【空島編】
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服を着替えていたシロの耳に、何やら変な歌が聞こえてくる。さっさと服を身につけ甲板へと出れば、そこには船首に猿をつけた船が止まっていた。乗っているのはこれまた猿のようなゴリラのような人とその子分。猿がモチーフの海賊旗が付いているという事は、彼らも海賊なのだろうと推測できる。
「何があったの?」
こっそりとナミに聞いてみれば、ここはあいつら、マシラのナワバリで、先ほどのガリオン船をサルベージするつもりらしいと言った。
「ルフィたちがいるのにっ!3人は大丈夫かな?」
「あいつらは大丈夫よ。とりあえず様子を見るしかないわね…」
ウソップがこっそりと給気をしながら、マシラたちのサルベージ見学をする。手際良くサルベージを行なう姿に、シロはちょっとだけ感心した。
サルベージも大詰めで、ついに引き上げ作業へと入る。何も知らないルフィたちは突如始まるサルベージに、マシラの子分たちを倒してしまったようで、海底からの連絡で叫び声が聞こえている。
さすがにルフィたちがいることがバレてしまうかと思ったシロたちだが、マシラたちは鈍感のようで、気をつけろ、とこちらにも注意を呼びかけて、子分を助けるために海へと潜っていった。
「ルフィたちと鉢合わせしませんように…」
シロは3人が心配で、そう願いながら海を覗き込む。すると、そこには大きな影が浮き上がって来るのが見えた。サルベージしていたガリオン船よりも大きな影はそのまま海面より姿を現す。
「っ!!カメ!?」
あまりの大きさのカメに衝撃を受け見つめていると、そのカメの口から給気ホースが伸びているのに気がつく。
「まさか、3人を…!」
「船ごと食べられちゃったの?」
「みなまで言うなァーっ!」
給気ホースが口の中に続いているから決定的ね、とロビンが事実を述べる。
「う、嘘だ!…ルフィ、ゾロ、サンジィーっ!」
「うわああああ!!ルフィ達はやっぱり食われたんだー!!」
慌てるシロとチョッパー、ウソップは泣きながらナミに詰め寄るも、ナミは申し訳なさそうに一言カメの方に「ごめんっ!」と言ってすっきりした顔をしている。それを見たウソップはなんか違う、とまたしても泣いていた。
突然メリー号ががくんっと揺れた。給気ホースでカメと繋がっている事で船体が引っ張られている。
「ホースを断ち切らない限り、船ごと深海へ引きずり込まれるわ」
ロビンの発言に悲鳴が上がる。「どうにかしてくれ」と頼むウソップに彼女は「無理よ。大きいもの」と断言した。
「ぼくが行く!」
給気ホースを伝ってカメへと行こうとするシロをナミが止める。
「他に方法があるの?」
「ええ。ウソップ!ホースを切り離し安全確保!」
ナミがはっきりとそう告げると、シロ達は「悪魔だー!」と驚愕した。ぎゃあぎゃあと騒いでいるその時、辺りの光が急に無くなり、まるで夜のように暗闇に包まれた。
突然の事に驚いているところへ、海から何かが船に投げ込まれる。
「ルフィ!?」
それはカメに食べられていたはずのルフィだった。続いてゾロとサンジも船へと登って来る。
「良かった…。3人とも無事だった…」
シロが安堵していると、ウソップも良かったと嬉し泣きをしている。
それよりもゾロとサンジは、あいつはやばい、早く船を出せと慌てている。
「そうだな。とにかくあのカメから逃げよう!」
ウソップが言ったことにゾロとサンジは、カメ?と不思議そうにしている。2人は言っているヤバいやつとは、海底で会ったマシラのことを言っているようで、サルが…と口々に説明していた。
2人の説明を聞きながら、シロはカメを観察していると口が開いていることに気づく。だから3人は無事に出てくることが出来たのか、と彼女が納得しているとゾロとサンジは何じゃありゃー!と驚いて叫ぶ。
「気づけよっ!お前らあれに食われてたんだぞ船ごと!」
ウソップは2人の鈍感さに思わず突っ込んでいた。
そこでようやくルフィも目を覚まし、船を出そうとしているところでまたも何かが海から飛び出してきた。それはルフィ達を追いかけてきたマシラだった。彼はルフィ達がナワバリの財宝を持って逃げた事に怒っている。
財宝と聞いて喜ぶナミ、マシラを追い払おうと刀を構えるゾロだったが、それよりも驚くべき事が目の前に広がり、みな一様に目を見開く。
空に浮かぶは巨大な影。巨大カメでさえも驚き固まるほどだ。あまりの大きさと迫力に影を見た者達は「怪物だー!」と叫んだ。
ルフィ達はオールを使い、一気にメリー号を出発させる。その速さは光の如しだ。あっという間にその場を離れ光のあるところまで来たところで、やっと船を止めた。
「…今日は何かがおかしいぜ…」
「巨大ガリオン船が降ってきたと思ったら」
「空に指針を奪われて…」
「妙なサルが現れて船を引き上げる」
「でも船ごと食っちゃうデッケーカメに遭って」
「夜が来て…」
「最後は巨人の何十倍もある"大怪物"」
「…さすがにあれにはビビったね、どーも…」
サンジ、ゾロ、ナミ、ウソップ、チョッパー、ロビン、ルフィの声の後に聞き慣れない声がして「ん?1人多くない?」とシロが不思議そうに順番に仲間を見れば、そこにはマシラの姿があった。
