守りたいものと同一人物
守りたいもの <番外編>
主人公の名前
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ケイは木の葉神社に来ていた。夜ということもあって、寒さが一段と身に沁みる。はあーと手に息を吐きかけて少しでも温めようとするも、あまり効果は得られなかった。
「ケイ、こっち」
カカシがちょいちょいと手招きしている。何かなと思いながらも振り向くと大きな手に、寒さで冷えた手が包み込まれた。
『わあ!あったかーい!』
「ちょっと冷え過ぎ。こんなの風邪ひいちゃうでしょーよ」
眠たげな目が驚いたように大きくなる。ケイにとってはいつもの温度でもカカシにとっては驚く温度だったようだ。
「あー!ケイだけずるいってばよー!」
先生!オレも、ナルトが手を差し出す。やれやれというように次はナルトの手を温めた。いつしかナルトの隣には、サクラとサスケも並んでいる。
その様子を見て、他の班の下忍たちは少し呆れたように、でも羨ましそうに見ていた。
「やっと順番がきたってばよ」
こんな寒いなか神社に来たのは、アスマの考案で、アスマ、紅、ガイ、カカシ班で初詣に来ているからだ。年明け早々に来たせいもあって、結構な人が神社にお参りに来ている。ケイたちがきた時には、すでに本堂に続く参道は人の行列が出来ていた。
「ケイは何をお願いするの?私はー、もう言わせないでよ、しゃーんなろー!」
『いたた。叩かないでよサクラー。んー、そうだね。とりあえず、成長できますように。かな』
真面目ね、とサクラが苦笑する。もっと欲を出せばいいのにと。
(他のみんなは何をお願いするのかな)
周りを見ればそれぞれ何をお願いするか話していた。
ナルトはラーメンをお腹いっぱい食べたいとシカマルたちに話し、その様子をヒナタは少し離れて見ていて、チョウジは、ボクは焼肉がいいなとお腹をさすってアスマを見ている。
「なんでこっち見てんだよ。それは神様にお願いするんだろ」
「あら、神様でも焼肉は出さないんじゃないかしら?」
焦るアスマをからかうように紅が笑っている。シカマルはめんどくせえことが無ければいいとあくびをして、キバは赤丸と一緒にもっと強くなるように願うと言えば、それに応えるように赤丸が吠えた。その隣でガイとリーが今年も青春だー!と叫んで、ネジとテンテンはうるさいと二人をなだめている。
『いのは何をお願いするの?』
「私?そうねー。サスケくんと会える機会が増えるようにお願いしようかしら?」
ぎゅっとサスケの腕に抱きつきながら、いのはサクラを見て悪戯っ子のように笑った。もちろん、サクラはしゃーんなろー!とサスケからいのを引き剥がす。
「…うぜえ」
『全然顔が嫌そうじゃないよ。ちなみにサスケはお願い事決まったの?』
女の子二人から抜け出たサスケは、言う義理はないとさっさとお参りに行ってしまう。
「ほら、ケイもお参りして。後ろがつかえてる」
カカシに促され慌ててお賽銭を入れて、手を合わせる。心の中で、成長出来ますようにと願う。それから、みんなの幸せもお願いした。
『カカシ先生は何をお願いしましたか?』
「ん?オレ?平和になりますように。だよ」
眠たげな目に少しだけ悲しい色が写ったようにケイには見えた。それも一瞬ですぐにいつものカカシに戻っている。
「さて、お参りも無事に済んだし。そろそろ帰ろうか」
夜遅いこともあって、担当上忍がそれぞれの班のメンバーを送って帰ることになった。
『すっかり夜中ですね。わざわざ家まですみません』
「別に気にすることじゃないでしょ。誘ったのはこっちなんだから」
カカシは最後にケイを部屋に送って、じゃあまたねと手を振って歩き出した。
『気をつけて帰って下さいね!』
「くくっ!お前ね、誰に言ってんのよ」
気をつけて帰ってなんて久しぶりに言われた、とカカシは笑っていた。そう言われてから、ケイはそっか!と頬を赤くした。
「でも、ありがとね。気をつけて帰る、からっ」
