【アラバスタ王国編】
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砲撃まで残りわずか。止めるには時計台を登らなければならない。ビビはペルが来てくれることを願っていたが、どういう訳か彼は待っても姿を現さない。
「もう、時間がねェぞ!」
「ペルっ!どうして来ないの?」
ここは戦場だ。もともと重症の彼に何かあったのかもしれない。
「今は時計台をどう登るか考えよう。さすがにぼくの脚力でもあんな上までは届かないし」
ドラムロッキーの時のように壁を登るか、いや時間がかかり過ぎる。シロは懸命に考えていると、頭上から声が聞こえてきた。そこにはなぜかサンジが。さらに上にはゾロまでいる。
「あのまま天辺まで登れば!」
「ダメ…2人の位置からじゃ時計台の内部には入れない」
ビビが悔しそうに呟く。その時ナミがいいことを思いついたと、下に集まったみんなを集める。
ナミの言う通りにシロは背中にチョッパーを乗せ、チョッパーは背中にビビを乗せる。
「準備いい?私が天候棒 を飛ばしたらシロは上に飛んで!」
「分かった!」
"サイクロン=テンポ"とナミが叫び天候棒がシロの足元目がけて飛んでくる。シロはナミに言われた通りに思いっきりジャンプした。その時、地面に当たった天候棒からものすごい勢いで風が吹き上がり、さらにシロを上へと押し上げる。
「チョッパー!サンジくんのとこまでジャンプ!」
ナミの考えた作戦はこのまま飛んで上まで登るというもの。確かにこれなら普通に登るよりも早い。
「よっと!頑張れビビ!」
シロは軽やかに地面へと着地し、上に登っていくビビを見つめながら、落ちてくるサンジをお姫様抱っこで受け止めた。なぜかサンジには不服そうにされたが、地面に激突するよりはマシだろう。
続くゾロの位置までチョッパーは飛び上がっている。あとは時計台まで飛ぶだけだ。だが、そこで砲撃手にビビたちが気づかれてしまった。すでに空中にいるゾロたちは、銃で狙われても身動きが取れない。撃たれる瞬間にゾロはチョッパーを上に飛ばし、銃弾はゾロはと命中した。
落ちてきたゾロをシロはお姫様抱っこで受け止めれる。撃たれた事よりもそっちの方が嫌だったようで、サンジと同じく不服そうにされてしまった。
「もう!地面に激突するよりましじゃん!」
「「地面に激突した方がましだ!」」
男のプライドがどうのこうのと言う2人に「そんなこと言ってる場合じゃないでしょうが!」とナミが怒鳴る。
最後のチョッパーもビビを見事時計台へと飛ばして、無事に戻ってきた。砲撃手をビビが倒して砲撃は止まった。だが、おかしな事にビビが姿を現さない。
「みんなどうしよう!砲弾が時限式なの!」
何と言うことを。どこまでも人の事を馬鹿にしている。シロはビビを思うと胸が苦しくなった。
何か止める手立てはないのかと、方法を考えるも残り時間がもうない。ただ、見つめることしかできないシロの目に、大きな鳥が映った。ペルだ。無事を喜ぶ間も無く、彼は砲弾を掴み飛び立つ。
ビビの叫び声が聞こえる中、ペルはどんどん上へと飛び上がり、その時はきた。激しい光と爆音の後、辺りは一瞬時間が止まったかのように静まり返る。
「ペルさん、国を守ったんだ…」
これで終わるかと思われた戦いは、まるで何事もなかったのように再開された。
時計台の上からはビビの悲痛な声が響いているのに、この国の人々の誰にも聞こえていない。
「あんた達!何ボーッとしてんのよ!殴ってでも蹴ってでもいいから反乱を止めるのよ!」
ナミは涙を流しながら、仲間に指示を飛ばす。これ以上無駄な犠牲を出さない為に。
「もう、時間がねェぞ!」
「ペルっ!どうして来ないの?」
ここは戦場だ。もともと重症の彼に何かあったのかもしれない。
「今は時計台をどう登るか考えよう。さすがにぼくの脚力でもあんな上までは届かないし」
ドラムロッキーの時のように壁を登るか、いや時間がかかり過ぎる。シロは懸命に考えていると、頭上から声が聞こえてきた。そこにはなぜかサンジが。さらに上にはゾロまでいる。
「あのまま天辺まで登れば!」
「ダメ…2人の位置からじゃ時計台の内部には入れない」
ビビが悔しそうに呟く。その時ナミがいいことを思いついたと、下に集まったみんなを集める。
ナミの言う通りにシロは背中にチョッパーを乗せ、チョッパーは背中にビビを乗せる。
「準備いい?私が
「分かった!」
"サイクロン=テンポ"とナミが叫び天候棒がシロの足元目がけて飛んでくる。シロはナミに言われた通りに思いっきりジャンプした。その時、地面に当たった天候棒からものすごい勢いで風が吹き上がり、さらにシロを上へと押し上げる。
「チョッパー!サンジくんのとこまでジャンプ!」
ナミの考えた作戦はこのまま飛んで上まで登るというもの。確かにこれなら普通に登るよりも早い。
「よっと!頑張れビビ!」
シロは軽やかに地面へと着地し、上に登っていくビビを見つめながら、落ちてくるサンジをお姫様抱っこで受け止めた。なぜかサンジには不服そうにされたが、地面に激突するよりはマシだろう。
続くゾロの位置までチョッパーは飛び上がっている。あとは時計台まで飛ぶだけだ。だが、そこで砲撃手にビビたちが気づかれてしまった。すでに空中にいるゾロたちは、銃で狙われても身動きが取れない。撃たれる瞬間にゾロはチョッパーを上に飛ばし、銃弾はゾロはと命中した。
落ちてきたゾロをシロはお姫様抱っこで受け止めれる。撃たれた事よりもそっちの方が嫌だったようで、サンジと同じく不服そうにされてしまった。
「もう!地面に激突するよりましじゃん!」
「「地面に激突した方がましだ!」」
男のプライドがどうのこうのと言う2人に「そんなこと言ってる場合じゃないでしょうが!」とナミが怒鳴る。
最後のチョッパーもビビを見事時計台へと飛ばして、無事に戻ってきた。砲撃手をビビが倒して砲撃は止まった。だが、おかしな事にビビが姿を現さない。
「みんなどうしよう!砲弾が時限式なの!」
何と言うことを。どこまでも人の事を馬鹿にしている。シロはビビを思うと胸が苦しくなった。
何か止める手立てはないのかと、方法を考えるも残り時間がもうない。ただ、見つめることしかできないシロの目に、大きな鳥が映った。ペルだ。無事を喜ぶ間も無く、彼は砲弾を掴み飛び立つ。
ビビの叫び声が聞こえる中、ペルはどんどん上へと飛び上がり、その時はきた。激しい光と爆音の後、辺りは一瞬時間が止まったかのように静まり返る。
「ペルさん、国を守ったんだ…」
これで終わるかと思われた戦いは、まるで何事もなかったのように再開された。
時計台の上からはビビの悲痛な声が響いているのに、この国の人々の誰にも聞こえていない。
「あんた達!何ボーッとしてんのよ!殴ってでも蹴ってでもいいから反乱を止めるのよ!」
ナミは涙を流しながら、仲間に指示を飛ばす。これ以上無駄な犠牲を出さない為に。