銀ちゃんが好きな女の子
お礼画面(超短編小説)
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【ぜんぶ風邪のせい】※注意※ 若干の大人向け要素あります
ぜんぶ風邪のせいだと、***は心の中で言いわけした。外から聞こえた「オイ生きてっか?」の声に飛び起きたのも、いけないと分かっててドアを開けたのも風邪のせい。久々に銀時を見たらホッとして、涙ぐんでしまったのも熱が出てるせいだ。
だってそうじゃなきゃおかしい。いつもなら寝癖だらけの髪やすっぴんなんて絶対見られたくない。それに風邪を皆にうつすまいと、ひきはじめの一週間前から万事屋へ行くのを我慢したのが無駄になる。それなのに銀時を前にしたら***の身体は勝手に動いて、すがるように寄りかかってしまった。
「何でこんなんなるまで頼らねぇのかね、お前は」
「だって風邪うつっちゃ、っ、ゴホゴホッ!」
「あーハイハイ分かったからもう喋んな」
玄関で倒れこんだところを抱き上げた腕は力強い。でもお布団に降ろす時は割れものを扱うみたいに優しかった。離れがたくて***は銀時の着物の袖をぎゅっと掴んだ。
一昨日から出た熱がなかなか下がらなくて苦しかったけれど、ひとりぼっちの寂しさで心の方が参っていたようだ。呆れるような憐れむような顔で銀時が言った。
「弱っちぃ***の風邪がうつったっところで、どーせ大したことねぇっての。万事屋さんの特別出張サービスだ、看病してやっから感謝しろよな」
すぐに氷枕やお薬を出して、銀時は予想よりずっと慣れた手つきで看病してくれた。気づいたら***のエプロンを着て「メシ食えるか?」と出来たてのお粥を持ってくる。
食欲がないという返事は無視された。抱き起こされて、スプーンにのったお粥が口元へ近づいてくる。銀時の息でふうっと冷まされると、子どもに食べさせるみたいでなんだか恥ずかしい。まごつく***がいつまでも口を結んでいると急にニヤけた声が言った。
「何照れてんの***。エプロン姿の銀さんに興奮しちった?」
「は!?違うよ馬鹿!!」
叫んだ途端、口にスプーンが入ってくる。驚いて目を白黒させた***に「なんだ、元気あんじゃねーか」と銀時は笑った。味は分からないけど、お粥の温かさが心地いい。ゆっくり飲みこむと「いい子いい子」と褒められた。
「ちゃんと食わねぇと治るもんも治らねんだよ」
「ふふ、銀ちゃん、お母さんみたいです」
「誰がお母さんだ誰が」
軽口を言って笑いながらお粥を完食した。
お皿を洗う音を聞きながらウトウトして、いつのまにか深い眠りに落ちていた。銀時いるの気配の中で眠るのがこんなに安心するなんて、今までちっとも知らなかった。
目覚めると熱はいくらか下がっていて身体も楽になっていた。おでこに手を当てた銀時が満足げに頷くから、そろそろ帰ると言うと***は思った。だから今日はありがとうとお礼を言いかけたのに、とんでもない言葉で遮られた。
「おし、じゃ身体拭くから、服脱がすぞ」
「はぁっ!?」
***は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。驚いて固まっているうちに毛布をひっぺがされ、浴衣の帯をしゅるっと解かれた。横たわる身体に銀時が馬乗りになり、襟を掴んで開こうとするから、慌てて***は胸元を両手で抑えた。
「なななななにすんの!?」
「何って着替えだよ。見りゃ分かんだろ」
「き、着替えなら自分で出来ます!」
「そんな力の入んねぇ手じゃ無理だな」
その言葉通り、抵抗できたのもほんの数秒。「銀さんに任せなさいってぇ」という口調と同じくらい軽々と、***の手は払いのけられてしまった。
浴衣の合わせをガバッと開かれたら、下着をつけてない胸が露わになる。ショーツ一枚の素肌をさらす恥ずかしさに顔から火が出た気がした。
お湯で濡らした手ぬぐいが銀時の手で首に当てられる。息を飲んだ***の心臓がバクバクと鳴り響いた。ごつごつした手が薄い布越しに肌の上を滑っていく。袖から抜いた腕をのぼって肩へ、脇の下を通ってくびれへ、おへその周りで円を描いてから、お腹をゆっくり撫でられた。
汗を拭くだけと***は必死に自分に言い聞かせたけれど、やけに敏感な皮膚は銀時の触れた所からビリビリと痺れていく。恥ずかしさに叫び出しそうになった***は思わず両手で顔を覆った。
「あぁ寒ぃよな***、鳥肌立ってら」
言いながら銀時が頭から毛布を被る。ふたりでお布団に包まれたら寒いどころか熱いくらいだった。手ぬぐいが当たる場所に全神経が集中するせいで、胸の膨らみを包まれた瞬間に***はびくんっと飛び跳ねてしまった。
