運命の人となら
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「モトキ、また幅戻ってる」
「おっと...言われなきゃ無意識に戻っちまうな」
「ちょっと待ってて」
そういうと蒼は釘とゴム紐をもってきた。どこからもってきたんだろう。
釘を2本刺して、ゴム紐を通す。
「ここが目指す幅のラインだよ。踏んだり、超えたりしないかわかりやすいと思う。」
「おお、なるほどな」
紐の位置を意識しながら投球する。
「もっと下半身の重心意識して」
いつのまにかコーチングまでするようになった。
野球バカは父親譲りってところか。
「うちのお父さんが、モトキはARC来てたらあと10kmは急速伸ばせたのになぁっていってたよ」
「マジでか。10kmはすげぇな。」
「だからまだまだ伸び代あるってこと。その為にフォーム調整してるんだよ」
「俺そんなに期待されてんだなぁ」
「そういうことだよ」
だからモトキはまだまだ成長期の最中なんだよ、と蒼はいう。
俺はまだ伸びるのか。俄然やる気がでてきた。
「なんの話ししてるのー!」
秋丸の存在を忘れて話し込んでしまった。
「悪ぃ!投げるわ!」
蒼もマネジの仕事に戻って行った。
練習終わり。
「蒼は結構野球バカだよな」
「なにそれ。まぁ、好きだけど」
「やけに投手について詳しいし、秋丸の面倒もみてるし」
「知ってることを実際に言ったりやったりしてるだけだよ。」
そうは言うけど、その「知ってること」の範囲がやたら広いんだよなあ。
「本読んだりしてるのか?」
「うん。野球理論の本とか、物理の本とか、そういうの読むの好きなんだよね」
なるほどな。だから今のこいつがあるわけか。
「ちゃんと活かせてるのがすげぇよなぁ」
「モトキは読まない?そういう本」
「読むっちゃ読むけど、ちゃんと練習に活かせてるかは微妙なところだな」
自分でできてるか、自分ひとりじゃわからないし。
「なるほどね。まぁモトキは自己管理徹底してるし、活かせてると思っていいんじゃない?筋トレとかも効率的にやってるでしょ」
「おー、筋トレは徹底してるな。考えてやってるわ」
「偉いよね。あ、家ついた」
また明日学校でな、と手を振ると、蒼にちょっとかがんでと言われた。
ちゅ
「じゃあね、おやすみ」
そう言って玄関の扉を開け、パタンといなくなった。
ポーカーフェイスであんなことされたら、惚れないほうがおかしいだろう。
俺がやるべきことを平然とやる蒼のスマートさに圧倒される。
やる事がイケメンすぎるのだ。
「マジで付き合えて良かったなぁ...」
そう思いながら、ひとり帰路につく。
「おっと...言われなきゃ無意識に戻っちまうな」
「ちょっと待ってて」
そういうと蒼は釘とゴム紐をもってきた。どこからもってきたんだろう。
釘を2本刺して、ゴム紐を通す。
「ここが目指す幅のラインだよ。踏んだり、超えたりしないかわかりやすいと思う。」
「おお、なるほどな」
紐の位置を意識しながら投球する。
「もっと下半身の重心意識して」
いつのまにかコーチングまでするようになった。
野球バカは父親譲りってところか。
「うちのお父さんが、モトキはARC来てたらあと10kmは急速伸ばせたのになぁっていってたよ」
「マジでか。10kmはすげぇな。」
「だからまだまだ伸び代あるってこと。その為にフォーム調整してるんだよ」
「俺そんなに期待されてんだなぁ」
「そういうことだよ」
だからモトキはまだまだ成長期の最中なんだよ、と蒼はいう。
俺はまだ伸びるのか。俄然やる気がでてきた。
「なんの話ししてるのー!」
秋丸の存在を忘れて話し込んでしまった。
「悪ぃ!投げるわ!」
蒼もマネジの仕事に戻って行った。
練習終わり。
「蒼は結構野球バカだよな」
「なにそれ。まぁ、好きだけど」
「やけに投手について詳しいし、秋丸の面倒もみてるし」
「知ってることを実際に言ったりやったりしてるだけだよ。」
そうは言うけど、その「知ってること」の範囲がやたら広いんだよなあ。
「本読んだりしてるのか?」
「うん。野球理論の本とか、物理の本とか、そういうの読むの好きなんだよね」
なるほどな。だから今のこいつがあるわけか。
「ちゃんと活かせてるのがすげぇよなぁ」
「モトキは読まない?そういう本」
「読むっちゃ読むけど、ちゃんと練習に活かせてるかは微妙なところだな」
自分でできてるか、自分ひとりじゃわからないし。
「なるほどね。まぁモトキは自己管理徹底してるし、活かせてると思っていいんじゃない?筋トレとかも効率的にやってるでしょ」
「おー、筋トレは徹底してるな。考えてやってるわ」
「偉いよね。あ、家ついた」
また明日学校でな、と手を振ると、蒼にちょっとかがんでと言われた。
ちゅ
「じゃあね、おやすみ」
そう言って玄関の扉を開け、パタンといなくなった。
ポーカーフェイスであんなことされたら、惚れないほうがおかしいだろう。
俺がやるべきことを平然とやる蒼のスマートさに圧倒される。
やる事がイケメンすぎるのだ。
「マジで付き合えて良かったなぁ...」
そう思いながら、ひとり帰路につく。