chuchu 短編
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「今日は練習試合だ!試合だー!」
久しぶりの試合にイキイキしている蒼。
練習試合のときにカントクが3イニングは登板させてくれるから、蒼の溜まったエネルギーを発散させるのにもちょうどいいのだろう。
「蒼は今どっちで何が投げられるんだっけ?」フミキが蒼に聞く。
「左はストレート、シュート、チェンジアップ、ツーシーム、スクリュー、右はストレート、チェンジアップ、フォークとシンカーだね!」
「ひぇ〜持ち球どんだけあんの〜」
「みんなの練習になればと思って覚えたけど、こうやって練習試合でも活かせるのは楽しい限りだね!」
「タカヤもサイン覚えるの大変だろ〜?」
「慣れりゃどうってことねーよ。組み立てもやりがいあるしな」
「さすがタカヤ!でも基本は左になるのかなぁ」
「俺は今回右も試してみてぇから、どっちも頼むぜ」
「おー!りょーかい!気合い入れるー!」
こうして練習試合が始まった。
相手はお馴染みの崎玉高校だ。
「「はよっす!!!」」
崎玉のみんながやってきた。
「あ...蒼さん!」
「はい?」
「この前名前とか聞いた...佐倉大地って言います!」
「佐倉くん、タメだから敬語じゃなくていいよ」
「そう?!じゃあお言葉に甘えて...前に見た時からキレーな人だなぁと思ってた!」
「はは!ありがとう!」
「で、最近コンビニの雑誌コーナー見たら蒼さんが表紙の雑誌があってびっくりした!」
「あー、わたしモデルやってるんだよ!」
「すごすぎて、女性誌だけど思わず手に取ってしばらく眺めてた...やっぱりモデルやるほどの美貌ってことか!その...彼氏とかいるの?」
「いるよ。捕手の阿部隆也」
「阿部...あー!あのとき俺らの話を遮ったあの人か!あの人と付き合ってるのかぁ...そうか〜...」
ガックリとした表情をする佐倉くん。
「なんか...ごめんね?」
「いや!蒼さんは何も悪くないから謝らないで!せめてLINE聞いてもいい?とっ、友達になろう!」
「いいよ〜(しれっと崎玉の情報を得よう...)」
佐倉くんとLINEIDを交換した。
「あと、"さん"はなくていいよ」
「ほんと?ありがとう!...蒼、と話せてよかった!またあとで!」
「はーい。今日もよろしくね〜!」
こうして崎玉との練習試合が始まった。
「っあす!!!」
相手打者がバッターボックスに立つ。
打順は前と変わらず、か...。
タカヤのサインは内角低めにチェンジアップ。
コクリと頷きボールを投げる。
ブンッ
バッターが手を出してくれた。1ストライクだ。
次はストレートをインハイにっ...。
カキンッ
セカンドゴロで1アウトとれた。
「セカンドナイキャ!」
「ナイピ!」
「いやー、いつ見ても不思議だよな」
崎玉ベンチにて。
「女子がマウンドに立って男と戦ってんだから、ここでしか見れない光景だよな」
「市原先輩、投手の名前、一ノ瀬蒼って言うんですけどモデルやってるんですよ!」
「大地、なんでそんなに詳しいんだ?」
「直接本人に聞きました!あと、キャッチャーと付き合ってるってことも...はぁ」
「何ショック受けてんだよ、あんだけ美人なら彼氏くらいいるだろ」
「ですよねぇ...でも!俺!LINE交換しました!」
「浮かれてんなよ。おら、2番も三振で戻ってきたじゃねーか」
「ハッ...応援、応援せねば!!吉沢センパーイ!打てますよー!...あれ?蒼が右投げになってる?」
サウスポーじゃなかったか?以前も受けた球なので、確かなはずだ。
「今グローブ持ち替えてたぞ」
「マジっすか?!両手投げになったんすか?!」
蒼スゲー!と、思わず叫んでしまう。
「お前はどっちの味方だよ」
「俺んとき、左でスクリュー投げてたぞ」
田中の発言に、思わず市原も反応する。
「前やったときは投げてなかったよな?!」
「うん、覚えてきたみたいだな」
「杉田はどうだった?」
「俺のときは右手に持ち変わってました。たぶん、シンカー投げてました」
「マジかよ...持ち球どんだけあるんだよ...」
同じ投手として、尊敬する以外の思考になれない。球種を増やすということは、どの球種を使うかバレさせないために、フォームがバラつかないように練習しなければいけない。一長一短でできるものではないはずだ。
「女子っていうのが可哀想に思えてきた...」
野球の神様は彼女に全てを与えてはくれなかったようだ。
「でも!モデルしてるって言ってたし本業はそっちなのかも?」
大地の名推理だ。
「だとしてもだよ...甲子園を目指せないのにあれだけやれるメンタルがすげぇよ」
市原がはぁ、とため息をつきながら思わず自分と比較してしまう。
「なんか色々気になってきたんでLINEで色々聞いてみます!」
「おー大地、ちなみに持ち球全部聞いてこい」
「そっすね!!」
言ってるうちに、3番打者がアウト、交代になった。
1回裏、西浦は1点先制し、2回表に変わった。
4番、佐倉との勝負だ。
「(タカヤの指示は内に入るシンカー...)」
キッと佐倉を睨む。
彼もまた、投手に集中しているのがわかる。
グッ
ビュンッ
パァンッ
「ストライク!」
一球目は見送ったようだ。
(二球目は真ん中低めにチェンジアップ...)
