銀ちゃんの愛する女の子
おいしい牛乳(恋人)
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【(26)銀の雫】
「なぁぁ~!いいかげん離れろよ***~!!っんな、べったりひっ付いて、なんなのお前は!?赤ん坊なの!?母ちゃんに甘える赤ちゃんなの!?いや、甘えん坊な***が、大好きな銀さんに抱きついてたいのは分かるよ?でも、限度っつーもんがあんだろ!プロレスみてぇに首絞められて、さすがに苦しんですけど。息できなくて死にそーなんですけどぉぉぉ!!!」
「ううぅ~~~っ、だ、だってぇ~~~!!!」
泣きそうな声が浴室に響く。バスタブの湯のなかで抱き合い、銀時の首に腕を回した***は、全身を真っ赤に染めていた。何度か引き離そうとしてみたが、***はヤダヤダと駄々をこねて、華奢な腕からは想像できないほどの強い力で、ひしっとしがみついてくる。首筋に顔をうずめる***を見下ろして、銀時はため息をついた。もう10分以上その顔を見ていない。
「んぎぎぎぎ、銀ちゃん、ちょっと待ってください……本当に今は恥ずかしくて、顔が見れないんです!」
「はぁぁ~?全裸で抱きついといて、なにが恥ずかしいんだよ何がぁ~。もう、お前の恥ずかしいとこなら全部見たっつーのぉ~」
「全部見られたから恥ずかしいんです!ぁ、あんなことされて、それもこんな場所で……よく考えたらここのお風呂、窓の向こうが外の階段じゃないですか!も、もし人が来たりしたら……」
「あー、***の鳴き声がダダ漏れだったろうなぁ。ま、でも、どーせこんな深夜にウチに来る客なんざ野良猫くれぇーだ。気にすんなよ」
気にするよ馬鹿ッ、という声と一緒に、赤い顔の当たる首元がさらに熱くなった。横目で見た小さな耳たぶは、さくらんぼのように色づいていた。そういえば***の部屋に初めて泊まった日の翌日も、こんな風に恥ずかしがっていたっけ。
さっきまでメス猫のように鳴いてよがっていたくせに、ことが終わればすぐに初心な娘に戻るのがおかしい。くつくつと笑っていたら、***がおずおずと問いかけてきた。
「ねぇ、銀ちゃん……もう、怒ってないですか?」
「あぁ……?あー……別にぃぃぃ~」
その返答に***は不安そうに息を飲んだ。あんなに手荒なことをされたのだから不安になって当然だ。でも今さら謝るなんてカッコ悪い。それに怒ってないと言えるほど、まだ銀時は納得できていない。どうすっかなぁ、と考えこむ銀時の耳に、***の声が届いた。か細い声は「ずっと言わなきゃって思ってたんだけど」と言って、銀時の首に顔を埋めたまま***は喋りはじめた。
「銀ちゃん……あのお店から連れて帰ってきてくれてありがとう……クマさんの恰好にはびっくりしたけど、銀ちゃんが来てくれて嬉しかったです。それと……いっぱい心配かけて、ごめんね。私、考えなしで無防備で、それに馬鹿でした」
そう言いながら***が腕に力を込めるから、息苦しい。苦しいのは息だけじゃない。銀時がどんなに乱暴にいじめても、身体中に噛みついても抱きついてくる***が愛おしくて、胸が締め付けられるように苦しい。
「ったくよ~……お前、心配かけたっつーけどさぁ、俺がいちばん***のなにを心配してんのか、全然分かってねぇだろ」
「え、だ、だから、それは、私が無防備で、簡単に人を信じたり、警戒心もなく危険な場所に行くこと、じゃないんですか……?」
「ちげぇよ、馬鹿」
え、違うの、と***は弱った声で言った。恋愛経験の乏しい***がその答えにたどり着けるはずがないと、銀時は既に分かっていた。
———テメェがどれだけ心配かけてるかも知らねぇくせに、ごめんねじゃねぇっつーの、ちきしょぉぉー……
腰に腕を回して抱き寄せた***の、小さな背中を見下ろす。ついさっきまでこの背中はのけ反って、びくびくと痙攣していた。銀時の指や唇で与えられる快感に、従順に反応する***は、初めて触れた時よりもずっと官能的で、驚くほど艶っぽい顔をしていた。
「お前さぁ~、自分がすげぇ女っぽくなってんの分かってる?普段はガキっぽくて神楽と大差ねぇくせに、急に色気ムンムンの顔すんのやめろよ……いや、別に俺の前でならいーよ?さっきみてぇにニャーニャー鳴きながら、銀ちゃぁんって大人の階段上るのはいいけどさぁ、っんな色っぺー顔をそこいらの男に見せたら、襲われるに決まってんだろーが。それじゃなくとも呑気な***のことだから?男に迫られたら拒めねぇかもしれねぇじゃん?んでパクっと食われちまうかもしれねぇじゃん?銀さんはそれをめっさ心配してんですけど。ごっさ心配でハゲそうなんですけどぉぉ!」
「なっ、なに言ってるんですか!?そんなこと起こらないし、もし万が一起きても絶対断るもん。私は銀ちゃんの彼女なんでって、ちゃんと拒めるもん!」
「……土方くんでも?あの変態マヨラーに親切にされて、優しい顔で迫られても断れんのかよ?」
「断るに決まってるでしょ!それにそもそも、ひ、土方さんはそんなこと絶対にしないです!!」
いや、アイツはマジでお前にキスをしたがってた、と言いかけて止めた。***は気付いていないが、あの男は本気だった。でもそれを伝えたところで無邪気な***はきっと信じない。不安と焦りに抗うように銀時は、小さな身体を強く抱き寄せた。***は不思議そうに「銀ちゃん?」と呟いた。黙り込んでいたら、ふと何かを思いついたように***が「あ」と言った。
「ねぇ、銀ちゃん」
「あんだよ」
「その、勘違いだったら、恥ずかしいんだけど……」
ゆっくりと***が首から離れていく。バスタブの湯がひたひたと鳴る。銀時の肩に両手を置いた***と見つめ合った。数十分ぶりに近くで見た顔には、まださっきの愛撫の熱が残っていて、ほっぺは桃色に染まり、瞳は潤んで揺れていた。柔い唇から発せられた声には、何かを期待するような響きがあった。
「も、もしかしてだけど、銀ちゃん、その………ひ、土方さんに、ゃ、ヤキモチ、妬いた、の……?」
「っ………!!」
その質問に銀時は言葉を失った。確かにこの感情は、嫉妬だと気付かされて。他の男が***と仲良くすることを、自分は妬んでいる。
醜く幼稚な感情を、***に知られるのは恥ずかしい。銀時は片手で口元を覆うと、パッと***から目を逸らした。顔を背けた銀時を***の澄んだ黒い瞳が、じっと見つめていた———
「あれ、銀ちゃん?……き、聞こえてます?」
急に目を逸らされた***は不安になった。珍しく黙り込んだ銀時が、いたずらを見つかった子どものようにバツが悪そうで。ねぇ銀ちゃん、と言って顔をのぞき込もうとしたら、急に背中に腕が回って、がばっと抱きしめられた。銀時の胸に押し付けられた乳房が、むにゅっと形が変わるほど強い力で。
「……た、じゃねぇ……」
「え……?な、なんですか?」
