Chuchu
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蒼から毎日レンと野球以外の話をしろと言われた。野球の事でさえ最近やっと意思疎通できてきた気がするってレベルなのに、野球以外のことでアイツと会話出来る自信が一ミリもねぇ。
だから、頼むしかない。
「蒼」
2組に顔を出し、相変わらず目立ってどこにいるかわかりやすい蒼の席へ向かう。
「タカヤ」
「お前は本当によく目立つな。うちの学校のシンボルだよ」
「ははっ!何それ、面白い」
コイツとなら普通に話せんだけどなぁ...。
「昨日言ってた、レンとの会話の件なんだけどさ...」
「うんうん、どーかした?」
「オレ一人じゃ自信ねぇ。最初の間だけ、お前も会話に参加してくれねぇか?」
「なるほどねー」
蒼がうーんと唸りながら頬杖をつく。
「今のその現状が、2人の距離感だってことは理解出来た?」
「おう」
「ならいいよ。わかった。最初のうちは私も参加するね。」
「ありがとう、助かる」
「タカヤもお礼が言えるんだね?」
「あ?お前はオレをなんだと思ってるんだよ」
「野球バカ」
「それはお前もだと思うけど?」
「あはっ!間違いないね!」
ケタケタと笑う蒼。レンのことももちろんだけど、オレはお前のことももっと知りてぇんだよ。
そう口にだしたいけど、その一歩が踏み出せない。
「タカヤは肌のキレーな女性が好き」
「おま...昨日のレンの話真に受けんなよ」
蒼の方から話を振ってくれた。あまり応えたくない話だけど。
「色白が好き?」
「まー、そうだな」
蒼が自分を指さしてニヤリとする。嫌な予感がする。
「私みたいな?」
予感は的中した。でも、言わない。絶対にこのタイミングじゃない。
「...お前、自分で言ってて恥ずかしくないのかよ」
「チョー恥ずかしい。もう言わない」
顔を赤らめる蒼。コイツって自信満々にものを言う割に赤面したり照れたりするんだよなぁ。
そういうところも可愛いんだけど。口には出さない。
「お前はどうなんだよ。見た目のタイプとかねーの?」
「私?私はそうだなぁ...清潔感があればいいかなぁ...」
清潔感、清潔感、セイケツカン。果たしてそれはオレに備わっているのだろうか。誰に聞けばいい。
「曖昧すぎてわかんねー答えだな...初恋はいつだった?」
「初恋...小学生とかかな?タカヤは?」
俺は今だよ、なんて言えるわけがねぇ。
「...答えねぇ」
「あ!ずるーい!人には聞いておいて!ていうか、今みたいな会話をレンともしたらいいんだよ」
「ああ、なるほど」
でもこれは相手がお前だから通ずる話であって。
レンと色恋沙汰の話をする気なんてちっともおきねぇ。たぶんレンも同じことを思うだろう。
恋愛より野球が一番に決まってる。つーか、あいつに恋愛なんてできんのか?
「今、レンのこと考えてたね?そうそう、もっともっと考えるの。もっとレンにどっぷりハマるのよ」
ニヤニヤと笑いながら蒼はオレの考えていることを言い当てた。
「うるせー。他に言い方は無いのかよ」
むに、と蒼の、頬をつねてみた。思ったよりも柔らかくて、蒼も全然痛くなさそうな素振りを見せる。
「女の子はね、男の子同士が親密になればなるほど喜ぶものなのよ」
つねったままの状態で真顔で訳の分からないことを言う蒼。何を言ってるんだコイツは。
「だからタカヤ、もっとレンのことを考えて。レンのことで頭がいっぱいになればいいの!」
オレはお前のことで頭がいっぱいだよ、なんて言える訳もなく。そっと頬から手を離した。
「それが試合に活かせるなら、オレは努力するよ」
「うんうん!活かせるし、リードもしやすくなるよ!特にタカヤに任せ切りだったレンのためにもなるのよ!」
離した手が名残惜しい。じっと自分の右手を見つめてはぁ、と色んな気持ちを込めたため息をつく。
「とにかく初めのうちは、お前も参加してくれ」
「わかったよー!じゃあ、今日の練習でね!」
昼休みも終わりかけていたから、オレは蒼の教室をあとにした。ひらひらと手を振る蒼はなんだか楽しそうにしていた。
