chuchu 短編
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「タカヤ〜!」
廊下側から蒼の声が聞こえた。
「どうしたんだよ」
「次に見に行く大学決めたよ!」
「マジか。つか仕事がはえぇなあお前は」
「だって一緒のところに行きたいもん!」
「で?どこの大学だ?」
「福井にある福森工業大学ってとこ。見てこれ」
「なんだこれ。リーグ戦の戦績か?かなり勝ってるな」
「そう、でね、女子野球部はなんと新設なの!できて2年くらいかな」
「ほぇ〜お前がこういうとこ行ったらみんな楽しいだろうな」
「そうかな?へへ」
「お前の球取れる女子がいればいいけどな」
「やっぱり取るのって難しいんだね。とりあえず部活休みの日に行こー。
夜行バスがあるからそれに乗っていくよ。福井は飛行機が飛んでないからね。
〜数日後〜
「今日は寝坊しなかったぞ」
「あはは、まだ夜だよタカヤ」
「福井まで結構あるから、お弁当買っていこう」
こうして弁当を買って、蒼と夜行バスに乗った。
しばらくは順調に進んでウトウトしていたが、きゃあ〜という叫び声がきこえて目が覚めた。
遠目から見ると、女の人が震えてる様子だった。
乗務員がかけつける。
それでいつのまにか蒼が女の人の所へ行っていた。
「大丈夫ですよ。大丈夫。両手を握って、わたしの目をみてください。ゆっくり深呼吸しましょ。吸って、吐いて、吸って、吐いて、次はもっとゆっくり、吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー...どうですか?落ち着きましたか?」
「はい...ありがとうございました...」
「また同じ症状が出たらわたしを思い出して深呼吸してください、では」
「では、じゃねーよ。なんだあれ、病気?」
「パニック障害っていう病気だね」
「なんでお前が対処法をしってるんだよ」
「ん〜内緒!」
「はぁ?いつか吐かせるからな」
「いつかね!」
ほんとにこいつは何考えるかわからねぇ。
こういう人種は何考えてんだろうか。
考えてるうちに眠ってしまい、福井についた。
「福井だー!」
「爆睡してしまった...」
「よし、タクシーで行くよ!」
「タクシーで行ける距離なのか?」
「まぁ気にしない気にしない...出世払いでね!」
こうして福森工業大学についた。
グラウンドが広い。スポーツも盛んなんだろう。
「ほらタカヤ!グラウンドあっち!」
走っていく蒼を見てあいつの元気の源はどこにあるんだろうと思った。
「おはよーございまーす!」
「はよっす!」
「おはよう。総監督の上野です。埼玉からよく来たね。なにか理由があるのかな?」
「はずかしながら一緒の大学に行こうと決めまして...」
「あ、付き合ってるのね。そちらのえらい美人さんはマネージャーかな?」
「マネージャーしながらバッピなどの練習に参加しています」
「ピッチャーなんだ?投げてみる?投げれる球種全部教えてよ」
「は、はい!ぜひお願いします!」
「まずはストレート!一球!」
ビュンッ
パシィッ
「?!ちょ、ちょっとまってくれ、スピードガン持ってきて!」
「二球!」
ビュンッ
パァンッ
「133km...」
上野監督は驚いてる様子だ。
「キミ、もしかして福岡の強豪にいた一ノ瀬じゃないか?」
「あ、はい!そうです!わたしです!」
「キミが失踪したって監督勢は大騒ぎだよ」
「あはは、すみません。事情があって今はプレイヤーではありません。あの、普段どんな練習してますか?」
「あ、あぁ。ランニングして、ベンチの掃除して、トスやって、T、おやつ食べたらノックと投内連携やってるね」
「ベンチの掃除...ですか?」
「毎日使うところが汚いとイヤだろ、あと、意外と選手の気が引き締まるんだね」
なるほど〜とタカヤと同調する。
「女子のグラウンドも見てみる?」
「はい!ぜひ!」
「まだ新設だからきれいだけど、そのうちここも掃除させるんだ。女子は新設でまだまだ、人手不足なんだ。一ノ瀬さんが来たら速攻でレギュラーとれるよ。あんなに速い球投げられる女子はそういない、天からの授かりものだな」
「ありがとうございます!検討します!」
「あ、おやつの時間だな」
「おつかれさ...え?!一ノ瀬蒼?!」
「おつかれさまで...一ノ瀬蒼がいる?!」
「なんだお前たち、知り合いか?」
