運命の人となら
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合宿2日目
13:00
「バッティングの話をします」
蒼が本やら動画やらで培ってきた知識をみんなにも知って欲しいと言う。
「スポーツの多くはそうなんですが、バッティングの力もヒネリの力ーーーーつまり回転なんですよね。
沢山引いて、思いっきり戻す」
蒼がバットを振りながら説明する。
「バッティングの技術は、この回転の力をどれだけボールに伝えられるかにつきます。
構えからいきます。
構えた時背中を伸ばせと言われると思いますが、肩は開いちゃいけません。
だから背中を伸ばすというより、お尻を出す。プリっと」
(プリッ...)
(プリっ...と...)
プリっとお尻をだす蒼がかわいすぎる。
お前ら見るな見るな見るな。
「モトキ、なに睨んでるの。真面目に聞いて」
しょんぼりするモトキは放っておいて。
「これだと自然に背中も伸びるし、振り出しにヒップファーストで動ける。
投手もヒップファーストって言うけど、打者もです。投手と打者は体の動きに共通点が多い。
次にトップの位置です。
モトキ、ちょっとバット構えて。普通に。」
「お?おう」
「トップはその位置ね?」
「おう」
「じゃあ持ち手を逆にしてみよう」
「は?」
「右手左手の上下を逆に。そう、で、構える。
トップは?」
「うおっひねれてる!たしかにいつもよりひねれてる!」
「そこまで持ってけるってこと。みんなも時々やってみるといいです。
モトキオーケー、ありがとう」
「おう!」
「このひねった力を全部バットに伝えてボールにぶつけたいわけです。それには高速でひねりを戻したいし、戻し始めるまでひねったままでいたい。
具体的には肩胛骨を投手に向けたまま前の手の手首を動かさないよう固定し、後ろの腕のヒジを体の中心に寄せてってしぼる。
難しいこと言ったかもしれないけど簡単です、秋丸さん」
「はい!?」
「ネットのそば、この辺にたって構えてください。」
「ここでいいかな?」
「ネットに触れないよう気をつけてバットを振ってみてください」
ブンッ
「今のが肩が開いて両ヒジが体からはなれてるスイングです。これだとひねりの力をバットに伝えることはできません」
「ひえー、すみません」
「腕は足に比べて全然弱い。足の力を受けとめて バットに伝えるには、ヒジを体にピッタリとつける必要があります。次はネットに触ろうとして振ってみてください。」
秋丸さんが言われた通りにバットを振る。
「たしかに!肩が残ってヒジがしまる!おもしろい!」
「難しいこと考えながら振らなくても、ネット触ろうとすればできる動きなんです。
肩残せたら、あとは最後、投手が投げるのと同時くらいに下半身から回転させてひねりを戻して
当たった瞬間は力をこめて、うしろの手で更にグッと押してボールを飛ばす。
ここの構えた時に肩は腰といっしょに回すためにとっといたけどグリップ…つまり手はトップの形で一番後ろにあるから、肩といっしょに動き出すんじゃおそいんです。
だから、①手は最初に動かしはじめて、②インパクトの時に 肩・腰・手が揃ってる、この形にもってって、③ここから一気に グルッと行く」
1年ズ((今まで教わったのと違う...))
「それから仕上げです。バッティングは上半身でねじったものを下半身の力で戻していくんですが、
上半身まで下半身の力が伝わったら今度は下半身を止める。
前の足を つっぱって、なんならちょっとうしろへ戻すくらいの気持ちで踏んばると、
たまった運動エネルギーが 逃げ場を求めて腕に伝わり、バットがスパーンと回ってく。
ここまでは王も松井も イチローもベーブ・ルースも、みんな共通している打ち方です。
でもここからは一人一人違う。言い換えれば、教えられるのはここまでです。」
へ?っとした顔をするメンバーたち。
「清水くん、バットはどこを重く作ってある?」
「ヘッド!」
「そう。もっとわかりやすく、バットの先に砲丸がついていると想像してください。
それで打とうとしたら、どうやってバットを振りますか?
