【出会い編】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シロー!シロー!と呼ぶ声が響く。声の主はルフィだ。呼ばれている当の本人は、困ってしまい隠れてしまっている。
「一緒に海賊やろう!楽しいぞー!」
椅子の下から物陰、それに棚の上まで。ルフィはゴムの体を活かしてビュンビュンと素早く移動し、シロを探し回る船の中という限られた範囲でずっと隠れ続けるにはそろそろ限界がきていた。
「どうしよう。どうしたらいい?」
シロは1人暗闇で呟く。今隠れているのは、厨房の食糧庫にある空箱の中。ここにはサンジがいて、食糧庫は彼が日頃から盗み食い対策で見張っているとナミが教えてくれていた。
海賊になるのは別に問題ない。それよりもシロは人と関わる事が苦手なのだ。もともとが奴隷のせいか、人として扱われたことは少ない。麦わらの一味はみんな優しく、その事に驚いたぐらいだ。本当はもっとよく観察してから、交渉して船に乗り込む予定だった為に、心の準備もなく乗ってしまい、仲間に誘われているこの状況が問題なのだ。
「見つけたら仲間になってくれよォー!」
シロがどうしようかと考えているうちに、割と近くからルフィ声が聞こえた。その事に驚いてビクッと体が動き、箱に小さくぶつかりカタッと音を立ててしまった。このくらいなら大丈夫かと思ったが、すぐに視界に明るくなる。隠れていた箱の蓋が開いたのだ。
「見つけたぞ!俺の勝ちだ!」
「えっ!勝負なんてしてない…!」
「いいや!さっきちゃんと見つけたら仲間になってくれって言ったぞ!」
それはルフィが勝手に言った事だ!と言いたかったが、嬉しそうに笑っている彼の顔を見て、なぜかその言葉が口から出なかった。
「あーあ。見つかっちまったか。悪いことは言わねェ。シロ、諦めろ。俺たちは身を持って知ってる。こいつは一度言い出したら諦めねェんだ」
サンジが遠い目をしてタバコの煙を吐く。ただ、その声はとても穏やかで、嫌だとは少しも思っていないようだった。
「俺たちはお前に酷いことを絶対にしねェ!」
「ルフィ…。ありがとう」
シロの思っていたことなんてお見通しだ、とでも言うように真剣な目でルフィは彼女を見つめる。その真っ直ぐな瞳にシロも彼は信頼できると心を開いた。
「決まりだー!おーいみんなー!シロが仲間になったぞー!」
「あっ!行っちゃった。ぼく、はっきり言ってないのに良かったのかな?」
まだお礼しか伝えていないのに、ここにいるサンジ以外の仲間の元へとルフィは叫びながら駆け出して行った。
「いいんじゃねェか?あいつの中ではすでに仲間になってたみたいだし。あとはシロの気持ち次第だったって事さ」
にかっと優しく笑いサンジはシロの頭を撫でる。シロは何だかいろいろ考えていた事がバカらしくなって、初めからルフィの優しさに甘えれていたら良かったなと思った。
「一緒に海賊やろう!楽しいぞー!」
椅子の下から物陰、それに棚の上まで。ルフィはゴムの体を活かしてビュンビュンと素早く移動し、シロを探し回る船の中という限られた範囲でずっと隠れ続けるにはそろそろ限界がきていた。
「どうしよう。どうしたらいい?」
シロは1人暗闇で呟く。今隠れているのは、厨房の食糧庫にある空箱の中。ここにはサンジがいて、食糧庫は彼が日頃から盗み食い対策で見張っているとナミが教えてくれていた。
海賊になるのは別に問題ない。それよりもシロは人と関わる事が苦手なのだ。もともとが奴隷のせいか、人として扱われたことは少ない。麦わらの一味はみんな優しく、その事に驚いたぐらいだ。本当はもっとよく観察してから、交渉して船に乗り込む予定だった為に、心の準備もなく乗ってしまい、仲間に誘われているこの状況が問題なのだ。
「見つけたら仲間になってくれよォー!」
シロがどうしようかと考えているうちに、割と近くからルフィ声が聞こえた。その事に驚いてビクッと体が動き、箱に小さくぶつかりカタッと音を立ててしまった。このくらいなら大丈夫かと思ったが、すぐに視界に明るくなる。隠れていた箱の蓋が開いたのだ。
「見つけたぞ!俺の勝ちだ!」
「えっ!勝負なんてしてない…!」
「いいや!さっきちゃんと見つけたら仲間になってくれって言ったぞ!」
それはルフィが勝手に言った事だ!と言いたかったが、嬉しそうに笑っている彼の顔を見て、なぜかその言葉が口から出なかった。
「あーあ。見つかっちまったか。悪いことは言わねェ。シロ、諦めろ。俺たちは身を持って知ってる。こいつは一度言い出したら諦めねェんだ」
サンジが遠い目をしてタバコの煙を吐く。ただ、その声はとても穏やかで、嫌だとは少しも思っていないようだった。
「俺たちはお前に酷いことを絶対にしねェ!」
「ルフィ…。ありがとう」
シロの思っていたことなんてお見通しだ、とでも言うように真剣な目でルフィは彼女を見つめる。その真っ直ぐな瞳にシロも彼は信頼できると心を開いた。
「決まりだー!おーいみんなー!シロが仲間になったぞー!」
「あっ!行っちゃった。ぼく、はっきり言ってないのに良かったのかな?」
まだお礼しか伝えていないのに、ここにいるサンジ以外の仲間の元へとルフィは叫びながら駆け出して行った。
「いいんじゃねェか?あいつの中ではすでに仲間になってたみたいだし。あとはシロの気持ち次第だったって事さ」
にかっと優しく笑いサンジはシロの頭を撫でる。シロは何だかいろいろ考えていた事がバカらしくなって、初めからルフィの優しさに甘えれていたら良かったなと思った。