「知り合いもなにも、雑誌モデルですよ!」
「雑誌モデル?!そんな人気なのか?!」
「超人気ですよ!女子で知らない人いないと思います!」
「へぇ...なんでいまマネージャーやってんの?」
「それはおいおい...でも大学では復帰します!」
「だから大学探してるのね」
「はい!今日はありがとうございました!うちもベンチの掃除やってみようと思います!」
「男子とはいつか当たることを楽しみにしてるよ」
「あざっす!そのときはお互い全力で勝負しましょう!!」
「ではまた〜」
「タカヤ、収穫あった?」
「オレの方はよくある練習法だったし、ベンチの掃除くらいかな、為になるのは。気持ちの切り替えとか精神統一みたいなもんだろうな」
「私は女子が新設だったからあんまり情報は得られなかったな」
「監督たちは毎回お前の球速に驚いてるな」
「球速上がった私でもびっくりだもん」
「そういえば記憶はもどったのか?」
「もどってないよ...ごめんね」
曇る蒼。
「なんであやまるんだよ」
「タカヤとの思い出が思い出せなくて悔しい」
「思い出はこれからつくればいいだろ」
「ほかはどうでもいいけどタカヤは特別なの!」
「しかたねぇだろ、どうにもできないんだ」
「絶対思い出す!」
「自力で出来るもんじゃないだろ...」
「夜行バスまで時間あるけど何する?」
「なんかくつろぐスペース広くて漫画とか沢山置いてる温泉あんだろ、あそこで時間潰そうぜ」
「いいね、わたし寝ちゃうかも」
「オレも寝る自信ある、タイマーかけとくか」
〜現地到着〜
「2人でフリータイムで」
「じゃ、風呂いくから別々でな」
「わたしも〜」
ガッツリ4時間も時間を潰した。
「タカヤ、アラーム鳴ってる」
「んあ...もうそんな時間か」
「バス乗り場までタクシーで行くよ」
「何から何までお前はさぁ...」
「申し訳ないと思われるよりはありがとうって思って欲しいよ」
「ありがとな...」
「よろしい」
こうして無事夜行バスに乗って帰ってきたら、お母さんが待っていた。
「なんでいるのー?超朝だよー?」
「無事帰って来れるか心配だったのよ」
「ちわす」
「タカヤくんも乗せていくから乗っちゃいな」
「ありがとうございます!」
こうして2人の2回目の大学偵察が終わった。
廊下側から蒼の声が聞こえた。
「どうしたんだよ」
「次に見に行く大学決めたよ!」
「マジか。つか仕事がはえぇなあお前は」
「だって一緒のところに行きたいもん!」
「で?どこの大学だ?」
「福井にある福森工業大学ってとこ。見てこれ」
「なんだこれ。リーグ戦の戦績か?かなり勝ってるな」
「そう、でね、女子野球部はなんと新設なの!できて2年くらいかな」
「ほぇ〜お前がこういうとこ行ったらみんな楽しいだろうな」
「そうかな?へへ」
「お前の球取れる女子がいればいいけどな」
「やっぱり取るのって難しいんだね。とりあえず部活休みの日に行こー。
夜行バスがあるからそれに乗っていくよ。福井は飛行機が飛んでないからね。
〜数日後〜
「今日は寝坊しなかったぞ」
「あはは、まだ夜だよタカヤ」
「福井まで結構あるから、お弁当買っていこう」
こうして弁当を買って、蒼と夜行バスに乗った。
しばらくは順調に進んでウトウトしていたが、きゃあ〜という叫び声がきこえて目が覚めた。
遠目から見ると、女の人が震えてる様子だった。
乗務員がかけつける。
それでいつのまにか蒼が女の人の所へ行っていた。
「大丈夫ですよ。大丈夫。両手を握って、わたしの目をみてください。ゆっくり深呼吸しましょ。吸って、吐いて、吸って、吐いて、次はもっとゆっくり、吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー...どうですか?落ち着きましたか?」
「はい...ありがとうございました...」
「また同じ症状が出たらわたしを思い出して深呼吸してください、では」
「では、じゃねーよ。なんだあれ、病気?」
「パニック障害っていう病気だね」
「なんでお前が対処法をしってるんだよ」
「ん〜内緒!」
「はぁ?いつか吐かせるからな」
「いつかね!」
ほんとにこいつは何考えるかわからねぇ。
こういう人種は何考えてんだろうか。
考えてるうちに眠ってしまい、福井についた。
「福井だー!」
「爆睡してしまった...」
「よし、タクシーで行くよ!」
