Chuchu
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崎玉との練習試合が始まった。
うちは後攻で、崎玉が先攻。
4回表までは両者0対0で接戦となっている。
「蒼!配球見せてくれ!」
タカヤが私がメモしていた配球表を片手にとる。
「やっぱボール先行で来てるか」
「そうだね、どの打者にもボールから入ってる」
「投手の肩がそろそろあったまってきてるからこっから流れ変わるかもしんねぇな」
タカヤのことをよく見ると、けっこうタレ目なんだなぁ。綺麗な唇だなぁ。顔、整ってるんだなぁ。なんて。
「...」
「おい、んな人の顔をまじまじと見んじゃねぇ」
「あ、ごめん」
バレてた、とつい赤面してしまう。
「まぁお前がオレを意識しだしたら、オレの勝ちなんだけどなぁ」
ニヤリ、と笑うタカヤに私は何も言えなかった。恥ずかしすぎて。
「ま、急ぐこたねぇよ。ゆっくりオレの事気にすればいい」
ポン、と私の頭に手を置いてタカヤは配球表を返して試合に戻った。
「うーん、タカヤの余裕はどこからきてるんだろう...」
まるでゆくゆくは私がタカヤを好きになるみたいに、それが確定してるみたいにタカヤは平静だった。私だけが焦っていた。
「あんなこと言われたら気にしない方が無理じゃん...」
パンッと自分の両頬を叩いて配球のメモをとる。
今はやることやらなくちゃ。タカヤの思惑通りになりかねない。集中集中!
この日、崎玉との試合は4対4の引き分けで終わった。
「「あーしたっ!!!!」」
「あの、西浦のマネさん!」
「あ、はい?」
崎玉の選手から声をかけられた。わらわらと、3人ほどに囲まれる。
「前うちと戦ったときは、いませんでしよね?最近入ったンスか?」
「はい、2ヶ月ほど前に入りました」
「そなんすね、因みに、野球部の誰かと付き合ってたりするんすか?」
「...いえ、誰ともつきあってませんよ」
「「(今の間はなんだったんだろう)」」
「そ、それなら、、、おら、大地、勇気だせ!」
「あ、あの!!LINE教えてください!!あとお名前も!!!」
「あはは、そういうこと」
別に教えるくらいはいいだろうと思った矢先だった。
「うちのマネに手出さないでくださいよ」
タカヤだった。私の前を手で塞ぐ。
「あ、捕手の、阿部、くん...」
「蒼、帰るぞ」
「あ、うん、崎玉の方、すみません!失礼します!」
「結局聞けなかったな大地...」
「でも下の名前はわかったっす!蒼さん!
すげーキレーな人だ!」
「相変わらずポジティブだな...」
誤算だった。敵は身内だけじゃない。これから試合の度に蒼に手を出してくるやつが現れるだろう。蒼は鈍感だから、すぐに連絡先とかも交換するに違いない。他人の下心に気づかないんだ。
「なぁ、蒼」
「タカヤ、何?」
「お前これからあーいうの増えるだろうから、自衛しろよ。しっかりと。」
「あーたしかに...ふふ」
「なんだよ」
「こういうのもタカヤの優しさなんだなって」
「お前だけにしかやんねぇよ」
「もう!恥ずかしげもなくそういうこと言わないでよ!こっちが照れる!」
「照れろ照れろ、それが恋だと気づくまで待ってやるからよ」
「なんか、上級者ぶっちゃってむかつくー!」
「ふっ...これから先が楽しみだよ俺は」
「私は先が怖いよ...」
「お前がオレを好きになるまであと1週間ってところかな」
「そういうのいらないから!タカヤのバカ!」
ムズ痒い。こんな話をしててもタカヤは飄々としている。私がタカヤに翻弄されてるんだ。
これは誰かに相談するしかない。
そうだ、花井くんなら真面目に聞いてくれそう。
今度早速相談してみよう。
うちは後攻で、崎玉が先攻。
4回表までは両者0対0で接戦となっている。
「蒼!配球見せてくれ!」
タカヤが私がメモしていた配球表を片手にとる。
「やっぱボール先行で来てるか」
「そうだね、どの打者にもボールから入ってる」
「投手の肩がそろそろあったまってきてるからこっから流れ変わるかもしんねぇな」
タカヤのことをよく見ると、けっこうタレ目なんだなぁ。綺麗な唇だなぁ。顔、整ってるんだなぁ。なんて。
「...」
「おい、んな人の顔をまじまじと見んじゃねぇ」
「あ、ごめん」
バレてた、とつい赤面してしまう。
「まぁお前がオレを意識しだしたら、オレの勝ちなんだけどなぁ」
ニヤリ、と笑うタカヤに私は何も言えなかった。恥ずかしすぎて。
「ま、急ぐこたねぇよ。ゆっくりオレの事気にすればいい」
ポン、と私の頭に手を置いてタカヤは配球表を返して試合に戻った。
「うーん、タカヤの余裕はどこからきてるんだろう...」
まるでゆくゆくは私がタカヤを好きになるみたいに、それが確定してるみたいにタカヤは平静だった。私だけが焦っていた。
「あんなこと言われたら気にしない方が無理じゃん...」
パンッと自分の両頬を叩いて配球のメモをとる。
今はやることやらなくちゃ。タカヤの思惑通りになりかねない。集中集中!
この日、崎玉との試合は4対4の引き分けで終わった。
「「あーしたっ!!!!」」
「あの、西浦のマネさん!」
「あ、はい?」
崎玉の選手から声をかけられた。わらわらと、3人ほどに囲まれる。
「前うちと戦ったときは、いませんでしよね?最近入ったンスか?」
「はい、2ヶ月ほど前に入りました」
「そなんすね、因みに、野球部の誰かと付き合ってたりするんすか?」
「...いえ、誰ともつきあってませんよ」
「「(今の間はなんだったんだろう)」」
「そ、それなら、、、おら、大地、勇気だせ!」
「あ、あの!!LINE教えてください!!あとお名前も!!!」
「あはは、そういうこと」
別に教えるくらいはいいだろうと思った矢先だった。
「うちのマネに手出さないでくださいよ」
タカヤだった。私の前を手で塞ぐ。
「あ、捕手の、阿部、くん...」
「蒼、帰るぞ」
「あ、うん、崎玉の方、すみません!失礼します!」
「結局聞けなかったな大地...」
「でも下の名前はわかったっす!蒼さん!
すげーキレーな人だ!」
「相変わらずポジティブだな...」
誤算だった。敵は身内だけじゃない。これから試合の度に蒼に手を出してくるやつが現れるだろう。蒼は鈍感だから、すぐに連絡先とかも交換するに違いない。他人の下心に気づかないんだ。
「なぁ、蒼」
「タカヤ、何?」
「お前これからあーいうの増えるだろうから、自衛しろよ。しっかりと。」
「あーたしかに...ふふ」
「なんだよ」
「こういうのもタカヤの優しさなんだなって」
「お前だけにしかやんねぇよ」
「もう!恥ずかしげもなくそういうこと言わないでよ!こっちが照れる!」
「照れろ照れろ、それが恋だと気づくまで待ってやるからよ」
「なんか、上級者ぶっちゃってむかつくー!」
「ふっ...これから先が楽しみだよ俺は」
「私は先が怖いよ...」
「お前がオレを好きになるまであと1週間ってところかな」
「そういうのいらないから!タカヤのバカ!」
ムズ痒い。こんな話をしててもタカヤは飄々としている。私がタカヤに翻弄されてるんだ。
これは誰かに相談するしかない。
そうだ、花井くんなら真面目に聞いてくれそう。
今度早速相談してみよう。