ビュンッ
カキーーーーン!
長打の音がした。
レフトの柵に当たる。
ツーベースヒットだ。
(危ない、もう少しでホームランになるところだった...)
6番、石浪
(次はフォークを左寄りに...)
ビュンッ
カキンッ
セカンドゴロ。
1アウト。
その後6番上村、7番原田を抑えた。3回裏は西浦は0点、続いて3回表でも蒼は0点に抑えた。
これで蒼は降板となる。
「ふぅー!楽しかったー!カントク!投げさせてくれてありがとうございました!」
「ナイスピッチだったよ!蒼ちゃんのメンタルの強さはみんなにも見習って欲しい!蒼ちゃん、秘訣とかあるのかな?」
「わたしは常に勝つためには自分はなにをすべきか、自分の役割を把握して試合に挑んでいます!相手バッターひとりひとりのクセや好みを研究して、脳内で何度も何度も対戦をシミュレーションしています。これは野手にも打者にもできることだと思います」
「そうだね!みんな!勝ちだけを意識するんじゃなくて、その勝ちに繋がるために自分が何をすべきかしっかり自覚しておくこと!捕るときも打つ時もイメージを忘れないこと!蒼ちゃんの言ったことを忘れないでね!」
「「はいっ!!!」」
こうして接戦は続き、試合は6:4で西浦の勝利となった。
「今日は勝てたけど、次はどうなるかわからない。高校生の成長は早いからね!崎玉は今以上に強くなってるはずだよ!気を抜かないようにね!」
「「はい!!!」」
練習試合は終わり、それぞれの練習メニューを教えあったり合同練習をしたりした。
練習終了後。
「蒼ー!」
「大地じゃん、どうしたの」
「顔みたかったから会いに来た!」
「ははっ、それだけで来るの?」
「今日LINEするから、蒼のこと色々教えてくれ!」
「わかったよ。待ってるね。でも恋愛の話は禁止ね」
「わかった...ありがとう!じゃあまたな!」
こうして崎玉との練習試合が幕をおりた。
両利きのフォームも崩れずよく投げれたと思う。
帰りにタカヤにどうだったか聞いてみよー!
久しぶりの試合にイキイキしている蒼。
練習試合のときにカントクが3イニングは登板させてくれるから、蒼の溜まったエネルギーを発散させるのにもちょうどいいのだろう。
「蒼は今どっちで何が投げられるんだっけ?」フミキが蒼に聞く。
「左はストレート、シュート、チェンジアップ、ツーシーム、スクリュー、右はストレート、チェンジアップ、フォークとシンカーだね!」
「ひぇ〜持ち球どんだけあんの〜」
「みんなの練習になればと思って覚えたけど、こうやって練習試合でも活かせるのは楽しい限りだね!」
「タカヤもサイン覚えるの大変だろ〜?」
「慣れりゃどうってことねーよ。組み立てもやりがいあるしな」
「さすがタカヤ!でも基本は左になるのかなぁ」
「俺は今回右も試してみてぇから、どっちも頼むぜ」
「おー!りょーかい!気合い入れるー!」
こうして練習試合が始まった。
相手はお馴染みの崎玉高校だ。
「「はよっす!!!」」
崎玉のみんながやってきた。
「あ...蒼さん!」
「はい?」
「この前名前とか聞いた...佐倉大地って言います!」
「佐倉くん、タメだから敬語じゃなくていいよ」
「そう?!じゃあお言葉に甘えて...前に見た時からキレーな人だなぁと思ってた!」
「はは!ありがとう!」
「で、最近コンビニの雑誌コーナー見たら蒼さんが表紙の雑誌があってびっくりした!」
「あー、わたしモデルやってるんだよ!」
「すごすぎて、女性誌だけど思わず手に取ってしばらく眺めてた...やっぱりモデルやるほどの美貌ってことか!その...彼氏とかいるの?」
「いるよ。捕手の阿部隆也」
「阿部...あー!あのとき俺らの話を遮ったあの人か!あの人と付き合ってるのかぁ...そうか〜...」
ガックリとした表情をする佐倉くん。
「なんか...ごめんね?」
「いや!蒼さんは何も悪くないから謝らないで!せめてLINE聞いてもいい?とっ、友達になろう!」
「いいよ〜(しれっと崎玉の情報を得よう...)」
佐倉くんとLINEIDを交換した。
「あと、"さん"はなくていいよ」
「ほんと?ありがとう!...蒼、と話せてよかった!またあとで!」
「はーい。今日もよろしくね〜!」
こうして崎玉との練習試合が始まった。
「っあす!!!」
相手打者がバッターボックスに立つ。
打順は前と変わらず、か...。
タカヤのサインは内角低めにチェンジアップ。
コクリと頷きボールを投げる。
ブンッ
バッターが手を出してくれた。1ストライクだ。
次はストレートをインハイにっ...。
カキンッ
