銀ちゃんといつも一緒にいる女の子
まいにち♡銀ちゃん
おなまえをどうぞ
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【金曜日の銀ちゃん】
夜11時、寝巻き姿の私と銀ちゃんは、私の部屋のソファに並んで座って、テレビを見ていた。
「一週間、頑張ったご褒美だ。受け取れコノヤロー」
突然大きな手が私の目の前に現れて、UFOキャッチャーのクレーンのように小さな箱を、ぽんっと落とした。
「えっ!?なになにっ!?なにこれっ!?銀ちゃんっ!!これなにっ!?」
「だぁから~、頑張ったご褒美だっつってんだろ。ギャーギャーギャーギャーうるせぇな。お前は発情期ですかぁぁぁ」
驚いて大声を出す私を、銀ちゃんは白い目で見た。私だってこんな大きな声出したくない。でも手の中の小さな箱は、光沢のある水色リボンがかかっていて、どう見ても「特別なプレゼント」だったから驚かずにはいられない。
さっさと開けろよ、という銀ちゃんの声に押されて、恐々と箱を開ける。中身を見た瞬間、さらなる驚きに私の息は詰まった。
「っ………!!こ、これ銀ちゃん……」
箱の中には小さなイヤリングが並んでいた。留め具から金色の細いチェーンがのびて、その先に涙粒のような形の透明の石がついている。
「ありがとう銀ちゃん、すっごく嬉しい……でも、信じられない、だって私、これ」
「欲しかったんだろ、ずっと。この店の前通るたんびにちらちら見てたもんなぁ、お前」
驚きで固まる私を見つめる銀ちゃんは、いつも通りの死んだ魚のような目をしていた。そうだ、銀ちゃんはこのやる気のない目で、実は私のことをよく見ていてくれるんだった。そう思ったら身体中が幸せに満たされて、涙がじわっと浮かんできた。
「オイオイ***、お前なに泣いてんだよ!そりゃ確かに銀さんは万年金欠でプレゼントなんて柄じゃねぇけどさぁ。アレだよ?パチンコで大勝ちして臨時収入があったってだけだからね?別に深い意味とかはないからね?」
涙をこらえて私はこくこくとうなずく。呆れた顔の銀ちゃんがじっと私を見下ろしていた。
「ぎんちゃん、これね、ティアドロップって言って涙の雫をかたどってるんだよ」
「あー、ソレな、店員の女も言ってたわ。あんだっけ、“もう泣かないで”っつー意味だっけ?」
そのイヤリングに込められた意味を知ってから、泣き虫の私にはぴったりだと、ずっとずっと思っていた。
「え、もしかして銀ちゃん、あのお店に行ったの?」
「はぁ?あたりめぇだろ。店以外のどこで買うんだよ」
「えっと……宝石店泥棒とかして……」
「コラァァァ!***テメー、俺のことなんだと思ってやがる!」
頭にゲンコツを落とされて痛がりながらも、あの女性ばかりの店で、気まずそうに買い物をする銀ちゃんを思い浮かべたら、胸がきゅんとするほど嬉しくて笑顔が弾けた。
「なぁ、それつけてるとこ銀さんに見せろよ」
銀ちゃんがそう言うので、イヤリングを片耳に着けた。「似合う?」と聞くと、銀ちゃんは「いんじゃねぇの」とそっけなく答えた。
「なんか……こんなパジャマ姿で綺麗なイヤリングつけるのもったいないな。メイクもしてないし。明日お洒落してから両方つけるね」
「はぁ?何言ってんだよ。いいからつけろって。オラ、貸してみ。つけてやっから」
そう言った銀ちゃんがイヤリングを取り上げる。大人しく髪を耳にかけて待っていると、銀ちゃんの指先が耳たぶに当たって、どきっとした。
イヤリングがついて顔を上げようとしたら、銀ちゃんに首をつかまれた。耳元で「なぁ、***」という熱っぽい声が聞こえる。ぶらさがるティアドロップの石を銀ちゃんの指がなでて、ゆらゆらと揺らした。
「これ、つけてるとこ、ちゃんと見せろよ」
「え……?両方つけたよ?もう見たでしょ銀ちゃん」
耳と首元に、銀ちゃんの熱い息がかかった。
「ちげぇって***……メイクも、服も、下着も全部脱いで、これだけつけてるとこ、俺にちゃんと見せろって」
そう言った銀ちゃんは、ピシッと動きを止めた私の耳をイヤリングごとぱくりと噛んだ。耳たぶに歯を立てて、耳のふちにそって舌でなめ上げられていく。くすぐったくて「んっ」という変な声が飛び出してしまう。
「これすげぇ似合ってるよ***に。だから銀さんに見せろって、全部」
「あっ!……ちょっと、銀ちゃんっ!」
もう銀ちゃんの指が私のパジャマのボタンにかかっていて、驚きと恥ずかしさで私は泣きそうになった。
「もっ、もう泣かないでって意味なのにぃ~~~!馬鹿ぁぁぁ!」
「あれぇ〜?なに***、また泣いてんの?なぁ、もう泣かないってどーゆー意味?今みてぇにぴーぴー泣く?それとも銀さんに散々いじめられて、攻められまくってひーひー鳴く?どっち?なぁ、どっちのなくなの?」
「しっ、知らないッッッ!!!」
ニヤニヤと笑った銀ちゃんに、横抱きに持ち上げられて寝室へと連れていかれる。ベッドに背中がつく頃には、パジャマのボタンは全部外れていた。そうなってようやく、金曜日の夜の銀ちゃんは、いつもより少し意地悪なことを思い出す。
イヤリングがゆれて首に当たる。“これを外す時は、もう声も出ない位いっぱい泣いた後だろう”と思った。
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【金曜日の銀ちゃん】end
♡ななせ様リクエスト♡
アイテム:イヤリング
シチュエーション:耳をはむっと噛む
ななせさん、リクエストありがとうございます!
おもちがテンションが上がりそうなネタを考えてのリクエスト下さって、本当に嬉しかったです。ななせさんの目論見通り、テンション爆上げおもち太郎になっちゃいました。
そのせいか、気が付いたら下ネタになっていて、あの、本当にすみません……なんか、花の金曜日だしいいかなって……
こんなお話ですが、ななさんが気に入ってくれることを祈っています♡