「妬いてた、じゃねぇ………妬いてる、今も。あの野郎と***が一緒にいんの見てから、ずっと。ヤキモチなんて可愛いもんじゃねぇ。お前がいたから堪えたけど、アイツのことマジでぶん殴りたかった。そんくらいすっっっげぇ、妬いてんの、今も、俺はぁ……」
「っっ………!!!」
抱きすくめられた腕の中で***は息を飲む。耳元で響く声は少しかすれて切なげだった。大好きな人にこんな声を出させちゃいけない。そう頭では思うのに、胸に生まれた幸福感がじわじわと広がっていく。
「ほ、ほんとに……?本当に銀ちゃん、私にヤキモチ、妬いてくれたの?」
「はぁ?んなこと二度も言わせんなよコノヤロー。ったく、人の気もしらねぇで気安く言いやがって……」
不本意そうに銀時は、***の肩口に頭をぐりぐりと押し付けた。銀髪で乱暴にこすられた肩が少し痛い。でも、それすら飛び跳ねたくなるほど嬉しい。
「銀ちゃん、私、嬉しい。すごく嬉しいです……私の方がずっと、銀ちゃんのこと好きだから、私がヤキモチを妬くことはあっても、銀ちゃんに妬かれるなんてことが、あるとは思わなかったから……」
「はぁぁぁ~?いやいや、銀さん何度も言ったよね?俺は束縛するタイプだって。テメェの彼女は容赦なく縛るドSだってぇ。前にも言っただろーが、聞いてなかったんですかぁ、***さぁ~ん!?」
ふざけた声でそう言った銀時が腕を解いて、身体が離れた。顔に伸びてきた大きな手の中指が、***のおでこをパチンと弾く。イタッと言って見上げると、不機嫌そうに唇を尖らせた銀時がそっぽを向いていた。その顔を見た途端、***の心臓はぎゅうっと締め付けられて、ドキドキと鼓動が速まった。
———銀ちゃんにこんな顔をさせてるのは、私なんだ。ヤキモチを妬くほど、銀ちゃんは私のこと、好きでいてくれてるんだぁ……
あまりに嬉しくて、自然と***は微笑んだ。横向きの銀時のほほに両手を添えて、そっと正面を向かせる。
じとっとした赤い瞳を見つめ返し、唇に温かい笑みを浮かべて、***は口を開いた。
「銀ちゃん、あのね……あのお店の店長さんが、困った時にって教えてくれた外国の言葉があるんです。あ、でも、銀ちゃんにしか言えないんだけど……その、えぇっと……、ぅ、我愛你 、です……どこかの国では……ぁ、愛してるって意味なんです。ウォーアイニー……」
そこまで言って口をつぐんだ***を、銀時はぽかんとして見ていた。冷静に考えたら恥ずかしくなって唇が震えた。それでもどうしても伝えたい。微笑みを浮かべたまま、***は銀時をじっと見つめて、小さな声でつぶやいた。
「わ、私ね……私、銀ちゃんのこと愛してる……他の人はちっとも目に入らないくらい。出会った時からずっと、この先も一生、銀ちゃんのことだけ愛してます……だから、なんにも心配いらないよ?」
「っっ………!!お、お前なァァァ~……!!」
こっ恥ずかしいこと言ってんじゃねーよ、と銀時は苦々しい顔をした。しかし赤らんだ顔の***が「本当のことだもん」と言ってふにゃりと笑ったら、銀時は呆れたようにガクッと肩を落とした。
「………***、ほんとに土方くんとキスしてねぇ?」
「してないよ。さっきも言ったけど、銀ちゃんが心配するようなことは何もないです」
大きな手が左ほほに伸びてきて、優しく顔を包まれた。親指で唇を何度も撫でられて、切ない目つきで見つめられたら、***の胸はチクリと痛んだ。
「じゃー、胸は?おっぱいは?触られてねぇ?」
「さ、触られてないです!土方さんはボタンをつかんでただけだからっ……」
「あっそ~……じゃぁ……手は?指は?指一本も、アイツに触られてねぇの?」
「え、指?ゆ、ゆび、は……」
銀時の手が細い手首をつかむ。顔の高さに持ち上げられた右手を見つめて***はハッとした。キスもしてない、胸も触られてない。でも髪の絡まるボタンをつかんだ時に、土方と指が触れ合ったことを思い出した。
言葉を失って青ざめると、銀時はほら見たことかという顔をした。ああ、また怒らせてしまう、と不安になり***の身体は石のように固くなった。
「ゆ、指は、すこし、触った……ごっ、ごめ」
「あ~、いいって、謝んなって。情けなくなるからやめろって。それにそんな怖がんなよ***。もうひでぇことしねぇし。さっきはちょっとやり過ぎたって、銀さんも思ったり思わなかったりしてるっつーか……あ゙ぁぁ~~でもなぁ~~、どうすっかなぁぁぁ~~!!!」
眉を八の字に下げた顔で見上げると、銀時は何か考え込んで***の右手をじっと見ていた。しかし、しばらくすると突然ニヤニヤと笑いだして、楽しそうな顔になる。戸惑う***の腰をぐいっと抱き寄せて、急に近づいてきた。
「なぁなぁ、俺やっぱさぁ、***がこのちいせぇ手で他の野郎に触ったって思うと、気が狂いそうなくれぇムカついちまうわ。だからさぁ~……この手にもっとすげぇモン触らせて、上書きしてもいい」
「えっと……ぅ、上書きって、どういう……っ!?」
きょとんとしていたら、銀時が下半身をすり寄せてきた。片膝を立てて座る銀時の脚の間で、正座をした***のひざ頭に、ぐにぐにと何かが当たる。
熱くて硬いそれが何か、***が理解するまでに数秒かかった。驚いて「わあッ」と後ずさったが、銀時の手が腰をつかんで離さない。むしろ引き寄せられてより強くそれを押し当てられた。
「っぎぎぎ、銀ちゃん、あ、当たってっ、」
「わざと当ててんだよ。なぁ、***…………触って」
「へっ……!!?」
唖然とする***を見つめ返した銀時の顔は、興奮しきっていた。火照った瞳で見つめられて、顔がかぁっと熱くなる。見たこともない場所を触れなんて、急に言われても困る。それにそんなことを想像しただけで、死にそうなほど恥ずかしい。
どうしよう、と戸惑う***の手首をつかんだまま、銀時の手が湯に潜った。湯船の中で導かれた指先が、猛ったものにとんっと当たる。触れた瞬間にそれがビクンと跳ねたから、***には何か恐ろしい生き物のように思えた。
「ああああのっ!ぎ、銀ちゃん、わた、私っ、さ、触ったことないから……その、う、うまくできない!!」
「ったりめーだろ!うまくできた方が困るっつーの!!したことねぇのを無理やりさせるから意味があんだろーが。別に下手でいいから。俺が動かしてやっから。***は大人しく、自分の手が汚ねぇとこ触らされて汚されてくの、黙って見てろよ」
「~~~~っ、銀ちゃ、あっ!!」
手を開かれて無理やり握らされたものは、信じられないくらい大きかった。え、うそ、何これ。恥ずかしさに息もできなくて、顔が燃えそうなほど熱い。羞恥心に涙ぐむ***を、銀時はニヤつきながら眺めていた。
男のそれを知らない***にとって、それは驚きと恐怖だった。人の身体にこんなに硬くなる場所があるなんて。ドクドクと脈打ってとても熱い。ぎゅんと立ち上がって太くて長い。そり返る先端が腹筋まで届きそうだ。
———ちょっと待って……もしかして、セ、セックスするって……こ、これを挿れるってこと……?
