「いやー、それにしてもキレイだったなァ。あれ」

「ぼくも見たかったなぁ…」

シロは残念そうにもう小さくなった島を見つめた。
ドラム城から逃げる際に気絶していたシロは、ドクトリーヌがチョッパーに向けて咲かせた＂サクラ＂を見ることができなかったのだ。

「あれはドクターの研究の成果だからな！ドクターは凄いんだ！」

チョッパーは誇らしげに胸を張る。だが、少し表情は寂しげだ。

「きっといつか、ぼくもそのドクターの作った＂サクラ＂を見てみたい。チョッパー、その時は今度こそ一緒に見よう！」

「おう！俺が見せてやるよ！」

チョッパーはそう言って、にっこりと得意げに笑う。

「お前たちだけずりィぞ！そん時は俺たちもまた見るからな！花見しよう花見！」

「それは楽しそう！じゃあ偉大なる航路を一周したらまた来ようよ！」

「にししッ！それいいな」

いつか来るその日を楽しみにシロたちは海を真っ直ぐに進むのだった。