よほど笑いのツボに入ったようで、カカシはまだ笑っている。それに、表情は嬉しそうにしていた。そんなカカシを珍しそうにケイは見て、意外な一面を見れたことが少し嬉しいと思い、今年も良い年になりそうな予感がした。
「ケイ、こっち」
カカシがちょいちょいと手招きしている。何かなと思いながらも振り向くと大きな手に、寒さで冷えた手が包み込まれた。
『わあ!あったかーい!』
「ちょっと冷え過ぎ。こんなの風邪ひいちゃうでしょーよ」
眠たげな目が驚いたように大きくなる。ケイにとってはいつもの温度でもカカシにとっては驚く温度だったようだ。
「あー!ケイだけずるいってばよー!」
先生!オレも、ナルトが手を差し出す。やれやれというように次はナルトの手を温めた。いつしかナルトの隣には、サクラとサスケも並んでいる。
その様子を見て、他の班の下忍たちは少し呆れたように、でも羨ましそうに見ていた。
「やっと順番がきたってばよ」
こんな寒いなか神社に来たのは、アスマの考案で、アスマ、紅、ガイ、カカシ班で初詣に来ているからだ。年明け早々に来たせいもあって、結構な人が神社にお参りに来ている。ケイたちがきた時には、すでに本堂に続く参道は人の行列が出来ていた。
「ケイは何をお願いするの?私はー、もう言わせないでよ、しゃーんなろー!」
『いたた。叩かないでよサクラー。んー、そうだね。とりあえず、成長できますように。かな』
真面目ね、とサクラが苦笑する。もっと欲を出せばいいのにと。
(他のみんなは何をお願いするのかな)
周りを見ればそれぞれ何をお願いするか話していた。
ナルトはラーメンをお腹いっぱい食べたいとシカマルたちに話し、その様子をヒナタは少し離れて見ていて、チョウジは、ボクは焼肉がいいなとお腹をさすってアスマを見ている。
「なんでこっち見てんだよ。それは神様にお願いするんだろ」
「あら、神様でも焼肉は出さないんじゃないかしら?」
焦るアスマをからかうように紅が笑っている。シカマルはめんどくせえことが無ければいいとあくびをして、キバは赤丸と一緒にもっと強くなるように願うと言えば、それに応えるように赤丸が吠えた。その隣でガイとリーが今年も青春だー!と叫んで、ネジとテンテンはうるさいと二人をなだめている。
『いのは何をお願いするの?』
「私?そうねー。サスケくんと会える機会が増えるようにお願いしようかしら?」
ぎゅっとサスケの腕に抱きつきながら、いのはサクラを見て悪戯っ子のように笑った。もちろん、サクラはしゃーんなろー!とサスケからいのを引き剥がす。
「…うぜえ」
『全然顔が嫌そうじゃないよ。ちなみにサスケはお願い事決まったの?』
女の子二人から抜け出たサスケは、言う義理はないとさっさとお参りに行ってしまう。
「ほら、ケイもお参りして。後ろがつかえてる」
カカシに促され慌ててお賽銭を入れて、手を合わせる。心の中で、成長出来ますようにと願う。それから、みんなの幸せもお願いした。
『カカシ先生は何をお願いしましたか?』
「ん?オレ?平和になりますように。だよ」
眠たげな目に少しだけ悲しい色が写ったようにケイには見えた。それも一瞬ですぐにいつものカカシに戻っている。
「さて、お参りも無事に済んだし。そろそろ帰ろうか」
夜遅いこともあって、担当上忍がそれぞれの班のメンバーを送って帰ることになった。
『すっかり夜中ですね。わざわざ家まですみません』
「別に気にすることじゃないでしょ。誘ったのはこっちなんだから」
カカシは最後にケイを部屋に送って、じゃあまたねと手を振って歩き出した。
『気をつけて帰って下さいね!』
「くくっ!お前ね、誰に言ってんのよ」
気をつけて帰ってなんて久しぶりに言われた、とカカシは笑っていた。そう言われてから、ケイはそっか!と頬を赤くした。
「でも、ありがとね。気をつけて帰る、からっ」
よほど笑いのツボに入ったようで、カカシはまだ笑っている。それに、表情は嬉しそうにしていた。そんなカカシを珍しそうにケイは見て、意外な一面を見れたことが少し嬉しいと思い、今年も良い年になりそうな予感がした。