chuchu 短編
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蒼が歩けば街中の人はみな振り返って蒼を見る。白くて長い髪、睫毛、真っ白な肌。
背が高く、ヒールや厚底の靴を履けば170cmを超えるから、見上げる女性は多い。そして、本人の正体がわかるやつにはわかること。
「ノン・ノの蒼ちゃんですよね?」
「ノン・ノの一ノ瀬蒼だ!」
「一ノ瀬蒼ちゃんだ!」
「なんかあの人、見たことある!」
「雑誌に載ってる人だ!一ノ瀬蒼!」
そして、求めるやつはとことん求めること。
「サインください!」
「サインお願いしてもいいですか!」
「一緒に写真撮ってください!」
「写真撮ってもいいですか!」
蒼はいつも笑顔で応えている。
「しかし、目立つってのもいいことばかりじゃないんだねぇ」
2人で街中でウィンドウショッピングを楽しんでる時のこと。
「何をのんきなこと言ってんだよ。写真はさすがに断った方がいいぞ」
「あ、やっぱりそう思う?」
お前はモデルが、顔が売りなんだからタダで撮るのは違うだろう。
そういうと蒼はファンサービスってのは線引きが難しいねぇと返事をした。
「サインはともかく、写真は今後事務所でNGでてるんでって言えよ」
「あはは、そこは彼氏にNGもらってるんで、だね!」
「そんなこと言ったら大炎上だぞ。そういやお前、SNSはやってんのか?」
「Instagramやってるよー」
「フォロワー何人いるんだ?」
「ん〜5.6万人」
高校生で5万人もフォロワーがいるってやばくねぇか?
「その5.6万人のフォロワーが、お前のこと監視してるんだよ。気をつけないと足元すくわれるぞ」
「そんなこと言ってたらタカヤとデートもできなくなっちゃうよ。事務所は恋愛は自由にしていいって言ってるけど。むしろ気をつけなきゃいけないのはタカヤの方じゃない?」
「オレか?」
「一ノ瀬蒼が男と歩いてるー、誰なんだーってね」
「オレは男だからまだいいんだよ、女のお前の方がいつ襲われるかも分かんねーんだぞ」
「ファンが逆上してタカヤのこと刺したらどうしよう」
頭を抱えてよからぬことを考える蒼。
「そこはもうどうしようもねーよ。なるよーになるしかねぇ」
「そんなのやだよ!!わたしを刺せばいいのに!!」
「物騒なこと言うなよな」
「タカヤが死んだらわたしも死ぬ」
「急にマイナス思考だなぁ...まぁお前は夜は絶対1人で出歩くなよ」
「散々言われたから最近はでてないよ!褒めて!」
頭をオレの方へ向ける蒼。とりあえずよしよしする。
「あ、ここの雑貨屋さん見たかったところだ!タカヤいこ!」
急にテンション戻ってるし...あいつの情緒はどうなってんだ、なんて心配しながらアンティークショップに入った。
「見て!かわいいピアスある!宝石みたいなやついいな〜!全部ハンドメイドだって!すご!」
向かい側の商品を見てると目に留まるものがあった。
「蒼、こっちこいよ」
どした〜?といいながら蒼が寄ってくる。
「これ」
「わぁ!クラゲのピアスだ〜!かわいすぎる〜!」
「お前のために売られてるようなもんだな」
「え〜買っちゃうよ?買っちゃうよ〜?」
「ありがとうございましたー」
店を出てルンルンの蒼。
ねぇタカヤ、ピアスつけるから、写真撮って!
そういってスマホを俺に渡す。
いそいそとピアスを付ける蒼。
カシャ
「えーまだ、早すぎる、待って待って」
カシャ カシャ
「ぷっ...何枚撮ってんのー、タカヤー」
さぁ、準備が出来たから思う存分撮ってくれといってキメ顔をする蒼
クラゲのピアスが写るように、写真を撮る。
考えてみれば、人に頼まれて写真を撮る機会なんてなかったもので。
「見せてー」
蒼にスマホを返す。
「タカヤにしては上手く撮れてるじゃん」
「オレにしてはってどういうことだよ」
「あはは、それよりこの前に撮ったやつだよ、何これ、ブレブレじゃん」
「予行練習だよ」
「上達早いなぁ」
ちょいちょい、と蒼が手招きする。
スマホを向けられると、インカメラになっていた。
「いちたすいちはー、にー」
カシャ
「ぶっ...タカヤ真顔じゃん、にーって言ったじゃん」
「オレは写るの慣れてねぇんだよ」
「じゃあこれからたくさん2人の写真を撮っていこう!」
そして2人で笑顔の写真を増やしていこう!
満面の笑みのお前は眩しいにも程がある。
なんてぜってー言わねぇけど。
「おー、2人の思い出、作っていこうぜ」
「約束ね!」
差し出された小指を小指で結ぶ。
「それにしてもお前は本当に目立つな。埼玉のシンボルだよ」
「あはは!埼玉のって!オモシロー!」
「人混み多い街中でお前だけを見分けられるんだぜ。存在力がスゲーよ」
「わたしも人混みでタカヤ見つける自信あるよ!きっと赤い糸ってやつよ!」
きゃ、ロマンチック!
