運命の人となら
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秋丸が、だいぶ仕上がってきた。
野球に対する執念も、キャッチャーとしての自覚も、バッテリーとは、という部分まで。
「春大までには間に合いそう」
「お、蒼もそう思う?」
「うん。秋丸さんの意識がだいぶ変わってきた。」
「あとは今より球をコントロールできるようにならないとな」
「前よりはマシだけど、そこはまだ及第点だね」
「あいつ、自分が育ってるって言う自覚あんのかな」
「...こっちからは何も言わない方がいいと思う、まだ満足されても困るから」
「蒼もなかなかキビシーよな」
チームをより強くするために必要なことをしているだけだ、と蒼は言う。
でも確かに、今秋丸に成長したな!なんていうとそこで終わってしまいそうな気がする。
まだしばらくは黙っていよう。
「蒼のおかげで秋丸が育ってくれてるよ」
「はっきりいって、わたしも自分でそう思う。あの秋丸さんが短期間でかなり変わったのは自分の指導の元だと思う。」
「そこは自覚あんだな。ありがとな、あいつのために頑張ってくれて」
蒼は秋丸のためというより、チームのためだという。
周り全体を見て、個人の不足してる部分を見つけては指導して、監督も何も言わねーし、実質練習中チームの指揮を執ってるのは蒼だ。
こいつの知識と執念は親父さん譲りなんだろう。
自分が野球選手になれないから、言い方は悪いが俺らを指導することで鬱憤を晴らしているのだろう。
「蒼、女子野球とかに興味なかったのか?」
「あるけど、女子野球の世界があまりにも狭すぎて、自分には向いてないと思った。やりたいことはたくさんあるのに、限られてる」
あと、圧倒的に強い高校がひとつあって、どこに所属しても勝てっこないと思った、と。
「蒼もそのへんはしっかり考えてたんだな。でも、トレーナーやってて野球やりたくならないか?」
「ならないよ。思考が全然違う。トレーナーやってるときは人のフィジカル見てるのが楽しいよ」
「楽しいと思ってくれてんなら、よかった」
「モトキももっと球速のばすために、フォーム改造していこうね」
「おう!蒼の親父さんは次いつこれるって?」
「明日来るって言ってたよ。またフォーム見てもらお。早いと一週間で完成するらしいよ」
「まじでか?!それはやるしかないな!」
俺のやる気も、蒼の熱心な指導のおかげ保てている。あと、彼女だから。かっこいいところを見てほしい。
「さて!みなさん!筋トレの時間です!順番に機材使ってください!」
脳みそを使って、効率よく。蒼の口癖になっている。
「あとは食事です!家でご飯3杯は食べて、タンパク質を多く取ってください!肉、豆類、卵!背を伸ばすにも、カルシウムよりタンパク質が大事です!家で全て食べられないなら、ファミレスで補ってください!」
こういう知識とか、普通の女子なら知りっこないのに、俺らのために勉強してるんだろうなぁ。
なんか感動してきた。
「蒼!ありがとなー!」
「モトキ、ここで抱きつかないで」
周りが見てはいけないものを見てしまったかのような顔をする。
「お前ら!蒼の言ったこと忘れんなよ!筋トレのことも、家帰ってメシのことも、徹底してやること!」
「「はい!!!」」
「モトキ、今日何球投げた?」
「今日は調整で50位かな」
「じゃ、ロープ引きも同じだけやってね」
「おお、そうだった」
「あとこれ、はい」
手に渡されたのは、2つのゴム
「学校にいる間、休み時間とか、これ使って両手と指の強化をやって」
「おお?また新しい何かか?」
「指先のトレーニングも大事だよ。片方ずつつけて、引っ張ったり不規則に動かしたりやって」
「わかった。蒼の言う通りにするわ」
「さて、話は戻って秋丸先輩のコントロールの件は、自主練するしかないね。モトキもつきあってあげて。わたしもいるから」
「うーん、俺は俺の自主練があるんだよなぁ」
「じゃあわたしと秋丸さんでやるから、時間あるときだけでいいから見に来て」
「おー、わかった。蒼ひとりで大丈夫か?」
「盗塁のボール受けるくらい平気だよ」
じゃ、秋丸さんに話してくるね。といって蒼は去って行った。
ほんとに頼もしいマネが入ってきたなぁ...しかも俺の彼女。
にんまりとする榛名。
「秋丸につきっきりになるってのは引っかかるけど、蒼の性格上クソ真面目にやるだろうし、心配無用だな」
