第2章

百人目の縁談相手として現れた女と、一族の決定に従い、ラビは義務的なデートを重ねていく。記録する者として、観測する者として、彼はいつものように相手を見極めるはずだった。
だが、完璧に整えられた候補者たちとは違い、主はどこまでも不器用で、静かで、奇妙なほど変わらない。
社交の毒にも、上流の値踏みにも、呪物の気配にも、彼女は彼女のままそこにいる。
やがて三度目のデートで、地下オークションに眠っていた怪異が目を覚ます。
回収するラビ。
祓う神田。
そして、何も知らないまま“見抜いてしまう主。
観測者だったはずの男は、いつしか記録の外にいる彼女へと揺らぎはじめる。
制度に選ばれた縁談は、まだ恋ではない。
しかし、ラビの中で何かが確かに変わり始めていた。

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主(ヒロイン名)

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  • 第2章第1話

    次期ブックマン様、まさかの空からご来訪。
    迎えに来るとは聞いていた。けれど、ヘリで来るとは聞いていない。
    ももこが捌かれかけ、母が銀座へ走りかけ、主が割烹着とつっかけのまま連れ去られる。
    鈴木家の朝は、次期ブックマンの登場で完全にリズムを崩される。

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  • 第2章第2話

    割烹着のまま、空を飛ぶ。予定より早く現れたラビに連れられ、主はつっかけ姿でヘリに乗ることに。
    辿り着いたのは、森に囲まれた高級リゾートホテル。
    場違いすぎる自分に戸惑う主だったが、そこにはラビが彼女のために選んだ“特別なデート先”が待っていた。

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  • 第2章第3話

    割烹着からドレスへ。問題は、そこではなかった。ラビが用意した箱の中には、主のためのドレス一式。
    喜ばせるつもりだった。似合うとも思っていた。
    それなのに、主の反応は今日も読めない。
    女慣れした次期ブックマンは、たった一人の“分かりにくい女”に振り回され始める。

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  • 第2章第4話

    「愛人のひとりやふたりは……」まさかの大誤解に、余裕の男(次期ブックマン)が完全に沈黙——!?
    「勘違い」から始まる、不器用でまっすぐな誓い。

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  • 第2章第5話 NEW

    光り輝く美術品と、人を値踏みする視線。
    「何を言われても、ただ笑っていて」若きCEO・ラビが見せる、甘さの消えた本気の顔。
    華やかなプレ内覧会は、いつしか「値踏み」の展示台へと変わる——!

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