見えたしね。さ、グラウンド着いたよ」
「わぁ...」
そこには一生懸命練習に励む生徒達の姿があった。
「みんなバラバラに練習してるんすね」
たしかに。タカヤの言う通り、T、トス、バッピ、ダッシュなどみんな違うメニューをやっていた。
「監督が言うには、練習に穴をあけるのはもったいないって言うんだ」
「穴?ですか?」
「みんなが同じ練習をすると、たとえばトスやるとすると、グラウンドに空きができるでしょ。それはとてももったいないことだ、って言うんだ。だからA〜Eチームにわけて練習もわけてやってるんだよ」
「はえ〜なるほど。それはうちでもやれそうですね。グラウンドを満遍なく活用するメニューとかも考えないといけませんね」
「そう、例えばうちは今Aがトス、BがT、Cがバント練、Dがダッシュ、Eがノック受けてる。バッピなんかは球が飛んで危ないからみんなでやるけどね」
「バントの練習してるんですか?」
「バントはどの回でも必ず必要な場面がくる。バント対応できるのとできないのとでは雲泥の差だよ。だからバントして一塁まで全力で走る、受けた側は全力で捕って一塁に投げる、そういう練習をしてる」
「それもうちでやれそうです。勉強になります」
「データ活用はどうしてますか?」
「データ活用、うちはすごいよ。その前に監督とコーチのところに行こう」
「はい!」
「監督、コーチ、一ノ瀬さんたち連れてきました。こちら浅野監督と福永コーチです」
「一ノ瀬です!今日は貴重な時間を割いていただきありがとうございます!」
「阿部です。男子野球の方に興味があって付き添いで来ました。練習法なんかは女子野球のも活かせると思って、勉強させていただきます」
「改めて、監督の浅野です。今日は好きなだけ練習見ていってね」
「ほらー!監督!やっぱりモデルの一ノ瀬蒼ですよ!きゃー!生で見れるなんて運使い果たしたー!」
「生一ノ瀬蒼だ!やば!スタイル良すぎる!」
「生きる女神!」
「あとでサインください!!」
「うちに入学してくれたら嬉しいですー!」
「はいはい、みんな練習に戻って」
「コーチの福永です。良かったら部員たちに球投げて見せてあげてほしいな」
「あ!念の為と思ってグローブ持ってきました!」
瞬間、部員たちの目付きがガラリと変わった。
「キャッチは隣にいるこの阿部くんがやってくれます!」
「マジかよ...俺も一応グローブもってきといてよかったぜ」
「はは!タカヤもやる気まんまん!じゃ!全力投球から行きます!」
タカヤがホームで構えた。
クンッ
ビュンッ
パァンッ!
「速...」
「今の何キロでてた?」
「130くらい?」
「今まで見てきた中で間違いなく一番速い」
「スピードガンで測らせて!」
「はーい。ではもういっちょ!」
ビュンッ!
パァンッ!
「133km...」
「そんな選手聞いたことも見た事もない」
「世界レベルじゃない?」
「他校に行かれちゃ困る逸材ね」
「変化球は?」
「投げますねー」
「スクリュー!」
「チェンジアップ!」
「シュート!」
「パームボール!」
「カットボール!」
「ツーシーム!」
「クイック!」
「次、右手いきます!」
「フォーク!」
「シンカー!」
「ストレート!」
「チェンジアップ!」
「速球も投げられて、球種も多い...本当に逸材だわ...あ、遅れてごめんなさい。キャプテンの佐藤です」
「佐藤キャプテン!一ノ瀬蒼です!今日は見学よろしくお願いします!」
「うちに来たいって思えるようにみんなサボらず頑張るわ!」
「ははっ!みんな真面目なの見て分かりますよ!」
「そう?ならいいんだけど」
「えーと、データ活用だったね。先にそっち終わらそう」
「はい!お願いします!」
そう言って部室とは違う建物内につれていかれた。
タカヤと東京に向かう。
「どんな練習やってるんだろうね」
「まぁどこの大学も大体同じだと思うけどな」
「まぁ確かに。氷鬼とかスケボーとか、ウチくらいだろうね」
「でも、どんなチームなのかは気になるな。連携とか、空気感とか」
「そうだね!あっ東京ついたー」
駅を降りると、顧問の杉田先生が車の前で待っていてくれた。
「お待たせしましたー!」
「あれ!一ノ瀬さん、ですよね?サングラスは分かるとして...髪染めたの?!あと隣のキミはたしか男子野球に興味があるって言ってた子だね」
「杉田先生...でしたよね。阿部です。今日はよろしくお願いします」
「これはカモフラージュ用のウィッグです!モデル活動をしていて目立つので」
「ああ!そういえば渋谷で看板を見ました!子供がファンなんです」
「そうなんですか?!ありがとうございます!」
「そうかぁ...だから西浦さんところで見覚えあるなぁと思っていたんです。あと生徒が同姓同名じゃなければモデルだって騒いでましたね」
「野球部には今日訪問があること伝えてあるんですか?!」