その存在を生々しく感じて思ったら、くらっと眩暈がした。気を失いかけたが、銀時に強く手を握られて***の意識は引き戻された。
「オイィィィ、手ぇ緩めてんじゃねーよ***~。しっかり持てって、んで、こーやって動かして」
「ひっ……!!そ、そんなに強く!?」
***の手を覆う銀時の指に力が込められた。ぐっぐっと上下にしごきはじめる。こんなにしたら痛いのでは、と不安になるほど強い動きだった。
「もっと強くていーよ***、っつーか、強くしねぇといつまでも終わんねーよ?いーの?」
「なっ……、うぅ~~~っ、」
困り果てて嗚咽のような声が出た。うつむくと目に入って恥ずかしいから、じっと銀時の肩を見つめる。勝手に動かされる手の中で、どんどん熱く硬くなるそれがとても怖い。でも、こんなことがずっと続く方がもっと恐ろしい。羞恥心を追いやるように***は唇を噛み、おどおどと右手に力を込めた。
「っあ゙~~~…、***の手、すげぇいい……」
「え、ゎ、私、何もしてないのに」
「はっ……なんもしてねぇのに、すっげぇ気持ちいいっつってんのぉ~……お前の手、いつもは冷てぇくせにめっさ熱ぃ。細っこくて小せぇのに、ふにゃふにゃ柔らかくて、ごっさヤベェんですけどぉぉぉー……っく、はぁ~~……」
「っ………!!」
眉間にシワを寄せた銀時は、少し苦しそうだった。かき上げた銀色の髪からおでこに汗が垂れた。蛍光灯に照らされた汗は銀色の雫となり、男らしい首をつーっと伝っていく。
こんなに色っぽい姿を見たのは初めてで、***はごくっと唾を飲んだ。今までは自分のことで精一杯で、銀時が満たされているか、考えたことがなかった。もしも今、自分の手で銀時を気持ちよくさせられるのなら、それはこの上ない幸せだ。
「はぁっ……、」
「銀ちゃん、こ、これ、気持ちいいの……?」
「んあ゙ぁ゙~?それ、触ってんだから、分かんだろ……っ、ぅぐっ……ちょ、おま、急に力入れんなって」
「ご、ごめん、痛い?」
「ちげぇって……はッ、やっべ、マジで……」
息を荒げた銀時が***の後頭部つかんで、ぐいっと引っ張る。噛みつくようなキスで、口の中をべろりと舐められた。落ち着きのない口づけで、唇の周りが唾液だらけになる。
キスの間も銀時の手は、***の手を動かし続けた。さっきより速まる手の中で、それは脈打つように痙攣する。唇をくっつけたまま、銀時が「はぁっ」と息を吐いた。熱いバニラの香りを吹き込まれて、***の身体まで火照り出す。
うすく開いたまぶたの中で、赤い瞳がぼうっとしていた。ひたすら快楽に溺れる男の顔を、***は生まれて初めて見た。唇が離れても銀時から目を逸らせない。
「はっ……んだよ、***~……人の顔じろじろ見てねぇで、手に集中しろ手にぃ~~~くっ、」
「で、でもっ……」
でも見逃したくない。大好きな人が快感に溺れる姿を。そう思うと恥ずかしさが薄れて、***はたどたどしくも必死にその手を動かした。うぐっ、と銀時がうめいて***の肩に顔をうずめた。強く握った右手を、上から覆う銀時の手が導くよりも先に、***は上下に動かした。破裂しそうなほど膨らんだものは、よりいっそうぎゅんっとそり返って***の手のひらを押し返す。怖かったはずのそれが、銀時が感じている証拠だと思うと、とても愛おしくなった。***の唇から、自然とうっとりした声がこぼれ出た。
「かわいい……銀ちゃん、可愛いです……私の手で、銀ちゃんが気持ちよくなってくれるの、すごく嬉しい……銀ちゃんのここは、汚くなんかないです……私の手は、銀ちゃんの為にあるから、汚れたりしないよ……」
「ッッ………!!!」
ギリリッと歯を噛みしめる音が聞こえた直後、銀時の手が***の右手をつかんでそこから引き離した。顔を上げた銀時と目が合い、***はあまりの驚きに心臓が止まりかけた。血走った赤い瞳にギロリと睨みつけられたから。
「ゴラァァァ、***~~~、テメェ、調子にのりやがってぇぇぇ~~~……なぁにが可愛いだ。銀さんの銀さんが可愛いわけねぇだろーが。こちとら狂暴さが売りだっつーの!なんも知らねぇお子ちゃまが、無意識に男のプライドへし折ろうとすんじゃねーよ!あ~~あ~~、もぉ~手加減すんのやめたぁ~!俺を本気にさせたの、お前だからな。今さら後悔しても遅ぇぞ***」
「えっ、いや、えええぇぇっ!!?」
ほっぺに血管が浮くほど怒る銀時が、***の両肩をつかんで立ちあがらせた。ザバァァと湯が落ちて、気付くと浴槽の中で向き合って立っていた。
くるんと身体の向きをひっくり返された***は、バスタブの中で背中を押される。よろけながら慌てて両手を壁についたら、後ろから銀時がのしかかってきた。壁に上半身を抑えつけられて、浴室の冷たいタイルに胸が当たり、「ひゃっ」と悲鳴が出た。
「銀ちゃん!?な、何するんですか!?」
「あ?***は俺が気持ちよくなんのが、嬉しーんだろ?じゃぁ、ちゃんと手ぇついて、しっかり立ってろよ。途中で泣きごと言ってもやめねぇから」
「っ……ひっぁあッ!?」
お尻を銀時の両手につかまれて、後ろにぐんっと引っ張られる。それと同時にぐにゅっと、脚の間に何かが入ってきた。狭い内ももの間を割り入ってきたのが、さっきまで手に握っていたものだと気付いて、***は驚愕した。秘部の割れ目にぴたりと沿うように弓なりに反ったそれは、お尻から前までの狭い場所を、ずるずると押し広げてくる。
「あっ……んぅ、ぎ、んちゃ……んぁっ!」
ずずっと動いた熱いものが、***の恥ずかしいところをこする。太ももの横を銀時にぎゅうっと押され、脚をきつく閉じられたら、猛ったものがいっそう強く割れ目に当たり、***の身体はびくんっと跳ねた。
湯で濡れたそこは滑りがよくて、すぐに銀時は腰を前後に揺すりだした。少ししたら***の蜜口が湿って、くちゅくちゅと鳴った。狭い割れ目に熱い杭のような先端がほん少し食い込み、でも中には入らず、ずるっと前まで滑っていく。
「ふはっ……何、お前、こすっただけで良くなってんの?オイオイ***さ~ん、なんかますます敏感になってません?こないだまで触ったこともなかったくせに、今じゃすぐだらしねぇ汁垂らすじゃん」
「や、ち、ちがっ、ぁッ……はぁぅっ……ん゙ん!」
「ちがくねぇって、ほら、***のここ、俺のと擦れてやらしい音してる。もうトロットロなんですけどぉー」
「うぁっ、あッ、こ、こすっちゃ、だめぇっ……!」
「なんでだよぉ。***のちっちぇ手も良いけど、こっちのがお前も気持ち良くなれるしいいだろーが……っは、あ゙ぁ~~~……くそッ」
“ナカ、いれてぇ……”
背中に覆いかぶさる銀時に、耳元でつぶやかれた。その瞬間、***は怖くなって、無意識に腰を引こうとする。しかしお尻を強くつかまれて全く動けない。とろけはじめた蜜壺の入り口に、猛ったものの先っぽがぐにゅっとめり込む。その質量の大きさに怯えた***は、息も出来なくなった。
———ムリムリムリッ、無理だよ銀ちゃん!そんなの絶対入らないよ!指だけであんなに苦しかったのに、そんなに大きいの入れたら、私、壊れちゃうよ……!
