クロコダイルのいる場所はユバから北へ進んだところにある、レインベース。大きなカジノもあり、水や食料もある。ナミがルフィとウソップにお使いを頼み、2人が戻ってくるまでしばらく休憩を取ることにし、チョッパーは「ちょっと小便」と1人離れる。
敵が潜むこの町で買い物なんて大丈夫かな、とシロが心配していると、ルフィとウソップがものすごい勢いで走って戻ってくるのが見えた。何か見た事がある光景だなと呑気に思って見ていたが、その後ろに見えた人物にシロたちは焦る。

「なんで海軍に追われてるの！？」

まだ戻っていないチョッパーが気になったが、海軍に捕まるわけにもいかず、シロたちも急いで走り出した。B.W（バロックワークス）に見つからないように逃げるには難しいこの状況。それならばとそのままクロコダイルのいるカジノへと向かう事にして３つに分かれる。ルフィは真っ直ぐカジノへ向かい、単独でスモーカーがその後を追う。サンジ、ナミ、ウソップは3人で右側からカジノへ。

「ビビ、乗って！」

シロは獣型へと姿を変えてビビを背中に乗せ、ゾロと共に左側からカジノへと向かう。
後ろから海軍に混じってB.Wも追ってきている。

「お前ら先に行け！」

ゾロは刀を抜き足止めを始める。ゾロの強さなら心配いらないだろうと、シロは彼を信じて先を急ぐ。
ビビの案内でカジノへと向かうも、今度は前からB.Wの集団が現れた。

「もうっ！数が多すぎるよ！ビビ、先に行って！」

今度はシロが足止めをする為にビビをカジノへと向かわせる。

「邪魔はさせない！ぼくが相手だよ！」

シロは爪にグッと力を込める。

(大丈夫、痛くない戦える)

未だ生え揃っていない爪だが、ないよりはマシだ。この程度の相手ならいける、とシロはB.Wの集団へと飛びかかる。

「＂鉄虎爪（てっこそう）＂！ぼくの爪は何でも切り裂くよ！」

ジャングルで身につけたシロの得意技だ。武装色の覇気を纏った爪は、シロの言った通り相手の武器さえも一緒に破壊した。あっという間に敵を倒したシロはビビの気配を追った。
気配の方向はわかるのに慣れない土地のせいでなかなか辿り着くことが出来ない。その時、誰かがシロを呼ぶ声が聞こえた。声の方を見るとそこにはチョッパーの姿が。

「無事だったんだね！」

「みんながいなくなっててびっくりしたぞ！どうしたんだ？」

シロがチョッパーへ今の状況を説明している間に、ビビの気配がカジノへと辿り着くのを感じる。シロはチョッパーと一緒にカジノへ急いだ。