【小話】
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ゴーイング・メリー号が海を進む。波は比較的穏やかだが、シロはゆらゆらと揺れる船体に慣れず、船から顔を出して休んでいた。今までの生活が陸だったシロにとって、この揺れは辛いものがある。
「おい、大丈夫か?」
「う、ん。大丈夫、大丈夫…」
ちょうどキッチンから見える位置にずっとシロがいる為、気になったサンジが声をかけるも、青い顔をした彼女は元気のない表情で力なく答えた。
「ちっとも大丈夫には見えねェが…。ちょっと待ってろ」
サンジはそう言うとキッチンへと戻り、何かを持って戻ってきた。
「ほら、これを飲んでみろ。少しは気分が良くなるはずだ」
シロが渡されたのは"ジンジャーエール"だ。しょうがは酔い止めになるからと、サンジがたった今作ってきたのだ。
「ありがとう…。うわっ、何だか口の中がシュワシュワする」
「なんだ?炭酸飲んだことないのか?」
ジャングル育ちのシロにとっては、炭酸は初めて口にするもので、サンジは他には何があるのだろうと興味が湧いてきた。
「こんな美味しい飲み物初めてだ。ねぇ、それに何だか気分も良くなってきたみたい。本当にありがとう」
先ほどまでの気分の悪さが落ち着き、シロはすっきりとした表情をしていた。
それを見てサンジは「良かったな」と微笑む。
「これから先も、もっと美味しいもん作ってやるから、お前の好きなもんとかも教えてくれよ?」
「ん。まだ、分かんない。好きなもの…」
サンジの問いかけにシロは困った顔で答える。その様子にサンジは今までの状況を考えて、当然かとタバコの煙をふーっと吐いた。
「まあ、いいさ。これから作ればいいよ。好きなもの。俺が見つけてやる」
そう言ってにかっと笑うサンジに、シロは驚きそして「ありがとう」と笑い返した。
今はまだなくともきっとこれからたくさん増えるであろう。だってもう、シロは自由なのだから。
「おい、大丈夫か?」
「う、ん。大丈夫、大丈夫…」
ちょうどキッチンから見える位置にずっとシロがいる為、気になったサンジが声をかけるも、青い顔をした彼女は元気のない表情で力なく答えた。
「ちっとも大丈夫には見えねェが…。ちょっと待ってろ」
サンジはそう言うとキッチンへと戻り、何かを持って戻ってきた。
「ほら、これを飲んでみろ。少しは気分が良くなるはずだ」
シロが渡されたのは"ジンジャーエール"だ。しょうがは酔い止めになるからと、サンジがたった今作ってきたのだ。
「ありがとう…。うわっ、何だか口の中がシュワシュワする」
「なんだ?炭酸飲んだことないのか?」
ジャングル育ちのシロにとっては、炭酸は初めて口にするもので、サンジは他には何があるのだろうと興味が湧いてきた。
「こんな美味しい飲み物初めてだ。ねぇ、それに何だか気分も良くなってきたみたい。本当にありがとう」
先ほどまでの気分の悪さが落ち着き、シロはすっきりとした表情をしていた。
それを見てサンジは「良かったな」と微笑む。
「これから先も、もっと美味しいもん作ってやるから、お前の好きなもんとかも教えてくれよ?」
「ん。まだ、分かんない。好きなもの…」
サンジの問いかけにシロは困った顔で答える。その様子にサンジは今までの状況を考えて、当然かとタバコの煙をふーっと吐いた。
「まあ、いいさ。これから作ればいいよ。好きなもの。俺が見つけてやる」
そう言ってにかっと笑うサンジに、シロは驚きそして「ありがとう」と笑い返した。
今はまだなくともきっとこれからたくさん増えるであろう。だってもう、シロは自由なのだから。