「あっ、ぁ、やっ、ゃだぁぁああッ———!」
青ざめた顔で悲鳴のような声を上げたら、銀時がフッと笑った。熱い塊が蜜口からすべって、割れ目の上の方までずるんと撫でたから、下半身がびりびりと痺れる。
「んぁあっ、銀ちゃ、そ、なの、入らないよぉ……!」
「んな泣きそうな顔すんなよ***、マジで挿れちまいたくなるっつーの……いくらなんでも、こんな狭ぇとこムリだって……なぁ、頼むから脚しっかり閉じて、ケツ突き出して、ちゃんと踏ん張ってて」
「ぅあっ!?ぁ、ぎ、ちゃ……っひゃ、ぁあんッ!」
手加減なしに強く腰を打ち付けられる。銀時が腰を突き出すと同時に、***のお尻を引き寄せるから、上半身が前に倒れてうつむいてしまう。ふと見下ろした脚の間から、ぬっと顔を出すものが見えて、***は目を見開いた。初めて見たそれは、赤黒く張りつめて、てらてらと光っていた。
「ひゃ、あっ、や、んぁあッ——止まっ、てぇ……!」
溢れ出た愛液をまとった硬いものが、***の割れ目を何度も行ったり来たりして、上の方にある敏感な芽まで、くにゅくにゅと押した。そこを何度も刺激されるうちに、うずくような熱がお腹の奥に溜まっていく。
「ひぁああっ……!んぁっ、はぁあっん!」
「ぅ、く……ッ、オイこら***、これでも可愛いって言えんの?なぁ、ぶち込まれんの想像して、どうだった?怖かったんだろ?指1本でもキツキツの***んナカに、こんなん入れたら、お前ぶっ壊れちまうもんなぁ?」
「~~~~ッ、ぁっ、ぅあんッ、ご、ごめっなさ」
「んっ……分かりゃいんだよ分かりゃぁ~……じゃーさ、***、銀さんと一緒に気持ちよくなろうな」
そこからはもう何がなんだか分からなかった。
うつむいていた身体を抱き起こされて、直立で壁に押し付けられる。冷たいタイルと銀時の胸の間に挟まれた身体が、ガクガクと震えた。力の入らない両脚は今にも崩れそうなのに、打ち付ける腰の動きは容赦がない。
割れ目を撫でる熱いものの動きが、どんどん速くなり、何度もこすられた***の蜜口は、だらしなくヨダレを垂らし続けていた。
「ぁあっ、は、ぎ、ちゃっ……やぁッ———!」
「はぁっ、すげぇな***、もうびっしょびしょ。当ててるだけなのに、熱くて狭ぇし、びくびくしてるしっ、……挿れてるみてぇ……なぁ、ここも触ったらお前どうなっちまうの?」
「んぁあッ!?やッ、そこ、だめぇっっ———!!」
壁と身体の隙間に銀時の手が入ってきて、***のお腹を撫でてから、恥丘へと降りて行った。後ろから熱いものが出たり入ったりする脚の間に、前から長い指が挿しこまれる。とろけきった割れ目の上、膨らむ敏感な突起を、銀時の指先がぐにゅりと押した。その瞬間、背骨を突き抜けていくような刺激が***を貫いた。
「ひゃぁあっん……!んぅあっ、ゃ、やだぁ、ぁあんッ、銀ちゃッ——」
その指から逃れたいのに逃げ場がない。後ろから銀時の脈打つもので蜜口を舐められて、前から指で硬くなった秘芽を転がされて、全身が快感でいっぱいになる。
壁におでこをつけて嬌声を上げていると、背後から髪をかき上げられた。露わになった片耳に銀時が噛り付いてきて、耳の穴にぬるんと舌が入ってきた。
ふぁあんっ、という自分の喘ぎ声の合間に、銀時のハッハッという荒い息づかいが聞こえる。ぬめぬめと動く舌を耳の奥まで挿しこまれて、脳が溶けそうなほど気持ちよくて、涙がぼたぼたと落ちた。
「ひゃぁっ……っっ、んぅ、ぁあ、ぎ、ちゃ……ぉ、おくッ、奥までっ、入れな、でぇぇ……っ!」
「うぐっ———!~~~っ、ちきしょー、***、この期に及んで煽ってんじゃねーよコノヤロー……あぁー、やべ、もぉ限界、***ー、お前もうイキそう?っつーか、イッてくんね?……そしたら俺も……ん゙っ」
耳元の声はつらそうだった。横を向くと涙でぼやけた視界に、切羽詰まった銀時が見えた。その髪やおでこから、大粒の汗が銀色の雫になって、雨のように***の顔に降りそそいだ。
背骨がきしむほど強く腰を打ちつけられて、たんったんっという音が浴室に響く。熱いものがびしょ濡れの割れ目を乱暴にこすり続ける。敏感すぎる秘部の突起を、2本の指でくにゅっとつままれたら、***はびくびくっと痙攣した。
「はぁっ、***、イって、イケって、ホラッ……っ、」
「あっ、やぁ、あ、ぁ、あっ、~~~ぁあっ、銀ちゃ、ぁあ、んっ———ぁ、ぁああっ……!!」
「く……は、***、***っ……で、るッ——!」
後ろの銀時と密着したまま、ひときわ甲高い声を上げて、***は果てた。小さな身体がぎゅうっと強張った直後、力が抜けて首がかくんと折れた。
ぱぁっと白んでいく視界で、脚の間から突き出たものを***は見た。その先端から白い液体がどくどくと吐き出され、***の内ももと下腹部まで飛び散っていた。
耳元で銀時が「ん゙ッ!」とうめくと同時に、さらに白濁が飛び出してきて、壁にまで届いた。
タイルにぶちまかれ、タラりと落ちていく精液が***のかすむ視界では、銀色の雫に見えていた。そしてそれを見た直後、意識がぷつんと途切れた———
「もぉー……信じられない。銀ちゃん、私、一睡もしないでお仕事に行くなんて初めてなんですよ?それも、こんな恰好で牛乳配達なんて、どう考えてもおかしいよ。ねぇ、どうするのコレ?牛乳屋さんのおじさんとおかみさんになんて言えばいいの?絶対いろいろ勘ぐられちゃいますよ?ねぇ、どうするの?どうしたらいいの?ねぇ、銀ちゃん!!」
「っだぁぁぁぁ!ギャーギャーギャーギャーうるせぇなコノヤロー!***は発情期ですかぁぁ!?どーするもこーするも、本当のこと言うしかねぇだろーが!キャバクラのバイト帰りに俺んちに泊まって、着替えが破れたミニスカしかねぇから、神楽の服借りてきましたって!堂々と胸張って言やいーじゃねーかよ!!」
「そんなこと言えないよ、馬鹿ぁぁぁ!!!」
午前3時半。まだ暗い通りの向こうに、牛乳屋の明かりが漏れている。長袖・長ズボンのチャイナ服を着た***は泣きそうな声を上げて、バイクにまたがる銀時を両手の拳でぽかぽかと殴った。
ようやく風呂場から出た時には、***の牛乳配達の時間が迫っていた。意識を取り戻した***が、着替えも荷物も全てあの店に置いてきてしまったと青い顔をした。そんな***に銀時が「とりあえずコレを着ろ」と差し出したのが、神楽のチャイナ服だった。
「いーじゃねーかよ、***、それ似合ってるし。なんなら着物より自転車乗りやすいんじゃねぇの?っつーか、お前、おっぱいだけじゃなくて、身体のサイズも神楽と大差ねぇのな、痛ッ、イテイテッ、あにすんだよ!」
セクハラ反対ッ!と叫んだ***が、さらに強い力で銀時の胸を殴った。ばぁっと朱色に染まった顔を見て、少し安心する。その華奢な身体を夜通し可愛がって眠らせずに、そのまま仕事に行かせるのは酷かと思ったが、この様子ならまだ体力は残っていそうだった。
「8時には終わるんだろ?迎えに来てやるから、道ばたでぶっ倒れて寝んじゃねーぞ***」
「銀ちゃんじゃないんだから、そんなことしないですよ!はぁ……もう行かなきゃ。遅刻になっちゃう」
そう言った直後、諦めたようなため息をついて、***は牛乳屋の方へと一歩踏み出した。
神楽で見慣れたはずのチャイナ服が、***が着ていると新鮮に見えた。思い返せば昨夜も、あの店にはナースやらメイドやらがたくさん居たのに、チャイナドレス姿の***しか、銀時の目には入らなかった。おかしくなって吹き出しながら、歩き始めた***に手を伸ばし、その細い手首をぐいっとつかんで引き留めた。
「え、銀ちゃん?あの……私、行かないと」
「あー……***さぁ、さっきのヤツ、もっかい言ってくんね」
「え、さっきのって?セクハラ反対ってヤツ?」
「ちげぇよ馬鹿。さっき風呂場で言ってたヤツ。ウォーナントカってヤツ、もっかい聞かせて」
えっ、と***の顔が赤く染まる。あれは勢いで、とゴニョゴニョと言い訳する姿が愛らしくて、その手首をぐいっと引くと、小さな肩に腕を回して強く抱きしめた。
「っだよ、***~~、もっかい言ってくんねーの?銀さん、また拗ねちゃうよ?ヤキモチ妬いて、またお前をひーひー泣かせちまうよ?」
「っ……!も、も~~~!きょ、今日だけだからねッ」
そう言って***は銀時の背中に華奢な腕を回して、ぎゅっと抱きしめ返した。
恥ずかしそうに震える声が、耳元でささやいた。
「……っ、我愛你 、銀ちゃん、我愛你 」
この声で、この響きで、この言葉を何度でも聞きたい。その為になら自分は何度でも、***にヤキモチを妬くだろう。
愛なんてこっ恥ずかしい。むずがゆくて居心地悪い。しかし、無邪気な***が真っすぐに伝えてくる愛なら素直に受け入れられる。その愛がある景色を麗しいと思えるような気がした。
瞳を閉じた銀時が、さらに腕に力を込めて***を抱きしめる。その腕のなかで、***がもう一度つぶやいた声は、世界中を快晴にできそうなほど、力強くて愛情深かった。
「銀ちゃん、私、銀ちゃんのこと、我愛你 !」
(あなたを心から愛してる!!)
