chuchu 短編

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「タカヤ!次の休み行きたいところがあるの!」

「おうおう、どこだよ」

「鉱石・宝石展!」

「またお前は変わった趣味してんなぁ」

「宝石はもちろん綺麗なんだけど、わたしは天然の鉱石の方が好きなの!見に行こ!」


と、いうわけでデパートで開催される石の展示会にきた。正直オレにはよくわからん。

「みて、タカヤ、これらパイライトっていうんだけど、この真四角の形は天然でできてるの、すごくない?」

「確かにこれが天然ってのはすげーな」

「わたしはこのパイライトが好きで部屋に飾ってるんだ」

「そんなのあったか?」

「箱に入れてるからね、わかんないと思う。」

「アメジストの原石だーキレー」

「ゴールドルチルインクォーツだって。甘くて美味しそう」

どういう思想で石を見てんだよ。

が石に夢中になってる時、ある石が目に止まった。

「この色...」


「タッカヤー!はぐれないようにねー」

「おー、お前は好きなだけ見とけ」

興味は無かったが、こんだけいろんな石があるのには驚かされた。しかもでっけー天然石まで売られている。

「タカヤ、楽しんでる?」

「おー。思ったより面白い」

「よかった!1人だけ楽しむとこだったよ」

「それよりお前、後ろ向け、後ろ」

「後ろ?」

タカヤがなにかを首にかけたのがわかった。

「これ...アクアマリン?!」

「よくわかったな。お前の眼の色に似てたから、思わず買ってしまった」

「買ってしまったって、高いんじゃないの?!」

「石自体は小さいから、オレでも出せる値段だったよ」

「タカヤ〜〜好き!」
人前でガバッと抱きつくに「人前はやめとけ」と冷静に対応するタカヤ。

「大事にするね!あ!じゃあ逆にわたしがタカヤに合った石見つける!」

「それじゃプレゼントの意味ないだろ...」

「渡し合いってものいいじゃない?」

そういってはオレに見合った石を探し始めた。


「タカヤはこれかなー、バイカラーサファイア」

「この、青に金色っぽい模様が混ざった感じのやつか」

「そうー!かっこいいでしょ。これください!
ネックレスにしてください!」

こうして結局お互いにプレゼントを交換する形になった。

「うん!似合ってる!お互いプレゼント交換して良かったね!」

「お前のはオレの3倍の値段もしたけどな...」

「気にしたらかっこ悪いよ!キニシナーイ!」

「まぁ...ありがとな」

「それはお互い様!わたしはこのアクアマリンが気に入った!毎日つけとく!」

「おーオレも毎日付けるわ。お前に見守られてる気がする」

「はは!おもしろ!見守ると言うより、見張っとくよ」

「呪いの石かよ、ふっ」

「あー楽しかったね!たまたま今月あるの知れて良かった!タカヤついてきてくれてありがとう!」

「おー、オレもお前のすきなもんが知れてよかったよ。ネックレスは部活の時はインナーの下に忍ばせておく。」

「わたしはプレゼントアピールとして見せつける」

「はは、お前らしいな」

「今日は付いてきてくれてありがとね」

「オレの方こそ楽しめたよ、ありがとう」

こうして鉱石・宝石デートはお互いにプレゼントも交換できたし無事楽しめた一日だった。

「これ、タカヤにもらったのー。私の瞳に似てるんだって☆」
翌日の野球部がいるクラスへのタカヤプレゼント報告は凄まじいものだった。
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