【小話】
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おれには最近心配な事がある。それは、シロの事だ。
彼女は育ちの影響で、危険を顧みず行動する事が多い。
戦闘が始まれば、ルフィやクソ剣士に負けじと飛び込んで行き、怪我をしてもヘッチャラといった感じだ。
「ったく、見てるこっちの身にもなれってんだ…」
つい思った事を溢しちまった。
まぁ、ここにはおれしかいないし…。
「独り言?どうしたの、サンジ?」
「うおっ!いたのかよ!」
まさか、本人がいるなんて。
さっきの呟きも聞かれていたらしく、不思議な顔をしてこっちを見ている。
「サンジが一服してるから邪魔しちゃ悪いかなって、こっそり入っちゃってごめんね」
「いや。こっちこそ気を使わせてすまねェな」
喉が渇いたから飲み物を取りに来たと言うシロ。
おれがタバコを吸ってるから邪魔しないようにと気配まで消していたとは。…今度からは気をつけねェと。
「ところでさ、さっきの独り言はなんだったの?」
「…気になるのか?」
うん、とうなづくシロに、おれはため息をついた。
まったく。まさかお前の事だとはこれっぽっちも思ってないようだな。
「さっきのはシロ、お前の事を考えてたんだよ」
「えっ…?ぼく?」
ほらな。目を見開いておれの方を見てる。…目、でけェな。
「そうだよ。お前が危険を顧みずに行動するから、こっちはいつも心配してんだって話。レディなんだからもっと守らせろってんだ…よ」
うわぁ。なんだか面と向かって言うと恥ずかしいな。ナミさん達には普通に言えるのに。
顔が赤くなってそうで、シロの方から顔そらしちまった。
「んー。だってぼくもみんなを守りたいし。それに、ぼくに何かあっても、サンジ達が守ってくれるって分かってるし」
「はぁー。シロ、お前なぁ。あー、もう」
勇ましい事言いつつも可愛い事を言うシロに、おれは言葉にならない声を出してしまった。
そんなおれを見て「でも、心配かけるならもっと強くなるから」とシロは別の方に思考が進んでいる。
「分かったよ。シロが無茶しないようにおれが見てればいいんだな」
どうやら、この船に乗ったせいで頑固な性格が感染 っちまったようだ。
仕方ないとシロの頭を撫でれば、彼女はなぜか複雑な顔をして俯いてしまった。ちらりと覗いている顔が赤く見えたのは、おれの気のせいなのか…?
「ぼく、もう行くね!強くなるために訓練しなきゃ!」
「おい!待てよ!」
おれが止める声を振り切って、シロはその場を去っていく。まったく、困ったレディだぜ。
おれはいつの間にか消えてしまったタバコに火をつけて、ふーっと息を吐いた。
「…おれがいる限りはお前に無茶はさせねェからな」
すでに姿はない彼女に向けておれは1人そう誓った。
彼女は育ちの影響で、危険を顧みず行動する事が多い。
戦闘が始まれば、ルフィやクソ剣士に負けじと飛び込んで行き、怪我をしてもヘッチャラといった感じだ。
「ったく、見てるこっちの身にもなれってんだ…」
つい思った事を溢しちまった。
まぁ、ここにはおれしかいないし…。
「独り言?どうしたの、サンジ?」
「うおっ!いたのかよ!」
まさか、本人がいるなんて。
さっきの呟きも聞かれていたらしく、不思議な顔をしてこっちを見ている。
「サンジが一服してるから邪魔しちゃ悪いかなって、こっそり入っちゃってごめんね」
「いや。こっちこそ気を使わせてすまねェな」
喉が渇いたから飲み物を取りに来たと言うシロ。
おれがタバコを吸ってるから邪魔しないようにと気配まで消していたとは。…今度からは気をつけねェと。
「ところでさ、さっきの独り言はなんだったの?」
「…気になるのか?」
うん、とうなづくシロに、おれはため息をついた。
まったく。まさかお前の事だとはこれっぽっちも思ってないようだな。
「さっきのはシロ、お前の事を考えてたんだよ」
「えっ…?ぼく?」
ほらな。目を見開いておれの方を見てる。…目、でけェな。
「そうだよ。お前が危険を顧みずに行動するから、こっちはいつも心配してんだって話。レディなんだからもっと守らせろってんだ…よ」
うわぁ。なんだか面と向かって言うと恥ずかしいな。ナミさん達には普通に言えるのに。
顔が赤くなってそうで、シロの方から顔そらしちまった。
「んー。だってぼくもみんなを守りたいし。それに、ぼくに何かあっても、サンジ達が守ってくれるって分かってるし」
「はぁー。シロ、お前なぁ。あー、もう」
勇ましい事言いつつも可愛い事を言うシロに、おれは言葉にならない声を出してしまった。
そんなおれを見て「でも、心配かけるならもっと強くなるから」とシロは別の方に思考が進んでいる。
「分かったよ。シロが無茶しないようにおれが見てればいいんだな」
どうやら、この船に乗ったせいで頑固な性格が
仕方ないとシロの頭を撫でれば、彼女はなぜか複雑な顔をして俯いてしまった。ちらりと覗いている顔が赤く見えたのは、おれの気のせいなのか…?
「ぼく、もう行くね!強くなるために訓練しなきゃ!」
「おい!待てよ!」
おれが止める声を振り切って、シロはその場を去っていく。まったく、困ったレディだぜ。
おれはいつの間にか消えてしまったタバコに火をつけて、ふーっと息を吐いた。
「…おれがいる限りはお前に無茶はさせねェからな」
すでに姿はない彼女に向けておれは1人そう誓った。