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【(26)銀の雫】
ウォーアイニー(5/end)
私ノ世界ニ 麗シイ景色 背景ハ君「快晴!」
☆指定年齢に満たない方はご遠慮ください
☆性的描写を含むため、苦手な方はお戻りください
【(26)銀の雫】
「なぁぁ~!いいかげん離れろよ***~!!っんな、べったりひっ付いて、なんなのお前は!?赤ん坊なの!?母ちゃんに甘える赤ちゃんなの!?いや、甘えん坊な***が、大好きな銀さんに抱きついてたいのは分かるよ?でも、限度っつーもんがあんだろ!プロレスみてぇに首絞められて、さすがに苦しんですけど。息できなくて死にそーなんですけどぉぉぉ!!!」
「ううぅ~~~っ、だ、だってぇ~~~!!!」
泣きそうな声が浴室に響く。バスタブの湯のなかで抱き合い、銀時の首に腕を回した***は、全身を真っ赤に染めていた。何度か引き離そうとしてみたが、***はヤダヤダと駄々をこねて、華奢な腕からは想像できないほどの強い力で、ひしっとしがみついてくる。首筋に顔をうずめる***を見下ろして、銀時はため息をついた。もう10分以上その顔を見ていない。
「んぎぎぎぎ、銀ちゃん、ちょっと待ってください……本当に今は恥ずかしくて、顔が見れないんです!」
「はぁぁ~?全裸で抱きついといて、なにが恥ずかしいんだよ何がぁ~。もう、お前の恥ずかしいとこなら全部見たっつーのぉ~」
「全部見られたから恥ずかしいんです!ぁ、あんなことされて、それもこんな場所で……よく考えたらここのお風呂、窓の向こうが外の階段じゃないですか!も、もし人が来たりしたら……」
「あー、***の鳴き声がダダ漏れだったろうなぁ。ま、でも、どーせこんな深夜にウチに来る客なんざ野良猫くれぇーだ。気にすんなよ」
気にするよ馬鹿ッ、という声と一緒に、赤い顔の当たる首元がさらに熱くなった。横目で見た小さな耳たぶは、さくらんぼのように色づいていた。そういえば***の部屋に初めて泊まった日の翌日も、こんな風に恥ずかしがっていたっけ。
さっきまでメス猫のように鳴いてよがっていたくせに、ことが終わればすぐに初心な娘に戻るのがおかしい。くつくつと笑っていたら、***がおずおずと問いかけてきた。
「ねぇ、銀ちゃん……もう、怒ってないですか?」
「あぁ……?あー……別にぃぃぃ~」
その返答に***は不安そうに息を飲んだ。あんなに手荒なことをされたのだから不安になって当然だ。でも今さら謝るなんてカッコ悪い。それに怒ってないと言えるほど、まだ銀時は納得できていない。どうすっかなぁ、と考えこむ銀時の耳に、***の声が届いた。か細い声は「ずっと言わなきゃって思ってたんだけど」と言って、銀時の首に顔を埋めたまま***は喋りはじめた。
「銀ちゃん……あのお店から連れて帰ってきてくれてありがとう……クマさんの恰好にはびっくりしたけど、銀ちゃんが来てくれて嬉しかったです。それと……いっぱい心配かけて、ごめんね。私、考えなしで無防備で、それに馬鹿でした」
そう言いながら***が腕に力を込めるから、息苦しい。苦しいのは息だけじゃない。銀時がどんなに乱暴にいじめても、身体中に噛みついても抱きついてくる***が愛おしくて、胸が締め付けられるように苦しい。
「ったくよ~……お前、心配かけたっつーけどさぁ、俺がいちばん***のなにを心配してんのか、全然分かってねぇだろ」
「え、だ、だから、それは、私が無防備で、簡単に人を信じたり、警戒心もなく危険な場所に行くこと、じゃないんですか……?」
「ちげぇよ、馬鹿」
え、違うの、と***は弱った声で言った。恋愛経験の乏しい***がその答えにたどり着けるはずがないと、銀時は既に分かっていた。
———テメェがどれだけ心配かけてるかも知らねぇくせに、ごめんねじゃねぇっつーの、ちきしょぉぉー……
腰に腕を回して抱き寄せた***の、小さな背中を見下ろす。ついさっきまでこの背中はのけ反って、びくびくと痙攣していた。銀時の指や唇で与えられる快感に、従順に反応する***は、初めて触れた時よりもずっと官能的で、驚くほど艶っぽい顔をしていた。
「お前さぁ~、自分がすげぇ女っぽくなってんの分かってる?普段はガキっぽくて神楽と大差ねぇくせに、急に色気ムンムンの顔すんのやめろよ……いや、別に俺の前でならいーよ?さっきみてぇにニャーニャー鳴きながら、銀ちゃぁんって大人の階段上るのはいいけどさぁ、っんな色っぺー顔をそこいらの男に見せたら、襲われるに決まってんだろーが。それじゃなくとも呑気な***のことだから?男に迫られたら拒めねぇかもしれねぇじゃん?んでパクっと食われちまうかもしれねぇじゃん?銀さんはそれをめっさ心配してんですけど。ごっさ心配でハゲそうなんですけどぉぉ!」
「なっ、なに言ってるんですか!?そんなこと起こらないし、もし万が一起きても絶対断るもん。私は銀ちゃんの彼女なんでって、ちゃんと拒めるもん!」
「……土方くんでも?あの変態マヨラーに親切にされて、優しい顔で迫られても断れんのかよ?」
「断るに決まってるでしょ!それにそもそも、ひ、土方さんはそんなこと絶対にしないです!!」
いや、アイツはマジでお前にキスをしたがってた、と言いかけて止めた。***は気付いていないが、あの男は本気だった。でもそれを伝えたところで無邪気な***はきっと信じない。不安と焦りに抗うように銀時は、小さな身体を強く抱き寄せた。***は不思議そうに「銀ちゃん?」と呟いた。黙り込んでいたら、ふと何かを思いついたように***が「あ」と言った。
「ねぇ、銀ちゃん」
「あんだよ」
「その、勘違いだったら、恥ずかしいんだけど……」
ゆっくりと***が首から離れていく。バスタブの湯がひたひたと鳴る。銀時の肩に両手を置いた***と見つめ合った。数十分ぶりに近くで見た顔には、まださっきの愛撫の熱が残っていて、ほっぺは桃色に染まり、瞳は潤んで揺れていた。柔い唇から発せられた声には、何かを期待するような響きがあった。
「も、もしかしてだけど、銀ちゃん、その………ひ、土方さんに、ゃ、ヤキモチ、妬いた、の……?」
「っ………!!」
その質問に銀時は言葉を失った。確かにこの感情は、嫉妬だと気付かされて。他の男が***と仲良くすることを、自分は妬んでいる。
醜く幼稚な感情を、***に知られるのは恥ずかしい。銀時は片手で口元を覆うと、パッと***から目を逸らした。顔を背けた銀時を***の澄んだ黒い瞳が、じっと見つめていた———
「あれ、銀ちゃん?……き、聞こえてます?」
急に目を逸らされた***は不安になった。珍しく黙り込んだ銀時が、いたずらを見つかった子どものようにバツが悪そうで。ねぇ銀ちゃん、と言って顔をのぞき込もうとしたら、急に背中に腕が回って、がばっと抱きしめられた。銀時の胸に押し付けられた乳房が、むにゅっと形が変わるほど強い力で。
「……た、じゃねぇ……」