「ははっ、お前もしかして感じてんの?」
「か、感じてなんかないです!」
「やっぱ俺のエプロン姿にムラムラしたんだろ?」
「してないってば!」
どーだかとニヤつきながら胸をふにふにと揉まれて、たまらずその手首を掴んだ。胸のふくらみの小さな真ん中が硬くなっていて、銀時の骨張った指の間で手ぬぐいを押し上げていた。勝手に反応する自分の身体が情けなくて***の目にはじわっと涙が滲んだ。
「……ヤッてる時とおんなじ顔すんなよ」
「してない」
「してるよ。全身真っ赤で目ぇうるうるさせて、銀ちゃんもっとしてぇって***がおねだりする時とおんなじ顔ぉ」
手ぬぐいを持つ手が背中へ回る。太い腕が腰の下に入ってきて、仰向けの***の背中がのけぞった。屈んだ銀時の胸に裸の胸が触れた時、黒いシャツの中の筋肉質な身体も自分と同じくらい熱いことに***は気づいた。***の肩に顔を埋めた銀時は、はぁと苦しそうな息を吐いた。
「無理させたかねぇけど……もー限界だわ」
「え?」
「こちとら一週間もおあずけ食らってんだぞ。風邪じゃ仕方ねぇって必死に我慢してるってのに、ドア開けた瞬間いきなり***泣いてるし、すぐに抱きついてくるしよぉー。極めつけにそんなトロットロのエロい顔とおっぱいまで見ちまったら、そりゃこーなるだろ」
太ももに硬い何かが当たった。それが何だか***が気づいた途端、手ぬぐいを捨てた銀時の手が背中と腰を撫でおろして、ショーツ越しにお尻を揉みしだいた。熱っぽい息と一緒に「なぁ、いい?」という声が耳に吹き込んでくる。
「や、でも今、汗かいてるからっ、」
「***の汗の味も湿った匂いも、俺ァとっくに知ってる」
囁きながら銀時のぶ厚い舌が首筋を這って、耳の下までべろりと舐めた。汗ばんだ手で撫でられたお腹が奥の方から疼きはじめる。いけないと分かってるのに抵抗ひとつできずに唇を奪われた。
射抜くように見つめてくる赤い瞳は欲情してる。それが嬉しいなんて頭がどうかしちゃったのかもしれない、と***は思った。
溶けそうに熱い舌を***が自分から絡めてしまった時、重ねたままの銀時の唇に嬉しそうな笑いが浮かんだ。それが悔しくてたまらなくて、心の中で幾度も繰り返した言いわけをついに***は声に出して叫んだのだ。
「ぜんぶ、風邪のせいだもん……!!」
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【ぜんぶ風邪のせい】2021-11-27
ぜんぶ風邪のせいだと、***は心の中で言いわけした。外から聞こえた「オイ生きてっか?」の声に飛び起きたのも、いけないと分かっててドアを開けたのも風邪のせい。久々に銀時を見たらホッとして、涙ぐんでしまったのも熱が出てるせいだ。
だってそうじゃなきゃおかしい。いつもなら寝癖だらけの髪やすっぴんなんて絶対見られたくない。それに風邪を皆にうつすまいと、ひきはじめの一週間前から万事屋へ行くのを我慢したのが無駄になる。それなのに銀時を前にしたら***の身体は勝手に動いて、すがるように寄りかかってしまった。
「何でこんなんなるまで頼らねぇのかね、お前は」
「だって風邪うつっちゃ、っ、ゴホゴホッ!」
「あーハイハイ分かったからもう喋んな」
玄関で倒れこんだところを抱き上げた腕は力強い。でもお布団に降ろす時は割れものを扱うみたいに優しかった。離れがたくて***は銀時の着物の袖をぎゅっと掴んだ。
一昨日から出た熱がなかなか下がらなくて苦しかったけれど、ひとりぼっちの寂しさで心の方が参っていたようだ。呆れるような憐れむような顔で銀時が言った。
「弱っちぃ***の風邪がうつったっところで、どーせ大したことねぇっての。万事屋さんの特別出張サービスだ、看病してやっから感謝しろよな」
すぐに氷枕やお薬を出して、銀時は予想よりずっと慣れた手つきで看病してくれた。気づいたら***のエプロンを着て「メシ食えるか?」と出来たてのお粥を持ってくる。
食欲がないという返事は無視された。抱き起こされて、スプーンにのったお粥が口元へ近づいてくる。銀時の息でふうっと冷まされると、子どもに食べさせるみたいでなんだか恥ずかしい。まごつく***がいつまでも口を結んでいると急にニヤけた声が言った。
「何照れてんの***。エプロン姿の銀さんに興奮しちった?」
「は!?違うよ馬鹿!!」
叫んだ途端、口にスプーンが入ってくる。驚いて目を白黒させた***に「なんだ、元気あんじゃねーか」と銀時は笑った。味は分からないけど、お粥の温かさが心地いい。ゆっくり飲みこむと「いい子いい子」と褒められた。
「ちゃんと食わねぇと治るもんも治らねんだよ」
「ふふ、銀ちゃん、お母さんみたいです」
