Chuchu
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「はい!じゃあ10分会話はじめるよー。スタート!」
蒼がストップウォッチをカチッと鳴らし、俺とレンの仲を深める特訓が始まった。
「じゃあ私からー...レン!昨日の夜何食べた?」
初めのうちは蒼に参加してもらうように頼んだから、今日は3人。
「お、俺はとんかつだった!米は、どんぶり、3杯食べた、よ!...阿部くんっは?」
「うちは酢豚だったな。俺もメシは3杯食ったぞ」
「あっ、ま、前に、阿部くんちで食べた酢豚、うまかった!」
お?なかなかいいスタートじゃないか?
「そーいや親がまたレン連れてこいっつってたな。今度またうちで配球の確認すっか」
「はいタカヤー野球の話きんしー」
「はぁ?これくらいいいだろ」
「ダメダメ。レン、酢豚好きなの?きらいな食べ物は?」
「こいつ食えねーもんないよ」
「お、タカヤいいね、その調子」
「あっ、阿部くんは嫌いなもの、ある?」
「オレも別に好き嫌いはねぇな。タンパク質取ったり栄養は気にしてっけど」
「す、すごい...オレはそこまで、やってない...」
「お前はまず食うことに専念だな。まだ50kg台だろ」
「レンの体重把握してるタカヤ、引く!」
「コイツ、オレが言わねぇとすぐ体重落ちんだよ」
「阿部くんに、言われてから、オレ、気をつけてる!」
「レン偉いね!」
「うっ...お、えら、い?」
「あはっ、レン顔真っ赤」
「レン、蒼の言うこと真に受けんなよ。こいつの常套手段だから」
「タカヤ、私のことなんだと思ってるの」
「一ノ瀬、さんはッ、好き、嫌い、ある?」
「私はねー、梅が食べられないんだー。あのすっぱいのがニガテ」
「う、梅、おにぎり...」
「そうなんだよー、おにぎり作る時梅の匂いに囲まれて困っちゃう」
「お、オレたち、おにぎり、あり、ありがとう...」
「あはは、おにぎり作るくらいどうってことないよ。みんなが美味しそうに食べてるの見てるのもなかなかいいよ。」
「今のでなんで会話成立してんだよ...」
「タカヤ、これくらい汲み取れないとバッテリーとしてまだまだだね」
オレがおかしいのか?こいつらの意思疎通のほうがブキミだろ。でもユウにも通じてんだよなぁ...。
「あっ、阿部くん、俺、投手じゃなくても、好き...てひ」
「なに?タカヤがそんなこと言ったの?タカヤすごいじゃん」
「言ったよ。言ったけどよ、どうしたらおにぎりの話からその話に飛ぶんだよ」
「タカヤはわたしのこと、好き?」
「はぁ?!」
いきなり何を言い出すんだこいつは。オレの心がついに読まれてしまったかと気が動転しそうになる。
「レンに言えて私には言えないの?ケチ」
ぶぅ、と頬を膨らます蒼。いや、男と女だぞ。さすがのオレもコイツの鈍感さに呆れる。
「お前な、男が女に好きって言うのがどういうことかわかってんのかよ」
「え...やだぁ!タカヤってば、ソッチの方に考えちゃったの?ぷぷーっ!」
コイツ...ぶん殴ってやろうか。
「オレ、阿部くん、好きだ!!一ノ瀬、さん、は、阿部くんのこと、好き?」
おいおい、レンまで何言ってんだよ。コイツがオレのこと意識してないことはオレが一番身に染みて感じてるんだよ。
「私?私はタカヤのことーーー」
ピピピピピーーーーーー
蒼の応えをかき消すように、ストップウォッチが鳴った。
「あ、ストップウォッチ鳴ったね。今日はここまで!私しゃべりすぎちゃったなー。明日は2人でもっと会話してね。ちゃんと聞いてるから。」
じゃ、通常の練習に戻ってね、と一言添えて蒼は去っていった。
最後、何て言いかけたんだろうか。オレのことをどう思ってるのか聞けるチャンスでもあった。
「今日、LINEしてみるか...?」
オレのことどう思ってる?ってのはダイレクトすぎっから、それとなく、話の続きを聞かせてくれって。
「あ、べくん、れんしゅうっ」
「おー、戻るか」
今日こそ一歩、勇気をだしてみよう。
蒼がストップウォッチをカチッと鳴らし、俺とレンの仲を深める特訓が始まった。
「じゃあ私からー...レン!昨日の夜何食べた?」
初めのうちは蒼に参加してもらうように頼んだから、今日は3人。
「お、俺はとんかつだった!米は、どんぶり、3杯食べた、よ!...阿部くんっは?」
「うちは酢豚だったな。俺もメシは3杯食ったぞ」
「あっ、ま、前に、阿部くんちで食べた酢豚、うまかった!」
お?なかなかいいスタートじゃないか?