直線で振り下ろすのと、砲丸の重さ利用してグルっと回して打つのと、どっちが飛距離が出やすいと思いますか?...八木くん」
「バッティングとは違うけど、ブン回した方が当たった時の飛距離は出ると思う」
「なんでバッティングと違うと思った?」
「違うかな?」
「単純な物理ですから、何で何を打ってもブン回したほうが飛距離はでます」
「あのー、バットは最短距離で出せって習ったんだけど...」
秋丸さんが手を挙げて質問した。
「それは多分ドアスイングしないようにという思いが強すぎたんです。今は言わなくなったけど、
昔は壁つくれとか、ついた足は回すなとみんな指導してました。
ドアスイングってのは腕が体から離れてるスイングのことです。
腕とバットが一直線で1枚のドアみたいに動くことからそう呼ぶらしいです。
ドアスイングの弊害は イロイロあるんですが、一番はヒネリの力をボールまで 伝えられないこと。
腕は弱い上に 自由に動くから。
ヒジをガッチリ固定しないと 腕がサスペンションみたいに ヒネリの力を吸収しちゃう。
だからドアスイングは悪いスイングの代表なんです。
そこで逆の打ち方としてヒジをはじめから終わりまで ずっとしめておける、耳からまっすぐヘソまで 振りおろすような動きを よしとしたんでしょう。
あと、回転の問題で打球にも投球のストレートと同じように バックスピンをかけたら 飛ぶだろうということでバットでボールを上から下にこするイメージもありました。
だけどこの打ち方だとボールを点でしかとらえられないと思ったことないですか?」
「あーある!」と、清水くん。
「てかむしろ点でとらえることを目指すもんだと 思ってた。なんでボールの軌道にバットを乗せちゃいけないのかなって
その方が当たるだろって思ってた!」
「うん。ボールの軌道と水平に振った方が当たるよね。これも一昔前は "後ろは小さく前は大きく"
つまりテイクバックは小さくフォロースルーは大きくと 言われてたんだけど、これはどうも違うぞってことになってきた。
今主流なのはバレルスイングです。
これでさっきのブン回すバッティングですが、
これはバレルスイングと相性がいい。
スイングの予備動作、自分のスキな動きでいいから、スイングでは手を先に動かすって言ったけどそれより前にヘッドを回して その重さで加速して
ボールの来る軌道に乗っけて、振り抜く」
ブンッと蒼がスイングする。
選手たちも興味津々だ。
「一ノ瀬さん、後ろの肩は 下がってオーケー?
つまりその形で振るとヘッドは下がると思うんだけど」
秋丸の質問にどういうこと?とみんな「?」になる。
「そうですね。このスイングだとうしろの肩は下がる。秋丸さんが言ったのはインパクトの時肩がナナメに なるってことですよね」
「そうそう」
「それもよくないと 長年言われてきたんですが、
ヒジを体にくっつけて振るなら後ろの肩は 下げなきゃ無理なんです。
ヘッドが下がるといけないってのは、1つはさっきの話のバックスピンとは逆にこの打ち方だと打球に横回転がかかると思われてるからなんです。
横回転がかかればまっすぐ飛ばないから切れてファウルになる。もう1つは フライは悪だという考え方です。
学生野球では 守備のミスが多いことと打者に力がないことから、ゴロの方がフライよりヒットになりやすい。レベルが低い程この傾向があります。
ヘッドが下がればアッパースイングになるからフライを打ちやすい。そんなことからヘッドを下げるなと言われてるんですが、やってたらわかりますよね?
高目以外のストライクは多少なりともヘッドを下げなけりゃ当たらないし、エラー待ちでなくヒット狙うなら ゴロの方をさけるべきです。
肩が下がることも ヘッドが下がることも 気にしなくていい。
大事なのはボールとバットを当てて、ボールに体の力をぶつけて飛ばすことです。
わたしから教えられるのは以上です。あとは自分で自分のフォームを見つけられるようにしてください」
きょとん、とする1年生たち。
「だってこんな基本の振り方だけじゃ、真ん中のストライクしか打てないでしょ?
こっから先は 自分で作るしかないんです。
内外上下 ストレートと変化球、どこにどんな球が来ても枠の中ならせめて当てられるように、基本のスイングをひとり3つは持っておいてください!」
3つ????
1年ズ((それにしても、マネなのによく勉強してるなぁ...))
