Chuchu
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今日はタカヤと久しぶりのデートだ。
気合いを入れてメイクをしてきた。
タカヤのうしろ姿が見えた。
「タッカヤー!」
後ろから肩を掴むとびっくりして突き放されてしまった。
「おい...蒼かよ...」
「蒼だよ!着くのはやかったねー」
「思ったより早く着いた」
「あはは、私もそんな感じ」
それじゃあ電車も1本早いの乗ろう!
ということで電車移動中。
「かなり混むかと思ったけど、意外と座れたね」
「たしかに日曜日にしては空いてんな」
「この電車に乗る人はほとんど水族館っぽいなー」
「方向的にそうだろうな」
「楽しみになってきた!クラゲ〜♪」
「今日の服もクラゲ仕様か?」
今日は白のロングワンピースを着てきた。なるほど、クラゲ仕様はアリかもしれない。
「そういうことにしよ!クラゲファッション!」
「ふっ、そういうことって、お前はホントにオモシレーなぁ」
「あ、ほらっ!タカヤついたよ!行こー!」
無事チケットも購入し、入場する。
2人で手を繋いで歩くのは久しぶりな気がする。
「わたしさー、深海魚も好きなんだよね」
「深海魚なんて全部グロいじゃねーか」
「深海魚も神秘的なのよ!この世に存在してると思うと地球ってすごいなって思うね」
「何そのテツガク的なやつ」
「海の底はまだまだ謎が多いってことー!」
「まーたしかに、海の底は未知だよな」
「でしょー?不思議いっぱいで好き!」
「あ、ほら、あっちにクラゲコーナーあるらしいぞ」
「え!いこいこー!」
いろんなクラゲがふわふわ浮いている。
「見て、ベニクラゲって不老不死らしいよ」
「正確には若返りするって書いてあるな」
「えー、羨ましい〜」
「俺らまだ高校生だし、充分若いだろ」
「高校生活なんてあっという間だよ。20代なんてもっとあっという間だよ〜!」
こいつはそんな事常に考えてるのか?
いつも俺らの一歩先にいる、そんな存在ではある。
「確かにあっという間かもな。高校野球だってあと2年しかねぇ」
「そういうこと!あ、見てこのクラゲかわいい〜」
「お前はお気楽なのか、生真面目なのか、わかんねぇときあるなぁ」
「わたしは真面目な方だと思うよ?」
「自分で言うのかよ」
タカヤがククッと笑う。いつもポーカーフェイスのタカヤが笑ってくれるとわたしも嬉しくなる。
「あのー...」
突然、知らない女の子ふたりに声をかけられた。
「ノン・ノに載ってる一ノ瀬蒼さんですよね?」
ノン・ノとは20代、30代前半の女性に人気のファッション雑誌だ。わたしはその雑誌の専属モデルとしてたまに活躍している。
「そうですけど...」
「きゃー!やっぱり!ファンなんです!」
「ちょうどさっき雑誌買ったんでサインしてください!!」
「ありがとうございます!わたしもファンの子に会えて嬉しいです!あ、ペン借りますねー」
サラサラとサインを書く蒼。たしかにこの目立つ風貌だ。隠そうにも隠せないだろう。
「蒼は芸能人だな...」
「いやー、大袈裟だよ。そんなしょっちゅう声かけられるわけじゃないし」
でも、常にみんなの目線が蒼に注目してるのは間違いない。
「お前は今のお前になるために生まれてきたんだろうなぁ...」
「なにそれ、テツガク?ふふっ」
「お前が西浦にきたのも運命だったのかもな」
「タカヤとの出会いも運命?」
「そーだな。出会うべきして出会ったんだ」
「なんか今日のタカヤ、スピリチュアル!」
「おー、なんとでも言え。オレたちは運命共同体だ」
「わたしはタカヤの運命の人ってことね!いいじゃん、素敵!」
そんな惚気話をしていたら、また蒼が声をかけられていた。
「なんか、お前ふつーにしてるだけでも目立つけど、今日は特に多くね?」
「うーん、撮影増えたし、知名度上がったのかも」
「なるほどな...サングラスとかしなくていいのか?」
「純粋に日光に弱いから、かけるときもあるけど炎天下じゃない限りは大丈夫かなー」
「いや、身バレ防止のためにな」
「なんていうの?隠せないオーラ?すぐバレるんだよねー」
「自分で言うのかよ笑」
「まぁ、タカヤがいるから男の人に声掛けられないのはありがたいね」
たしかに声をかけてくるのは女性ばかりだ。でも女性雑誌なら同性ばかりに声をかけられるのも当然だろう。
「たまに男性ファンもいるんだよー」
「そうなのか?雑誌買って?」
「そうそう、何号のどこどこが良かったですー!って」
タカヤが気難しい顔をした。
「そーいう熱狂的ファンってのがさ、過激になってストーカー化するんじゃねーの?」
「ストーカー...考えたこと無かった」
どう足掻いてもこの目立つ風貌で、隠すことなんてできないから、いっそのこと声をかけられる方に慣れればいいと思ってた。
ストーカー...考えるだけで身震いする。
「確かに怖いね。でもタカヤとデートする時くらいは何も隠さずにいたいな」
「おー。問題は一人のときだよ。髪縛って帽子で隠して、サングラスとマスクくらいはしとけよ」
「そこまで慎重に?!」
「あたりめーだ。オレや家族がいないときはそうするって約束しろ」
「...わかった」
「命かかってんだぞ。拗ねるなよ」
「拗ねてないもん」
「不服そうだぞ」
タカヤが私のことを思って言ってくれてるのはわかってる。わかってるけど、そこまでする必要ある?今までファンの子で迷惑行為をしてくる人いなかった。男の人もそう。みんな勇気をだして声をかけてくれた。それに対してストーカーになるんじゃないかとか、思い込む方がファンに失礼じゃない?
