chuchu 短編
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「今日からどんどん練習試合を入れていくよ！気合い入れてね！」
カントクの喝が入りメンバーみんなも力が漲ってるようだった。
「三橋くんのボールを相手に知られたくないので全試合最初の3イニングは蒼ちゃんにでてもらいまーす」
「カントク〜！」
「目ん玉キラキラさせてんじゃねーよ。お前スタミナあんのか？毎回出場するんだぞ」
「タカヤは私の腹筋見たでしょ。それなりに鍛えてるよ」
(((腹筋見た...)))
メンバーたちがあらぬ妄想をする。
「といっても、うちと練習試合してくれるような相手だから、油断はしてないけど全部勝てる！とわたしは思っている！全勝を目標にがんばりましょう〜！」
「「「うっす！！！」」」
1時間後、早速敵チームがやってきた。
シュッ
パァンッ
「？！」
ヒュンッ
パシィッ
「女が投げてる...？」
「どう見ても女だよな？」
「球速くねー？」
「んん！あー、向こうの監督さんにいわれたんだが、最初の3イニングは女子が投げるらしい」
「マジすか？！」
「結構身長ありますね」
「でも女だろ？打てるだろ」
「むふふ、今頃相手は完全に蒼ちゃんをナメて見てると読んだ。蒼ちゃん！頼んだよ！」
「はーい！行ってきマース！」
初回は後攻から始まった。
タカヤの読み...相手はわたしをなめてみてるみたいね。内角高めにストレート！
パシィッ
「ストライク！」
「？！はえぇ...130はでてないか？しかもいいとこ入った」
次は内に入るシュート。タカヤ攻めるなぁ。
カキン
「しくじった...」
ピーゴロ。ショートに投げる。
「ナイピ！」
次の相手は背が高くて手足が長い。でも2番だ。ホームランは打てないだろう。
外角高めにストレート！
カキンッ
ファールボール。
手足が長い分どこででも打てるって感じね。
でも手足の長さが仇になることもある。
内角高めにツーシーム！
「ストライク！」
手が出ないでしょう。窮屈だもんね。
次、外角真ん中にシンカーか。
グローブを持ち帰る蒼に驚く相手選手たち。
「右手に変えた！」
「何投げてくんだ？！」
「つーか両手投げってありなの？！」
ありだからグローブ売られてるんでしょっ。
クンッ
シュパッ
パシィッ
「なんだ今の球種？！何投げた？！」
このまま内角低めにチェンジアップ。
「今のはチェンジアップだよな？！」
次は内角外になるようにシンカー。
相手は三振した。
「なぁ、何投げてたんだ？！相手、球種は？！」
「右はシンカー、チェンジアップ」
「左のときは？！お前最初の打席だったろ。何投げてた？！」
「シュートとストレート。ストレートは130は出てたと思う」
「俺の時は左でツーシーム投げてたよ」
(((どんだけ球種あんだよ...)))
3人目の打者がでた。身長は175くらい。ガタイがいいから長打が有り得るかもしれない。
外角外に出るようにストレート
シュッ
パァンッ
「ボール！」
今この人、「見た」な。
「タイム！」
タカヤがわたしのところにやってくる。
「あいつ今、見たな」
「待ての指示が出てるのかもしれない」
「じゃあ出し惜しみする必要ねえな、ストライク先行で行くぞ」
「OK」
タカヤの指示は...ギリギリ中に留まるスクリュー
ヒュンッ
バシィッ
「ストライク！」
次は真ん中でチェンジアップ
シュッ
パァンッ
「ストライク！」
振ってこないな…球種の選定がでてるのか？
うちに入るシュート
カキンッ
初めて振った！内野抜けたし。
「タイム！」
「狙って打ったって感じだね」
「おそらくストレート、シュート、チェンジアップは振ってくるぞ、びびんなよ」
「のぞむところよ！」
4番打者。ノーデータだからどれほど打てるかわからないけど警戒はしておこう。
タカヤの指示は外角高めのストレート。
ストレートは振るって言ったじゃん。
でもタカヤにはなにか策があるんだろう。
ビュンッ
ブンッ
空ぶった！
相手は上がってるかもしれない。
次は対角線にツーシーム。
ヒュッ
ブンッ
これも空ぶった！
4番として仕事しなきゃなんのための背番号よっ。
次は右手に持ち替えて...インハイにシンカー！
ビュンッ
ブンッ
三振！名ばかりの4番だったようねっ！
「スリーアウトチェンジ！」
「蒼ナイピ！」
「ありがとフミキ！」
「蒼調子いいなっ」
「ユウはバッティングでゼッコッチョー見せてよね！」
「おう！任せろ！」
「蒼ちゃんお疲れ！どうだった？」
「内野抜かれた時にストレート、シュート、チェンジアップを狙っていると思いました。4番はちょっとあれですね、イップスに近いかもしれません」
「イップス...どうしてそこまで思った？」
「狙って打ってる感じがしなかったんですよ。とにかく当てなきゃどうしようみたいな、焦りを感じました」
「なるほどね...それは大きなチャンスだね。4番が打てないと全体の士気がさがるから」
「だと思います。驕りでもなんでもなくて、勝つ、と思いました」
「その気持ちは大事だよ。バッティングも積極的にね！」
「はい！行ってきます！」
とはいっても、私の出番は9番なので応援に回る。
カントクの喝が入りメンバーみんなも力が漲ってるようだった。
「三橋くんのボールを相手に知られたくないので全試合最初の3イニングは蒼ちゃんにでてもらいまーす」
「カントク〜！」
「目ん玉キラキラさせてんじゃねーよ。お前スタミナあんのか？毎回出場するんだぞ」
「タカヤは私の腹筋見たでしょ。それなりに鍛えてるよ」
(((腹筋見た...)))
