chuchu 短編
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「阿部くん、蒼ちゃんとうまくやれてる?」
休み時間、突然しのーかに聞かれた。
うまくっていうのがよくわからないけど、
「喧嘩もなくやれてるな」
と返した。
「2人、お似合いだもんね。蒼ちゃん、右手でもピッチャー始めたんでしょ?わたしびっくりしちゃったよ」
「おー、まだ知らない奴もいるけど、両利きなのはすげーよな。持ち玉も増えたし」
「あはは、阿部くん、捕るの大変じゃないの?」
「俺は別になんとも...あいつがすげー楽しそうに投げてるの見ると捕りがいもあるな」
「さすがキャッチャーだね。蒼ちゃんのことよく見てる」
「知ってるか?あいつ野球だけでもすげーやつなのに、それ以外だと期末は1位だし、ピアノもはぇえの弾けて、料理や菓子作りもできて、モデルも軌道にのってきて、俺が彼氏でいいのか悩む時あるわ」
「あははっ!べた褒めする阿部くん、レアだ」
「べた褒めっつーか、まじ異次元なんだよあいつの努力の仕方が」
「努力?才能とか天才肌とかじゃなくて?」
「は?あいつの努力、見て分からねー?普通に考えて、モデルしながら俺らの練習相手になるために両利きになったり球種増やしたり、勉強おしえたり、そういうの全部、才能ってコトバだけじゃ足りねーよ」
あいつはいつも努力している、と阿部くんは言った。
わたしはまた軽率なことを言ったのかもしれない。蒼ちゃんは才能があるからなんでもできるんだと思っていた。そんな自分が恥ずかしい。
「蒼ちゃんの彼氏が阿部くんでよかったな」
「はー?なんだよ急に」
「完璧で究極な彼女だね」
ちょっと上機嫌になった阿部くん。嬉しいんだろうな。
「あはは!蒼ちゃんに阿部くんがべた褒めしてたよって言っとくね!」
「やめてくれよな、恥ずかしい」
蒼ちゃんのことになると、恥ずかしい素振りも見せてくれる阿部くん。彼女の前ではどんな顔をしているの?わたしたちが知らない阿部くんがいくつもあるの?
「阿部くんは蒼ちゃんのどこに惚れたの?」
「...真面目で努力家、俺を信頼してくれる、あとは見た目で言えば肌がキレーで白いとことか」
「はは、たしかにお肌もキレーだ」
日元にでても日焼けしない真っ白な肌。
すごく、羨ましい。
嫉妬するのは良くない。意味が無いから。
でも、羨ましいと思うくらいは神様も許してほしい。
念の為、あなた好みの女の子にはなっていようかな、そう思ってわたしも、もっといろんなことに努力しようと思えた。
「努力といえば、しのーかも努力家だよな」
「?!」
待って待って、頭が追いつかない、顔だけが赤くなっていく。
「1人で対戦校のデータ集めたり、おにぎり作ってくれたり、しのーかがいなかったら俺らの誰かが練習抜けてやらなきゃいけないから、すげー助かってるよ」
褒め殺し、やめて〜〜〜!
「なんか急に顔赤いけど、どうした?大丈夫か?」
「なんでもないよ!大丈夫!あ、わたし蒼ちゃんに用事あるんだった!行ってくるねー!」
「おー、行ってら」
阿部くん、本当に天然すぎる。私の気持ちに気づくことは一生ないってわかってるけど、でもあそこであんなこと言うのはずるい。わたしにもチャンスある?とか思っちゃうじゃん。いや、ないんだけどさ。
2人の間に入る余地なんて、これっぽちもない。
わかってても、好きな人にいいところを見てもらえて、言ってもらえるのは嬉しいわけで。
深呼吸。
顔が赤いのがおさまるまで、
トイレにこもっていた。
2人を応援できるくらいの
心の余裕はあってよかった。
休み時間、突然しのーかに聞かれた。
うまくっていうのがよくわからないけど、
「喧嘩もなくやれてるな」
と返した。
「2人、お似合いだもんね。蒼ちゃん、右手でもピッチャー始めたんでしょ?わたしびっくりしちゃったよ」
「おー、まだ知らない奴もいるけど、両利きなのはすげーよな。持ち玉も増えたし」
「あはは、阿部くん、捕るの大変じゃないの?」
「俺は別になんとも...あいつがすげー楽しそうに投げてるの見ると捕りがいもあるな」
「さすがキャッチャーだね。蒼ちゃんのことよく見てる」
「知ってるか?あいつ野球だけでもすげーやつなのに、それ以外だと期末は1位だし、ピアノもはぇえの弾けて、料理や菓子作りもできて、モデルも軌道にのってきて、俺が彼氏でいいのか悩む時あるわ」
「あははっ!べた褒めする阿部くん、レアだ」
「べた褒めっつーか、まじ異次元なんだよあいつの努力の仕方が」
「努力?才能とか天才肌とかじゃなくて?」
「は?あいつの努力、見て分からねー?普通に考えて、モデルしながら俺らの練習相手になるために両利きになったり球種増やしたり、勉強おしえたり、そういうの全部、才能ってコトバだけじゃ足りねーよ」
あいつはいつも努力している、と阿部くんは言った。
わたしはまた軽率なことを言ったのかもしれない。蒼ちゃんは才能があるからなんでもできるんだと思っていた。そんな自分が恥ずかしい。
「蒼ちゃんの彼氏が阿部くんでよかったな」
「はー?なんだよ急に」
「完璧で究極な彼女だね」
ちょっと上機嫌になった阿部くん。嬉しいんだろうな。
「あはは!蒼ちゃんに阿部くんがべた褒めしてたよって言っとくね!」
「やめてくれよな、恥ずかしい」
蒼ちゃんのことになると、恥ずかしい素振りも見せてくれる阿部くん。彼女の前ではどんな顔をしているの?わたしたちが知らない阿部くんがいくつもあるの?
「阿部くんは蒼ちゃんのどこに惚れたの?」
「...真面目で努力家、俺を信頼してくれる、あとは見た目で言えば肌がキレーで白いとことか」
「はは、たしかにお肌もキレーだ」
日元にでても日焼けしない真っ白な肌。
すごく、羨ましい。
嫉妬するのは良くない。意味が無いから。
でも、羨ましいと思うくらいは神様も許してほしい。
念の為、あなた好みの女の子にはなっていようかな、そう思ってわたしも、もっといろんなことに努力しようと思えた。
「努力といえば、しのーかも努力家だよな」
「?!」
待って待って、頭が追いつかない、顔だけが赤くなっていく。
「1人で対戦校のデータ集めたり、おにぎり作ってくれたり、しのーかがいなかったら俺らの誰かが練習抜けてやらなきゃいけないから、すげー助かってるよ」
褒め殺し、やめて〜〜〜!
「なんか急に顔赤いけど、どうした?大丈夫か?」
「なんでもないよ!大丈夫!あ、わたし蒼ちゃんに用事あるんだった!行ってくるねー!」
「おー、行ってら」
阿部くん、本当に天然すぎる。私の気持ちに気づくことは一生ないってわかってるけど、でもあそこであんなこと言うのはずるい。わたしにもチャンスある?とか思っちゃうじゃん。いや、ないんだけどさ。
2人の間に入る余地なんて、これっぽちもない。
わかってても、好きな人にいいところを見てもらえて、言ってもらえるのは嬉しいわけで。
深呼吸。
顔が赤いのがおさまるまで、
トイレにこもっていた。
2人を応援できるくらいの
心の余裕はあってよかった。