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【空島編】

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主人公

ロビンを仲間に加えた一味は、次なる島を目指し船を進めていた。海は静かで、むしろうるさいのは船の中。
ロビンの取り調べをしていたウソップが、彼女の危険性を泣きながらに報告する一方で、ルフィとチョッパーはロビンが生やした手を不思議そうに観察し、その手に遊ばれて楽しげに笑っている。
ナミに至っては初めこそ警戒していたものの、クロコダイルから盗んだ手土産にすっかり丸め込まれて、ロビンを「お姉さま」と呼んでいる。
サンジは言うまでもなく、デザートまで作ってご馳走している。

「…みんな、仲良くなるの早くない?」

シロは仲間たちとロビンの、あまりの打ち解け具合に少し感心していた。

「残るは俺たちだけだな」

そう言って警戒していたウソップだったが、ルフィに呼ばれ「チョッパー」と頭から腕を生やしたルフィの姿を見て、一気にあちら側へと落ちてしまった。

「…いつもこんなに賑やか?」

「…ああ、こんなもんだ」

ロビンがにこやかにゾロへと話しかける。ゾロは彼女の意図が読めず、眉間にシワを寄せている。シロはその様子をじっと見つめ、ロビンの行動を見張っていた。

「そんなに怖い顔してたら、可愛い顔が台無しよ」

「…1人ぐらいこういう役回りも必要だと思うけど?ルフィたちは優しいから…」

彼らは怪しい相手でも、船に乗せてくれるような優しさがある。シロ自身もそうやって仲間に入れてもらった。その優しさが好きで大切にしたいと思っているが、危険な目にあってほしくないとも思う。

「ルフィたちが楽しく過ごせるように、ぼくはそれを守る」

シロの言葉にロビンは少し寂しそうな表情を浮かべ、「…そう」と一言だけ呟いた。
騒がしさも少し落ち着き、次の島へ記録を確認しながら進んでいると、何かが空から降ってきた。雨かとも思われたが、どうも質感が違う。

「これ、木のかけら?」

シロの呟きに、揃ってみんなで空を見上げるとそこには信じられないものがあった。

「空から、ガリオン船!?」

「何で」

驚いているのも束の間、降ってきたガリオン船により起こった波に、メリー号が大きく揺れる。舵を切ることも出来ず、シロたちは船にしがみつく。

「まだ何か降ってくるぞ!」

サンジが叫び仲間に警戒を呼びかけている。そんな中ウソップが現実逃避を始め、座禅を組み穏やかな景色を願って目を開ければ、目の前には人骨が。「ギャーーッ!人骨!」と騒ぐウソップ。混乱してその人骨を投げるものだから、飛ばされた人骨に驚きナミも叫ぶ。
その間にも依然として空からは船が降り続く。ようやく落ち着いたころには、辺り一面に船の残骸が広がっていた。

「何で…空から船が降ってくるんだ…!?」

「奇っ怪な…!」

「空にゃ何にもねェぞ…」

さすがの三強、ルフィ、サンジ、ゾロでさえもこの事態には驚き冷や汗を流している。
空に気を取られているところに、ナミの焦った声が響いた。

「どうしよう、記録指針が壊れちゃった!上を向いて動かない…!」

それを聞いたロビンは驚きながらもナミの言葉を否定した。記録指針は壊れたワケではなく、記録がより強い磁力をもつ島に書き換えられたと。

「"空島"に記録を奪われたという事…!」

「空に島があるの…?」

「浮いてんのか島が!」

ロビンの言葉にシロたちは驚き、ルフィは好奇心が刺激されている。
ロビンによると浮いているのは"海"。それ以上は詳しくは知らないというが、記録指針が指すからにはその先には必ず島があると言いきった。そして、今考えるのはどうやったら空島へ行けるのかという事。
シロたちは未知なる島への情報を探す事となった。
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