chuchu 短編
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バレンタインには、蒼から手作りのフィナンシェをもらった。
すげー美味かったのを今でも覚えている。
そして明日はバレンタインのお返しをする日、ホワイトデーだ。
オレには縁のないことだったから、なにをどうすればいいかさっぱりわからない。
「蒼ちゃんからバレンタインもらったなら、ちゃんとお返ししなさいよ」という母親の一言が発端だ。
手作りならクッキーがベタらしいが、オーブンの使い方も分からないオレには手作りはハードルが高すぎる。
なので、ちょっといいお菓子をプレゼントしようと思いデパ地下にやってきた。
(どこもかしこもホワイトデー仕様だな...)
あいつの好物ってなんなんだ。梅が嫌いとか言ってたな。あとは特に嫌いなものはないんだろう。
さて、どれにするかな...。
...
...
ダメだ、決まんねー。
うろうろしていると、広報コーナーにクッキーの作り方のチラシがあった。ホワイトデー向けにおいてあるんだろう。
作り方を読んでみると、材料も少ないし、オレでも作れそうな気がしてきた。
...やってみるか、手作り。
100均で型やクッキングシート、ラッピング用の袋を買い、
食料品売り場で必要な材料を買った。
家に戻ると母さんが帰ってきていた。
「あら、ホワイトデーは手作りにするの?」
「うん...でも上手くできる気がしねぇから手伝って欲しい...です」
「タカヤがキッチンに立つのも初めてじゃない?そうね、手伝うわ!」
母親のおかげでスゲースムーズにクッキーが作れた。食ってみたけど、フツーに美味い。
あとは包装するだけ。
「母さん、手伝ってもらってなんだけど、これホワイトデー、はい」
改めて包んだクッキーを手渡した。
「今まで渡す相手なんかいないって言ってたのに、なんだか成長を感じるわぁ」
「明日蒼と、蒼の母親にも渡してくる」
「蒼ちゃんのお母さんにもお世話になってるもんね!ガンバレ!」
ーーー翌日ーーー
「みんなーおはよー」
2組に入ると、男女問わずホワイトデーの
交換会をしていた。
「おーおーやってるねぇ」
わたしはバレンタインの日、
誰に何をもらったかも覚えていないほどもらったので、お返しはつくらなかった。
「蒼ちゃん!いつも応援してるからこれもらって!」
「一ノ瀬さんー、これ友チョコ!モデルがんばれー」
「蒼ちゃん!サインありがとう!これお礼!」
おやおや...ホワイトデーでもこんな感じでくるのかい?
「蒼」
「タカヤ、おはよー。なんの躊躇もなくクラスに入ってくんね」
「これ」
はい、と、渡されたのはラッピングされた可愛らしい何か。
「ホワイトデーだから」
タカヤの顔がちょっとだけ赤くなってる。
「ありがとう!他の人からももらったけど一番に開けさせていただく!」
中を見ると、ハートや星型のクッキーが入っていた。
「タカヤもしかして、手作り?!」
「おー、つっても、母親にも手伝ってもらったけど」
「た、食べるのがもったいない〜〜」
けど食べちゃお、とパクッとひとくち。
「美味しい〜美味しいよタカヤ〜」
「口に合って良かったわ。あとこれ、お前のお母さんにも渡しといて。いつも世話になってるから」
「お母さんにまで?!ありがとう!渡しとくよ!」
こうして無事ホワイトデーを乗り越えられた。
渡すの緊張した...。
ーーー放課後、部室にてーーー
「みんなー入るよー」
コンコン、とノックして入ってきた蒼。
「朗報だけど、ホワイトデーたくさんもらったからみんなで力を合わせて消費してもらいたくてもってきた」
袋からドサッと出されたのは、チョコやらマフィンやらいろんなお菓子たち。
目を輝かせる部員たち。
「これ、おれらで食っていいの?」
「蒼のためだろ?大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、わたしはタカヤから貰えたから」
「「えっ」」
「なんだよ、バレンタインもらったから当たり前だろ」
「なんかタカヤ、成長したよね〜」
みんながユウトの言葉にうんうんと頷く。
「にしてもこの量はやばいな...」
と全員が蒼に羨望の眼差しを向ける。
蒼が受け取ったホワイトデーのお菓子は20個程にもなった。
「もう誰に貰ったか覚えてないよ。一気に食べると体に良くないから、消費期限が近そうなものから、3日くらいかけて全員で全部消費しよう!いやしてください!」
「「りょーかい!!」」
こうして蒼宛のホワイトデーのお菓子は3日かけて綺麗に平らげられた。
すげー美味かったのを今でも覚えている。
そして明日はバレンタインのお返しをする日、ホワイトデーだ。
オレには縁のないことだったから、なにをどうすればいいかさっぱりわからない。
「蒼ちゃんからバレンタインもらったなら、ちゃんとお返ししなさいよ」という母親の一言が発端だ。
手作りならクッキーがベタらしいが、オーブンの使い方も分からないオレには手作りはハードルが高すぎる。
なので、ちょっといいお菓子をプレゼントしようと思いデパ地下にやってきた。
(どこもかしこもホワイトデー仕様だな...)