それに気づいた三強が「出ていけー!」と蹴り上げる。これにはマシラもなす術もなく「ああ」と叫び声を残して、空の彼方へと飛んで行った。
「何があったの?」
こっそりとナミに聞いてみれば、ここはあいつら、マシラのナワバリで、先ほどのガリオン船をサルベージするつもりらしいと言った。
「ルフィたちがいるのにっ!3人は大丈夫かな?」
「あいつらは大丈夫よ。とりあえず様子を見るしかないわね…」
ウソップがこっそりと給気をしながら、マシラたちのサルベージ見学をする。手際良くサルベージを行なう姿に、シロはちょっとだけ感心した。
サルベージも大詰めで、ついに引き上げ作業へと入る。何も知らないルフィたちは突如始まるサルベージに、マシラの子分たちを倒してしまったようで、海底からの連絡で叫び声が聞こえている。
さすがにルフィたちがいることがバレてしまうかと思ったシロたちだが、マシラたちは鈍感のようで、気をつけろ、とこちらにも注意を呼びかけて、子分を助けるために海へと潜っていった。
「ルフィたちと鉢合わせしませんように…」
シロは3人が心配で、そう願いながら海を覗き込む。すると、そこには大きな影が浮き上がって来るのが見えた。サルベージしていたガリオン船よりも大きな影はそのまま海面より姿を現す。
「っ!!カメ!?」
あまりの大きさのカメに衝撃を受け見つめていると、そのカメの口から給気ホースが伸びているのに気がつく。
「まさか、3人を…!」
「船ごと食べられちゃったの?」
「みなまで言うなァーっ!」
給気ホースが口の中に続いているから決定的ね、とロビンが事実を述べる。
「う、嘘だ!…ルフィ、ゾロ、サンジィーっ!」
「うわああああ!!ルフィ達はやっぱり食われたんだー!!」
慌てるシロとチョッパー、ウソップは泣きながらナミに詰め寄るも、ナミは申し訳なさそうに一言カメの方に「ごめんっ!」と言ってすっきりした顔をしている。それを見たウソップはなんか違う、とまたしても泣いていた。
突然メリー号ががくんっと揺れた。給気ホースでカメと繋がっている事で船体が引っ張られている。
「ホースを断ち切らない限り、船ごと深海へ引きずり込まれるわ」
ロビンの発言に悲鳴が上がる。「どうにかしてくれ」と頼むウソップに彼女は「無理よ。大きいもの」と断言した。
「ぼくが行く!」
給気ホースを伝ってカメへと行こうとするシロをナミが止める。
「他に方法があるの?」
「ええ。ウソップ!ホースを切り離し安全確保!」
ナミがはっきりとそう告げると、シロ達は「悪魔だー!」と驚愕した。ぎゃあぎゃあと騒いでいるその時、辺りの光が急に無くなり、まるで夜のように暗闇に包まれた。
突然の事に驚いているところへ、海から何かが船に投げ込まれる。
「ルフィ!?」
それはカメに食べられていたはずのルフィだった。続いてゾロとサンジも船へと登って来る。
「良かった…。3人とも無事だった…」
シロが安堵していると、ウソップも良かったと嬉し泣きをしている。
それよりもゾロとサンジは、あいつはやばい、早く船を出せと慌てている。
「そうだな。とにかくあのカメから逃げよう!」
ウソップが言ったことにゾロとサンジは、カメ?と不思議そうにしている。2人は言っているヤバいやつとは、海底で会ったマシラのことを言っているようで、サルが…と口々に説明していた。
2人の説明を聞きながら、シロはカメを観察していると口が開いていることに気づく。だから3人は無事に出てくることが出来たのか、と彼女が納得しているとゾロとサンジは何じゃありゃー!と驚いて叫ぶ。
「気づけよっ!お前らあれに食われてたんだぞ船ごと!」
ウソップは2人の鈍感さに思わず突っ込んでいた。
そこでようやくルフィも目を覚まし、船を出そうとしているところでまたも何かが海から飛び出してきた。それはルフィ達を追いかけてきたマシラだった。彼はルフィ達がナワバリの財宝を持って逃げた事に怒っている。
財宝と聞いて喜ぶナミ、マシラを追い払おうと刀を構えるゾロだったが、それよりも驚くべき事が目の前に広がり、みな一様に目を見開く。
空に浮かぶは巨大な影。巨大カメでさえも驚き固まるほどだ。あまりの大きさと迫力に影を見た者達は「怪物だー!」と叫んだ。
ルフィ達はオールを使い、一気にメリー号を出発させる。その速さは光の如しだ。あっという間にその場を離れ光のあるところまで来たところで、やっと船を止めた。
「…今日は何かがおかしいぜ…」
「巨大ガリオン船が降ってきたと思ったら」
「空に指針を奪われて…」
「妙なサルが現れて船を引き上げる」
「でも船ごと食っちゃうデッケーカメに遭って」
「夜が来て…」
「最後は巨人の何十倍もある"大怪物"」
「…さすがにあれにはビビったね、どーも…」
サンジ、ゾロ、ナミ、ウソップ、チョッパー、ロビン、ルフィの声の後に聞き慣れない声がして「ん?1人多くない?」とシロが不思議そうに順番に仲間を見れば、そこにはマシラの姿があった。
それに気づいた三強が「出ていけー!」と蹴り上げる。これにはマシラもなす術もなく「ああ」と叫び声を残して、空の彼方へと飛んで行った。