銀ちゃんが好きな女の子
お礼画面(超短編小説)
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【柚子の香り】
冬至の日のゆず湯は風邪予防になるらしい。こういう昔ながらの習慣が好きな***は、八百屋で小ぶりな柚子をふたつ買って、万事屋を訪ねた。
「銀ちゃん、今日は冬至ですね。これ、よかったら、お風呂に入れてゆず湯にしてみてください」
「はぁ?ゆず湯ぅ?ほんっとお前って、そーゆー婆さんみてぇなことが好きだねー」
玄関で出迎えた銀時は、柚子を受け取ると呆れた顔をした。色鮮やかな果実から、ほのかないい香りを感じて***は上機嫌だった。下駄を脱いで廊下に上がろうとすると、なぜか立ちはだかった銀時が***を通せんぼする。え?と顔を上げると、ニヤニヤ笑って見下ろされたから、嫌な予感がした。
「なぁ***、今日、銀さんと一緒に風呂入んねぇ?」
「は……はぁぁぁ!?ゃ、ヤだよ!なんで銀ちゃんと一緒に入んなきゃいけないんですか!!」
「いや、なんでってさぁ……」
口をあんぐりとさせて立ちすくむ***の胸元に、柚子を持つ銀時の両手が近づいてきた。赤い瞳がいやらしい目つきで、掲げた柚子と胸を品定めするように交互に見た。
「コレとお前のおっぱい、どっちがでけぇか俺が見比べてやろーと思っ、ンギャアッッッ!!!」
どうせそんなことだろうと予想はしていたので、言い終わる前に***は反撃できた。悪かったですね貧乳で!と叫びながら、奪い取った柚子を銀時の顔に押し付ける。黄色い球体がグリッと両目にめり込んだ。みずみずしい果汁がビシャッと吹き出した。
目が、目がぁぁぁ!と床をのたうちまわって叫ぶ銀時を尻目に、***は居間の神楽に声を掛けた。
「神楽ちゃん、銭湯行こう!途中で柚子買って!」
「ヒャッホーイ!久しぶりのでっかい風呂アル!」
穏やかな冬の夕暮れ。平和な万事屋には銀時の絶叫と、清々しくさわやかな柚子の香りが満ち溢れていた。
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【2020-1221冬至記念】柚子の香り
2020-12-21
冬至の日のゆず湯は風邪予防になるらしい。こういう昔ながらの習慣が好きな***は、八百屋で小ぶりな柚子をふたつ買って、万事屋を訪ねた。
「銀ちゃん、今日は冬至ですね。これ、よかったら、お風呂に入れてゆず湯にしてみてください」
「はぁ?ゆず湯ぅ?ほんっとお前って、そーゆー婆さんみてぇなことが好きだねー」
玄関で出迎えた銀時は、柚子を受け取ると呆れた顔をした。色鮮やかな果実から、ほのかないい香りを感じて***は上機嫌だった。下駄を脱いで廊下に上がろうとすると、なぜか立ちはだかった銀時が***を通せんぼする。え?と顔を上げると、ニヤニヤ笑って見下ろされたから、嫌な予感がした。
「なぁ***、今日、銀さんと一緒に風呂入んねぇ?」
「は……はぁぁぁ!?ゃ、ヤだよ!なんで銀ちゃんと一緒に入んなきゃいけないんですか!!」
「いや、なんでってさぁ……」
口をあんぐりとさせて立ちすくむ***の胸元に、柚子を持つ銀時の両手が近づいてきた。赤い瞳がいやらしい目つきで、掲げた柚子と胸を品定めするように交互に見た。
「コレとお前のおっぱい、どっちがでけぇか俺が見比べてやろーと思っ、ンギャアッッッ!!!」
どうせそんなことだろうと予想はしていたので、言い終わる前に***は反撃できた。悪かったですね貧乳で!と叫びながら、奪い取った柚子を銀時の顔に押し付ける。黄色い球体がグリッと両目にめり込んだ。みずみずしい果汁がビシャッと吹き出した。
目が、目がぁぁぁ!と床をのたうちまわって叫ぶ銀時を尻目に、***は居間の神楽に声を掛けた。
「神楽ちゃん、銭湯行こう!途中で柚子買って!」
「ヒャッホーイ!久しぶりのでっかい風呂アル!」
穏やかな冬の夕暮れ。平和な万事屋には銀時の絶叫と、清々しくさわやかな柚子の香りが満ち溢れていた。
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【2020-1221冬至記念】柚子の香り
2020-12-21