「誰がお母さんだ誰が」
軽口を言って笑いながらお粥を完食した。
お皿を洗う音を聞きながらウトウトして、いつのまにか深い眠りに落ちていた。銀時いるの気配の中で眠るのがこんなに安心するなんて、今までちっとも知らなかった。
目覚めると熱はいくらか下がっていて身体も楽になっていた。おでこに手を当てた銀時が満足げに頷くから、そろそろ帰ると言うと***は思った。だから今日はありがとうとお礼を言いかけたのに、とんでもない言葉で遮られた。
「おし、じゃ身体拭くから、服脱がすぞ」
「はぁっ!?」
***は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。驚いて固まっているうちに毛布をひっぺがされ、浴衣の帯をしゅるっと解かれた。横たわる身体に銀時が馬乗りになり、襟を掴んで開こうとするから、慌てて***は胸元を両手で抑えた。
「なななななにすんの!?」
「何って着替えだよ。見りゃ分かんだろ」
「き、着替えなら自分で出来ます!」
「そんな力の入んねぇ手じゃ無理だな」
その言葉通り、抵抗できたのもほんの数秒。「銀さんに任せなさいってぇ」という口調と同じくらい軽々と、***の手は払いのけられてしまった。
浴衣の合わせをガバッと開かれたら、下着をつけてない胸が露わになる。ショーツ一枚の素肌をさらす恥ずかしさに顔から火が出た気がした。
お湯で濡らした手ぬぐいが銀時の手で首に当てられる。息を飲んだ***の心臓がバクバクと鳴り響いた。ごつごつした手が薄い布越しに肌の上を滑っていく。袖から抜いた腕をのぼって肩へ、脇の下を通ってくびれへ、おへその周りで円を描いてから、お腹をゆっくり撫でられた。
汗を拭くだけと***は必死に自分に言い聞かせたけれど、やけに敏感な皮膚は銀時の触れた所からビリビリと痺れていく。恥ずかしさに叫び出しそうになった***は思わず両手で顔を覆った。
「あぁ寒ぃよな***、鳥肌立ってら」
言いながら銀時が頭から毛布を被る。ふたりでお布団に包まれたら寒いどころか熱いくらいだった。手ぬぐいが当たる場所に全神経が集中するせいで、胸の膨らみを包まれた瞬間に***はびくんっと飛び跳ねてしまった。
「ははっ、お前もしかして感じてんの?」
「か、感じてなんかないです!」
「やっぱ俺のエプロン姿にムラムラしたんだろ?」
「してないってば!」
どーだかとニヤつきながら胸をふにふにと揉まれて、たまらずその手首を掴んだ。胸のふくらみの小さな真ん中が硬くなっていて、銀時の骨張った指の間で手ぬぐいを押し上げていた。勝手に反応する自分の身体が情けなくて***の目にはじわっと涙が滲んだ。
「……ヤッてる時とおんなじ顔すんなよ」
「してない」
「してるよ。全身真っ赤で目ぇうるうるさせて、銀ちゃんもっとしてぇって***がおねだりする時とおんなじ顔ぉ」
手ぬぐいを持つ手が背中へ回る。太い腕が腰の下に入ってきて、仰向けの***の背中がのけぞった。屈んだ銀時の胸に裸の胸が触れた時、黒いシャツの中の筋肉質な身体も自分と同じくらい熱いことに***は気づいた。***の肩に顔を埋めた銀時は、はぁと苦しそうな息を吐いた。
「無理させたかねぇけど……もー限界だわ」
「え?」
「こちとら一週間もおあずけ食らってんだぞ。風邪じゃ仕方ねぇって必死に我慢してるってのに、ドア開けた瞬間いきなり***泣いてるし、すぐに抱きついてくるしよぉー。極めつけにそんなトロットロのエロい顔とおっぱいまで見ちまったら、そりゃこーなるだろ」
太ももに硬い何かが当たった。それが何だか***が気づいた途端、手ぬぐいを捨てた銀時の手が背中と腰を撫でおろして、ショーツ越しにお尻を揉みしだいた。熱っぽい息と一緒に「なぁ、いい?」という声が耳に吹き込んでくる。
「や、でも今、汗かいてるからっ、」
「***の汗の味も湿った匂いも、俺ァとっくに知ってる」
囁きながら銀時のぶ厚い舌が首筋を這って、耳の下までべろりと舐めた。汗ばんだ手で撫でられたお腹が奥の方から疼きはじめる。いけないと分かってるのに抵抗ひとつできずに唇を奪われた。
射抜くように見つめてくる赤い瞳は欲情してる。それが嬉しいなんて頭がどうかしちゃったのかもしれない、と***は思った。
溶けそうに熱い舌を***が自分から絡めてしまった時、重ねたままの銀時の唇に嬉しそうな笑いが浮かんだ。それが悔しくてたまらなくて、心の中で幾度も繰り返した言いわけをついに***は声に出して叫んだのだ。
「ぜんぶ、風邪のせいだもん……!!」
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【ぜんぶ風邪のせい】2021-11-27