ユバで休んだ後、カトレアへ向かう為に来た道を戻ることになった。出発の挨拶をトトと交わしていると、彼はルフィに少ないけどと水を渡した。それはトトが掘り当てた正真正銘のユバの水。ルフィは感動し体を震わせながら、大切に飲むと約束した。
カトレアへと砂漠を進む途中、ルフィが急に座り込む。しばらく「んー」と悩んだ末に「やめた」と一言。その言葉に動揺が走る。

「なんで？ビビの国のために反乱軍を止めないと！」

まさかの言葉にシロもルフィに訴える。しかし、彼は「つまんねェ」と言う。そして「俺はクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ！」と真剣な表情で告げた。
反乱軍を止めたらクロコダイルが止まるのか？海賊である自分たちが町へ行ってもする事はない、と核心をついたことを言う彼に、ビビは言葉に詰まらせる。
ビビは誰も死なせずに国を救いたい、その為に命を賭けて動いている。そんな彼女の甘い考えなどお見通しだというように、ルフィは「人は死ぬぞ」と現実を突きつけた。
罪のない人を死なせたくないビビは、ルフィの言動に怒りを見せて彼を殴り飛ばす。悪いのはクロコダイルだと、だから反乱を止めるのだと。ルフィはビビを殴り返して喧嘩を続ける。ルフィは七武海も100万の軍も動き出しているこの国の戦いを止める為に、ビビ一つの命じゃ足りないと叫ぶ。そんな彼にビビは他に賭けれるものなんてないと悲痛な思いをぶつけた。

「俺たちの命くらい一緒に賭けてみろ！仲間だろうが！」

ルフィの言葉に、ビビの目から初めて涙がこぼれ落ちる。
そうだ、ここにいる誰よりもクロコダイルをぶっ飛ばしたいと思っているのはビビだ。ルフィはその思いを汲み取ってこんな事をしたのかとシロは気づいた。
泣き崩れたビビにナミが優しく寄り添う。そんな彼女にルフィは「教えろよ、クロコダイルの居場所」と聞く。
次なる目的地が決まった。目指すは夢の町＂レインベース＂だ。