いつか蒼に自分の気持ちを伝える日がくるだろう。でもそれは絶対に、蒼もオレのことを考えるようになってからじゃないと嫌だ。
告白は成功させてみせる。
絶対に、蒼を振り向かせてみせる。
だから、頼むしかない。
「蒼」
2組に顔を出し、相変わらず目立ってどこにいるかわかりやすい蒼の席へ向かう。
「タカヤ」
「お前は本当によく目立つな。うちの学校のシンボルだよ」
「ははっ!何それ、面白い」
コイツとなら普通に話せんだけどなぁ...。
「昨日言ってた、レンとの会話の件なんだけどさ...」
「うんうん、どーかした?」
「オレ一人じゃ自信ねぇ。最初の間だけ、お前も会話に参加してくれねぇか?」
「なるほどねー」
蒼がうーんと唸りながら頬杖をつく。
「今のその現状が、2人の距離感だってことは理解出来た?」
「おう」
「ならいいよ。わかった。最初のうちは私も参加するね。」
「ありがとう、助かる」
「タカヤもお礼が言えるんだね?」
「あ?お前はオレをなんだと思ってるんだよ」
「野球バカ」
「それはお前もだと思うけど?」
「あはっ!間違いないね!」
ケタケタと笑う蒼。レンのことももちろんだけど、オレはお前のことももっと知りてぇんだよ。
そう口にだしたいけど、その一歩が踏み出せない。
「タカヤは肌のキレーな女性が好き」
「おま...昨日のレンの話真に受けんなよ」
蒼の方から話を振ってくれた。あまり応えたくない話だけど。
「色白が好き?」
「まー、そうだな」
蒼が自分を指さしてニヤリとする。嫌な予感がする。
「私みたいな?」
予感は的中した。でも、言わない。絶対にこのタイミングじゃない。
「...お前、自分で言ってて恥ずかしくないのかよ」
「チョー恥ずかしい。もう言わない」
顔を赤らめる蒼。コイツって自信満々にものを言う割に赤面したり照れたりするんだよなぁ。
そういうところも可愛いんだけど。口には出さない。
「お前はどうなんだよ。見た目のタイプとかねーの?」
「私?私はそうだなぁ...清潔感があればいいかなぁ...」
清潔感、清潔感、セイケツカン。果たしてそれはオレに備わっているのだろうか。誰に聞けばいい。
「曖昧すぎてわかんねー答えだな...初恋はいつだった?」
「初恋...小学生とかかな?タカヤは?」
俺は今だよ、なんて言えるわけがねぇ。
「...答えねぇ」
「あ!ずるーい!人には聞いておいて!ていうか、今みたいな会話をレンともしたらいいんだよ」
「ああ、なるほど」
でもこれは相手がお前だから通ずる話であって。
レンと色恋沙汰の話をする気なんてちっともおきねぇ。たぶんレンも同じことを思うだろう。
恋愛より野球が一番に決まってる。つーか、あいつに恋愛なんてできんのか?
「今、レンのこと考えてたね?そうそう、もっともっと考えるの。もっとレンにどっぷりハマるのよ」
ニヤニヤと笑いながら蒼はオレの考えていることを言い当てた。
「うるせー。他に言い方は無いのかよ」
むに、と蒼の、頬をつねてみた。思ったよりも柔らかくて、蒼も全然痛くなさそうな素振りを見せる。
「女の子はね、男の子同士が親密になればなるほど喜ぶものなのよ」
つねったままの状態で真顔で訳の分からないことを言う蒼。何を言ってるんだコイツは。
「だからタカヤ、もっとレンのことを考えて。レンのことで頭がいっぱいになればいいの!」
オレはお前のことで頭がいっぱいだよ、なんて言える訳もなく。そっと頬から手を離した。
「それが試合に活かせるなら、オレは努力するよ」
「うんうん!活かせるし、リードもしやすくなるよ!特にタカヤに任せ切りだったレンのためにもなるのよ!」
離した手が名残惜しい。じっと自分の右手を見つめてはぁ、と色んな気持ちを込めたため息をつく。
「とにかく初めのうちは、お前も参加してくれ」
「わかったよー!じゃあ、今日の練習でね!」
昼休みも終わりかけていたから、オレは蒼の教室をあとにした。ひらひらと手を振る蒼はなんだか楽しそうにしていた。
いつか蒼に自分の気持ちを伝える日がくるだろう。でもそれは絶対に、蒼もオレのことを考えるようになってからじゃないと嫌だ。
告白は成功させてみせる。
絶対に、蒼を振り向かせてみせる。