「じゃあみんなでネット際で素振りしてください。号令はいりません。順番にモトキがみてくれます」
「俺ぇ?!」
「モトキはもう理解してるでしょ。1年生を見てあげて」
「わかったよ...にしても蒼、相当勉強したんだなぁ。質問にもそつなく答えてたし」
「私に出来ることなんて限られてるよ。実戦じゃ何も出来ないし。だから、モトキと秋丸さんが頑張るんだよ」
「おう!蒼のためにも、俺ら頑張るぜ!」
「じゃ、わたしおやつ作ってくる」
「蒼!ありがとな!」
手を振って家庭科室へ向かった。
みんな話を理解してくれただろうか。
まぁモトキがいるし、きっと大丈夫だろう。
1人2個ずつのおにぎりを人数分作る。
結構大変。お米アツアツだし。
15:00
「おやつの時間でーす!!」
「「おにぎりー!!!」」
「蒼の手料理が毎日食えるって...合宿やめたくない...でも他の奴らには食わせたくねー」
「榛名、わがままも度が過ぎるよ...」
「秋丸うるせー!」
「横暴だなぁ...」
おやつのあとはバッピやって、
筋トレをもりもりやって
夕食を食べて各自自由時間となった。
「じゃあモトキ、わたし早めに家に帰るねー」
「蒼!待て!」
突然、モトキに抱きしめられた。
「く、くるしーよモトキ」
ぎゅーーーーーーーーっ
「おしゃ!充電完了!」
「充電って...毎日会ってるじゃん」
「毎日会ってて毎日抱きしめたいと思ってる!」
「なにそれ。そんなこと思ってたんだ」
「だから今日抱きしめられてよかった!気をつけて帰れよ!」
「むしろ家すぐそこだから何かあったら言ってね。夜食はおにぎり作ってあるから20:30にみんなで食べて」
「まかせろ!」
「じゃあまた明日ね」
「おう!」
モトキに見送ってもらって家に帰った。
...合宿、けっこうキツイなぁ...いつもよりやること多いな。なんせ朝が早い。
明日も寝坊しないように早く寝よーっと。
明日の朝ごはんメニューを考えながら就寝した。
13:00
「バッティングの話をします」
蒼が本やら動画やらで培ってきた知識をみんなにも知って欲しいと言う。
「スポーツの多くはそうなんですが、バッティングの力もヒネリの力ーーーーつまり回転なんですよね。
沢山引いて、思いっきり戻す」
蒼がバットを振りながら説明する。
「バッティングの技術は、この回転の力をどれだけボールに伝えられるかにつきます。
構えからいきます。
構えた時背中を伸ばせと言われると思いますが、肩は開いちゃいけません。
だから背中を伸ばすというより、お尻を出す。プリっと」
(プリッ...)
(プリっ...と...)
プリっとお尻をだす蒼がかわいすぎる。
お前ら見るな見るな見るな。
「モトキ、なに睨んでるの。真面目に聞いて」
しょんぼりするモトキは放っておいて。
「これだと自然に背中も伸びるし、振り出しにヒップファーストで動ける。
投手もヒップファーストって言うけど、打者もです。投手と打者は体の動きに共通点が多い。
次にトップの位置です。
モトキ、ちょっとバット構えて。普通に。」
「お?おう」
「トップはその位置ね?」
「おう」
「じゃあ持ち手を逆にしてみよう」
「は?」
「右手左手の上下を逆に。そう、で、構える。
トップは?」
「うおっひねれてる!たしかにいつもよりひねれてる!」
「そこまで持ってけるってこと。みんなも時々やってみるといいです。
モトキオーケー、ありがとう」
「おう!」
「このひねった力を全部バットに伝えてボールにぶつけたいわけです。それには高速でひねりを戻したいし、戻し始めるまでひねったままでいたい。
具体的には肩胛骨を投手に向けたまま前の手の手首を動かさないよう固定し、後ろの腕のヒジを体の中心に寄せてってしぼる。
難しいこと言ったかもしれないけど簡単です、秋丸さん」
「はい!?」
「ネットのそば、この辺にたって構えてください。」
「ここでいいかな?」
「ネットに触れないよう気をつけてバットを振ってみてください」
ブンッ
「今のが肩が開いて両ヒジが体からはなれてるスイングです。これだとひねりの力をバットに伝えることはできません」
「ひえー、すみません」
「腕は足に比べて全然弱い。足の力を受けとめて バットに伝えるには、ヒジを体にピッタリとつける必要があります。次はネットに触ろうとして振ってみてください。」
秋丸さんが言われた通りにバットを振る。
「たしかに!肩が残ってヒジがしまる!おもしろい!」
「難しいこと考えながら振らなくても、ネット触ろうとすればできる動きなんです。
肩残せたら、あとは最後、投手が投げるのと同時くらいに下半身から回転させてひねりを戻して
当たった瞬間は力をこめて、うしろの手で更にグッと押してボールを飛ばす。
ここの構えた時に肩は腰といっしょに回すためにとっといたけどグリップ…つまり手はトップの形で一番後ろにあるから、肩といっしょに動き出すんじゃおそいんです。
だから、①手は最初に動かしはじめて、②インパクトの時に 肩・腰・手が揃ってる、この形にもってって、③ここから一気に グルッと行く」
1年ズ((今まで教わったのと違う...))
