タカヤに告白された。
私の心を見透かすように、まだ答えはいらないと言われた。

確かに私はタカヤのことを恋愛対象としてみていなかった。

あの毎日野球のことしか考えてないタカヤが、私のことを好きだと言う。

そんなこと誰が予想出来るものか。

「一体いつから好きだったんだろう...」

練習はいつも熱心だし、たまにクラスに顔だしてくれるときはあったけど...、

好きだから来てくれてたのかな。

胸がチクリと痛む。

「好きってなんなんだろう...」

タカヤは私が振り向くまで答えを聞かないと言った。

私がタカヤを好きになる...？
そんな日がくるのだろうか。


気がつけば、タカヤのことで頭がいっぱいになっていた。

ブンブンと頭を左右に振る。

「明日は練習試合だし、試合のこと考えなくちゃ」

明日は崎玉との練習試合がある。

私はサポートに回るけど、タカヤと話す機会もでてくるだろう。

試合に影響が出ないようにしなくちゃ。

ごめんねタカヤ、予想外すぎて、今は頭がパンクしそうだよ。

恋ってなんなのかよくわからないや。