運命の人となら
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「蒼ー」
久しぶりに1年のクラスに、モトキがやってきた。
プロ注目の選手が来ているのだ、周りの視線がモトキに集まり、急いでかけよる。
「なんで来たの、目立ちまくりだよ」
「わりー、今日練習ないだろ?だからここにくるしかないかなって」
「LINEじゃだめだった?」
「いや...まぁ、会いたかったし」
会いたかったと言われてしまえば仕方がない、
どうかしたの?と尋ねる。
「さっきも言ったけど、今日練習ないだろ、でも俺、秋丸の自主練に付き合うから、蒼のこと送れない」
送れないと会えないから、来ちゃった、とのこと。
「そういうことね。わかったよ。ていうか、秋丸さんの練習ならわたしも付き合うよ」
「まじ?いいの?」
「全然いいよ、むしろ付き合わせて欲しい」
「わかった、秋丸にも言っとくわ。これなら一緒に帰れるな!」
しっぽを振る犬みたいに喜ぶ姿を見せる。
歳上なのに、どこか子供っぽいんだよなぁ。
「じゃあ放課後部室寄るね」
「おう!また後でな!」
わたしの頭を撫でてモトキは去っていった。
「一ノ瀬さん、今も榛名さんと続いてるの〜?」
クラスの女子たちが目をキラキラさせて聞いてきた。
「う、ん。つきあってるよ」
「きゃー!いいなぁ〜イケメンの彼氏!」
「背が高くてかっこよくて武蔵野のエース!」
「頭撫でていちゃいちゃしてるとこ見てドキドキしちゃった〜」
恋してて羨ましい〜!と3人が口を揃えて言う。
「いやー、あんまり目立ちたくないんだけどね」
「もっとみせつけなよー!自慢していいんだよー!」
「そーそー。一ノ瀬さんと榛名さん、お似合いだよ〜」
「お似合いとか言われると照れるな...」
「照れてる一ノ瀬さん、レア!」
「いつもクールなのに赤くなってる!」
「2人はどこまで進んだの〜?」
キャー!と、恋愛話に花が咲く。
特別な関係とまでは行かないけど、ありがたいことにこの女子3人はよく話しかけてくれる。おかげでクラスで浮くことも無く過ごせている。
「みんなは恋愛してないの?」
「3人ともフリーだよー。絶賛募集中だよー」
「一ノ瀬さんカップルに憧れてるよ!」
「はやく彼氏欲しい〜」
「そうなんだ...野球部の男子に興味あったら協力するからいつでも言ってね」
「ホント?!助かる〜!」
「野球部でいい人いないかな〜」
「一ノ瀬さんのオススメ男子教えてよ!」
「みんな一生懸命ないい子ばっかりだよ」
というか、せっかくならマネジとしてきてほしいな〜なんて思いながら、女子バナはすすんでゆく。
「榛名さんのどこに惚れたの〜?」
「うーん、意外と真面目なところかな」
「たしかに最初ちゃらそーって思っちゃってた」
「しょっちゅう一ノ瀬さんのところに来てる時期あったもんね」
「ほかにはどこに惚れた?」
「あとはそうだなぁ...私のこと信頼してくれてるところかな?」
「いいなぁ!そういう相手がいるとなんでも頑張れるよね」
たしかに。練習頑張ってる男子たちを見るのは元気が出る。
「みんな、マネジに興味...ないよね」
「野球のこと全然わかんなくて...ごめんね」
「あと日焼けが...ごめんなさい」
「わたしも日焼けは気になる...ごめん」
「謝らなくていいよー、ただ気になったらいつでも聞いてね」
よくよく考えてみれば春まであと数ヶ月、マネジ1人では絶対にやっていけない。真面目に今後について考えていかねば。
昼休みが終わり恋バナもお開きに。
みんな次の授業の準備に戻った。
〜放課後〜
ガチャ
「あ、お疲れ様です」
部室に入ると、モトキと秋丸さんもきていた。
「蒼〜」
会いたかった〜とモトキが抱きついてくる。
「秋丸さんいるから離れて」
「あ、俺は気にしてないから大丈夫だよ〜」
いつも通りゆるめなテンションの秋丸さんが
自主練をするなんて珍しい。
口にだしてしまおうか、だしてしまえ。
「秋丸さんが自主練って珍しいですね」
「あ、やっぱりそう思う?俺も我ながら思うよ。なんか、榛名とか一ノ瀬さん見てるとひっぱられてっていうか...」
秋丸さんがやる気になってくれるのはありがたいし嬉しい。大きな進歩だ。
「いいことだと思います。自主練やりましょう。手伝います」
「2人ともありがと〜」
「この際なので盗塁刺す練習もしましょう。私が取ります。」
「ホント〜?俺の悪送球が頻発しないといいけど...」