「え……?な、なんですか?」
「妬いてた、じゃねぇ………妬いてる、今も。あの野郎と***が一緒にいんの見てから、ずっと。ヤキモチなんて可愛いもんじゃねぇ。お前がいたから堪えたけど、アイツのことマジでぶん殴りたかった。そんくらいすっっっげぇ、妬いてんの、今も、俺はぁ……」
「っっ………!!!」
抱きすくめられた腕の中で***は息を飲む。耳元で響く声は少しかすれて切なげだった。大好きな人にこんな声を出させちゃいけない。そう頭では思うのに、胸に生まれた幸福感がじわじわと広がっていく。
「ほ、ほんとに……?本当に銀ちゃん、私にヤキモチ、妬いてくれたの?」
「はぁ?んなこと二度も言わせんなよコノヤロー。ったく、人の気もしらねぇで気安く言いやがって……」
不本意そうに銀時は、***の肩口に頭をぐりぐりと押し付けた。銀髪で乱暴にこすられた肩が少し痛い。でも、それすら飛び跳ねたくなるほど嬉しい。
「銀ちゃん、私、嬉しい。すごく嬉しいです……私の方がずっと、銀ちゃんのこと好きだから、私がヤキモチを妬くことはあっても、銀ちゃんに妬かれるなんてことが、あるとは思わなかったから……」
「はぁぁぁ~?いやいや、銀さん何度も言ったよね?俺は束縛するタイプだって。テメェの彼女は容赦なく縛るドSだってぇ。前にも言っただろーが、聞いてなかったんですかぁ、***さぁ~ん!?」
ふざけた声でそう言った銀時が腕を解いて、身体が離れた。顔に伸びてきた大きな手の中指が、***のおでこをパチンと弾く。イタッと言って見上げると、不機嫌そうに唇を尖らせた銀時がそっぽを向いていた。その顔を見た途端、***の心臓はぎゅうっと締め付けられて、ドキドキと鼓動が速まった。
———銀ちゃんにこんな顔をさせてるのは、私なんだ。ヤキモチを妬くほど、銀ちゃんは私のこと、好きでいてくれてるんだぁ……
あまりに嬉しくて、自然と***は微笑んだ。横向きの銀時のほほに両手を添えて、そっと正面を向かせる。
じとっとした赤い瞳を見つめ返し、唇に温かい笑みを浮かべて、***は口を開いた。
「銀ちゃん、あのね……あのお店の店長さんが、困った時にって教えてくれた外国の言葉があるんです。あ、でも、銀ちゃんにしか言えないんだけど……その、えぇっと……、ぅ、
そこまで言って口をつぐんだ***を、銀時はぽかんとして見ていた。冷静に考えたら恥ずかしくなって唇が震えた。それでもどうしても伝えたい。微笑みを浮かべたまま、***は銀時をじっと見つめて、小さな声でつぶやいた。
「わ、私ね……私、銀ちゃんのこと愛してる……他の人はちっとも目に入らないくらい。出会った時からずっと、この先も一生、銀ちゃんのことだけ愛してます……だから、なんにも心配いらないよ?」
「っっ………!!お、お前なァァァ~……!!」
こっ恥ずかしいこと言ってんじゃねーよ、と銀時は苦々しい顔をした。しかし赤らんだ顔の***が「本当のことだもん」と言ってふにゃりと笑ったら、銀時は呆れたようにガクッと肩を落とした。
「………***、ほんとに土方くんとキスしてねぇ?」
「してないよ。さっきも言ったけど、銀ちゃんが心配するようなことは何もないです」
大きな手が左ほほに伸びてきて、優しく顔を包まれた。親指で唇を何度も撫でられて、切ない目つきで見つめられたら、***の胸はチクリと痛んだ。
「じゃー、胸は?おっぱいは?触られてねぇ?」
「さ、触られてないです!土方さんはボタンをつかんでただけだからっ……」
「あっそ~……じゃぁ……手は?指は?指一本も、アイツに触られてねぇの?」
「え、指?ゆ、ゆび、は……」
銀時の手が細い手首をつかむ。顔の高さに持ち上げられた右手を見つめて***はハッとした。キスもしてない、胸も触られてない。でも髪の絡まるボタンをつかんだ時に、土方と指が触れ合ったことを思い出した。
言葉を失って青ざめると、銀時はほら見たことかという顔をした。ああ、また怒らせてしまう、と不安になり***の身体は石のように固くなった。
「ゆ、指は、すこし、触った……ごっ、ごめ」
「あ~、いいって、謝んなって。情けなくなるからやめろって。それにそんな怖がんなよ***。もうひでぇことしねぇし。さっきはちょっとやり過ぎたって、銀さんも思ったり思わなかったりしてるっつーか……あ゙ぁぁ~~でもなぁ~~、どうすっかなぁぁぁ~~!!!」
眉を八の字に下げた顔で見上げると、銀時は何か考え込んで***の右手をじっと見ていた。しかし、しばらくすると突然ニヤニヤと笑いだして、楽しそうな顔になる。戸惑う***の腰をぐいっと抱き寄せて、急に近づいてきた。
「なぁなぁ、俺やっぱさぁ、***がこのちいせぇ手で他の野郎に触ったって思うと、気が狂いそうなくれぇムカついちまうわ。だからさぁ~……この手にもっとすげぇモン触らせて、上書きしてもいい」
「えっと……ぅ、上書きって、どういう……っ!?」
きょとんとしていたら、銀時が下半身をすり寄せてきた。片膝を立てて座る銀時の脚の間で、正座をした***のひざ頭に、ぐにぐにと何かが当たる。
熱くて硬いそれが何か、***が理解するまでに数秒かかった。驚いて「わあッ」と後ずさったが、銀時の手が腰をつかんで離さない。むしろ引き寄せられてより強くそれを押し当てられた。
「っぎぎぎ、銀ちゃん、あ、当たってっ、」
「わざと当ててんだよ。なぁ、***…………触って」
「へっ……!!?」
唖然とする***を見つめ返した銀時の顔は、興奮しきっていた。火照った瞳で見つめられて、顔がかぁっと熱くなる。見たこともない場所を触れなんて、急に言われても困る。それにそんなことを想像しただけで、死にそうなほど恥ずかしい。
どうしよう、と戸惑う***の手首をつかんだまま、銀時の手が湯に潜った。湯船の中で導かれた指先が、猛ったものにとんっと当たる。触れた瞬間にそれがビクンと跳ねたから、***には何か恐ろしい生き物のように思えた。
「ああああのっ!ぎ、銀ちゃん、わた、私っ、さ、触ったことないから……その、う、うまくできない!!」
「ったりめーだろ!うまくできた方が困るっつーの!!したことねぇのを無理やりさせるから意味があんだろーが。別に下手でいいから。俺が動かしてやっから。***は大人しく、自分の手が汚ねぇとこ触らされて汚されてくの、黙って見てろよ」
「~~~~っ、銀ちゃ、あっ!!」
手を開かれて無理やり握らされたものは、信じられないくらい大きかった。え、うそ、何これ。恥ずかしさに息もできなくて、顔が燃えそうなほど熱い。羞恥心に涙ぐむ***を、銀時はニヤつきながら眺めていた。
男のそれを知らない***にとって、それは驚きと恐怖だった。人の身体にこんなに硬くなる場所があるなんて。ドクドクと脈打ってとても熱い。ぎゅんと立ち上がって太くて長い。そり返る先端が腹筋まで届きそうだ。
———ちょっと待って……もしかして、セ、セックスするって……こ、これを挿れるってこと……?