「それから仕上げです。バッティングは上半身でねじったものを下半身の力で戻していくんですが、
上半身まで下半身の力が伝わったら今度は下半身を止める。
前の足を つっぱって、なんならちょっとうしろへ戻すくらいの気持ちで踏んばると、
たまった運動エネルギーが 逃げ場を求めて腕に伝わり、バットがスパーンと回ってく。
ここまでは王も松井も イチローもベーブ・ルースも、みんな共通している打ち方です。
でもここからは一人一人違う。言い換えれば、教えられるのはここまでです。」
へ?っとした顔をするメンバーたち。
「清水くん、バットはどこを重く作ってある?」
「ヘッド!」
「そう。もっとわかりやすく、バットの先に砲丸がついていると想像してください。
それで打とうとしたら、どうやってバットを振りますか?
直線で振り下ろすのと、砲丸の重さ利用してグルっと回して打つのと、どっちが飛距離が出やすいと思いますか?...八木くん」
「バッティングとは違うけど、ブン回した方が当たった時の飛距離は出ると思う」
「なんでバッティングと違うと思った?」
「違うかな?」
「単純な物理ですから、何で何を打ってもブン回したほうが飛距離はでます」
「あのー、バットは最短距離で出せって習ったんだけど...」
秋丸さんが手を挙げて質問した。
「それは多分ドアスイングしないようにという思いが強すぎたんです。今は言わなくなったけど、
昔は壁つくれとか、ついた足は回すなとみんな指導してました。
ドアスイングってのは腕が体から離れてるスイングのことです。
腕とバットが一直線で1枚のドアみたいに動くことからそう呼ぶらしいです。
ドアスイングの弊害は イロイロあるんですが、一番はヒネリの力をボールまで 伝えられないこと。
腕は弱い上に 自由に動くから。
ヒジをガッチリ固定しないと 腕がサスペンションみたいに ヒネリの力を吸収しちゃう。
だからドアスイングは悪いスイングの代表なんです。
そこで逆の打ち方としてヒジをはじめから終わりまで ずっとしめておける、耳からまっすぐヘソまで 振りおろすような動きを よしとしたんでしょう。
あと、回転の問題で打球にも投球のストレートと同じように バックスピンをかけたら 飛ぶだろうということでバットでボールを上から下にこするイメージもありました。
だけどこの打ち方だとボールを点でしかとらえられないと思ったことないですか?」
「あーある!」と、清水くん。
「てかむしろ点でとらえることを目指すもんだと 思ってた。なんでボールの軌道にバットを乗せちゃいけないのかなって
その方が当たるだろって思ってた!」
「うん。ボールの軌道と水平に振った方が当たるよね。これも一昔前は "後ろは小さく前は大きく"
つまりテイクバックは小さくフォロースルーは大きくと 言われてたんだけど、これはどうも違うぞってことになってきた。
今主流なのはバレルスイングです。
これでさっきのブン回すバッティングですが、
これはバレルスイングと相性がいい。
スイングの予備動作、自分のスキな動きでいいから、スイングでは手を先に動かすって言ったけどそれより前にヘッドを回して その重さで加速して
ボールの来る軌道に乗っけて、振り抜く」
ブンッと蒼がスイングする。
選手たちも興味津々だ。
「一ノ瀬さん、後ろの肩は 下がってオーケー?
