chuchu 短編
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季節は春へ向け、
同時に受験や学年末テストへ向け、
学生諸君が必死に勉強を頑張る時期がやって来た。西浦ナインもテスト期間のため部活は休みに入る。
「さて、己の得意不得意を補い合ってテスト勉強をするわけですが、奇跡的にどうして西浦に入れたのか不思議なくらい、全教科がやばいお子ちゃまたちもいるみたいで、そこはわたしとシンタロー先生が担当したいと思います」
場所は三橋家、リビング。
「では最初の1時間、スタート!」
「はーい!蒼先生! ここがわかりません!」
「そこは問1と問2で出た答えを代入して〜」
「あ、一ノ瀬さん、俺の解答も、見て欲しい」
「お、レン正解。その解き方で合ってるよ」
「これで応用の仕方合ってる?」
「うん、合ってるよー」
「蒼、物理と数学は俺があいつら教えるからオレに英語教えてくれ」
「タカヤありがと!分担助かる!」
そんなこんなでひとまず1時間が経過した。
「10分休憩したら再開するよ〜」
うーい、とみんな、寝転んでしまった。
「シンタロー、教えるの上手だね」
「人に教えるのは得意なんだ。自分の復習にもなるしね」
「わたしはユウがテツガク的な話してくるとき対応に困るよ」
「はは、でも蒼も要領よく教えてるなと思ってたよ」
「ほんと?うれしい〜。みんなの成績上がると良いけどなぁ〜」
各々の解答用紙を見ていると、不安要素がまだまだたくさんあった。
早めに試験対策始めてよかった〜。
「ユウとレンはバカと言うより天然なところがあるよね。コトバが通じないときがある。2人は通じあってるみたいだけど」
「たしかに、問題に対する考え方が全然違うよね。ちょっとズレてるというか」
シンタローが苦笑する。
「そうなのよ!困った子たちだな〜」
でも、2人の面倒を見るのは楽しい。わかりやすいから、答えが解けた時の喜びっぷりときたら...かわいいやつらめっ。
「なんか母親になった気分だな。よくできまちたね〜って」
「あは、ちょっとわかるかも」
「シンタローもわかる?親心ってこんな感じなのね〜」
10分休憩のタイマーが鳴った。
「はい!みんな起きて!1時間みっちりやるよ!」
1時間やって、10分休憩して、を3回ほどやった。
流石のみんなももう頭がパンクしそうだと疲れきっている。
「今日はこれで終わろうか。また明日レンの家集合ね。一番大事な学年末テストなんだから、カントクや志賀先生の顔に泥をぬることがないようにしようね!」
「はーい...」
こうして3日間の猛勉強の末、赤点組がでることはなかった。
かくいうわたしは。
「蒼すげぇな...俺らに教えながらで1位かよ」
と、張り出された成績表を見た花井があんぐりとした顔で驚いている。
「いつ自分の勉強してんのか全然わからなかった」と、ユウト。
「実はあのあと蒼の家行ったんだけどよー」
タカヤが成績表を眺めながら2人の会話に入る。
「あいつ勉強してたわけよ。で、その勉強法が変わってて、授業中にノートとる時はかなり適当らしい。シャーペン1本で殴り書きレベル。教師の説明を聞くことに専念する。それがノートの左側。で、ノートの右側では内容を整理して要点おさえて綺麗にまとめるらしい。これを毎日家に帰った時にやってるらしくて、その反復復習で結構内容を覚えるんだとよ」
「へー、たしかに変わってるね。俺もやってみようかなぁ」ユウトが面白そう、と興味をもつ。
「でもオレはそれであいつの成績が良いわけでは無いと思った」
「どういうこと?」
「テストってどれも要は暗記だろ?あいつ多分、授業中の黒板を画面で覚えてんだよ」
「瞬間記憶能力ってやつだ」
「そういうこと。本人はあんま自覚してねーみたいだけど、教師の黒板の字がどうのとか、ここは赤色のチョークだったとか黄色のチョークだったとか、そういうの全部覚えるっぽい」
「まじか...異次元だな...」俺らがどれだけ勉強しても蒼には叶わないんじゃねぇの?と花井がガックリする。
「いやー。今回も努力したかいがありましたわ」
後ろから蒼の声がした。
「蒼ー1位おめでとう」
「ありがとうユウト。ユウトはどうだった?」
「今回かなり勉強したからねー、順位も結構上がったよ」
「勉強してよかったね!」
「多分俺ら今回が一番成績いいかもしれねぇな」
「タカヤも順位あがったんだ?良かったね」
「蒼〜!」
「ユウ〜!どうだった?順位上がってた?」
「20番くらい上がったぞ〜!!」
「えーすごい!頑張ったね〜!!」
「一ノ瀬さん!俺も、順位あがった!」
「レーン!心配いらなかったね!順位上がってよかったねー!」
2人の成長ぶりが嬉しい。
シンタローと苦労したかいがあった。
これで晴れてもうすぐ2年生だ。
みんな進級には問題なさそうだし、一安心。