「言いたいことがあるならハッキリ言え」
「特にないです...」
タカヤが私の頭にぽん、と手を置いた。
「お前に何かあってからじゃおせーんだよ。今まで何も無かったのが不思議なくらいだ。これからもっとファンが増えていくなら逆にアンチもでてくるかもしれねー。いろんなケースを考えて生きなきゃダメなんだよ、お前の場合」
タカヤは私のことを最優先に考えてる。心配なんだ。じゃあ、心配かけないようにしないといけない。
「できるだけ自衛するよ...」
「つーか、夜はでかけるなよ」
なんか、だんだんタカヤがレンにうるさく指示してるときみたいに私にも口うるさくなってきた。
「ふふっ...」
「なんだよ」
「なんか、タカヤお母さんみたいだなって」
いや、お母さんよりわたしのこと気遣ってるかもしれない。
「さっきも言ったけど、なにかあってからじゃおせーんだよ」
「わかったわかった、ふふ」
「笑い話してるつもりはねーぞ」
「うん。タカヤがわたしのために言ってくれてるの伝わったよ。ありがとう」
「ならいいんだけどよ」
「さ!次見よ!イルカショーやるって!」
「おー」
せっかくのデートだ。落ち込む時間なんてない。
タカヤと思いっきり楽しみたい。
そのあとイルカショー、ラッコショー、ペンギンショーを網羅してお昼の時間になった。
「お腹すいたね」
「腹減ったな、何食いたい?」
「水族館の後といったらやっぱりお寿司かな」
「お前はどういう目線で魚見てたんだよ」
「回転寿司いこ!近くに100円寿司があったはず!」
「寿司屋も寿司屋で水族館近くで営業するなよな...」
「いーじゃん!決まり!いこいこー!」
タカヤの手を握って歩き出す。
デートはまだまだこれから、だ!
気合いを入れてメイクをしてきた。
タカヤのうしろ姿が見えた。
「タッカヤー!」
後ろから肩を掴むとびっくりして突き放されてしまった。
「おい...蒼かよ...」
「蒼だよ!着くのはやかったねー」
「思ったより早く着いた」
「あはは、私もそんな感じ」
それじゃあ電車も1本早いの乗ろう!
ということで電車移動中。
「かなり混むかと思ったけど、意外と座れたね」
「たしかに日曜日にしては空いてんな」
「この電車に乗る人はほとんど水族館っぽいなー」
「方向的にそうだろうな」
「楽しみになってきた!クラゲ〜♪」
「今日の服もクラゲ仕様か?」
今日は白のロングワンピースを着てきた。なるほど、クラゲ仕様はアリかもしれない。
「そういうことにしよ!クラゲファッション!」
「ふっ、そういうことって、お前はホントにオモシレーなぁ」
「あ、ほらっ!タカヤついたよ!行こー!」
無事チケットも購入し、入場する。
2人で手を繋いで歩くのは久しぶりな気がする。
「わたしさー、深海魚も好きなんだよね」
「深海魚なんて全部グロいじゃねーか」
「深海魚も神秘的なのよ!この世に存在してると思うと地球ってすごいなって思うね」
「何そのテツガク的なやつ」
「海の底はまだまだ謎が多いってことー!」
「まーたしかに、海の底は未知だよな」
「でしょー?不思議いっぱいで好き!」
「あ、ほら、あっちにクラゲコーナーあるらしいぞ」
「え!いこいこー!」
いろんなクラゲがふわふわ浮いている。
「見て、ベニクラゲって不老不死らしいよ」
「正確には若返りするって書いてあるな」
「えー、羨ましい〜」
「俺らまだ高校生だし、充分若いだろ」
「高校生活なんてあっという間だよ。20代なんてもっとあっという間だよ〜!」
こいつはそんな事常に考えてるのか?