メンバーたちがあらぬ妄想をする。
「といっても、うちと練習試合してくれるような相手だから、油断はしてないけど全部勝てる！とわたしは思っている！全勝を目標にがんばりましょう〜！」
「「「うっす！！！」」」
1時間後、早速敵チームがやってきた。
シュッ
パァンッ
「？！」
ヒュンッ
パシィッ
「女が投げてる...？」
「どう見ても女だよな？」
「球速くねー？」
「んん！あー、向こうの監督さんにいわれたんだが、最初の3イニングは女子が投げるらしい」
「マジすか？！」
「結構身長ありますね」
「でも女だろ？打てるだろ」
「むふふ、今頃相手は完全に蒼ちゃんをナメて見てると読んだ。蒼ちゃん！頼んだよ！」
「はーい！行ってきマース！」
初回は後攻から始まった。
タカヤの読み...相手はわたしをなめてみてるみたいね。内角高めにストレート！
パシィッ
「ストライク！」
「？！はえぇ...130はでてないか？しかもいいとこ入った」
次は内に入るシュート。タカヤ攻めるなぁ。
カキン
「しくじった...」
ピーゴロ。ショートに投げる。
「ナイピ！」
次の相手は背が高くて手足が長い。でも2番だ。ホームランは打てないだろう。
外角高めにストレート！
カキンッ
ファールボール。
手足が長い分どこででも打てるって感じね。
でも手足の長さが仇になることもある。
内角高めにツーシーム！
「ストライク！」
手が出ないでしょう。窮屈だもんね。
次、外角真ん中にシンカーか。
グローブを持ち帰る蒼に驚く相手選手たち。
「右手に変えた！」
「何投げてくんだ？！」
「つーか両手投げってありなの？！」
ありだからグローブ売られてるんでしょっ。
クンッ
シュパッ
パシィッ
「なんだ今の球種？！何投げた？！」
このまま内角低めにチェンジアップ。
「今のはチェンジアップだよな？！」
次は内角外になるようにシンカー。
相手は三振した。
「なぁ、何投げてたんだ？！相手、球種は？！」
「右はシンカー、チェンジアップ」
「左のときは？！お前最初の打席だったろ。何投げてた？！」
「シュートとストレート。ストレートは130は出てたと思う」
「俺の時は左でツーシーム投げてたよ」
(((どんだけ球種あんだよ...)))
3人目の打者がでた。身長は175くらい。ガタイがいいから長打が有り得るかもしれない。
外角外に出るようにストレート
シュッ
パァンッ
「ボール！」
今この人、「見た」な。
「タイム！」
タカヤがわたしのところにやってくる。
「あいつ今、見たな」
「待ての指示が出てるのかもしれない」
「じゃあ出し惜しみする必要ねえな、ストライク先行で行くぞ」
「OK」
タカヤの指示は...ギリギリ中に留まるスクリュー
ヒュンッ
バシィッ
「ストライク！」
次は真ん中でチェンジアップ
シュッ
パァンッ
「ストライク！」
振ってこないな…球種の選定がでてるのか？
うちに入るシュート
カキンッ
初めて振った！内野抜けたし。
「タイム！」
「狙って打ったって感じだね」
「おそらくストレート、シュート、チェンジアップは振ってくるぞ、びびんなよ」
「のぞむところよ！」
4番打者。ノーデータだからどれほど打てるかわからないけど警戒はしておこう。
タカヤの指示は外角高めのストレート。
ストレートは振るって言ったじゃん。
でもタカヤにはなにか策があるんだろう。
ビュンッ
ブンッ
空ぶった！
相手は上がってるかもしれない。
次は対角線にツーシーム。
ヒュッ
ブンッ
これも空ぶった！
4番として仕事しなきゃなんのための背番号よっ。
次は右手に持ち替えて...インハイにシンカー！
ビュンッ
ブンッ
三振！名ばかりの4番だったようねっ！
「スリーアウトチェンジ！」
「蒼ナイピ！」
「ありがとフミキ！」
「蒼調子いいなっ」
「ユウはバッティングでゼッコッチョー見せてよね！」
「おう！任せろ！」
「蒼ちゃんお疲れ！どうだった？」
「内野抜かれた時にストレート、シュート、チェンジアップを狙っていると思いました。4番はちょっとあれですね、イップスに近いかもしれません」
「イップス...どうしてそこまで思った？」
「狙って打ってる感じがしなかったんですよ。とにかく当てなきゃどうしようみたいな、焦りを感じました」
「なるほどね...それは大きなチャンスだね。4番が打てないと全体の士気がさがるから」
「だと思います。驕りでもなんでもなくて、勝つ、と思いました」
「その気持ちは大事だよ。バッティングも積極的にね！」
「はい！行ってきます！」
とはいっても、私の出番は9番なので応援に回る。