その存在を生々しく感じて思ったら、くらっと眩暈がした。気を失いかけたが、銀時に強く手を握られて***の意識は引き戻された。
「オイィィィ、手ぇ緩めてんじゃねーよ***~。しっかり持てって、んで、こーやって動かして」
「ひっ……!!そ、そんなに強く!?」
***の手を覆う銀時の指に力が込められた。ぐっぐっと上下にしごきはじめる。こんなにしたら痛いのでは、と不安になるほど強い動きだった。
「もっと強くていーよ***、っつーか、強くしねぇといつまでも終わんねーよ?いーの?」
「なっ……、うぅ~~~っ、」
困り果てて嗚咽のような声が出た。うつむくと目に入って恥ずかしいから、じっと銀時の肩を見つめる。勝手に動かされる手の中で、どんどん熱く硬くなるそれがとても怖い。でも、こんなことがずっと続く方がもっと恐ろしい。羞恥心を追いやるように***は唇を噛み、おどおどと右手に力を込めた。
「っあ゙~~~…、***の手、すげぇいい……」
「え、ゎ、私、何もしてないのに」
「はっ……なんもしてねぇのに、すっげぇ気持ちいいっつってんのぉ~……お前の手、いつもは冷てぇくせにめっさ熱ぃ。細っこくて小せぇのに、ふにゃふにゃ柔らかくて、ごっさヤベェんですけどぉぉぉー……っく、はぁ~~……」
「っ………!!」
眉間にシワを寄せた銀時は、少し苦しそうだった。かき上げた銀色の髪からおでこに汗が垂れた。蛍光灯に照らされた汗は銀色の雫となり、男らしい首をつーっと伝っていく。
こんなに色っぽい姿を見たのは初めてで、***はごくっと唾を飲んだ。今までは自分のことで精一杯で、銀時が満たされているか、考えたことがなかった。もしも今、自分の手で銀時を気持ちよくさせられるのなら、それはこの上ない幸せだ。
「はぁっ……、」
「銀ちゃん、こ、これ、気持ちいいの……?」
「んあ゙ぁ゙~?それ、触ってんだから、分かんだろ……っ、ぅぐっ……ちょ、おま、急に力入れんなって」
「ご、ごめん、痛い?」
「ちげぇって……はッ、やっべ、マジで……」
息を荒げた銀時が***の後頭部つかんで、ぐいっと引っ張る。噛みつくようなキスで、口の中をべろりと舐められた。落ち着きのない口づけで、唇の周りが唾液だらけになる。
キスの間も銀時の手は、***の手を動かし続けた。さっきより速まる手の中で、それは脈打つように痙攣する。唇をくっつけたまま、銀時が「はぁっ」と息を吐いた。熱いバニラの香りを吹き込まれて、***の身体まで火照り出す。
うすく開いたまぶたの中で、赤い瞳がぼうっとしていた。ひたすら快楽に溺れる男の顔を、***は生まれて初めて見た。唇が離れても銀時から目を逸らせない。
「はっ……んだよ、***~……人の顔じろじろ見てねぇで、手に集中しろ手にぃ~~~くっ、」
「で、でもっ……」
でも見逃したくない。大好きな人が快感に溺れる姿を。そう思うと恥ずかしさが薄れて、***はたどたどしくも必死にその手を動かした。うぐっ、と銀時がうめいて***の肩に顔をうずめた。強く握った右手を、上から覆う銀時の手が導くよりも先に、***は上下に動かした。破裂しそうなほど膨らんだものは、よりいっそうぎゅんっとそり返って***の手のひらを押し返す。怖かったはずのそれが、銀時が感じている証拠だと思うと、とても愛おしくなった。***の唇から、自然とうっとりした声がこぼれ出た。
「かわいい……銀ちゃん、可愛いです……私の手で、銀ちゃんが気持ちよくなってくれるの、すごく嬉しい……銀ちゃんのここは、汚くなんかないです……私の手は、銀ちゃんの為にあるから、汚れたりしないよ……」
「ッッ………!!!」
ギリリッと歯を噛みしめる音が聞こえた直後、銀時の手が***の右手をつかんでそこから引き離した。顔を上げた銀時と目が合い、***はあまりの驚きに心臓が止まりかけた。血走った赤い瞳にギロリと睨みつけられたから。
「ゴラァァァ、***~~~、テメェ、調子にのりやがってぇぇぇ~~~……なぁにが可愛いだ。銀さんの銀さんが可愛いわけねぇだろーが。こちとら狂暴さが売りだっつーの!なんも知らねぇお子ちゃまが、無意識に男のプライドへし折ろうとすんじゃねーよ!あ~~あ~~、もぉ~手加減すんのやめたぁ~!俺を本気にさせたの、お前だからな。今さら後悔しても遅ぇぞ***」
「えっ、いや、えええぇぇっ!!?」
ほっぺに血管が浮くほど怒る銀時が、***の両肩をつかんで立ちあがらせた。ザバァァと湯が落ちて、気付くと浴槽の中で向き合って立っていた。
くるんと身体の向きをひっくり返された***は、バスタブの中で背中を押される。よろけながら慌てて両手を壁についたら、後ろから銀時がのしかかってきた。壁に上半身を抑えつけられて、浴室の冷たいタイルに胸が当たり、「ひゃっ」と悲鳴が出た。
「銀ちゃん!?な、何するんですか!?」
「あ?***は俺が気持ちよくなんのが、嬉しーんだろ?じゃぁ、ちゃんと手ぇついて、しっかり立ってろよ。途中で泣きごと言ってもやめねぇから」
「っ……ひっぁあッ!?」
お尻を銀時の両手につかまれて、後ろにぐんっと引っ張られる。それと同時にぐにゅっと、脚の間に何かが入ってきた。狭い内ももの間を割り入ってきたのが、さっきまで手に握っていたものだと気付いて、***は驚愕した。秘部の割れ目にぴたりと沿うように弓なりに反ったそれは、お尻から前までの狭い場所を、ずるずると押し広げてくる。
「あっ……んぅ、ぎ、んちゃ……んぁっ!」
ずずっと動いた熱いものが、***の恥ずかしいところをこする。太ももの横を銀時にぎゅうっと押され、脚をきつく閉じられたら、猛ったものがいっそう強く割れ目に当たり、***の身体はびくんっと跳ねた。
湯で濡れたそこは滑りがよくて、すぐに銀時は腰を前後に揺すりだした。少ししたら***の蜜口が湿って、くちゅくちゅと鳴った。狭い割れ目に熱い杭のような先端がほん少し食い込み、でも中には入らず、ずるっと前まで滑っていく。
「ふはっ……何、お前、こすっただけで良くなってんの?オイオイ***さ~ん、なんかますます敏感になってません?こないだまで触ったこともなかったくせに、今じゃすぐだらしねぇ汁垂らすじゃん」
「や、ち、ちがっ、ぁッ……はぁぅっ……ん゙ん!」
「ちがくねぇって、ほら、***のここ、俺のと擦れてやらしい音してる。もうトロットロなんですけどぉー」
「うぁっ、あッ、こ、こすっちゃ、だめぇっ……!」
「なんでだよぉ。***のちっちぇ手も良いけど、こっちのがお前も気持ち良くなれるしいいだろーが……っは、あ゙ぁ~~~……くそッ」
“ナカ、いれてぇ……”
背中に覆いかぶさる銀時に、耳元でつぶやかれた。その瞬間、***は怖くなって、無意識に腰を引こうとする。しかしお尻を強くつかまれて全く動けない。とろけはじめた蜜壺の入り口に、猛ったものの先っぽがぐにゅっとめり込む。その質量の大きさに怯えた***は、息も出来なくなった。
———ムリムリムリッ、無理だよ銀ちゃん!そんなの絶対入らないよ!指だけであんなに苦しかったのに、そんなに大きいの入れたら、私、壊れちゃうよ……!
