Chuchu
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トイレから戻る途中、またタカヤがつまらなそーな顔をして中庭を眺めていた。大体の予想はついた。
「タカヤ、もしかして」
「花井...あぁ、蒼だよ」
「また告白されてんのかー?あいつも相当モテるなー」
中庭を覗くと、蒼と男子が対面して立っていた。
「オレと蒼が付き合ってるって知ってるの、花井くらいだしな」
「あーそっか、まだ部員にも話してないのか。」
「あいつ、2組のジュンヤって言うんだけど」
「やけに詳しいな」
「蒼と仲良いんだよ。結局男の方はそういう目で見てたってわけだ」
「...今はお前が彼氏なんだから、そんな嫉妬することないんじゃねぇ?蒼もハッキリ断るタイプだし」
「嫉妬か...オレは何を焦ってるんだろうなぁ。
やっと彼女になったってのに、こうも周りが蒼を狙ってるってなると気が気じゃねぇ。」
「まー、あのビジュアルにあの中身だと男はほっとかねーよなぁ」
「オレのなのに...」
「お前...重症じゃねぇか...」
「は?なんか言ったか?」
「いや、なんもねぇけどよ」
タカヤがこんなにも誰かにのめり込んでるのはレン以来で、しかも相手は女。違和感しかねぇ〜。
「あ、2人とも戻ってくるな」
蒼とジュンヤってやつが校内に戻るのが見えた。今回は一緒に戻ってくんのか。
「タカヤはそこで待ってるわけ?」
「おー、一応待つ」
「なんか不穏な空気になりそうだから、俺も待つわ...」
2人の相談役になっていた手前、付き合ったらはい放置、ではなんとなく心苦しさを感じる。俺も蒼が戻るのを待つことにした。
「あれ、タカヤと花井くん」
階段を登ってきた蒼はジュンヤというやつに手を振って別れて行った。
「お前、今日で何人目だよ」
タカヤの機嫌が明らかに悪い。告られんのは蒼のせいじゃねーだろ。しっかりしろ!
「えーっと、6人目ですね」
両人差し指をつっつきながら、気まずそうに答える蒼に、不機嫌そうなタカヤ。
さっそく問題かかえてるじゃねぇか。
「なぁタカヤ、告白されんのは蒼のせいじゃねーし、そんな怒んなくてもいいだろ」
「別に怒ってねーよ。ただ ...」
少し言い迷うタカヤより先に、蒼が口を開いた。
「彼氏いるって言ったよ!ちゃんと!」
今度はピシッと背筋を伸ばして自信満々に答える。
「あぁ、ならいいんだけどよ。お前のことだから、これからも友達でいようとか余計なこと言ってねーかなって懸念してた」
「えっ...ダメだった?...」
「はぁ、やっぱり言ってたのかよ。別に彼氏いるって言った手前だからいいんだけどよ、それ言わねーで友達でいましょうなんて絶対に口にするなよ」
うわぁ、タカヤって実は結構根に持つタイプか?まぁそんな気はしてたけど相手に直接言っちゃうあたりが恋愛初心者っぽいな。対する蒼は...
「言わないよ!友達になって好かれても困るし!言っとくけど、昔から結構苦労してるんだからね!」
おお、こっちは強気だな。確かに昔から告白されることには慣れてるんだろうな。そういう面で言えば蒼の方が1枚上手か。
「じゃあ今度から呼び出される前に断れよ。中庭に呼び出しなんて大概告白だろ」
「あー、たしかに!」
ポン、と手のひらを拳で叩いて納得した蒼は、なるほどな〜と感心しているようだ。
この2人、恋愛初心者同士でうまくいくのか?
なんか俺が心配になってきた。
「お前ら、さ、2人とも、困ったことあったら相談くらいのれるからいつでも言えよ...」
なんて俺はお人好しなんだろう。こんなこと言いたくはなかったけど、2人を見てると心配でしかない。
「おー、サンキュー」
「花井くん!頼りにしてる!」
「でも、2人で話し合えることは2人で解決していけよ」
「そうだな」
「たしかに」
「じゃあ俺は先戻るから、あとは2人でどうぞ」
「じゃあな」
「またねー」
とりあえず2人にしてやろう、なんかあったらそんときはそんときだ。
「タカヤ、また告白覗いてたの?覗き見はダメだよ」
「自分の彼女が知らねー男とどっか行ってるの黙って見過ごせるかよ」
「それは、そうだけど...なんか信用されてないみたいでヤダ」
むっとする蒼を見てオレは、自分は結構小さい男なんじゃねーかと自分自身を疑った。
「花井の言う通り、告白されんのはお前のせいじゃねーのはわかってる。けど、前も言ったけど自衛はしろよな」
「わかってるよ。ただ今回は仲良い友達だったから、まさか告白で呼び出されるとは思ってなかった」
「モテるやつもモテるなりに大変なんだな」
「なっ...タカヤも実は女子の間でモテてるんだよ?!しらないだろうけど!!」
「お前以外興味ねーからわかんねぇ」
沸騰したみたいに顔を真っ赤にする蒼を見て、少しからかいすぎたかなと自然と笑みがこぼれる。
「ふっ...とにかく、これから気をつけろよ」
「うん、わかった」