「そーいや親がまたレン連れてこいっつってたな。今度またうちで配球の確認すっか」
「はいタカヤー野球の話きんしー」
「はぁ?これくらいいいだろ」
「ダメダメ。レン、酢豚好きなの?きらいな食べ物は?」
「こいつ食えねーもんないよ」
「お、タカヤいいね、その調子」
「あっ、阿部くんは嫌いなもの、ある?」
「オレも別に好き嫌いはねぇな。タンパク質取ったり栄養は気にしてっけど」
「す、すごい...オレはそこまで、やってない...」
「お前はまず食うことに専念だな。まだ50kg台だろ」
「レンの体重把握してるタカヤ、引く!」
「コイツ、オレが言わねぇとすぐ体重落ちんだよ」
「阿部くんに、言われてから、オレ、気をつけてる!」
「レン偉いね!」
「うっ...お、えら、い?」
「あはっ、レン顔真っ赤」
「レン、蒼の言うこと真に受けんなよ。こいつの常套手段だから」
「タカヤ、私のことなんだと思ってるの」
「一ノ瀬、さんはッ、好き、嫌い、ある?」
「私はねー、梅が食べられないんだー。あのすっぱいのがニガテ」
「う、梅、おにぎり...」
「そうなんだよー、おにぎり作る時梅の匂いに囲まれて困っちゃう」
「お、オレたち、おにぎり、あり、ありがとう...」
「あはは、おにぎり作るくらいどうってことないよ。みんなが美味しそうに食べてるの見てるのもなかなかいいよ。」
「今のでなんで会話成立してんだよ...」
「タカヤ、これくらい汲み取れないとバッテリーとしてまだまだだね」
オレがおかしいのか?こいつらの意思疎通のほうがブキミだろ。でもユウにも通じてんだよなぁ...。
「あっ、阿部くん、俺、投手じゃなくても、好き...てひ」
「なに?タカヤがそんなこと言ったの?タカヤすごいじゃん」
「言ったよ。言ったけどよ、どうしたらおにぎりの話からその話に飛ぶんだよ」
「タカヤはわたしのこと、好き?」
「はぁ?!」
いきなり何を言い出すんだこいつは。オレの心がついに読まれてしまったかと気が動転しそうになる。
「レンに言えて私には言えないの?ケチ」
ぶぅ、と頬を膨らます蒼。いや、男と女だぞ。さすがのオレもコイツの鈍感さに呆れる。
「お前な、男が女に好きって言うのがどういうことかわかってんのかよ」
「え...やだぁ!タカヤってば、ソッチの方に考えちゃったの?ぷぷーっ!」
コイツ...ぶん殴ってやろうか。
「オレ、阿部くん、好きだ!!一ノ瀬、さん、は、阿部くんのこと、好き?」
おいおい、レンまで何言ってんだよ。コイツがオレのこと意識してないことはオレが一番身に染みて感じてるんだよ。
「私?私はタカヤのことーーー」
ピピピピピーーーーーー
蒼の応えをかき消すように、ストップウォッチが鳴った。
「あ、ストップウォッチ鳴ったね。今日はここまで!私しゃべりすぎちゃったなー。明日は2人でもっと会話してね。ちゃんと聞いてるから。」
じゃ、通常の練習に戻ってね、と一言添えて蒼は去っていった。
最後、何て言いかけたんだろうか。オレのことをどう思ってるのか聞けるチャンスでもあった。
「今日、LINEしてみるか...?」
オレのことどう思ってる?ってのはダイレクトすぎっから、それとなく、話の続きを聞かせてくれって。
「あ、べくん、れんしゅうっ」
「おー、戻るか」
今日こそ一歩、勇気をだしてみよう。