セカンドゴロで1アウトとれた。
「セカンドナイキャ!」
「ナイピ!」
「いやー、いつ見ても不思議だよな」
崎玉ベンチにて。
「女子がマウンドに立って男と戦ってんだから、ここでしか見れない光景だよな」
「市原先輩、投手の名前、一ノ瀬蒼って言うんですけどモデルやってるんですよ!」
「大地、なんでそんなに詳しいんだ?」
「直接本人に聞きました!あと、キャッチャーと付き合ってるってことも...はぁ」
「何ショック受けてんだよ、あんだけ美人なら彼氏くらいいるだろ」
「ですよねぇ...でも!俺!LINE交換しました!」
「浮かれてんなよ。おら、2番も三振で戻ってきたじゃねーか」
「ハッ...応援、応援せねば!!吉沢センパーイ!打てますよー!...あれ?蒼が右投げになってる?」
サウスポーじゃなかったか?以前も受けた球なので、確かなはずだ。
「今グローブ持ち替えてたぞ」
「マジっすか?!両手投げになったんすか?!」
蒼スゲー!と、思わず叫んでしまう。
「お前はどっちの味方だよ」
「俺んとき、左でスクリュー投げてたぞ」
田中の発言に、思わず市原も反応する。
「前やったときは投げてなかったよな?!」
「うん、覚えてきたみたいだな」
「杉田はどうだった?」
「俺のときは右手に持ち変わってました。たぶん、シンカー投げてました」
「マジかよ...持ち球どんだけあるんだよ...」
同じ投手として、尊敬する以外の思考になれない。球種を増やすということは、どの球種を使うかバレさせないために、フォームがバラつかないように練習しなければいけない。一長一短でできるものではないはずだ。
「女子っていうのが可哀想に思えてきた...」
野球の神様は彼女に全てを与えてはくれなかったようだ。
「でも!モデルしてるって言ってたし本業はそっちなのかも?」
大地の名推理だ。
「だとしてもだよ...甲子園を目指せないのにあれだけやれるメンタルがすげぇよ」
市原がはぁ、とため息をつきながら思わず自分と比較してしまう。
「なんか色々気になってきたんでLINEで色々聞いてみます!」
「おー大地、ちなみに持ち球全部聞いてこい」
「そっすね!!」
言ってるうちに、3番打者がアウト、交代になった。
1回裏、西浦は1点先制し、2回表に変わった。
4番、佐倉との勝負だ。
「(タカヤの指示は内に入るシンカー...)」
キッと佐倉を睨む。
彼もまた、投手に集中しているのがわかる。
グッ
ビュンッ
パァンッ
「ストライク!」
一球目は見送ったようだ。
(二球目は真ん中低めにチェンジアップ...)
ビュンッ
カキーーーーン!
長打の音がした。
レフトの柵に当たる。
ツーベースヒットだ。
(危ない、もう少しでホームランになるところだった...)
6番、石浪
(次はフォークを左寄りに...)
ビュンッ
カキンッ
セカンドゴロ。
1アウト。
その後6番上村、7番原田を抑えた。3回裏は西浦は0点、続いて3回表でも蒼は0点に抑えた。
これで蒼は降板となる。
「ふぅー!楽しかったー!カントク!投げさせてくれてありがとうございました!」
「ナイスピッチだったよ!蒼ちゃんのメンタルの強さはみんなにも見習って欲しい!蒼ちゃん、秘訣とかあるのかな?」
「わたしは常に勝つためには自分はなにをすべきか、自分の役割を把握して試合に挑んでいます!相手バッターひとりひとりのクセや好みを研究して、脳内で何度も何度も対戦をシミュレーションしています。これは野手にも打者にもできることだと思います」
「そうだね!みんな!勝ちだけを意識するんじゃなくて、その勝ちに繋がるために自分が何をすべきかしっかり自覚しておくこと!捕るときも打つ時もイメージを忘れないこと!蒼ちゃんの言ったことを忘れないでね!」
「「はいっ!!!」」
こうして接戦は続き、試合は6:4で西浦の勝利となった。
「今日は勝てたけど、次はどうなるかわからない。高校生の成長は早いからね!崎玉は今以上に強くなってるはずだよ!気を抜かないようにね!」
「「はい!!!」」
練習試合は終わり、それぞれの練習メニューを教えあったり合同練習をしたりした。
練習終了後。
「蒼ー!」
「大地じゃん、どうしたの」
「顔みたかったから会いに来た!」
「ははっ、それだけで来るの?」
「今日LINEするから、蒼のこと色々教えてくれ!」
「わかったよ。待ってるね。でも恋愛の話は禁止ね」
「わかった...ありがとう!じゃあまたな!」
こうして崎玉との練習試合が幕をおりた。
両利きのフォームも崩れずよく投げれたと思う。
帰りにタカヤにどうだったか聞いてみよー!