ジュンヤとかいうやつのおかげで、蒼に彼氏が出来たことは一斉に広まった。蒼が男を警戒する必要も減ったし、
こればっかりはジュンヤに感謝だった。
「タカヤ、もしかして」
「花井...あぁ、蒼だよ」
「また告白されてんのかー?あいつも相当モテるなー」
中庭を覗くと、蒼と男子が対面して立っていた。
「オレと蒼が付き合ってるって知ってるの、花井くらいだしな」
「あーそっか、まだ部員にも話してないのか。」
「あいつ、2組のジュンヤって言うんだけど」
「やけに詳しいな」
「蒼と仲良いんだよ。結局男の方はそういう目で見てたってわけだ」
「...今はお前が彼氏なんだから、そんな嫉妬することないんじゃねぇ?蒼もハッキリ断るタイプだし」
「嫉妬か...オレは何を焦ってるんだろうなぁ。
やっと彼女になったってのに、こうも周りが蒼を狙ってるってなると気が気じゃねぇ。」
「まー、あのビジュアルにあの中身だと男はほっとかねーよなぁ」
「オレのなのに...」
「お前...重症じゃねぇか...」
「は?なんか言ったか?」
「いや、なんもねぇけどよ」
タカヤがこんなにも誰かにのめり込んでるのはレン以来で、しかも相手は女。違和感しかねぇ〜。
「あ、2人とも戻ってくるな」
蒼とジュンヤってやつが校内に戻るのが見えた。今回は一緒に戻ってくんのか。
「タカヤはそこで待ってるわけ?」
「おー、一応待つ」
「なんか不穏な空気になりそうだから、俺も待つわ...」
2人の相談役になっていた手前、付き合ったらはい放置、ではなんとなく心苦しさを感じる。俺も蒼が戻るのを待つことにした。
「あれ、タカヤと花井くん」
階段を登ってきた蒼はジュンヤというやつに手を振って別れて行った。
「お前、今日で何人目だよ」
タカヤの機嫌が明らかに悪い。告られんのは蒼のせいじゃねーだろ。しっかりしろ!
「えーっと、6人目ですね」
両人差し指をつっつきながら、気まずそうに答える蒼に、不機嫌そうなタカヤ。
さっそく問題かかえてるじゃねぇか。
「なぁタカヤ、告白されんのは蒼のせいじゃねーし、そんな怒んなくてもいいだろ」
「別に怒ってねーよ。ただ ...」
少し言い迷うタカヤより先に、蒼が口を開いた。
「彼氏いるって言ったよ!ちゃんと!」
今度はピシッと背筋を伸ばして自信満々に答える。
「あぁ、ならいいんだけどよ。お前のことだから、これからも友達でいようとか余計なこと言ってねーかなって懸念してた」
「えっ...ダメだった?...」
「はぁ、やっぱり言ってたのかよ。別に彼氏いるって言った手前だからいいんだけどよ、それ言わねーで友達でいましょうなんて絶対に口にするなよ」
うわぁ、タカヤって実は結構根に持つタイプか?まぁそんな気はしてたけど相手に直接言っちゃうあたりが恋愛初心者っぽいな。対する蒼は...
「言わないよ!友達になって好かれても困るし!言っとくけど、昔から結構苦労してるんだからね!」
おお、こっちは強気だな。確かに昔から告白されることには慣れてるんだろうな。そういう面で言えば蒼の方が1枚上手か。
「じゃあ今度から呼び出される前に断れよ。中庭に呼び出しなんて大概告白だろ」
「あー、たしかに!」
ポン、と手のひらを拳で叩いて納得した蒼は、なるほどな〜と感心しているようだ。
この2人、恋愛初心者同士でうまくいくのか?
なんか俺が心配になってきた。
「お前ら、さ、2人とも、困ったことあったら相談くらいのれるからいつでも言えよ...」
なんて俺はお人好しなんだろう。こんなこと言いたくはなかったけど、2人を見てると心配でしかない。
「おー、サンキュー」
「花井くん!頼りにしてる!」
「でも、2人で話し合えることは2人で解決していけよ」
「そうだな」
「たしかに」
「じゃあ俺は先戻るから、あとは2人でどうぞ」
「じゃあな」
「またねー」
とりあえず2人にしてやろう、なんかあったらそんときはそんときだ。
「タカヤ、また告白覗いてたの?覗き見はダメだよ」
「自分の彼女が知らねー男とどっか行ってるの黙って見過ごせるかよ」
「それは、そうだけど...なんか信用されてないみたいでヤダ」
むっとする蒼を見てオレは、自分は結構小さい男なんじゃねーかと自分自身を疑った。
「花井の言う通り、告白されんのはお前のせいじゃねーのはわかってる。けど、前も言ったけど自衛はしろよな」
「わかってるよ。ただ今回は仲良い友達だったから、まさか告白で呼び出されるとは思ってなかった」
「モテるやつもモテるなりに大変なんだな」
「なっ...タカヤも実は女子の間でモテてるんだよ?!しらないだろうけど!!」
「お前以外興味ねーからわかんねぇ」
沸騰したみたいに顔を真っ赤にする蒼を見て、少しからかいすぎたかなと自然と笑みがこぼれる。
「ふっ...とにかく、これから気をつけろよ」
「うん、わかった」
ジュンヤとかいうやつのおかげで、蒼に彼氏が出来たことは一斉に広まった。蒼が男を警戒する必要も減ったし、
こればっかりはジュンヤに感謝だった。