「あっ、ぁ、やっ、ゃだぁぁああッ———!」
青ざめた顔で悲鳴のような声を上げたら、銀時がフッと笑った。熱い塊が蜜口からすべって、割れ目の上の方までずるんと撫でたから、下半身がびりびりと痺れる。
「んぁあっ、銀ちゃ、そ、なの、入らないよぉ……!」
「んな泣きそうな顔すんなよ***、マジで挿れちまいたくなるっつーの……いくらなんでも、こんな狭ぇとこムリだって……なぁ、頼むから脚しっかり閉じて、ケツ突き出して、ちゃんと踏ん張ってて」
「ぅあっ!?ぁ、ぎ、ちゃ……っひゃ、ぁあんッ!」
手加減なしに強く腰を打ち付けられる。銀時が腰を突き出すと同時に、***のお尻を引き寄せるから、上半身が前に倒れてうつむいてしまう。ふと見下ろした脚の間から、ぬっと顔を出すものが見えて、***は目を見開いた。初めて見たそれは、赤黒く張りつめて、てらてらと光っていた。
「ひゃ、あっ、や、んぁあッ——止まっ、てぇ……!」
溢れ出た愛液をまとった硬いものが、***の割れ目を何度も行ったり来たりして、上の方にある敏感な芽まで、くにゅくにゅと押した。そこを何度も刺激されるうちに、うずくような熱がお腹の奥に溜まっていく。
「ひぁああっ……!んぁっ、はぁあっん!」
「ぅ、く……ッ、オイこら***、これでも可愛いって言えんの?なぁ、ぶち込まれんの想像して、どうだった?怖かったんだろ?指1本でもキツキツの***んナカに、こんなん入れたら、お前ぶっ壊れちまうもんなぁ?」
「~~~~ッ、ぁっ、ぅあんッ、ご、ごめっなさ」
「んっ……分かりゃいんだよ分かりゃぁ~……じゃーさ、***、銀さんと一緒に気持ちよくなろうな」
そこからはもう何がなんだか分からなかった。
うつむいていた身体を抱き起こされて、直立で壁に押し付けられる。冷たいタイルと銀時の胸の間に挟まれた身体が、ガクガクと震えた。力の入らない両脚は今にも崩れそうなのに、打ち付ける腰の動きは容赦がない。
割れ目を撫でる熱いものの動きが、どんどん速くなり、何度もこすられた***の蜜口は、だらしなくヨダレを垂らし続けていた。
「ぁあっ、は、ぎ、ちゃっ……やぁッ———!」
「はぁっ、すげぇな***、もうびっしょびしょ。当ててるだけなのに、熱くて狭ぇし、びくびくしてるしっ、……挿れてるみてぇ……なぁ、ここも触ったらお前どうなっちまうの?」
「んぁあッ!?やッ、そこ、だめぇっっ———!!」
壁と身体の隙間に銀時の手が入ってきて、***のお腹を撫でてから、恥丘へと降りて行った。後ろから熱いものが出たり入ったりする脚の間に、前から長い指が挿しこまれる。とろけきった割れ目の上、膨らむ敏感な突起を、銀時の指先がぐにゅりと押した。その瞬間、背骨を突き抜けていくような刺激が***を貫いた。
「ひゃぁあっん……!んぅあっ、ゃ、やだぁ、ぁあんッ、銀ちゃッ——」
その指から逃れたいのに逃げ場がない。後ろから銀時の脈打つもので蜜口を舐められて、前から指で硬くなった秘芽を転がされて、全身が快感でいっぱいになる。
壁におでこをつけて嬌声を上げていると、背後から髪をかき上げられた。露わになった片耳に銀時が噛り付いてきて、耳の穴にぬるんと舌が入ってきた。
ふぁあんっ、という自分の喘ぎ声の合間に、銀時のハッハッという荒い息づかいが聞こえる。ぬめぬめと動く舌を耳の奥まで挿しこまれて、脳が溶けそうなほど気持ちよくて、涙がぼたぼたと落ちた。
「ひゃぁっ……っっ、んぅ、ぁあ、ぎ、ちゃ……ぉ、おくッ、奥までっ、入れな、でぇぇ……っ!」
「うぐっ———!~~~っ、ちきしょー、***、この期に及んで煽ってんじゃねーよコノヤロー……あぁー、やべ、もぉ限界、***ー、お前もうイキそう?っつーか、イッてくんね?……そしたら俺も……ん゙っ」
耳元の声はつらそうだった。横を向くと涙でぼやけた視界に、切羽詰まった銀時が見えた。その髪やおでこから、大粒の汗が銀色の雫になって、雨のように***の顔に降りそそいだ。
背骨がきしむほど強く腰を打ちつけられて、たんったんっという音が浴室に響く。熱いものがびしょ濡れの割れ目を乱暴にこすり続ける。敏感すぎる秘部の突起を、2本の指でくにゅっとつままれたら、***はびくびくっと痙攣した。
「はぁっ、***、イって、イケって、ホラッ……っ、」
「あっ、やぁ、あ、ぁ、あっ、~~~ぁあっ、銀ちゃ、ぁあ、んっ———ぁ、ぁああっ……!!」
「く……は、***、***っ……で、るッ——!」
後ろの銀時と密着したまま、ひときわ甲高い声を上げて、***は果てた。小さな身体がぎゅうっと強張った直後、力が抜けて首がかくんと折れた。
ぱぁっと白んでいく視界で、脚の間から突き出たものを***は見た。その先端から白い液体がどくどくと吐き出され、***の内ももと下腹部まで飛び散っていた。
耳元で銀時が「ん゙ッ!」とうめくと同時に、さらに白濁が飛び出してきて、壁にまで届いた。
タイルにぶちまかれ、タラりと落ちていく精液が***のかすむ視界では、銀色の雫に見えていた。そしてそれを見た直後、意識がぷつんと途切れた———
「もぉー……信じられない。銀ちゃん、私、一睡もしないでお仕事に行くなんて初めてなんですよ?それも、こんな恰好で牛乳配達なんて、どう考えてもおかしいよ。ねぇ、どうするのコレ?牛乳屋さんのおじさんとおかみさんになんて言えばいいの?絶対いろいろ勘ぐられちゃいますよ?ねぇ、どうするの?どうしたらいいの?ねぇ、銀ちゃん!!」
「っだぁぁぁぁ!ギャーギャーギャーギャーうるせぇなコノヤロー!***は発情期ですかぁぁ!?どーするもこーするも、本当のこと言うしかねぇだろーが!キャバクラのバイト帰りに俺んちに泊まって、着替えが破れたミニスカしかねぇから、神楽の服借りてきましたって!堂々と胸張って言やいーじゃねーかよ!!」
「そんなこと言えないよ、馬鹿ぁぁぁ!!!」
午前3時半。まだ暗い通りの向こうに、牛乳屋の明かりが漏れている。長袖・長ズボンのチャイナ服を着た***は泣きそうな声を上げて、バイクにまたがる銀時を両手の拳でぽかぽかと殴った。
ようやく風呂場から出た時には、***の牛乳配達の時間が迫っていた。意識を取り戻した***が、着替えも荷物も全てあの店に置いてきてしまったと青い顔をした。そんな***に銀時が「とりあえずコレを着ろ」と差し出したのが、神楽のチャイナ服だった。
「いーじゃねーかよ、***、それ似合ってるし。なんなら着物より自転車乗りやすいんじゃねぇの?っつーか、お前、おっぱいだけじゃなくて、身体のサイズも神楽と大差ねぇのな、痛ッ、イテイテッ、あにすんだよ!」
セクハラ反対ッ!と叫んだ***が、さらに強い力で銀時の胸を殴った。ばぁっと朱色に染まった顔を見て、少し安心する。その華奢な身体を夜通し可愛がって眠らせずに、そのまま仕事に行かせるのは酷かと思ったが、この様子ならまだ体力は残っていそうだった。
「8時には終わるんだろ?迎えに来てやるから、道ばたでぶっ倒れて寝んじゃねーぞ***」
「銀ちゃんじゃないんだから、そんなことしないですよ!はぁ……もう行かなきゃ。遅刻になっちゃう」
そう言った直後、諦めたようなため息をついて、***は牛乳屋の方へと一歩踏み出した。
神楽で見慣れたはずのチャイナ服が、***が着ていると新鮮に見えた。思い返せば昨夜も、あの店にはナースやらメイドやらがたくさん居たのに、チャイナドレス姿の***しか、銀時の目には入らなかった。おかしくなって吹き出しながら、歩き始めた***に手を伸ばし、その細い手首をぐいっとつかんで引き留めた。
「え、銀ちゃん?あの……私、行かないと」
「あー……***さぁ、さっきのヤツ、もっかい言ってくんね」
「え、さっきのって?セクハラ反対ってヤツ?」
「ちげぇよ馬鹿。さっき風呂場で言ってたヤツ。ウォーナントカってヤツ、もっかい聞かせて」
えっ、と***の顔が赤く染まる。あれは勢いで、とゴニョゴニョと言い訳する姿が愛らしくて、その手首をぐいっと引くと、小さな肩に腕を回して強く抱きしめた。
「っだよ、***~~、もっかい言ってくんねーの?銀さん、また拗ねちゃうよ?ヤキモチ妬いて、またお前をひーひー泣かせちまうよ?」
「っ……!も、も~~~!きょ、今日だけだからねッ」
そう言って***は銀時の背中に華奢な腕を回して、ぎゅっと抱きしめ返した。
恥ずかしそうに震える声が、耳元でささやいた。
「……っ、
この声で、この響きで、この言葉を何度でも聞きたい。その為になら自分は何度でも、***にヤキモチを妬くだろう。
愛なんてこっ恥ずかしい。むずがゆくて居心地悪い。しかし、無邪気な***が真っすぐに伝えてくる愛なら素直に受け入れられる。その愛がある景色を麗しいと思えるような気がした。
瞳を閉じた銀時が、さらに腕に力を込めて***を抱きしめる。その腕のなかで、***がもう一度つぶやいた声は、世界中を快晴にできそうなほど、力強くて愛情深かった。
「銀ちゃん、私、銀ちゃんのこと、
(あなたを心から愛してる!!)
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【(26)銀の雫】
ウォーアイニー(5/end)
私ノ世界ニ 麗シイ景色 背景ハ君「快晴!」