いつも俺らの一歩先にいる、そんな存在ではある。
「確かにあっという間かもな。高校野球だってあと2年しかねぇ」
「そういうこと!あ、見てこのクラゲかわいい〜」
「お前はお気楽なのか、生真面目なのか、わかんねぇときあるなぁ」
「わたしは真面目な方だと思うよ?」
「自分で言うのかよ」
タカヤがククッと笑う。いつもポーカーフェイスのタカヤが笑ってくれるとわたしも嬉しくなる。
「あのー...」
突然、知らない女の子ふたりに声をかけられた。
「ノン・ノに載ってる一ノ瀬蒼さんですよね?」
ノン・ノとは20代、30代前半の女性に人気のファッション雑誌だ。わたしはその雑誌の専属モデルとしてたまに活躍している。
「そうですけど...」
「きゃー!やっぱり!ファンなんです!」
「ちょうどさっき雑誌買ったんでサインしてください!!」
「ありがとうございます!わたしもファンの子に会えて嬉しいです!あ、ペン借りますねー」
サラサラとサインを書く蒼。たしかにこの目立つ風貌だ。隠そうにも隠せないだろう。
「蒼は芸能人だな...」
「いやー、大袈裟だよ。そんなしょっちゅう声かけられるわけじゃないし」
でも、常にみんなの目線が蒼に注目してるのは間違いない。
「お前は今のお前になるために生まれてきたんだろうなぁ...」
「なにそれ、テツガク?ふふっ」
「お前が西浦にきたのも運命だったのかもな」
「タカヤとの出会いも運命?」
「そーだな。出会うべきして出会ったんだ」
「なんか今日のタカヤ、スピリチュアル!」
「おー、なんとでも言え。オレたちは運命共同体だ」
「わたしはタカヤの運命の人ってことね!いいじゃん、素敵!」
そんな惚気話をしていたら、また蒼が声をかけられていた。
「なんか、お前ふつーにしてるだけでも目立つけど、今日は特に多くね?」
「うーん、撮影増えたし、知名度上がったのかも」
「なるほどな...サングラスとかしなくていいのか?」
「純粋に日光に弱いから、かけるときもあるけど炎天下じゃない限りは大丈夫かなー」
「いや、身バレ防止のためにな」
「なんていうの?隠せないオーラ?すぐバレるんだよねー」
「自分で言うのかよ笑」
「まぁ、タカヤがいるから男の人に声掛けられないのはありがたいね」
たしかに声をかけてくるのは女性ばかりだ。でも女性雑誌なら同性ばかりに声をかけられるのも当然だろう。
「たまに男性ファンもいるんだよー」
「そうなのか?雑誌買って?」
「そうそう、何号のどこどこが良かったですー!って」
タカヤが気難しい顔をした。
「そーいう熱狂的ファンってのがさ、過激になってストーカー化するんじゃねーの?」
「ストーカー...考えたこと無かった」
どう足掻いてもこの目立つ風貌で、隠すことなんてできないから、いっそのこと声をかけられる方に慣れればいいと思ってた。
ストーカー...考えるだけで身震いする。
「確かに怖いね。でもタカヤとデートする時くらいは何も隠さずにいたいな」
「おー。問題は一人のときだよ。髪縛って帽子で隠して、サングラスとマスクくらいはしとけよ」
「そこまで慎重に?!」
「あたりめーだ。オレや家族がいないときはそうするって約束しろ」
「...わかった」
「命かかってんだぞ。拗ねるなよ」
「拗ねてないもん」
「不服そうだぞ」
タカヤが私のことを思って言ってくれてるのはわかってる。わかってるけど、そこまでする必要ある?今までファンの子で迷惑行為をしてくる人いなかった。男の人もそう。みんな勇気をだして声をかけてくれた。それに対してストーカーになるんじゃないかとか、思い込む方がファンに失礼じゃない?
「言いたいことがあるならハッキリ言え」
「特にないです...」
タカヤが私の頭にぽん、と手を置いた。
「お前に何かあってからじゃおせーんだよ。今まで何も無かったのが不思議なくらいだ。これからもっとファンが増えていくなら逆にアンチもでてくるかもしれねー。いろんなケースを考えて生きなきゃダメなんだよ、お前の場合」
タカヤは私のことを最優先に考えてる。心配なんだ。じゃあ、心配かけないようにしないといけない。
「できるだけ自衛するよ...」
「つーか、夜はでかけるなよ」
なんか、だんだんタカヤがレンにうるさく指示してるときみたいに私にも口うるさくなってきた。
「ふふっ...」
「なんだよ」
「なんか、タカヤお母さんみたいだなって」
いや、お母さんよりわたしのこと気遣ってるかもしれない。
「さっきも言ったけど、なにかあってからじゃおせーんだよ」
「わかったわかった、ふふ」
「笑い話してるつもりはねーぞ」
「うん。タカヤがわたしのために言ってくれてるの伝わったよ。ありがとう」
「ならいいんだけどよ」
「さ!次見よ!イルカショーやるって!」
「おー」
せっかくのデートだ。落ち込む時間なんてない。
タカヤと思いっきり楽しみたい。
そのあとイルカショー、ラッコショー、ペンギンショーを網羅してお昼の時間になった。
「お腹すいたね」
「腹減ったな、何食いたい?」
「水族館の後といったらやっぱりお寿司かな」
「お前はどういう目線で魚見てたんだよ」
「回転寿司いこ!近くに100円寿司があったはず!」
「寿司屋も寿司屋で水族館近くで営業するなよな...」
「いーじゃん!決まり!いこいこー!」
タカヤの手を握って歩き出す。
デートはまだまだこれから、だ!