こうして更なる秋丸強化期間に入る。
野球に対する執念も、キャッチャーとしての自覚も、バッテリーとは、という部分まで。
「春大までには間に合いそう」
「お、蒼もそう思う?」
「うん。秋丸さんの意識がだいぶ変わってきた。」
「あとは今より球をコントロールできるようにならないとな」
「前よりはマシだけど、そこはまだ及第点だね」
「あいつ、自分が育ってるって言う自覚あんのかな」
「...こっちからは何も言わない方がいいと思う、まだ満足されても困るから」
「蒼もなかなかキビシーよな」
チームをより強くするために必要なことをしているだけだ、と蒼は言う。
でも確かに、今秋丸に成長したな!なんていうとそこで終わってしまいそうな気がする。
まだしばらくは黙っていよう。
「蒼のおかげで秋丸が育ってくれてるよ」
「はっきりいって、わたしも自分でそう思う。あの秋丸さんが短期間でかなり変わったのは自分の指導の元だと思う。」
「そこは自覚あんだな。ありがとな、あいつのために頑張ってくれて」
蒼は秋丸のためというより、チームのためだという。
周り全体を見て、個人の不足してる部分を見つけては指導して、監督も何も言わねーし、実質練習中チームの指揮を執ってるのは蒼だ。
こいつの知識と執念は親父さん譲りなんだろう。
自分が野球選手になれないから、言い方は悪いが俺らを指導することで鬱憤を晴らしているのだろう。
「蒼、女子野球とかに興味なかったのか?」
「あるけど、女子野球の世界があまりにも狭すぎて、自分には向いてないと思った。やりたいことはたくさんあるのに、限られてる」
あと、圧倒的に強い高校がひとつあって、どこに所属しても勝てっこないと思った、と。
「蒼もそのへんはしっかり考えてたんだな。でも、トレーナーやってて野球やりたくならないか?」
「ならないよ。思考が全然違う。トレーナーやってるときは人のフィジカル見てるのが楽しいよ」
「楽しいと思ってくれてんなら、よかった」
「モトキももっと球速のばすために、フォーム改造していこうね」
「おう!蒼の親父さんは次いつこれるって?」
「明日来るって言ってたよ。またフォーム見てもらお。早いと一週間で完成するらしいよ」
「まじでか?!それはやるしかないな!」
俺のやる気も、蒼の熱心な指導のおかげ保てている。あと、彼女だから。かっこいいところを見てほしい。
「さて!みなさん!筋トレの時間です!順番に機材使ってください!」
脳みそを使って、効率よく。蒼の口癖になっている。
「あとは食事です!家でご飯3杯は食べて、タンパク質を多く取ってください!肉、豆類、卵!背を伸ばすにも、カルシウムよりタンパク質が大事です!家で全て食べられないなら、ファミレスで補ってください!」
こういう知識とか、普通の女子なら知りっこないのに、俺らのために勉強してるんだろうなぁ。
なんか感動してきた。
「蒼!ありがとなー!」
「モトキ、ここで抱きつかないで」
周りが見てはいけないものを見てしまったかのような顔をする。
「お前ら!蒼の言ったこと忘れんなよ!筋トレのことも、家帰ってメシのことも、徹底してやること!」
「「はい!!!」」
「モトキ、今日何球投げた?」
「今日は調整で50位かな」
「じゃ、ロープ引きも同じだけやってね」
「おお、そうだった」
「あとこれ、はい」
手に渡されたのは、2つのゴム
「学校にいる間、休み時間とか、これ使って両手と指の強化をやって」
「おお?また新しい何かか?」
「指先のトレーニングも大事だよ。片方ずつつけて、引っ張ったり不規則に動かしたりやって」
「わかった。蒼の言う通りにするわ」
「さて、話は戻って秋丸先輩のコントロールの件は、自主練するしかないね。モトキもつきあってあげて。わたしもいるから」
「うーん、俺は俺の自主練があるんだよなぁ」
「じゃあわたしと秋丸さんでやるから、時間あるときだけでいいから見に来て」
「おー、わかった。蒼ひとりで大丈夫か?」
「盗塁のボール受けるくらい平気だよ」
じゃ、秋丸さんに話してくるね。といって蒼は去って行った。
ほんとに頼もしいマネが入ってきたなぁ...しかも俺の彼女。
にんまりとする榛名。
「秋丸につきっきりになるってのは引っかかるけど、蒼の性格上クソ真面目にやるだろうし、心配無用だな」
こうして更なる秋丸強化期間に入る。