「普通の練習で秋丸さんにだけ時間使うの限られるんで今日が絶好のチャンスです、やりましょう」
「た、たのもしいな〜」
「秋丸、蒼に球ぶつけたら〇すからな」
「がんばるよ...」
こうして秋丸さんの特訓が始まった。
今日を逃したらこの人の意識を強める機会はそうそうないだろう。
モトキと協力してたっぷり秋丸さんに時間を費やした。
「はぁ〜疲れた〜」
「お疲れ様です、いい練習になりましたね」
「うん、かなり充実した〜、2人ともほんとにありがとう〜」
「じゃ、また明日から通常メニューで頑張りましょう。秋丸さん、今日は家メニューやらずに休んでください」
「わかったよ〜」
「じゃあ帰るか」
「では、また明日」
「2人ともまた明日ね〜」
秋丸さんと別れ、結局モトキが送ってくれることになった。
「今日クラスの子たちと話しててさ、モトキのどこが好きになったのかって聞かれた」
「おお、それは俺も気になるぞ」
「考えた結果、意外と真面目なところと、私の事信頼してくれてるところって答えが出た」
「おー、してるぞ、信頼。俺真面目だし!」
「モトキはわたしのどこが好きになったの?」
「全部」
「...まだ私の事そこまでしらないでしょう」
「いーや、俺は蒼の全てを肯定するね」
「そうなんだ...ありがとう?」
私の全てを肯定してくれるなんて、親でもしないようなことを言う。でもきっと本当のことだと思う。モトキは嘘なんかつかない。
「あと笑った顔は最高だぞ」
「...ありがとう」
うんうん、とモトキは頷く。
「私と付き合ってくれてありがとね」
「俺の方こそ!ありがとな!」
「これからもよろしくね」
「これからもよろしくな!」
2人同時に同じ言葉を発した。
思わず目と目を合わせて、笑みがこぼれた。
「おお。今日は見れないと思ってたのに蒼の笑顔が見れた」
「だってあれはさすがに、奇跡でしょう」
「俺たちお似合いってことだな」
「そうだといいね」
家の前に着いたので、改めて目と目を合わせる。
「じゃあまた明日ね」
「蒼」
ちゅ、とモトキがほっぺたにキスをした。
「また明日な!」
手を振ってモトキは帰って行った。
今日は一日中誰かと話してたな...。
とにもかくにも、秋丸さんだ。やる気になっているうちに彼を鍛えていこう。
また明日から頑張ろう。
久しぶりに1年のクラスに、モトキがやってきた。
プロ注目の選手が来ているのだ、周りの視線がモトキに集まり、急いでかけよる。
「なんで来たの、目立ちまくりだよ」
「わりー、今日練習ないだろ?だからここにくるしかないかなって」
「LINEじゃだめだった?」
「いや...まぁ、会いたかったし」
会いたかったと言われてしまえば仕方がない、
どうかしたの?と尋ねる。
「さっきも言ったけど、今日練習ないだろ、でも俺、秋丸の自主練に付き合うから、蒼のこと送れない」
送れないと会えないから、来ちゃった、とのこと。
「そういうことね。わかったよ。ていうか、秋丸さんの練習ならわたしも付き合うよ」
「まじ?いいの?」
「全然いいよ、むしろ付き合わせて欲しい」
「わかった、秋丸にも言っとくわ。これなら一緒に帰れるな!」
しっぽを振る犬みたいに喜ぶ姿を見せる。
歳上なのに、どこか子供っぽいんだよなぁ。
「じゃあ放課後部室寄るね」
「おう!また後でな!」
わたしの頭を撫でてモトキは去っていった。
「一ノ瀬さん、今も榛名さんと続いてるの〜?」
クラスの女子たちが目をキラキラさせて聞いてきた。
「う、ん。つきあってるよ」
「きゃー!いいなぁ〜イケメンの彼氏!」
「背が高くてかっこよくて武蔵野のエース!」
「頭撫でていちゃいちゃしてるとこ見てドキドキしちゃった〜」
恋してて羨ましい〜!と3人が口を揃えて言う。
「いやー、あんまり目立ちたくないんだけどね」
「もっとみせつけなよー!自慢していいんだよー!」
「そーそー。一ノ瀬さんと榛名さん、お似合いだよ〜」
「お似合いとか言われると照れるな...」
「照れてる一ノ瀬さん、レア!」
「いつもクールなのに赤くなってる!」
「2人はどこまで進んだの〜?」
キャー!と、恋愛話に花が咲く。
特別な関係とまでは行かないけど、ありがたいことにこの女子3人はよく話しかけてくれる。おかげでクラスで浮くことも無く過ごせている。
「みんなは恋愛してないの?」
「3人ともフリーだよー。絶賛募集中だよー」
「一ノ瀬さんカップルに憧れてるよ!」
「はやく彼氏欲しい〜」