あいつの好物ってなんなんだ。梅が嫌いとか言ってたな。あとは特に嫌いなものはないんだろう。
さて、どれにするかな...。
...
...
ダメだ、決まんねー。
うろうろしていると、広報コーナーにクッキーの作り方のチラシがあった。ホワイトデー向けにおいてあるんだろう。
作り方を読んでみると、材料も少ないし、オレでも作れそうな気がしてきた。
...やってみるか、手作り。
100均で型やクッキングシート、ラッピング用の袋を買い、
食料品売り場で必要な材料を買った。
家に戻ると母さんが帰ってきていた。
「あら、ホワイトデーは手作りにするの?」
「うん...でも上手くできる気がしねぇから手伝って欲しい...です」
「タカヤがキッチンに立つのも初めてじゃない?そうね、手伝うわ!」
母親のおかげでスゲースムーズにクッキーが作れた。食ってみたけど、フツーに美味い。
あとは包装するだけ。
「母さん、手伝ってもらってなんだけど、これホワイトデー、はい」
改めて包んだクッキーを手渡した。
「今まで渡す相手なんかいないって言ってたのに、なんだか成長を感じるわぁ」
「明日蒼と、蒼の母親にも渡してくる」
「蒼ちゃんのお母さんにもお世話になってるもんね!ガンバレ!」
ーーー翌日ーーー
「みんなーおはよー」
2組に入ると、男女問わずホワイトデーの
交換会をしていた。
「おーおーやってるねぇ」
わたしはバレンタインの日、
誰に何をもらったかも覚えていないほどもらったので、お返しはつくらなかった。
「蒼ちゃん!いつも応援してるからこれもらって!」
「一ノ瀬さんー、これ友チョコ!モデルがんばれー」
「蒼ちゃん!サインありがとう!これお礼!」
おやおや...ホワイトデーでもこんな感じでくるのかい?
「蒼」
「タカヤ、おはよー。なんの躊躇もなくクラスに入ってくんね」
「これ」
はい、と、渡されたのはラッピングされた可愛らしい何か。
「ホワイトデーだから」
タカヤの顔がちょっとだけ赤くなってる。
「ありがとう!他の人からももらったけど一番に開けさせていただく!」
中を見ると、ハートや星型のクッキーが入っていた。
「タカヤもしかして、手作り?!」
「おー、つっても、母親にも手伝ってもらったけど」
「た、食べるのがもったいない〜〜」
けど食べちゃお、とパクッとひとくち。
「美味しい〜美味しいよタカヤ〜」
「口に合って良かったわ。あとこれ、お前のお母さんにも渡しといて。いつも世話になってるから」
「お母さんにまで?!ありがとう!渡しとくよ!」
こうして無事ホワイトデーを乗り越えられた。
渡すの緊張した...。
ーーー放課後、部室にてーーー
「みんなー入るよー」
コンコン、とノックして入ってきた蒼。
「朗報だけど、ホワイトデーたくさんもらったからみんなで力を合わせて消費してもらいたくてもってきた」
袋からドサッと出されたのは、チョコやらマフィンやらいろんなお菓子たち。
目を輝かせる部員たち。
「これ、おれらで食っていいの?」
「蒼のためだろ?大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、わたしはタカヤから貰えたから」
「「えっ」」
「なんだよ、バレンタインもらったから当たり前だろ」
「なんかタカヤ、成長したよね〜」
みんながユウトの言葉にうんうんと頷く。
「にしてもこの量はやばいな...」
と全員が蒼に羨望の眼差しを向ける。
蒼が受け取ったホワイトデーのお菓子は20個程にもなった。
「もう誰に貰ったか覚えてないよ。一気に食べると体に良くないから、消費期限が近そうなものから、3日くらいかけて全員で全部消費しよう!いやしてください!」
「「りょーかい!!」」
こうして蒼宛のホワイトデーのお菓子は3日かけて綺麗に平らげられた。