chuchu 短編
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蒼が誘われたデート。
待ち合わせ場所に着くと、やけにざわついていた。
女にしては高い背丈、
白い髪、白い肌、
その上真っ白なワンピース。
確実にあいつだ、とわかる。
「おい」
「あ!タカヤ!」
「お前なんだその格好、目立たないようにしろっていつもいってただろ」
「え?!そうなの?!知らなかった!」
そうだ、こいつは記憶の一部が喪失してるんだった。
「蒼ちゃんがいる!」
「一ノ瀬蒼だ!」
「蒼だ!やべーほんものやべー」
「とりあえずここから離れよう!」
ニコッと笑いながら俺の手を掴んで走り出したそいつは、記憶喪失前となんら変わらないいつもの蒼だった。
「ふぅー、走ったね。目が弱いからね、サングラスはもってきてるんだ」
「だったら先につけろよ」
「今日のコーデに合わないから先に見せたかったんだよー」
「お前はほんとに...自衛しろってなんども...覚えてねぇか。ファンやらアンチやらがうろうろしてるから一人の時は特にちゃんと自衛しろ。コンビニ行くのもマスクにサングラス、いいか?」
「タカヤってそんなに厳しい人だったの?」
「そうか、俺の過去も忘れてるのか...」
「まーそのうち思い出すだろうから言ったことはきっちり守れよ」
「はーい」
「今日はどこいくんだ?」
「ふふ、じゃーん」
取り出されたのはでっかい重箱
「ピクニックしようと思って!作ってきたんだよ!」
「あそこの日陰がいい感じだから、行こ!」
「元気なやつだなぁ...」
公園の木陰にやってきた。
「昼間はもう暑いねぇ」
胸元をパタパタさせる蒼の手を思わずとめた。
「あはっ周りは誰もいないから大丈夫だよー」
「そういう気の緩みがなにかおこるんだよ」
「さーシートを敷いて食べようではないか」
重箱を開けてもぐもぐとへっていく料理たち
「おいしー?」
「おう、お前もちゃんと食えよ」
「フゥ〜こーいうデートもいいよね〜」
風が蒼の白い髪をなびかせる。
本当に綺麗だと思った。口にはださねーけど。
「ねっタカヤ。わたし、記憶はあんまりないけどタカヤが好きだってのは何となく感じ取れてるんだよ。記憶がある頃の私はタカヤ一直線だったんだろうなって。今もタカヤだけを思ってるつもりだから、心配しないでね」
ちょっと寂しそうに話す蒼は、「これだけはいいたかったんだ」とオレに告白してくれた。
「お前が記憶喪失になったとき、頭が真っ白になった。今までの思い出全部が、パズルのピースがバラバラになるみたいになるんじゃねーかって。でもお前は必死に俺の名前を呼んでくれた。思い出そうとしてくれた。お前の俺への想いの可能性を感じだ。だからオレはお前のこと信じてたよ」
「タカヤ...!」
ぎゅっ...
「好きになってくれてありがとう!」
〜翌日〜
「おーい蒼と男子Aくーん」
コースケとユウイチローが雑誌を持ってやってきた。
「なんだよ」
「どうかしたの?」
「どーもこーも、お前ら雑誌に切り抜かれてるぞ」
「「えっ」」
「モデル一ノ瀬蒼と写るのは交際している同校の男子Aと見られる。楽しそうにピクニックをしている模様」
「ついに雑誌デビューおめでとー!タカヤー!」
「こんなの嬉しくも何ともないっつの」
「ちょっと事務所電話してくる」
蒼が席を外した。
「今まで身元がバレねー格好でデートしてたけど記憶喪失なって、すっかり忘れたんだろーな」とコースケ
「オレもこの時注意したんだけど覚えてなかったみたいだった」
「今回特に目立つ格好してたから撮られたんだろうなー」
「ご気分はどうですか?男子A君」
ユーイチローがちゃかしにはいる
「人のプライベートで飯食ってるやつなんか許せるかよ」
「お待たせー」
蒼が戻ってきた。
「なんか前も言ったみたいなんだけど、うちは恋愛自由だから好きなだけ撮られてきなさいってさ」
「でも分からないようにするに越したことはないな」