「そうなんだ...野球部の男子に興味あったら協力するからいつでも言ってね」
「ホント?!助かる〜!」
「野球部でいい人いないかな〜」
「一ノ瀬さんのオススメ男子教えてよ!」
「みんな一生懸命ないい子ばっかりだよ」
というか、せっかくならマネジとしてきてほしいな〜なんて思いながら、女子バナはすすんでゆく。
「榛名さんのどこに惚れたの〜?」
「うーん、意外と真面目なところかな」
「たしかに最初ちゃらそーって思っちゃってた」
「しょっちゅう一ノ瀬さんのところに来てる時期あったもんね」
「ほかにはどこに惚れた?」
「あとはそうだなぁ...私のこと信頼してくれてるところかな?」
「いいなぁ!そういう相手がいるとなんでも頑張れるよね」
たしかに。練習頑張ってる男子たちを見るのは元気が出る。
「みんな、マネジに興味...ないよね」
「野球のこと全然わかんなくて...ごめんね」
「あと日焼けが...ごめんなさい」
「わたしも日焼けは気になる...ごめん」
「謝らなくていいよー、ただ気になったらいつでも聞いてね」
よくよく考えてみれば春まであと数ヶ月、マネジ1人では絶対にやっていけない。真面目に今後について考えていかねば。
昼休みが終わり恋バナもお開きに。
みんな次の授業の準備に戻った。
〜放課後〜
ガチャ
「あ、お疲れ様です」
部室に入ると、モトキと秋丸さんもきていた。
「蒼〜」
会いたかった〜とモトキが抱きついてくる。
「秋丸さんいるから離れて」
「あ、俺は気にしてないから大丈夫だよ〜」
いつも通りゆるめなテンションの秋丸さんが
自主練をするなんて珍しい。
口にだしてしまおうか、だしてしまえ。
「秋丸さんが自主練って珍しいですね」
「あ、やっぱりそう思う?俺も我ながら思うよ。なんか、榛名とか一ノ瀬さん見てるとひっぱられてっていうか...」
秋丸さんがやる気になってくれるのはありがたいし嬉しい。大きな進歩だ。
「いいことだと思います。自主練やりましょう。手伝います」
「2人ともありがと〜」
「この際なので盗塁刺す練習もしましょう。私が取ります。」
「ホント〜?俺の悪送球が頻発しないといいけど...」
「普通の練習で秋丸さんにだけ時間使うの限られるんで今日が絶好のチャンスです、やりましょう」
「た、たのもしいな〜」
「秋丸、蒼に球ぶつけたら〇すからな」
「がんばるよ...」
こうして秋丸さんの特訓が始まった。
今日を逃したらこの人の意識を強める機会はそうそうないだろう。
モトキと協力してたっぷり秋丸さんに時間を費やした。
「はぁ〜疲れた〜」
「お疲れ様です、いい練習になりましたね」
「うん、かなり充実した〜、2人ともほんとにありがとう〜」
「じゃ、また明日から通常メニューで頑張りましょう。秋丸さん、今日は家メニューやらずに休んでください」
「わかったよ〜」
「じゃあ帰るか」
「では、また明日」
「2人ともまた明日ね〜」
秋丸さんと別れ、結局モトキが送ってくれることになった。
「今日クラスの子たちと話しててさ、モトキのどこが好きになったのかって聞かれた」
「おお、それは俺も気になるぞ」
「考えた結果、意外と真面目なところと、私の事信頼してくれてるところって答えが出た」
「おー、してるぞ、信頼。俺真面目だし!」
「モトキはわたしのどこが好きになったの?」
「全部」
「...まだ私の事そこまでしらないでしょう」
「いーや、俺は蒼の全てを肯定するね」
「そうなんだ...ありがとう?」
私の全てを肯定してくれるなんて、親でもしないようなことを言う。でもきっと本当のことだと思う。モトキは嘘なんかつかない。
「あと笑った顔は最高だぞ」
「...ありがとう」
うんうん、とモトキは頷く。
「私と付き合ってくれてありがとね」
「俺の方こそ!ありがとな!」
「これからもよろしくね」
「これからもよろしくな!」
2人同時に同じ言葉を発した。
思わず目と目を合わせて、笑みがこぼれた。
「おお。今日は見れないと思ってたのに蒼の笑顔が見れた」
「だってあれはさすがに、奇跡でしょう」
「俺たちお似合いってことだな」
「そうだといいね」
家の前に着いたので、改めて目と目を合わせる。
「じゃあまた明日ね」
「蒼」
ちゅ、とモトキがほっぺたにキスをした。
「また明日な!」
手を振ってモトキは帰って行った。
今日は一日中誰かと話してたな...。
とにもかくにも、秋丸さんだ。やる気になっているうちに彼を鍛えていこう。
また明日から頑張ろう。