「タクシーで行ける距離なのか?」
「まぁ気にしない気にしない...出世払いでね!」
こうして福森工業大学についた。
グラウンドが広い。スポーツも盛んなんだろう。
「ほらタカヤ!グラウンドあっち!」
走っていく蒼を見てあいつの元気の源はどこにあるんだろうと思った。
「おはよーございまーす!」
「はよっす!」
「おはよう。総監督の上野です。埼玉からよく来たね。なにか理由があるのかな?」
「はずかしながら一緒の大学に行こうと決めまして...」
「あ、付き合ってるのね。そちらのえらい美人さんはマネージャーかな?」
「マネージャーしながらバッピなどの練習に参加しています」
「ピッチャーなんだ?投げてみる?投げれる球種全部教えてよ」
「は、はい!ぜひお願いします!」
「まずはストレート!一球!」
ビュンッ
パシィッ
「?!ちょ、ちょっとまってくれ、スピードガン持ってきて!」
「二球!」
ビュンッ
パァンッ
「133km...」
上野監督は驚いてる様子だ。
「キミ、もしかして福岡の強豪にいた一ノ瀬じゃないか?」
「あ、はい!そうです!わたしです!」
「キミが失踪したって監督勢は大騒ぎだよ」
「あはは、すみません。事情があって今はプレイヤーではありません。あの、普段どんな練習してますか?」
「あ、あぁ。ランニングして、ベンチの掃除して、トスやって、T、おやつ食べたらノックと投内連携やってるね」
「ベンチの掃除...ですか?」
「毎日使うところが汚いとイヤだろ、あと、意外と選手の気が引き締まるんだね」
なるほど〜とタカヤと同調する。
「女子のグラウンドも見てみる?」
「はい!ぜひ!」
「まだ新設だからきれいだけど、そのうちここも掃除させるんだ。女子は新設でまだまだ、人手不足なんだ。一ノ瀬さんが来たら速攻でレギュラーとれるよ。あんなに速い球投げられる女子はそういない、天からの授かりものだな」
「ありがとうございます!検討します!」
「あ、おやつの時間だな」
「おつかれさ...え?!一ノ瀬蒼?!」
「おつかれさまで...一ノ瀬蒼がいる?!」
「なんだお前たち、知り合いか?」
「知り合いもなにも、雑誌モデルですよ!」
「雑誌モデル?!そんな人気なのか?!」
「超人気ですよ!女子で知らない人いないと思います!」
「へぇ...なんでいまマネージャーやってんの?」
「それはおいおい...でも大学では復帰します!」
「だから大学探してるのね」
「はい!今日はありがとうございました!うちもベンチの掃除やってみようと思います!」
「男子とはいつか当たることを楽しみにしてるよ」
「あざっす!そのときはお互い全力で勝負しましょう!!」
「ではまた〜」
「タカヤ、収穫あった?」
「オレの方はよくある練習法だったし、ベンチの掃除くらいかな、為になるのは。気持ちの切り替えとか精神統一みたいなもんだろうな」
「私は女子が新設だったからあんまり情報は得られなかったな」
「監督たちは毎回お前の球速に驚いてるな」
「球速上がった私でもびっくりだもん」
「そういえば記憶はもどったのか?」
「もどってないよ...ごめんね」
曇る蒼。
「なんであやまるんだよ」
「タカヤとの思い出が思い出せなくて悔しい」
「思い出はこれからつくればいいだろ」
「ほかはどうでもいいけどタカヤは特別なの!」
「しかたねぇだろ、どうにもできないんだ」
「絶対思い出す!」
「自力で出来るもんじゃないだろ...」
「夜行バスまで時間あるけど何する?」
「なんかくつろぐスペース広くて漫画とか沢山置いてる温泉あんだろ、あそこで時間潰そうぜ」
「いいね、わたし寝ちゃうかも」
「オレも寝る自信ある、タイマーかけとくか」
〜現地到着〜
「2人でフリータイムで」
「じゃ、風呂いくから別々でな」
「わたしも〜」
ガッツリ4時間も時間を潰した。
「タカヤ、アラーム鳴ってる」
「んあ...もうそんな時間か」
「バス乗り場までタクシーで行くよ」
「何から何までお前はさぁ...」
「申し訳ないと思われるよりはありがとうって思って欲しいよ」
「ありがとな...」
「よろしい」
こうして無事夜行バスに乗って帰ってきたら、お母さんが待っていた。
「なんでいるのー?超朝だよー?」
「無事帰って来れるか心配だったのよ」
「ちわす」
「タカヤくんも乗せていくから乗っちゃいな」
「ありがとうございます!」
こうして2人の2回目の大学偵察が終わった。