「それで解決策があるんだけど、明日話すね」
こうして一旦雑誌に切り抜かれた話は終わった。
待ち合わせ場所に着くと、やけにざわついていた。
女にしては高い背丈、
白い髪、白い肌、
その上真っ白なワンピース。
確実にあいつだ、とわかる。
「おい」
「あ!タカヤ!」
「お前なんだその格好、目立たないようにしろっていつもいってただろ」
「え?!そうなの?!知らなかった!」
そうだ、こいつは記憶の一部が喪失してるんだった。
「蒼ちゃんがいる!」
「一ノ瀬蒼だ!」
「蒼だ!やべーほんものやべー」
「とりあえずここから離れよう!」
ニコッと笑いながら俺の手を掴んで走り出したそいつは、記憶喪失前となんら変わらないいつもの蒼だった。
「ふぅー、走ったね。目が弱いからね、サングラスはもってきてるんだ」
「だったら先につけろよ」
「今日のコーデに合わないから先に見せたかったんだよー」
「お前はほんとに...自衛しろってなんども...覚えてねぇか。ファンやらアンチやらがうろうろしてるから一人の時は特にちゃんと自衛しろ。コンビニ行くのもマスクにサングラス、いいか?」
「タカヤってそんなに厳しい人だったの?」
「そうか、俺の過去も忘れてるのか...」
「まーそのうち思い出すだろうから言ったことはきっちり守れよ」
「はーい」
「今日はどこいくんだ?」
「ふふ、じゃーん」
取り出されたのはでっかい重箱
「ピクニックしようと思って!作ってきたんだよ!」
「あそこの日陰がいい感じだから、行こ!」
「元気なやつだなぁ...」
公園の木陰にやってきた。
「昼間はもう暑いねぇ」
胸元をパタパタさせる蒼の手を思わずとめた。
「あはっ周りは誰もいないから大丈夫だよー」
「そういう気の緩みがなにかおこるんだよ」
「さーシートを敷いて食べようではないか」
重箱を開けてもぐもぐとへっていく料理たち
「おいしー?」
「おう、お前もちゃんと食えよ」
「フゥ〜こーいうデートもいいよね〜」
風が蒼の白い髪をなびかせる。
本当に綺麗だと思った。口にはださねーけど。
「ねっタカヤ。わたし、記憶はあんまりないけどタカヤが好きだってのは何となく感じ取れてるんだよ。記憶がある頃の私はタカヤ一直線だったんだろうなって。今もタカヤだけを思ってるつもりだから、心配しないでね」
ちょっと寂しそうに話す蒼は、「これだけはいいたかったんだ」とオレに告白してくれた。
「お前が記憶喪失になったとき、頭が真っ白になった。今までの思い出全部が、パズルのピースがバラバラになるみたいになるんじゃねーかって。でもお前は必死に俺の名前を呼んでくれた。思い出そうとしてくれた。お前の俺への想いの可能性を感じだ。だからオレはお前のこと信じてたよ」
「タカヤ...!」
ぎゅっ...
「好きになってくれてありがとう!」
〜翌日〜
「おーい蒼と男子Aくーん」
コースケとユウイチローが雑誌を持ってやってきた。
「なんだよ」
「どうかしたの?」
「どーもこーも、お前ら雑誌に切り抜かれてるぞ」
「「えっ」」
「モデル一ノ瀬蒼と写るのは交際している同校の男子Aと見られる。楽しそうにピクニックをしている模様」
「ついに雑誌デビューおめでとー!タカヤー!」
「こんなの嬉しくも何ともないっつの」
「ちょっと事務所電話してくる」
蒼が席を外した。
「今まで身元がバレねー格好でデートしてたけど記憶喪失なって、すっかり忘れたんだろーな」とコースケ
「オレもこの時注意したんだけど覚えてなかったみたいだった」
「今回特に目立つ格好してたから撮られたんだろうなー」
「ご気分はどうですか?男子A君」
ユーイチローがちゃかしにはいる
「人のプライベートで飯食ってるやつなんか許せるかよ」
「お待たせー」
蒼が戻ってきた。
「なんか前も言ったみたいなんだけど、うちは恋愛自由だから好きなだけ撮られてきなさいってさ」
「でも分からないようにするに越したことはないな」
「それで解決策があるんだけど、明日話すね」
こうして一旦雑誌に切り抜かれた話は終わった。