「
春の湊」に「
5」を追加しました。
昔からふわふわと構想だけは練っていた落乱夢を、どうしようもなく形にしたくなってサイトまで開設してしまった自分の突飛な行動力におっかなびっくりです。なぜ、今なのか。もう答えはひとつしかない…!
まずは5話というちょっぴり区切りっぽい数字になったのでいろんな思いを書き綴っておきます。
落乱夢の中でもトリップものが大大大好きなのですが、簡単に順応できなくてヒイコラしちゃうようなお話はないかえ〜と探し回っておりました。口下手で内気な女の子が室町時代の、しかも忍者のところになんかトリップしてしまったらもう、全っっっっっ部怖くてとにかく帰りたくなるんじゃないかなって。
助けてもらってもじゃあその恩しっかり返せよなんて言われたらもうどうしようもない。お金も何もないんだし。身ひとつだけ。命を差し出せるほど勇敢じゃないし過酷な運命に立ち向かえるほどの度量も力も何もない。
優しくしてもらって嬉しいけどどこか怖くて、でも助けてもらっている手前そんなことは言えない。優しさを素直に受け入れることができない自分も情けなくて嫌になる。
でも子供じゃないんだからしっかりしなくては。と。
息が苦しくて泣いてしまいたいけれど震える足で一歩一歩進むしかない女の子が描きたかったのです。