なんて恥ずかしげもなくよく言えるな。
ただ、赤い糸というものが本当にあるのなら、
是非ともこいつと結ばれていたいと強く思った。
背が高く、ヒールや厚底の靴を履けば170cmを超えるから、見上げる女性は多い。そして、本人の正体がわかるやつにはわかること。
「ノン・ノの蒼ちゃんですよね?」
「ノン・ノの一ノ瀬蒼だ!」
「一ノ瀬蒼ちゃんだ!」
「なんかあの人、見たことある!」
「雑誌に載ってる人だ!一ノ瀬蒼!」
そして、求めるやつはとことん求めること。
「サインください!」
「サインお願いしてもいいですか!」
「一緒に写真撮ってください!」
「写真撮ってもいいですか!」
蒼はいつも笑顔で応えている。
「しかし、目立つってのもいいことばかりじゃないんだねぇ」
2人で街中でウィンドウショッピングを楽しんでる時のこと。
「何をのんきなこと言ってんだよ。写真はさすがに断った方がいいぞ」
「あ、やっぱりそう思う?」
お前はモデルが、顔が売りなんだからタダで撮るのは違うだろう。
そういうと蒼はファンサービスってのは線引きが難しいねぇと返事をした。
「サインはともかく、写真は今後事務所でNGでてるんでって言えよ」
「あはは、そこは彼氏にNGもらってるんで、だね!」
「そんなこと言ったら大炎上だぞ。そういやお前、SNSはやってんのか?」
「Instagramやってるよー」
「フォロワー何人いるんだ?」
「ん〜5.6万人」
高校生で5万人もフォロワーがいるってやばくねぇか?
「その5.6万人のフォロワーが、お前のこと監視してるんだよ。気をつけないと足元すくわれるぞ」
「そんなこと言ってたらタカヤとデートもできなくなっちゃうよ。事務所は恋愛は自由にしていいって言ってるけど。むしろ気をつけなきゃいけないのはタカヤの方じゃない?」
「オレか?」
「一ノ瀬蒼が男と歩いてるー、誰なんだーってね」
「オレは男だからまだいいんだよ、女のお前の方がいつ襲われるかも分かんねーんだぞ」
「ファンが逆上してタカヤのこと刺したらどうしよう」
頭を抱えてよからぬことを考える蒼。
「そこはもうどうしようもねーよ。なるよーになるしかねぇ」
「そんなのやだよ!!わたしを刺せばいいのに!!」
「物騒なこと言うなよな」
「タカヤが死んだらわたしも死ぬ」
「急にマイナス思考だなぁ...まぁお前は夜は絶対1人で出歩くなよ」
「散々言われたから最近はでてないよ!褒めて!」
頭をオレの方へ向ける蒼。とりあえずよしよしする。
「あ、ここの雑貨屋さん見たかったところだ!タカヤいこ!」
急にテンション戻ってるし...あいつの情緒はどうなってんだ、なんて心配しながらアンティークショップに入った。
「見て!かわいいピアスある!宝石みたいなやついいな〜!全部ハンドメイドだって!すご!」
向かい側の商品を見てると目に留まるものがあった。
「蒼、こっちこいよ」
どした〜?といいながら蒼が寄ってくる。
「これ」
「わぁ!クラゲのピアスだ〜!かわいすぎる〜!」
「お前のために売られてるようなもんだな」
「え〜買っちゃうよ?買っちゃうよ〜?」
「ありがとうございましたー」
店を出てルンルンの蒼。
ねぇタカヤ、ピアスつけるから、写真撮って!
そういってスマホを俺に渡す。
いそいそとピアスを付ける蒼。
カシャ
「えーまだ、早すぎる、待って待って」
カシャ カシャ
「ぷっ...何枚撮ってんのー、タカヤー」
さぁ、準備が出来たから思う存分撮ってくれといってキメ顔をする蒼
クラゲのピアスが写るように、写真を撮る。
考えてみれば、人に頼まれて写真を撮る機会なんてなかったもので。
「見せてー」
蒼にスマホを返す。
「タカヤにしては上手く撮れてるじゃん」
「オレにしてはってどういうことだよ」
「あはは、それよりこの前に撮ったやつだよ、何これ、ブレブレじゃん」
「予行練習だよ」
「上達早いなぁ」
ちょいちょい、と蒼が手招きする。
スマホを向けられると、インカメラになっていた。
「いちたすいちはー、にー」
カシャ
「ぶっ...タカヤ真顔じゃん、にーって言ったじゃん」
「オレは写るの慣れてねぇんだよ」
「じゃあこれからたくさん2人の写真を撮っていこう!」
そして2人で笑顔の写真を増やしていこう!
満面の笑みのお前は眩しいにも程がある。
なんてぜってー言わねぇけど。
「おー、2人の思い出、作っていこうぜ」
「約束ね!」
差し出された小指を小指で結ぶ。
「それにしてもお前は本当に目立つな。埼玉のシンボルだよ」
「あはは!埼玉のって!オモシロー!」
「人混み多い街中でお前だけを見分けられるんだぜ。存在力がスゲーよ」
「わたしも人混みでタカヤ見つける自信あるよ!きっと赤い糸ってやつよ!」
きゃ、ロマンチック!
なんて恥ずかしげもなくよく言えるな。
ただ、赤い糸というものが本当にあるのなら、
是非ともこいつと結ばれていたいと強く思った。