「伝えてありますよ。みんなソワソワしてると思います。あの一ノ瀬蒼かもしれないって笑」
「あはは。直接学校つくならもうウィッグはずしていいですね」
ウィッグを外すと綺麗なブロンドが現れ思わず見惚れてしまった。何度も見ている光景なのに、今日の蒼は一段と綺麗に見えた。
「お前のファンだらけだろうから、サイン頼まれるかもな」
「サインか、なんか久しぶりだな」
「女子野球は全部で何名いるんですか?」
「全部で25名だよ。もしかしたら25人からサインをお願いされるかもしれないね、はは」
「覚悟しときます笑」
「そろそろ着くよ」
「う〜緊張してきたッ。タカヤは大丈夫?」
「おう、問題ないぜ」
「鋼のメンタルだなぁ」
「お前こそ緊張してるフリだろ」
「フリなんかじゃないよ〜!ばか!」
「もしかして2人は付き合ってるの?」
杉田先生が突然言い当てるものだから、一瞬言葉に詰まった。
「っ、つ、付き合ってます!よく分かりましたねっ!」
「はは、見てたらわかるよ。部員とマネージャーにしては距離が近く見えたしね。さ、グラウンド着いたよ」
「わぁ...」
そこには一生懸命練習に励む生徒達の姿があった。
「みんなバラバラに練習してるんすね」
たしかに。タカヤの言う通り、T、トス、バッピ、ダッシュなどみんな違うメニューをやっていた。
「監督が言うには、練習に穴をあけるのはもったいないって言うんだ」
「穴?ですか?」
「みんなが同じ練習をすると、たとえばトスやるとすると、グラウンドに空きができるでしょ。それはとてももったいないことだ、って言うんだ。だからA〜Eチームにわけて練習もわけてやってるんだよ」
「はえ〜なるほど。それはうちでもやれそうですね。グラウンドを満遍なく活用するメニューとかも考えないといけませんね」
「そう、例えばうちは今Aがトス、BがT、Cがバント練、Dがダッシュ、Eがノック受けてる。バッピなんかは球が飛んで危ないからみんなでやるけどね」
「バントの練習してるんですか?」
「バントはどの回でも必ず必要な場面がくる。バント対応できるのとできないのとでは雲泥の差だよ。だからバントして一塁まで全力で走る、受けた側は全力で捕って一塁に投げる、そういう練習をしてる」
「それもうちでやれそうです。勉強になります」
「データ活用はどうしてますか?」
「データ活用、うちはすごいよ。その前に監督とコーチのところに行こう」
「はい!」
「監督、コーチ、一ノ瀬さんたち連れてきました。こちら浅野監督と福永コーチです」
「一ノ瀬です!今日は貴重な時間を割いていただきありがとうございます!」
「阿部です。男子野球の方に興味があって付き添いで来ました。練習法なんかは女子野球のも活かせると思って、勉強させていただきます」
「改めて、監督の浅野です。今日は好きなだけ練習見ていってね」
「ほらー!監督!やっぱりモデルの一ノ瀬蒼ですよ!きゃー!生で見れるなんて運使い果たしたー!」
「生一ノ瀬蒼だ!やば!スタイル良すぎる!」
「生きる女神!」
「あとでサインください!!」
「うちに入学してくれたら嬉しいですー!」
「はいはい、みんな練習に戻って」
「コーチの福永です。良かったら部員たちに球投げて見せてあげてほしいな」
「あ!念の為と思ってグローブ持ってきました!」
瞬間、部員たちの目付きがガラリと変わった。
「キャッチは隣にいるこの阿部くんがやってくれます!」
「マジかよ...俺も一応グローブもってきといてよかったぜ」
「はは!タカヤもやる気まんまん!じゃ!全力投球から行きます!」
タカヤがホームで構えた。
クンッ
ビュンッ
パァンッ!
「速...」
「今の何キロでてた?」
「130くらい?」
「今まで見てきた中で間違いなく一番速い」
「スピードガンで測らせて!」
「はーい。ではもういっちょ!」
ビュンッ!
パァンッ!
「133km...」
「そんな選手聞いたことも見た事もない」
「世界レベルじゃない?」
「他校に行かれちゃ困る逸材ね」
「変化球は?」
「投げますねー」
「スクリュー!」
「チェンジアップ!」
「シュート!」
「パームボール!」
「カットボール!」
「ツーシーム!」
「クイック!」
「次、右手いきます!」
「フォーク!」
「シンカー!」
「ストレート!」
「チェンジアップ!」
「速球も投げられて、球種も多い...本当に逸材だわ...あ、遅れてごめんなさい。キャプテンの佐藤です」
「佐藤キャプテン!一ノ瀬蒼です!今日は見学よろしくお願いします!」
「うちに来たいって思えるようにみんなサボらず頑張るわ!」
「ははっ!みんな真面目なの見て分かりますよ!」
「そう?ならいいんだけど」
「えーと、データ活用だったね。先にそっち終わらそう」
「はい!お願いします!」
そう言って部室とは違う建物内につれていかれた。