次こそは野球部の誰かと同じクラスになれたらいいな〜。
同時に受験や学年末テストへ向け、
学生諸君が必死に勉強を頑張る時期がやって来た。西浦ナインもテスト期間のため部活は休みに入る。
「さて、己の得意不得意を補い合ってテスト勉強をするわけですが、奇跡的にどうして西浦に入れたのか不思議なくらい、全教科がやばいお子ちゃまたちもいるみたいで、そこはわたしとシンタロー先生が担当したいと思います」
場所は三橋家、リビング。
「では最初の1時間、スタート!」
「はーい!蒼先生! ここがわかりません!」
「そこは問1と問2で出た答えを代入して〜」
「あ、一ノ瀬さん、俺の解答も、見て欲しい」
「お、レン正解。その解き方で合ってるよ」
「これで応用の仕方合ってる?」
「うん、合ってるよー」
「蒼、物理と数学は俺があいつら教えるからオレに英語教えてくれ」
「タカヤありがと!分担助かる!」
そんなこんなでひとまず1時間が経過した。
「10分休憩したら再開するよ〜」
うーい、とみんな、寝転んでしまった。
「シンタロー、教えるの上手だね」
「人に教えるのは得意なんだ。自分の復習にもなるしね」
「わたしはユウがテツガク的な話してくるとき対応に困るよ」
「はは、でも蒼も要領よく教えてるなと思ってたよ」
「ほんと?うれしい〜。みんなの成績上がると良いけどなぁ〜」
各々の解答用紙を見ていると、不安要素がまだまだたくさんあった。
早めに試験対策始めてよかった〜。
「ユウとレンはバカと言うより天然なところがあるよね。コトバが通じないときがある。2人は通じあってるみたいだけど」
「たしかに、問題に対する考え方が全然違うよね。ちょっとズレてるというか」
シンタローが苦笑する。
「そうなのよ!困った子たちだな〜」
でも、2人の面倒を見るのは楽しい。わかりやすいから、答えが解けた時の喜びっぷりときたら...かわいいやつらめっ。
「なんか母親になった気分だな。よくできまちたね〜って」
「あは、ちょっとわかるかも」
「シンタローもわかる?親心ってこんな感じなのね〜」
10分休憩のタイマーが鳴った。
「はい!みんな起きて!1時間みっちりやるよ!」
1時間やって、10分休憩して、を3回ほどやった。
流石のみんなももう頭がパンクしそうだと疲れきっている。
「今日はこれで終わろうか。また明日レンの家集合ね。一番大事な学年末テストなんだから、カントクや志賀先生の顔に泥をぬることがないようにしようね!」
「はーい...」
こうして3日間の猛勉強の末、赤点組がでることはなかった。
かくいうわたしは。
「蒼すげぇな...俺らに教えながらで1位かよ」
と、張り出された成績表を見た花井があんぐりとした顔で驚いている。
「いつ自分の勉強してんのか全然わからなかった」と、ユウト。
「実はあのあと蒼の家行ったんだけどよー」
タカヤが成績表を眺めながら2人の会話に入る。
「あいつ勉強してたわけよ。で、その勉強法が変わってて、授業中にノートとる時はかなり適当らしい。シャーペン1本で殴り書きレベル。教師の説明を聞くことに専念する。それがノートの左側。で、ノートの右側では内容を整理して要点おさえて綺麗にまとめるらしい。これを毎日家に帰った時にやってるらしくて、その反復復習で結構内容を覚えるんだとよ」
「へー、たしかに変わってるね。俺もやってみようかなぁ」ユウトが面白そう、と興味をもつ。
「でもオレはそれであいつの成績が良いわけでは無いと思った」
「どういうこと?」
「テストってどれも要は暗記だろ?あいつ多分、授業中の黒板を画面で覚えてんだよ」
「瞬間記憶能力ってやつだ」
「そういうこと。本人はあんま自覚してねーみたいだけど、教師の黒板の字がどうのとか、ここは赤色のチョークだったとか黄色のチョークだったとか、そういうの全部覚えるっぽい」
「まじか...異次元だな...」俺らがどれだけ勉強しても蒼には叶わないんじゃねぇの?と花井がガックリする。
「いやー。今回も努力したかいがありましたわ」
後ろから蒼の声がした。
「蒼ー1位おめでとう」
「ありがとうユウト。ユウトはどうだった?」
「今回かなり勉強したからねー、順位も結構上がったよ」
「勉強してよかったね!」
「多分俺ら今回が一番成績いいかもしれねぇな」
「タカヤも順位あがったんだ?良かったね」
「蒼〜!」
「ユウ〜!どうだった?順位上がってた?」
「20番くらい上がったぞ〜!!」
「えーすごい!頑張ったね〜!!」
「一ノ瀬さん!俺も、順位あがった!」
「レーン!心配いらなかったね!順位上がってよかったねー!」
2人の成長ぶりが嬉しい。
シンタローと苦労したかいがあった。
これで晴れてもうすぐ2年生だ。
みんな進級には問題なさそうだし、一安心。
次こそは野球部の誰かと同じクラスになれたらいいな〜。