つまりその形で振るとヘッドは下がると思うんだけど」
秋丸の質問にどういうこと?とみんな「?」になる。
「そうですね。このスイングだとうしろの肩は下がる。秋丸さんが言ったのはインパクトの時肩がナナメに なるってことですよね」
「そうそう」
「それもよくないと 長年言われてきたんですが、
ヒジを体にくっつけて振るなら後ろの肩は 下げなきゃ無理なんです。
ヘッドが下がるといけないってのは、1つはさっきの話のバックスピンとは逆にこの打ち方だと打球に横回転がかかると思われてるからなんです。
横回転がかかればまっすぐ飛ばないから切れてファウルになる。もう1つは フライは悪だという考え方です。
学生野球では 守備のミスが多いことと打者に力がないことから、ゴロの方がフライよりヒットになりやすい。レベルが低い程この傾向があります。
ヘッドが下がればアッパースイングになるからフライを打ちやすい。そんなことからヘッドを下げるなと言われてるんですが、やってたらわかりますよね?
高目以外のストライクは多少なりともヘッドを下げなけりゃ当たらないし、エラー待ちでなくヒット狙うなら ゴロの方をさけるべきです。
肩が下がることも ヘッドが下がることも 気にしなくていい。
大事なのはボールとバットを当てて、ボールに体の力をぶつけて飛ばすことです。
わたしから教えられるのは以上です。あとは自分で自分のフォームを見つけられるようにしてください」
きょとん、とする1年生たち。
「だってこんな基本の振り方だけじゃ、真ん中のストライクしか打てないでしょ?
こっから先は 自分で作るしかないんです。
内外上下 ストレートと変化球、どこにどんな球が来ても枠の中ならせめて当てられるように、基本のスイングをひとり3つは持っておいてください!」
3つ????
1年ズ((それにしても、マネなのによく勉強してるなぁ...))
「じゃあみんなでネット際で素振りしてください。号令はいりません。順番にモトキがみてくれます」
「俺ぇ?!」
「モトキはもう理解してるでしょ。1年生を見てあげて」
「わかったよ...にしても蒼、相当勉強したんだなぁ。質問にもそつなく答えてたし」
「私に出来ることなんて限られてるよ。実戦じゃ何も出来ないし。だから、モトキと秋丸さんが頑張るんだよ」
「おう!蒼のためにも、俺ら頑張るぜ!」
「じゃ、わたしおやつ作ってくる」
「蒼!ありがとな!」
手を振って家庭科室へ向かった。
みんな話を理解してくれただろうか。
まぁモトキがいるし、きっと大丈夫だろう。
1人2個ずつのおにぎりを人数分作る。
結構大変。お米アツアツだし。
15:00
「おやつの時間でーす!!」
「「おにぎりー!!!」」
「蒼の手料理が毎日食えるって...合宿やめたくない...でも他の奴らには食わせたくねー」
「榛名、わがままも度が過ぎるよ...」
「秋丸うるせー!」
「横暴だなぁ...」
おやつのあとはバッピやって、
筋トレをもりもりやって
夕食を食べて各自自由時間となった。
「じゃあモトキ、わたし早めに家に帰るねー」
「蒼!待て!」
突然、モトキに抱きしめられた。
「く、くるしーよモトキ」
ぎゅーーーーーーーーっ
「おしゃ!充電完了!」
「充電って...毎日会ってるじゃん」
「毎日会ってて毎日抱きしめたいと思ってる!」
「なにそれ。そんなこと思ってたんだ」
「だから今日抱きしめられてよかった!気をつけて帰れよ!」
「むしろ家すぐそこだから何かあったら言ってね。夜食はおにぎり作ってあるから20:30にみんなで食べて」
「まかせろ!」
「じゃあまた明日ね」
「おう!」
モトキに見送ってもらって家に帰った。
...合宿、けっこうキツイなぁ...いつもよりやること多いな。なんせ朝が早い。
明日も寝坊しないように早く寝よーっと。
明日の朝ごはんメニューを考えながら就寝した。